#578 第4回「五節の舞姫」感想~大河ドラマ『光る君へ』 | 歴史に遊び!歴史に悩む!えびけんの積読・乱読、そして精読

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まひろと三郎、お互いに謎の相手が誰かを知ることとなる『大河ドラマ「光る君へ」 - NHK』の第4回「五節の舞姫」について

お互いに相手が誰であるかを知るまひろと三郎。まひろにとって三郎の正体は悪夢
母を殺害した道兼の弟の道長だったこと、どうなるまひろと三郎の仲

第1~3回まで、散楽の場で出会い、とにかくお互いに気になるも誰だか分からないままだったまひろと三郎、ようやく話し合うことができる状況になります。

(NHK大河ドラマ『光る君へ』の第4回オープニング(C)NHK)

 

しかし、そこに父の藤原為時の友人の藤原宣隆が通りかかります。三郎(藤原道長)は宣隆にとっては、あまりにも上位の方で本来なら仰天で頭を下げるくらいの恐れ多い状況ですが、それに気づかずに、二人を引き離してまひろを家に送り届けます。

(NHK大河ドラマ『光る君へ』より、まひろと三郎の会話しているところに現れた宣孝、三郎(道長)はまひろの心を弄ぶなと忠告される(C)NHK)

 

まひろは別れ間際に、6日後の散楽で再会することをどうにか伝えようとします。三郎はまひろが誰か分かりましたが、まひろは三郎が誰か分からないままなので改めて話がしたいというところだったんだと思います。結局まだ”謎の男”のままです。

 

帰宅後、まひろは宣隆に、父の為時が自分を源倫子が次の冷泉天皇に入内する可能性があるかどうかを探らせるためにスパイ役を指示したことなど、父への怒りを話します。

宣孝はまひろの話をきいてやります。この二人は後に夫婦となります。それに向けての人間関係づくりとして描かれているんだと思います。

 

円融帝が退位し、花山帝が即位し、その教育係だった為時もその側近の一人として12年ぶりの官職を得ることになります。

(NHK大河ドラマ『光る君へ』より、実資が蔵人頭を受けないので癇癪を起す花山帝(C)NHK)

花山帝は、関白や右大臣らを信用しない。自ら政治を行う意志をもって、藤原実資に円融帝時代に引き続き蔵人頭を続けることを養成しますが、実資は固辞します。思い通りにならないことに叔父の藤原義懐や乳母子の藤原惟成たちに癇癪を起して、その被り物をとります。大河でも説明がなされましたが、当時の貴族たちにとって被り物を取られて頭を晒すことは、とても恥ずかしく屈辱的なことでした。

 

兼家の娘で円融天皇に入内した詮子は、その退位の挨拶に伺うも、そこで知らされたのは衝撃の事実でした。右大臣兼家と詮子に皇子の懐仁親王を東宮にさせるために、毒を盛られて退位させられたことを伝えられるのでした。

(NHK大河ドラマ『光る君へ』より、円融帝と詮子、父兼家らの宴会の場に怒鳴り込んでゆく詮子(C)NHK)

藤原兼家は藤原家本流となるべく、その第一歩として円融帝を退位に追い込み、円融帝と娘の詮子の間に生まれた孫の皇子の懐仁親王を東宮にすることに成功して、道隆・道兼・道長の三人の息子らと宴会を開きますが、そこに毒を盛ったことについて詮子が怒鳴り込んできます。兼家はとぼけ、道隆は事後で納得という中、道長だけは批判的な目を父に向け、これがのちの詮子の道長優遇につながっていく伏線の一つになるんだと思われます。

 

政治にやる気満々の花山帝は銅銭が使われない状況が物価の高騰にあるとのことで、布などの価格を公定で定める指示を、側近の藤原義懐らを通して、関白の藤原頼忠や右大臣の藤原兼家、左大臣の源雅信らに伝えるなど、政治の主導権について静かな暗闘が始まります。

 

そんな花山帝に対して、源雅信は娘の倫子を入内させようと考えますが、妻と倫子より花山院の女好きや、藤原兼家の娘の詮子と円融院との関係から断られて思いとどまることになります。花山帝が好色な雰囲気も描かれています。奇癖に好色な花山帝です。

 

後に、源雅信のところには五節の舞があり、未婚の姫の倫子を出さねばならない状況となります。倫子が嫌がる中でまひろが代わりを務めることを申し出ます。

倫子は後に道長の妻となる人物なので、まひろは女房として仕える前から、後の道長夫妻の両方とかなり濃い人間関係がある描かれ方になっています。

 

これが、まひろにとって衝撃の事実を知ることとなります。

五節の舞の当日、花山帝、そして側近の父の為時、支えてくれる宣孝をはじめ、関白、左右大臣なども居並ぶ中、そこには藤原道隆・道兼・三郎(道長)もいました。

(NHK大河ドラマ『光る君へ』より、五節の舞のまひろと道隆・道兼・三郎の兼家の息子三兄弟(C)NHK)

 

踊っている最中、三郎(道長)は居眠り気味でしたが、まひろはあの三郎がこの場にいること、しかも、それが母を殺した道兼の隣にいることに驚きと疑問を感じます。

((NHK大河ドラマ『光る君へ』より、道兼の隣に三郎がいることに気づいたまひろ、三郎が道長であることを教えられたまひろC)NHK)

 

終わったときに、他の舞姫たちから、あの三郎が実は右大臣藤原兼家の三人息子の一人で、道兼の弟の道長であることを知らされ、大きなショックを受けます。

 

母の仇の一族であることを知ったまひろと、三郎こと道長、次回二人の仲はどうなるのか?どのような会話をするのかが楽しみな第4回でした。

 

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