自然の恵みが非常に溢れている国ですが、それは時として自然の力の前には人間の非力さを知らしめしてくれることに繋がったりします。
今回家族旅行の先に宮城県を入れたのは、地域経済に多少なりとも貢献しよう…という思いからでした。もちろん3月11日の直後には、会社のマッチングギフト(個人が寄付した同額を会社も寄付するという仕組み)をフル活用して、American Red Crossを通じて寄付もしました。私が本当にしたい貢献は、お金をあげたり物をあげたりという貢献よりは、むしろ、被災した方々が何かを自力で生み出して行ける様なサポートをすることなのです。例えば、地域の産物を買う、新しい収入の糧を得られる様なスキルを身につけるための費用のサポートをする。。。そういったことをしていきたいのですね。その方がお金が活きるからです。
もちろん、全てを失ってしまった人達にとって「最初の一歩」のための基盤整備は必要です。それこそ最初の一歩です。でも、そこからは一日も早く自活できるための後押し…が、周りにいる人の出来ること、すべきことなのじゃないかなと思います。
そういう観点から「ふんばろう東日本支援プロジェクト」(http://fumbaro.org/) には注目しています。ほぼ日刊イトイ新聞に始められた西条剛央さんと糸井重里さんの対談が載っていて(http://www.1101.com/funbaro/2011-06-17.html )、構造構成主義の学者である西条さんがその枠組みを利用して、欲しい人のところに確実に物が届く様にするプロジェクトを動かして行ったという経験が語られています。そして、年末には仮設住宅に入っていないみなし仮説や半壊の家に住んでいる方々にもサポートが入る様にこたつとホットカーペットのプロジェクトを組織して、1万家庭以上に暖かい思いをしていただくことに成功しています。
そんなことが出来たのも 「目的」と「状況」を見つめて「方法」を考えるというパターンでプロジェクトをたちあげて、「何かしたいけれど何をして良いのか判らない」という気持ちだけはある人達を迅速にまとめたからだと言うことです。
会社組織の場合、「何かしたいけれど何をして良いのか判らない」人達より、「何となくしないといけないことはわかってるけど、そんなにやる気も起こらない」という人の心に火をつけてまとめて行くというのが現実だと思うのですが(笑)、こういうプロジェクトの場合は「次何をすればいいんですか?」って先を見通さずに「やりたい、やりたい」人が沢山集まって来るから、また違う苦労があるのだろうと思います。
さて、東北から戻って来て…
まだ、生活基盤の整備のところでもまだまだな人達がいる…ということで、「ふんばろう」のプロジェクトの人達が非難宅で必要としている物資をAmazonでリストしています。その「現地の人が本当に必要としているもの」を彼らがフィルターした後に掲載している「欲しいものリスト」から毎月一つ選んで送ることに決めました。
そして、どう関わるかまだ判らないのですが、ふんばろうの活動はSNS(FB)で展開されていますので、そこでの流れを見ながら一緒に流れに乗ってみるか、別に流れを作ってみることを考えるか…そんなことを思った年の瀬から新年でした。