最近体調が優れない。

 

先日は突然立ち上がれなくなり、体中の汗腺と言う汗腺から止めどなく冷や汗がしたたり落ち、涎がたれるのも防げない。

自分の体が壊れてしまった感覚。

これはやばい!!

 

24時間対応の訪問看護ステーションに連絡して原因が低血圧らしいと判り、看護師さんが来てくれて何とか事なきを得て血圧は落ち着いてきた、と思いきや、その晩には39℃台の熱が出てその後は体温の乱高下の繰り返し。

特に風邪などの症状は無し。抗原検査も陰性。

血圧低下や体温変化に伴う(?)不整脈も出現した。

 

これまでバイタルは、訪問看護・訪問リハビリ・通所リハビリ等で最低でも毎週6回は測っており、血圧・体温・脈拍数などは誤差の範囲と安定していたので、直近の乱高下は青天の霹靂。

 

何らかの体調管理システムが必要と思い、生まれて初めて血圧計を購入。

 

この件を聞いた絶対の信頼を置いているPTさんから、「ガジェット好きのあなたがスマートウォッチ(以下「スマチ」)を持っていないのが不思議。簡単に色々な数値を測れるからそろそろ購入を考えても良いのでは?」と言われた。

確かに「ガジェット好き」は否めないが、運動測定機能やスマホとの通信機能が役に立たない私にとってスマチは無用の長物だと思っていた。

 

言われていれば、子供達やその嫁達は当たり前のようにスマチ(何故か皆アップルウォッチ「アプチ」)で孫の睡眠時間・食事時間・排泄時間等の管理をしていて普通の腕時計など目もくれない。

 

常時自動計測・記録・共有の誘惑に駆られ、スマチの研究を始めて見た。

 

ところがこれが一筋縄では行かなかった。

 

スマチはデザイン性やGPS等を活用した運動機能測定に重心が置かれており、当該製品が体調管理面で何が出来るのかがネット上に見当たらない上に、有名ブランドから中国製の得体の知れないものまで百花繚乱・玉石混交状態。

 

スマチとは別にスマートバンドなるもの(これがまた有象無象状態)まで存在することを知るに至って頭はパンクの危機。

 

地道に調べていったが、特に測りたかった血圧と体温はなかなか測れるものが無いことが判明。(アプチも例外ではない)

 

血圧に関しては、心拍用光学センサなどから近似的に求める方式と、カフ式血圧計と同様に圧電式マイクロポンプで圧力をかけて計測する仕組みが存在し、光学式のものは精度が低く、そのためか日本では認証がされていない。

有名メーカーで機能を備えたものも有るが、日本ではその機能は使用不可になっている。

血圧測定可を謳った違法な中国製は数千円からゴロゴロしているが、YouTubeの比較などを見てもその精度は極めて低く実用性はない。

 

日本で医療機器認証を取得しているのはカフ式と同様のもので、オムロン(写真左)とHUAWEI(写真右)が出しては居るものの6万円~10万円もするし、しかも都度構えてから計測する方式で、それならば(殆ど自宅に居る私にとっては)自宅の血圧計の利用と何ら手間は変わらない。

 

  

 

体温を測れると謳った製品も日本では使用不可か、潜りの中国製でその精度も低い。

血圧の認証を取得している上記製品も体温は測れない。

体温計を脇の下に入れる手間を省くためだけなら非接触で表面温度を測る体温計で十分。

 

心電図を計測できると謳った製品も同様。

脈拍とSPO2を測るためだけにスマチを買う気にはなれない。*

 

今回の件で心に火のついてしまった「ガジェット好き」は、ショートステイ時の映画鑑賞とTV視聴用に大画面タブレットの購入を目論んでいる。

 

 

* 睡眠状態を計測する目的なら安くても良いものが有る