ネイティブ10歳児の英語 -11ページ目

HAVE ③

では今回はhave の3回目。


これまで2回に渡って説明してきた have は、私自身その使い方にあまり苦労した記憶はない。

have が動作でなく、自分のものとして持っているという所有を表すのも

日本語の持つの用法と変わらない。「軽井沢に別荘を持っているんだ」 普通に日本語でもいう。

また、経験するという意味での持つの用法も、have a good time, have a party といった

慣用的な表現に既になじんでいたため、すぐに他の文脈へ応用できた。

しかし、苦労したのは、これから説明する ~させる、~してもらうという have の用法である。

とっさに使いこなせるまでかなりの時間を要したと思う。


have人 do  人が~する状態を持っている→ 人に~をさせる 人に~してもらう


I will have the boy come in next. 次にあの少年に部屋に入ってもらおう

I will have to have a repairman fix the air-conditioner. 修理工にエアコンを直してもらわなくちゃ

I had him paint the wall. 彼に壁のペンキを塗ってもらった

You should have a mechanic look at this car before you buy it.

この車を買う前に自動車工に見てもらうべきだ


「これは 人が~する状況を持っている」というとらえ方をすると扱いやすくなる。

あの少年が部屋に入るのを、修理工がエアコンを直すのを、彼が壁を塗るのを、

自動車工が車を見る状況を、主語である「私」や「あなた」がそれぞれ持つという意味である。

そう表現すると、英語では人に~させる、してもらうという意味に聞こえるのだ。


この場合、修理工や自動車工のように、

しかるべき職業の人に(お金を払って)仕事やサービスをさせる、してもらう

あるいは、(目上の者が)目下の者に~させるというニュアンスが伴う。


したがって

× I had my teacher check the essay. 私は先生に作文をチェックさせた

○ I asked my teacher to check the essay. 私は先生に作文をチェックしてもらった


再度、ポイントをまとめよう。


have は、状況を持つ、経験をするのhave となんら変わらない

have a good time, have a party →楽しい時やパーティといった状況を持つ


この表現に慣れたら、

楽しい時やパーティの単語レベルで表現していたパートを文に換えるのだ。

楽しい時やパーティに代わりに、誰が何をすること(状況として)持ちたいのか。


また、その誰かが、業者や担当者、目下の者や部下であることに留意しよう。








HAVE ②

では前回から引き続き、have を取り上げたい。


まず、軽く前回までのポイントをおさらいしておこう。


have は自分の陣地内に存在するもの、所有するものを示というのがスケルトンイメージ。

I have a house. 家を自分のものとして所有しているの意で、家を持ち上げているという意ではない。


have に続くのは、人やモノのみならず、問題や考えなどのより抽象的なものも可。

動作を表す動詞とは異なり状態を指し示し、開始と終了が明確でないため進行形はとらない。


そしてhave はさらに、経験や状況を持つ、すなわち、経験するという意味がある。


have a party パーティを開く

have a meeting 会議を開く 打ち合わせる

have a holiday 休暇をとる

have a seat すわる

have an English lesson 英語の授業を受ける

have a good time 楽しむ、楽しい時を過ごす

have a hard time つらい時を過ごす


take の記事で以下のような表現をとることに触れた。


take a walk  散歩する

take a shower シャワーを浴びる

take a bath お風呂に入る


have でも同様な表現ができる。

takeと同様に、いずれもちょっと~をするといったニュアンスが伴う。

したがって何時間も継続される状況ではあまり使われない。

have a walk 散歩する

have a shower シャワーを浴びる

have a bath お風呂に入る


take のスケルトンイメージは、手にとって自分のところへ移動させる、受け入れる。

ただ単に手に持っているという have よりも能動的なニュアンスが伴う。

たとえば同じシャワーを浴びるでも、take a shower の方が have a shower よりも自ら進んで

シャワーを浴びる印象を与える。


連絡を受ける、事故にあう、義務や責任などがあるといった意味でも使われる

I have a responsibility to do it. 私にはそれをする責任がある

Do you have any work to do now ? 只今、何か用事がございますか?

