先日TVで芸能人がクレーンゲームをやっている番組を見た。

クレーンの先の動きを見極めて、左右に狙いを定めて、そこにクレーンを微調整をしながら持って行って、下ろす。

思ったところに降りない。

降りたところは良いのだけど、クレーンの先が何かに引っ掛かる。

何度も失敗する。

 

既視感を感じた。

 

自分の腕や手指がクレーンのようだと思った。

微調整が効かず、狙った物を掴めない。

 

食事時は、腕がほぼ水平にしか動かない(上から物を掴めない)から、パズルのように良ーく考えて、手前の皿に狙いを定めて、それをどかして。

手前の皿が大きすぎて上手く行かない。

今度は皿の角が引っ掛かる。

 

何度も試行錯誤を繰り返して、やっと奥の物に手が届いたと思うと、手前の物に触れて手が汚れる。

少しずれるとコップを倒して大惨事。

食べ物をこぼすのは日常茶飯事。

 

クレーンゲームは失敗しても景品が取れないだけだけど、私が失敗すると家内に迷惑が及ぶ。

 

懲りずにいてくれて、ありがとう。

いつからだろう。夢の中の自分の体が不自由になったのは。

 

それまでは、歩行器無しでは歩けないほど病気が進行しているにもかかわらず、オフィスの階段を1段飛ばし、2段飛ばしで駆け上がったり、文字通り野山を駆け巡ったりしていたのだ。今でも夢の中では流暢に会話をしている。

朝、そんな夢から覚めて現実に向き合うとガッカリすることも多かった。

 

今も夢の中の自分は現実よりは症状は軽く、歩行器なしでも歩けたりはするのだが流石に走ったりはしない(出来ない)し、夢の中でも何かしらの問題を抱えている意識はある。介助して貰ったりもしている。

 

だんだん夢の中でも病状は進んでいくのだろう。

 

 

いつからだろう。世界情勢を気にしなくなったのは。

 

それまでは、日本の防衛力・財政状況、中台問題、北朝鮮の動向、等など色々なことが気になってしかたが無かった。

一昨年、体調が悪化して、延命措置拒否の文章に訪問医の署名を貰ったり、餓死という自死方法を模索していた辺りから、自身の無力感に加えて、そんなことを心配しても結果が出る頃には自分はもうこの世にいない、と思い始めたのがその切っ掛けだろう。

 

トランプ関税など気にならない。どうせ各国とのDealが成立するまでのことだろうというのもあって、気にしてもしかたが無い。

買い物に行く機会も無いから物価高も気にならない。

 

気にならなくなると、とても気持ちが穏やかになった。

 

転倒検知・通報機能付きスマチ、vivoactive5 を使い始めてから約4ヶ月が経過した。

導入までの経緯は以下のブログに記したとおり。

 

 

 

まず、期待していた電池の保ちは、1日に7~8%ずつ減って、カタログ値を超える12~3日間。

(睡眠時に血中酸素濃度を継続的に測定するように設定すると約10日間に短縮。電力消費量の多いGPSを多用するアクティビティ(運動等)設定は私には不要なため、使用しない)

 

充電頻度には大満足だが、問題もある。

 

私は普段、歩行器でトイレに行く以外は殆どの時間を座って過ごしている。

vivoactive5 は「動け!」、「歩け!」、「ストレッチをしろ!」とやたらうるさいのである。

トイレに行っても vivoactive5 を付けている手首は歩行器に沿って平行移動するだけだから、歩いたとは見做されない。

週2回の屋外歩行練習も同様。
 

先日、トイレットペーパーが無いことに気付いて vivoactive5 から「援助要請」を発信しようとした。

ちなみに、私は発語困難、トイレには歩行器で行って手すり伝いに便器のところまで移動するのでスマホは持って行けない。ポケットに入れると便器の中に落としそうでそれも出来ない。

従って手首の vivoactive5 だけが頼みの綱。

 

ところが発信出来なかった。

どうもシステムの更新によって「援助要請」の設定が初期化されてしまっていたらしい。

後で設定し直したが、それでトイレットペーパーが届くわけでは無い。

メッセージ(SMS)のコマンドから助けを呼ぼうと考えたが、定型文にそれらしいものは無い。

LINEの定型文は自分でカスタマイズ出来るのだが、LINEは返信は出来てもこちらから発信することは出来ない。SMSの定型文はカスタマイズ出来ない仕様(Garminに要望中)なので、英文のみのキーボードを表示して打とうとしたが、上手くいかない。

