ギリシャデフォルトリスクが警戒され豪ドルは不安定に
【ギリシャデフォルトリスクが警戒され豪ドルは不安定に】
ギリシャの債務再編交渉が最終合意に至らなかったということは、豪ドルは今後も悲観的な報道に反応しやすい状況が続くということになる可能性が高い。
交渉は何度も先延ばしされ、欧州首脳から悲観的な発言が相次いでいるため、ギリシャは追加融資を受けるのに必要な条件を満たすことができない、との懸念が高まっている。
つまりこれは無秩序な債務不履行(デフォルト)に至ることを意味している。今週はさらにこうした懸念が加速し、ユーロと豪ドルが不安定に推移することになるだろう。
豪ドルは現在、1.0751米ドルおよびに82円30銭前後で取引されている。
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ご注意事項
1. 当コラムは投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の最終決定は、必ず御自身の判断でお願いいたします。
2. 当コラムの内容によって生じたいかなる損害についても、当社は一切の責任を負いません。
ドルが上昇、米雇用統計の好結果により
【ドルが上昇、米雇用統計の好結果により】
先週末、3日の外国為替市場では、米国1月の雇用統計が予想外に強かったため、米連邦準備制度理事会(FRB)による追加緩和期待が後退し、ドル相場が押し上げられた。
ギリシャが新たな金融支援を受けるための債務再編交渉が難航しているものの、米国の非農業部門就労者が1月に24万3000人増加し、失業率が2009年2月以降では最低の8.3%になったことを、投資家は好感した。
FRBが政策金利をゼロ近辺に14年暮れまで維持すると約束した先週の政策会合以来、投資家はドルの持ち高形成を渋っていた。労働市場が強くなったことで、FRBの大きな懸念材料の一つが後退するかもしれず、ドル安につながりやすい新たな債券買入措置に踏み切る可能性が薄れるだろう。
今回の雇用統計で、トレーダーらは量的緩和第3弾(QE3)の見通しを調整せざるを得なくなり、景気刺激を織り込む動きから、早ければ14年にも利上げを織り込む方向に転じている。
強い雇用統計は、投資家のリスク志向も高め、株式や高金利通貨への需要を押し上げた。また、ギリシャが民間債権者と債務減免について待望の合意に達するか懸念が引き続きあるものの、ユーロも日中の下げを解消した。
この日の一番値動きが大きかった通貨は、円だった。日本の通貨当局が円高を抑えるために介入するとの警戒感で、円は全面安となった。ここ数日で、ドルが昨年つけた過去最安値の75円31銭に着実に迫ってきたので、日本の通貨当局は必要に応じて「断固とした措置」を講じると警告を発していた。
しかし、欧州債務危機が引き続き当面の大きなリスク要因として残されている。ギリシャの民間債権者は、ギリシャが無秩序なデフォルト(債務不履行)に陥らないための自発的な取り決めにまだ合意していない。この状況がポルトガルに新たな圧力を加え、同国が次の債務再編の対象となる可能性が懸念され、ポルトガル国債の利回りは急騰(債券価格は急落)した。
実際、投資家は引き続きユーロの売り持ち高を大量に抱えている。欧州の経済指標と状況が一段と期待の持てるものになれば、投資家は売り持ち高の解消を促される可能性が高い。
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今週火曜RBA,木曜BOE・ECB政策金利発表予定!
時間 |
国内・海外主要経済指標等 |
重要度
|
前回 |
予想 |
09:30 |
豪12月小売売上高(前月比) |
○ |
0.0% |
- |
09:30 |
豪第4四半期小売売上高(前期比) |
○ |
0.6% |
- |
20:00 |
独12月製造業受注(前月比) |
○ |
-4.8% |
0.1% |
20:00 |
独12月製造業受注(前年比) |
○ |
-4.3% |
0.8% |
24:00 |
加1月Ivey購買部協会指数 |
△ |
63.5 |
57.0 |
(重要度は◎が最も高く、以下〇、△の順となっています。)
>>> 結果はこちら
あまりクリックしないでね!
24:00米1月ISM非製造業景況指数 & 12月製造業受注指数
24:00
米1月ISM非製造業景況指数
前回 52.6(修正値53.0)
予測 53.2
結果 56.8
12月製造業受注指数(前月比)
前回 1.8%(修正値2.2%)
予測 1.0%
結果 1.1%
全結果とこれから発表予定の
経済カレンダーの予想・結果 はこちらです。
22:30 米1月雇用統計が発表されました
22:30 米1月非農業部門雇用者数(万人)
重要度◎
前回 20.0(修正値20.3)
予測 15.0
結果 25.7
22:30 米1月失業率
重要度◎
前回 8.5%
予測 8.5%
結果 8.3%
全結果とこれから発表予定の
経済カレンダーの予想・結果 はこちらです。