【第7回メルマガ】(前半)PANDA電子出版社 中国出張編集部のご報告です!
3月も2週目に入りましたが、東京では最近にも雪が降り不安定な日が続いております。
皆様はお元気にしていらっしゃいますでしょうか?
さて、先週のメルマガで告知致しました、「4コマ作品の基本アドバイス」の反響が大きく嬉しく思っております!
業界の話も含め3部構成で記事を掲載しておりますのでまだ全部ご覧になってない方は是非ご覧ください。
→http://ameblo.jp/e-panda0930/entry-10818552696.html
それでは、第7回「PANDA編集部」メールマガジンお届けいたします。
※毎週、藤原が編集部を代表して、PANDA編集部発のホットな話題をお届けします!
マンガのこと、中国のこと、コミックコンテストのこと、出版社としての活動など、
作家デビューに有益な情報を提供していきたいと思いますので、応援宜しくお願いします♪
※念のため…PANDA社のHP http://www.e-panda.co.jp/
では、第7回のメールマガジンの内容です
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◇目次◇
1.■【PANDA編集部からのお知らせ】
★中国出張から帰ってきました!★
2.■【FAQコーナー/これって、何?なに?教えて~】
Q 他の漫画家さんのネームの形式が気になります!
3.■□■ 中国出張特集 ■□■★
PANDA電子出版社 出張編集部~中国北京にて~★
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■【PANDA編集部からのお知らせ】
・・・日々作家活動にいそしむ皆様へ
編集部からの様々なお知らせやトピックをお届けいたします。
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★中国出張から帰ってきました!★
PANDA編集部では2/26から北京と杭州へ出張し、先週無事戻ってまいりました!
今回の目玉は、「北京での出張編集部」と
「中国携帯キャリア最大手の公式サイトを運営している会社の訪問」です!
第7回メルマガ後半では、「北京での出張編集部」について報告いたします。
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■【FAQコーナー/これって、何?なに?教えて~】
・・・日々PANDA編集部に
私、藤原房子が寄せられる質問にお答えして行きます♪
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Q ネームに関して、他の漫画家さんはどうされているのかが気になります。
おススメのサイズなど分からないので教えてください。
A4の紙に2ページ分等でも構わないのでしょうか?
仕上がりはデジタルですが普段ネーム段階では適当な紙に描いています。
A ネームについて特に決まった形式はありません。
デジタル原稿を作成される方でも、ネームは手書きという方は多いですね。
多くの方にはスキャニングしたデジタルデータをメール等にてお送り頂いております。
デジタル化できない方は、郵送かFAXでお送りいただいております。
サイズも特に指定はありません。
ご質問のようにA4の用紙に2ページぶん描いていただていも大丈夫です。
1点お願いがあるとすれば、編集者も情報共有できるようなネームであること、
特にネームのセリフは読み易く丁寧に書いていただければと思います。
以下、(後半)に続く。
【4コマ作品制作の基本アドバイス】その3
こんにちは!いいぱんだです。
第6回のメルマガで告知させていただいた第3段です。【4コマ作品制作の基本アドバイス】を進めていきたいと思います。
●オマケ●
最後に少々、ギョーカイ的余談にはなりますが…
第一線のプロでも、毎回の4ページ掲載においては、必要な約8本(扉ページは1本)の4コマネタを揃えるために、毎回の打合せにおいては、まず最低でも10数本のネタを考えた上で、それをネーム構成して打合せに提出してきます。 打合せでは、その中から、より面白いネタのモノをえりすぐり、最終的に8本だけに絞り込んでいく手順を踏み掲載に至るのです。
むろん、8本すべてがみな面白ければ良いですが、そうもいかないので…一般的判断基準としては、8本中最低5本は少しでも笑える要素があって、さらにその中の2本は爆笑できるというネタ揃いでの完成レベルが、掲載ギリギリの目安として求められています。
(笑いが足りなければ、また改めて5、6本追加で出し直して再検討です)
コレが毎回達成できなければ、おのずと読者の人気も出てきませんので、連載は続かないこととなりますね…さすがにシビアです。
4コマ作品は単純に言えば、笑えるか笑えないかでの評価がすべてになり、ストーリー作品と違い、部分調整では修正改良して面白くはしきれない性質のものです。ですので、面白くないネタは、未練は捨てて、あっさり1本丸ごと削除されるのが常となります。
(打合せの段階では、くすっと笑えるネタの作品を、構成や描き方のテクでもっと笑える作品に調整はできても、笑えないネタ、わからないネタは、それ自体はどうイジっても結果的に混乱が増すだけで、いかんともしがたくなる…のが現実であります)
ですので、4コマ作品制作を目指す方は、ページどおりの本数だけではなく、担当へのネーム(ネタ提出)では、想定本数ぎりぎりでなく、どんどん切り捨ては覚悟で、より多くの4コマネタを出すよう心がけましょう。
作家さん自身も、数を打つことが、コツを覚え慣れて上達する一番の近道となります。 こればかりは、プロの作品を研究し過ぎて、ネタ盗作につながりかねないコトともなりますので、ひたすら知恵を絞って独自の面白いネタ出しに精進しましょう。
以上 おおまかながら、オーソドックスな基本的4コマ作品への臨み方です。
※むろん、色々他にも独自手法はあるでしょうが、それも含めて色々試行錯誤しながら、最終的に自分のスタイル(個性、味!?)を出せるよう作品作りに励んでください。
以上です。
その他、いろいろとリクエストがあれば、特集を組んでいきます!