しかたが無いので一番それっぽい定型文を家内に送ってみた。

 

「あなたがここにいてくれたらよかったのに!」。

 

しばらくしてトイレの外から「何、これ?」の声が。

何とかつたない発語で窮状を訴えて事なきを得た。

 

まだまだ困難は続く。

スマートウォッチ購入に際して色々な機種のデータを集めたが、その中でも最強と思われるのが、まもなく発売になる「HUAWEI WATCH D2」だ。

何が凄いかというと、血圧を睡眠中もモニタリングできることと、心拍数だけで無く心電図が計測できること。

更に両方とも日本とEUの医療機器認証を取得している。

(アップルウォッチも心電図の医療機器認証は受けている)

 

 

これらの国々では光学系の血圧測定は認証されず、一般の血圧計のように腕自体を圧迫して計測するのが唯一の方法だった。

OMRONだけがベルトを膨らませて計測する形で認証を取っていたが、当時99,000円という高価格で売れたとは思えない。

それがその他諸々の機能を搭載して約半額にまでしたのが凄いところだ。

 

 

グループを作れば家族や医師ともリアルタイムで着用者の体調を共有出来る。

 

残念なのは、転倒検知・通報機能が無いことと、自動測定機能をオンにしていると約1日しか電池が保たないことだ。

それ故に(絶対的な価格も一因だが)私のスマートウォッチ候補には挙がらなかった。

このスマートウォッチを使用するのは重篤で寝たきりの人だけを想定しているのだろうか。

これで転倒検知・通報機能が付いていれば多少は動ける人の見守り役としては申し分ないのだが。

「自宅や職場、旅行先でも手軽に血圧を測定できる」を売りにするなら転倒検知・通報機能は必要だと思う。

その旨HUAWEIには伝えたが、どうなることやら。

 

今やデータを共有できるスマートウォッチは1,000円台からある(正確性は未知数だが)ので、それと2,000円台で売っている普通の血圧計を併用するのが一番安上がりだが、使用者や介助人が何もしなくても自動計測できるのがこの機種の強みだ。

 

一応光学式の非認定品を含めた血圧測定が出来ると謳っているいる製品も紹介しておく。

 

 

末端冷え性の私にはつらい季節がやってきた。

常に手足が冷え切って眠れない。

 

足の方はこれ(↓)と膝掛けの組み合わせで何とかなっているが、キーボードをたたいたり読書をしたりすると無防備な手が冷えて眠れない。

 

 

そこでこんなもの(↓)を買ってみた。

 

 

以前ロフトのネットストアで買ったもの(↓)は、USBの電源コードが付いていて煩わしい上に、どうも女性用だったようで私には小さすぎて手が入りにくい。

返品しようと思ったがロフトのネットストアは不親切で、連絡しようにも連絡先の記載が何処にも無い。

仕方が無いので娘に引き取って貰った。

 

 

今回の購入品は、充電式なのでコードの煩わしさが無いため、机上での作業にとどまらず外出時にも使えそうだ。

真冬に電動車椅子を操作したり、歩行器のハンドルを握ったりするのは手がかじかんでどうしようもなかった。

かと言って分厚い手袋をしたら操作の邪魔になるし、一度冷えた手や指先は簡単には温まらない。

そんな時に電熱式のこれがあれば鬼に金棒。

さらに、手の挿入口がマジックテープになっていて広げられて、手や指が上手く動かない私にも脱着可能そうだ。

 

中国製品なので到着迄には時間がかかりそうだったし、サイトも不思議な日本語の羅列で心配だったが、日本側の窓口の対応が迅速だったので騙されても良いと思ってポチってみた。

 

届いた製品は一見サイトで見たものと同等で、早速試してみるとこれが意外に快適。

充電池も予想以上に保つことが分かった。

 

これで今冬は乗り切れそうだ!!

