ネイティブ10歳児の英語 -9ページ目

GET ②

では、本日は get の2回目。


まず、get +動作を表す名詞のパターンから。


get のスケルトンイメージは、手にとる、自分のところへ持ってくるだが、動作を表す名詞を従え、得る、する、してもらうといった意味にもなる。


get a good look at ~をよく見る

get a good start よいスタートを切る

get some rest 少し休憩をとる

get a little sleep 少し眠る

get a physical checkup 身体検査を受ける


この表現では、get はもはやそのものの意味は薄くなり、文法的な機能(時制や人称、数など)を担うにとどまる。

中核的な意味はあとに続く名詞が担う。


また、have +動作を表す名詞でも同様の意味になるが、

get a good look at /get a good start/get some rest などのように話し手の強い意志で動作を行う場合、

have~よりも努力や労力を伴うというニュアンスが強まる。


さらに get +動作を表す名詞のパターンで受ける、される(無意志である状態を得てしまう)の意味になる

get a shock ショックを受ける

get a surprise 驚かされる

I got a terrible shock when I saw the accident. 私はその事故を見たときひどいショックを受けた


次に、get にはある特定の状態を引き起こすという意味もある。


get のスケルトンイメージは、得る、手にとるということ。人やモノではなく、状態を get することとはすなわち、

「これまでなかったものを得る」→「これまでなかった状態になる」→「引き起こす」の意味になる。


・get A(人) to do 人に~させる、人に~してもらう

get a doctor to come and see one's child 医者に子供を診に来てもらう

Get somebody to do your homework. 代わりに宿題をやってくれる人を探しなさい

Get somebody to go to the party. 代わりにパーティに出席してくれる人を探しなさい


・get A B (形容詞) AをBの状態にする

get the kids ready for school 子供たちに学校へ行く用意をさせる

How did you get your hands so dirty? どうしてそんなに手が汚れているの

She is getting breakfast ready. 彼女は朝食のしたくをしている

Don't get your hands dirty. 手を汚してはいけない

・get A done (過去分詞) Aを~させる Aを~してもらう

I'll get the children dressed 子供たちに服を着せます

get the engine started エンジンを始動させる

get one's blood checked by one's doctor 主治医に血液を検査してもらう

I got my hair cut. 私は髪を切ってもらった

I had my hair cut. でも同様の意味だが、have は「髪を切った結果」が強調される。

一方、get のスケルトンイメージがプロセスに意識が向けられることから、get だと髪が伸びている状態から切った状態への変化が強調されることになる。 


また、get A done (過去分詞) で~してしまうの意味になる

He got the job done before the end of the month. 彼は月末までにその仕事を済ませてしまった

Can you get your work finished by noon? 正午までに仕事を終えられますか.


・get A doing(現在分詞) Aを~(始め)させる 

You need to get something going immediately. 早急に何か事を進める必要がある

Can you get the clock going again? 時計をまた動かすことができますか


今日はここまで。

次回は、get の自動詞的な用法を取り上げてみたい。おなじみの get to ~に着くの表現はここで出てくる。

また、get A done と have A done のニュアンスの違いについても触れてみたい。

























GET ①

では、超基本動詞の get に駒を進めよう。


基本的な意味は、モノや人を手にとる。

こちらに向かってくるものを手に入れる場合は受け取る

あるいは追いかけて手に入れる場合はつかまえる

いずれにせよ、手にとって自分の陣地のところまで持ってくるというのがスケルトンイメージである。


ちなみに 英語では come to have (have するようになる)の意味で、

単なる have とは異なり、have する状態になるまでのプロセス(come to)に意識が向けられるのが get の特徴。


手にとる、手に入れるから転じて、

買う、稼ぐ、獲得する、理解する、習得する、考えを抱く、病気にかかるなど、幅広い意味を担う万能動詞である。


・受け取る

I 'll get it. 私が電話に出るわ

I got a letter from my aunt. おばから手紙をもらった(受け取った)