ご連絡お待ちしております。
【4コマ作品制作の基本アドバイス】その2
【4コマ作品制作の基本アドバイス】その1
こんにちは!いいぱんだです。
第6回のメルマガで告知させていただいた第2段です。
【4コマ作品制作の基本アドバイス】を進めていきたいと思います。
●その体裁を元とした上で…具体的な作品作りの始め方●
① この12ページで「第1話」が区切り良く終わる作品として制作に取り組んでもらい、その為にまずは、その「第1話」の内容(テーマ)を決めましょう。
その考え方としては…例えば、この12ページの第1話区切りで
「入学式の1日が始まって終わるまで」…の展開内容にする
「野球の試合が始まって終わるまで」…の展開内容にする といったことになります
これは、より具体的な方がテーマとして明確になり描きやすくもなるでしょう
「入学式の日に主人公が生涯の友となるマブダチと出会う」
「弱小野球部が試合に臨むが、ラッキーが重なり強豪チームに勝つ」…といったカンジです
作品にとりかかる段階で、まずその大筋のテーマをより絞り込んで決めておきましょう
このテーマを前提に、各4コマのネタは展開に沿って、そこに関わる出来事、展開上で笑えるネタを拾い集め(知恵を絞って考えて)それぞれの4コマを、起承転結で表現していきましょう。
② テーマが決まったら、次はそれぞれページ内の4コマとしての作品作りです
4コマの展開基本は、ご承知のとおり…
起…エピソードが始まる(状況を説明)
承…そこに出来事、変化・事件等が起きる(問題が浮上)
転…出来事が、さらに発展する(状況が混乱)
結…出来事が決着する(問題が解決!?=オチがついて笑える)
の繰返しが基本であり、「結」の4コマ目で、ちゃんと笑えるかどうかが
出来のすべてとなるお話し作りです。
(もし、亜流的8コマ区切りの場合でも、4コマ目にはなんらかの笑いの要素は欲しいところで4コマに1回の笑いのリズムを保つことは心がけたいポイントです)
単純なセオリーではありますが、まずはこの原則を念頭に置いて各4コマのネタのアイデア発想、オチを必ず付ける(それで読者が理解=笑えるもの)スタイルで、作品作りに徹してみてください。
※他にも変則パターンはありますが、それは作家個人の特有のセンスを元として、そもそもの奇抜な設定、ネタアイデア、構成力、構図、見せ方等の、卓越した実力がともなってないとなかなかうまくいかず、多くの読者の笑いを誘うには難しい手法とはなってきます。 それは今後の課題として、まずは基本的な流れで、ツボを押さえる手法を身につけましょう。
加えて、その4コマ作品の冒頭始め方ですが…
今回新たに制作する作品は、発表した時点では誰からも認知されておらす、ダウンロードをした人が初めて読む未知の作家の未知の作品なわけですから…
まずは、作品の始まりの最初数ページの4コマネタは、登場人物や舞台設定、どんなテーマで描いているかをまず理解してもらう為の要素(情報)を取り入れたネタから描き始めましょう。
読者に作品内容、登場人物像がちゃんと伝わるよう、多少説明っぽくなっても、わかりやすく描き始めることが肝心です。 (初めは意図的でぎこちなくなってもかまいません、数を描いていくうちに、さりげなく説明を組み入れる術も身につけられるようになると思います)
その部分を手法的にいえば…
読者のまだわからない(知っておきたい情報):主人公の名前、性別、年齢、職業等の人物プロフィールや舞台設定の要素を織り込むように、構図的には人物アップばかりで構成せず、引きの情景や人物の背景、服装、小物を描き込んでおいたり、キャラの会話や当人の台詞、背後ナレーション等も用いてさりげなく紹介していくのが基本的です。 早い段階で、この作品自体の概略設定、全体イメージを読者に与えておくのは肝心な作業です。
(それが早めにはっきりしてないと、読者は混乱し、感情移入できぬまま飽きてしまいますので。作品アタマの最初の数ページは、そういうポイントを織り交ぜたネタであり、かつ笑いをとる必要があるというコトになります)
まずは、こうした状況紹介的4コマネタから始めて、その後、様々な展開をさせ最後まで作り上げていってください。
※尚この作業は、その後も、新しいキャラが登場してきた時点では同様に取り入れて、読者が登場人物を見失わないように心がけましょう。
(この手法は、現在、プロ作家のシリーズ化されている作品で、そのコミックス1巻冒頭部分をより種類を多く読んでみて、色々な始め方のパターンを研究して実感してみるのが確実でしょう)
次回は、おまけ。少々業界の余談的なお話を掲載させていただきます(明日12時公開予定)。