前回予告した GARMIN vivoactive 5 (↓)が届いた。

質感はほぼ Pixel Watch 2 と同等だが、今回は初期設定にかなり苦労した。

ユーザーインターフェイスが直感的ではなく解りにくいのと、設定した普段の就寝時間以降の時間帯は省電力モードが働くようで、設定作業が出来なくなるためだ。

夜遅くに作業をしてしまったためにそれが原因で悪戦苦闘の末、返品しようと諦めて翌朝起きたら正常に動く、と言う奇怪な経験をした。

私の動きにくい指先では付属のベルトの脱着は困難なため、下のようなマグネット式のベルトに付け替え。これなら何とか脱着可能。

 

今のところ概ね問題なく動いているが、血中酸素濃度に関しては余り当てにならないようで、医療用の機器で測ると96~99%の範囲を超えたことが無いのに、ここでは91%。

メッセージの入力が英語だけなのは設定の問題だろうか?最初の言語設定で日本語にしたはずなのに。

嬉しい誤算は、スマホだけでは無くPCとも連携できる点。

 

充電池の減りも期待通りでApple WatchやPixel Watchが1~2日も保てばいい方に対して、1週間以上も充電不要なのは脱着が難しい私には有り難い。

バッテリー容量(本体重量も)は同程度なのにこんなに差が付くのが不思議。

電池の持ちをグラフにしてくれた人が居たのでご参考まで(その方の計測値。ディスプレイの常時オン設定はオフ)。

某日、ケアマネさんに

「最近一人で長時間留守番をする機会が増えたから、その間に転倒した時が心配。何か手立てを考えた方が良いのでは無いか。」

と言われた。

 

確かに一人で居る際に転倒すると、仮に意識があったとしても床からは起き上がれないし、スマホに手が届かない状態では家人が帰ってくるまでそのままの状態で居るしか無い。意識がなかったら何をかいわんや。

 

以前

 

 

で述べたとおりスマートウォッチは無用の長物と考えていたが、転倒を検知して通知してくれる機能があれば一考の余地はあると考えた。常に腕にはめていれば手が届かないと言うことも無い。

 

以前、転倒検知・通報機能は、アップルウォッチ以外に見つけるのが難しかったが、最近は装備するメーカーが増えてきた。

これはAndroidスマホを使っている私には朗報だ。

 

例えば、最近発売されたばかりのGoogle Pixel Watchは漏れなくこの機能を備えている。少々お高いが、寒い室内で為す術無く横たわって、いつ帰るとも知れない家人を待ちわびることを考えたら、安いものだとも思える。

 

Google Pixel Watchの転倒検出から緊急連絡先への通報までのプロセスは、

「激しい転倒が検出されると、Google Pixel Watch は約 30 秒間待機してから振動して大きな音が鳴り、緊急サービスに発信して支援を求めるかどうかの確認を求めます2。あなたの動きや反応がない場合、またはアラートが解除されない場合は、再びスマートウォッチが振動してアラームが鳴ります。その後 60 秒待機してから緊急連絡先(110番も設定可能)に発信し、自動音声メッセージで Google Pixel Watch が転倒を検出したことを伝えます。位置情報の共有を許可している場合、Google Pixel Watch は緊急連絡先と位置情報を共有します。」

 

とのことだったので、早速Black FridayセールでGoogle Pixel Watch 2と言う機種を購入してみた。転倒検知・通報機能と僅かばかりの体調チェック機能以外の運動のモニターに関わる無数の機能は無用の長物なのは覚悟の上。

 

付け心地は悪くなく就寝中でも違和感を感じることは無かったが、即返品となった。

 

理由は、

1.『皮膚温、血中酸素濃度、心拍変動、安静時の心拍数などのデータを追跡して、変化の兆候を特定できます』とのことだったのに、皮膚温・血中酸素濃度は測れないことが判明。(週に5~6回訪問看護師や訪問リハビリ師に計って貰うので問題は無いが、書いてあることが出来ないのは気分が悪い)

2.『常に表示状態のディスプレイで長時間(24時間)駆動する、急速充電可能なバッテリー』とあったが、24時間は冗談だろうと思っていたら24時間も保たないことが判明。

睡眠時状態も装着してモニターするので就寝時に充電することも出来ない。いつ充電しろというのだろう?

3.充電時に異常な高温になる。

等など。

 

それに代わって、Garmin*1 vivoactive 5と言う機種を買ってみた。勿論転倒検知・通報機能付きだ。

 

*1 Garminと言うのは1989年にアメリカで設立されたGPS機器メーカー。

 

どんな代物が届くかは次回のお楽しみ。