#577 33首目:藤原俊成-シリーズ愛国百人一首 34 | 歴史に遊び!歴史に悩む!えびけんの積読・乱読、そして精読

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『愛国百人一首』の選定された33首目は藤原俊成です。平安時代(後期)の歌。
(著者所持の『愛国百人一首』の藤原俊成の絵札)
 
    

   君 が 代 は

    千 代 と も さ さ じ

     天 の 戸 や

    出 づ る 月 日 の

    か ぎ り な け れ ば

         

この歌は、1190(文治6)年の後鳥羽天皇時代に詠まれた歌です。

歌の意(こころ)

天皇の御世は、千代八千代と数えることできないほど長く続くのは、天の岩戸をとざすことなく、日月が巡り続けているのと同じくらい限りがありません。

藤原俊成は、平安末期から鎌倉時代にかけて朝廷に仕え、正三位まで昇進し、91歳で亡くなられた方です。曾祖父長家の頃から歌道の宗家をなして、歌道の権威として歌合せの席の判者を務め、勅撰和歌集の『千載集』を選上げるなど、和歌の世界では西行と同じ時代の人ですが、それよりも名高く、その時代の代表者といってもいい人です。

 

この歌は、歌道の長老として、歴史の回顧も入れて、天皇の御世の長久を祈る第一等の歌となっているとの解説がなされています。

(著者所持の『愛国百人一首』の藤原俊成の読札・取札)

 

歌の解説は、『國魂 愛国百人一首の解説』著:西内雅と、愛国百人一首の12人の選定委員の一人である窪田空穂による『愛国百人一首』によって行っています。

 

『愛国百人一首』とは

 

『伊勢物語』を読む上で、和歌の理解のために読んだ本について

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