・取ってくる、連れてくる、呼んでくる

Get a doctor! 医者を呼んできてくれ

Get a chair for me./Get me a chair. いすを持ってきてください

Could I get you something to drink ? 何か飲み物を持ってきましょうか


・買う (buy よりくだけた表現、レンタルなど幅広く使える)、お金を稼ぐ

I got a new hat at the department store. デパートで新しい帽子を買った

You can get a used car for $5,000. 5千ドルも出せば中古車が買える

How did you get the money? どうやってそのお金を手に入れたんだ


・(努力の結果)獲得する、機会を得る、病気にかかるなど

I got an “A” in math. 私は数学で A をとった

You will get the chance to see him at the party. そのパーティーに行けば彼に会うチャンスがあるでしょう

He got (the) first prize in the race. 彼はそのレースで 1 等賞を得た


・理解する、考えや感情を抱く

I've got you [it]. わかった

I'm sorry, I didn't get your name. すみませんがお名前が聞き取れませんでした

Where do you get the ideas for your movies (from)?” “From life.” 「映画のアイディアはどこから得るのですか」「日常からです」

I get the feeling that you're bored with the race. レースに退屈されているようですね


・病気などにかかる、罰・傷・損害など受ける

I've got a bad cold. ひどいかぜをひいた.

I got the flue last winter. 去年の冬にインフルエンザにかかった


ちなみに get a bad cut on the back 背中にひどい傷を受けるの意


追いかけていってつかまえるというニュアンスが伴う意味で使われることもある

You can get a bus to the airport. 空港まではバスが出ているよ (バスをつかまえられるよ)

I got a taxi from the station. 駅からタクシーで来ました (タクシーをつかまえました)

You can get me in the office on Monday. 月曜ならオフィスにいるよ(自分をつかまえられるよ)


get はそもそも、自分のところに手にとって持ってくるという語義であるが、

~から、~へ、~を通ってといった経路を表す表現を伴って手にとって移動させるという意味にもなる。


get some food from [out of] the fridge 冷蔵庫から食べ物を出す
Get all the chairs upstairs. <V+O+副> いすをみんな 2 階に運びなさい

How can I get this parcel home? この包みはどうやったら家に持って帰れるだろうか

Get your car into the garage. <V+O+前+名・代> 車を車庫へ入れなさい


ところで、万能動詞で日常会話でも頻繁に使われ、親しみやすい get であるが、

改まった場面や知的な内容を伴う場面ではちょっと不適切な表現でもあるらしい。

自分も留学中のタームペーパー(学期末の論文)では、シソーラス(類語辞典)で get に代わる表現を

いろいろと引いたものである。

代わりのより格調高い動詞には以下のものがある。


obtain (強く欲しているものを努力して手に入れる)

acquire( get よりも格式ばった語で, 時間をかけて自分の力で手に入れる)

gain(大きな努力をして勝ち取る、もしくは少しずつ獲得していく)

では今回はこの辺りで。

今回は get の目的語に具体的な人やモノをとる用例に集中したが、

次回は~の状態にするといった使い方を解説する。






動詞の使用頻度トップ20

最近、書店の語学や英語辞書の棚をよくのぞくようになった。英語を教えることを目的としてから、    世の中の専門家たちがどう英語を教えようとしているのか、気になるのだ。


最近の語学関連の参考書や辞書のとる学習法にも、2つのトレンドがある気がする。1つは、私が目下採用している、基本単語の語義をイメージで立体的にとらえるというアプローチ。そしてもう一つは、話し言葉や書き言葉の膨大な記録(コーパスと呼ぶ)から、単語の使用頻度を算出し、その使用頻度順に効率よく英語を学ぼうとするアプローチ。


比較的新しい辞書は、基本単語の語義をイメージで捉えられるよう図解が多用されていたり、使用頻度の高い単語には重点的にスペースが割かれていたり、1つの単語に複数の意味がある多義語の場合は、使用頻度の高い順に意味が掲載されていたりする。


NHKの英会話番組でもおなじみの投野由紀夫先生が書いた「コーパス練習帳 パーフェクト 」(NHK出版 2008.5)は、2つ目の使用頻度順を重視したアプローチを踏襲している。本当によく使う単語やフレーズが使用頻度順で収められている。(そもそも投野先生はコーパス言語学の第一人者らしい)


その本の中に、会話でよく使う動詞トップ50が掲載されていた。


ベスト20まで挙げてみると、

1. be 2. have 3. do 4. get 5. go 6. say 7. know 8. think 9. see 10. come

11. mean 12. want 13. take 14. look 15. make 17. give 18. tell 19. like 20. need

(赤文字はこのブログで一度でも取り上げた動詞)


おそらく、このブログでも最初のうちは、このベスト20にランクインされるような、大御所の基本動詞を中心にスケルトンイメージと用例をまとめて行きたいと思う。