I had a phone call from my brother yesterday. 昨日兄から電話をもらった

I had an accident. 事故にあった


have は食事などをとる、という意味でも頻繁に使われる。

have beakfast/lunch/dinner が典型的な例。

Let's have another drink. もう一杯飲もう

I would like to have coffee. コーヒーが飲みたい

I will have roast beef, please. (レストランなどで注文するときに)ローストビーフをお願いします

本能的な行為を表す eat やdrink の動詞を直接使うのに比べ上品な表現になる。


have が経験を意味し、その経験の始めと終わりが明確になる状況では進行形も使える。

He is having dinner with his friends. 彼は今友人と夕食をとっているところだ

We are having a good time. 楽しんでいます

They were having difficulty getting a taxi. タクシーを拾うのに苦労していました


いずれも、夕食をとる、楽しむ、タクシーを拾うといった一回完了の経験が想定されるため、

進行形も可能となる。


では今日はここまで。

次回のhave ではちょっと上級な使い方を紹介します。










HAVE ①

今日は have を取り上げたい。


have に最も近い日本語は 「持つ」であろう。


国語辞書で引いてみると、基本的な意味は手にとる、手の中に握るという意味で

そこから転じて、たずさえる/携帯する、自分のものとして所有している、性質・状態などを有する、   場などを設ける、長くそのままの状態を保ち続ける/もちこたえるなどを意味するようになった。


英語の発想も極めて近いのだ。


最初に「小学生の子供に携帯電話を持たせるか、否か。」といったときの持つの意味を考えてほしい。


このときの「持つ」の意味は、

携帯を手に握りしめるか、首からぶらさげるか、といった次元の持つとは異なる。

子供に自分のものとして携帯を所有させるか否かといった意味の持つである。


英語の have もまた、“自分のものとして所有している”といった状態を言い表すのに

もっぱら用いられる。


日本語の“持てるもの、持たざるもの”は英語でも haves and have-nots


この場合の持つは、資産を自分のものとして所有している状態を意味するのであって、

物理的に全財産を手に握りしめているという意味でないことは明らかであろう。


英語の have は置かれている状態や状況を表すという点で、これまで取り上げてきた

具体的な動作や移動を意味する take、go、come とはタイプのことなる動詞なのだ。

したがって、具体的な動作ではないため進行形は使えない。

× I am having a big house and farm. 大きな家と農場を持っている

○ I have a big house and farm.  大きな家と農場を持っている



また、物理的に手元に持っている、身につけている状態を言い表すのに have を用いる際には、

その物理的な位置を特定化する表現を伴うことが多い。

ただし、この場合は単に人とモノが近い位置にあるという意味となり、

自分のものとして所有しているとは限らなくなる。


He had a knife in his hand. 彼は手にナイフを持っていた

She has a scarf around her neck. 彼女はスカーフを首に巻いている

I did not have my passport with me. パスポートを持っていなかった


手に持ったナイフや首に巻いたスカーフは物理的に手元にある/身につけているといった意味で

必ずしも、彼や彼女の所有物であることを意味しない。


こうした have の人の陣地内に何かが存在している状態を表すという

スケルトン(骨組み的な)イメージが元になって、

多様な状態を指し示すのに have が使われることになる。


・ある性質や属性をもつ

She does not have a good memory. 彼女は記憶力があまりよくない

Jane has dark hair and brown eyes. ジェーンは黒髪で茶色の目をしている


・感情や考えなどを持つ

Do you have any doubts about it ? それについて何か疑問をお持ちですか

If you have any good ideas, let me know. 何かいい考えがあったら、お知らせください。


・病気を持っている、かかっている

I have a stomachache. お腹が痛い

She had a broken leg. 彼女は足を骨折している


さらに have には経験する、催す(状況を持つ、状況とともにあるの意)といった意味でも

have は使われるのだ。


この続きはまた日を改めて。