【4コマ作品制作の基本アドバイス】その2
【4コマ作品制作の基本アドバイス】その1
こんにちは!いいぱんだです。
第6回のメルマガで告知させていただいた第2段です。
【4コマ作品制作の基本アドバイス】を進めていきたいと思います。
●その体裁を元とした上で…具体的な作品作りの始め方●
① この12ページで「第1話」が区切り良く終わる作品として制作に取り組んでもらい、その為にまずは、その「第1話」の内容(テーマ)を決めましょう。
その考え方としては…例えば、この12ページの第1話区切りで
「入学式の1日が始まって終わるまで」…の展開内容にする
「野球の試合が始まって終わるまで」…の展開内容にする といったことになります
これは、より具体的な方がテーマとして明確になり描きやすくもなるでしょう
「入学式の日に主人公が生涯の友となるマブダチと出会う」
「弱小野球部が試合に臨むが、ラッキーが重なり強豪チームに勝つ」…といったカンジです
作品にとりかかる段階で、まずその大筋のテーマをより絞り込んで決めておきましょう
このテーマを前提に、各4コマのネタは展開に沿って、そこに関わる出来事、展開上で笑えるネタを拾い集め(知恵を絞って考えて)それぞれの4コマを、起承転結で表現していきましょう。
② テーマが決まったら、次はそれぞれページ内の4コマとしての作品作りです
4コマの展開基本は、ご承知のとおり…
起…エピソードが始まる(状況を説明)
承…そこに出来事、変化・事件等が起きる(問題が浮上)
転…出来事が、さらに発展する(状況が混乱)
結…出来事が決着する(問題が解決!?=オチがついて笑える)
の繰返しが基本であり、「結」の4コマ目で、ちゃんと笑えるかどうかが
出来のすべてとなるお話し作りです。
(もし、亜流的8コマ区切りの場合でも、4コマ目にはなんらかの笑いの要素は欲しいところで4コマに1回の笑いのリズムを保つことは心がけたいポイントです)
単純なセオリーではありますが、まずはこの原則を念頭に置いて各4コマのネタのアイデア発想、オチを必ず付ける(それで読者が理解=笑えるもの)スタイルで、作品作りに徹してみてください。
※他にも変則パターンはありますが、それは作家個人の特有のセンスを元として、そもそもの奇抜な設定、ネタアイデア、構成力、構図、見せ方等の、卓越した実力がともなってないとなかなかうまくいかず、多くの読者の笑いを誘うには難しい手法とはなってきます。 それは今後の課題として、まずは基本的な流れで、ツボを押さえる手法を身につけましょう。
加えて、その4コマ作品の冒頭始め方ですが…
今回新たに制作する作品は、発表した時点では誰からも認知されておらす、ダウンロードをした人が初めて読む未知の作家の未知の作品なわけですから…
まずは、作品の始まりの最初数ページの4コマネタは、登場人物や舞台設定、どんなテーマで描いているかをまず理解してもらう為の要素(情報)を取り入れたネタから描き始めましょう。
読者に作品内容、登場人物像がちゃんと伝わるよう、多少説明っぽくなっても、わかりやすく描き始めることが肝心です。 (初めは意図的でぎこちなくなってもかまいません、数を描いていくうちに、さりげなく説明を組み入れる術も身につけられるようになると思います)
その部分を手法的にいえば…
読者のまだわからない(知っておきたい情報):主人公の名前、性別、年齢、職業等の人物プロフィールや舞台設定の要素を織り込むように、構図的には人物アップばかりで構成せず、引きの情景や人物の背景、服装、小物を描き込んでおいたり、キャラの会話や当人の台詞、背後ナレーション等も用いてさりげなく紹介していくのが基本的です。 早い段階で、この作品自体の概略設定、全体イメージを読者に与えておくのは肝心な作業です。
(それが早めにはっきりしてないと、読者は混乱し、感情移入できぬまま飽きてしまいますので。作品アタマの最初の数ページは、そういうポイントを織り交ぜたネタであり、かつ笑いをとる必要があるというコトになります)
まずは、こうした状況紹介的4コマネタから始めて、その後、様々な展開をさせ最後まで作り上げていってください。
※尚この作業は、その後も、新しいキャラが登場してきた時点では同様に取り入れて、読者が登場人物を見失わないように心がけましょう。
(この手法は、現在、プロ作家のシリーズ化されている作品で、そのコミックス1巻冒頭部分をより種類を多く読んでみて、色々な始め方のパターンを研究して実感してみるのが確実でしょう)
次回は、おまけ。少々業界の余談的なお話を掲載させていただきます(明日12時公開予定)。