ラスト5分の衝撃とあるけれど、マックスが写真をゼブに見せている場面でピンとくるはず。
眠ると記憶がリセットされるのと復讐が目的という点で、メメントを彷彿とさせた。
両方とも救いがないのも類似点。
クリストファー・プラマーの名演技が素晴らしいので観る価値はあり。
下記、ネタバレ部分を含みます。
これ英文学『高慢と偏見』のパロディ作品なんですね。無学なもんで知りませんでした。
なぜ不朽の名作にゾンビネタを加えたのか意味不明ですが、18世紀を舞台にした
ゾンビ映画は珍しいかも!
(ダーシー演じるサム・ライリーが日本刀使っていたりと) やたらと
日本・中国押しだったけど、18世紀というと江戸中期~後期くらいで鎖国中??
などなど至る所でツッコミ満載だけど、元々パロディだからそこは気にしてはダメ。
ゾンビの頭が吹っ飛んだり、グロい部分はあるけど、基本下地が恋愛小説なので
ゾンビ映画としてみると期待外れに終わるのでご注意を。
ラストの部分は蛇足。結婚のシーンで終わらせておけばいいものの、
あれで一挙にB級臭が加速してしまった。
下記、ネタバレ部分を含みます。
ジェームズ・ワンが製作に関わっているのに、劇場数が少ない…。何故だ。
原題の『LIGHTS OUT』でもいいのに、わざわざ邦題をつけ直しているのも不明。
ストーリーはありきたりなので、そこは一旦置いといて、
本作は「光と闇」を使ったアイディアが良いです。
スイッチON/OFFするごとに影が近づいてくる演出は
『アナベル 死霊館の人形』 (これもジェームズ・ワンだった) で女が突進してくる
シーンを彷彿とさせたし、時間・場所に関わらず襲ってくるというのは良いね。
ただし、出現条件が制限されて、「ココは絶対出ないシーンだな」とか
わかってしまうので、観ている側としては驚くシーンは皆無。
ストーリー描写や展開について。
冒頭から人影になっていたけど、ネタバレっぽくなってしまうので
最初はもっとボカしたほうが良かったかも。
アナベルのときもそうだったけど、自己犠牲での解決は、ちょっと食傷気味。
彼氏がところどころで死亡フラグを立てていたけど、裏切ってくれたので、そこは評価。
最近多い「実はまだいました」的なオチじゃなかったのは〇だけど、反面、
終わり方としては物足りない。
3部作の最終章。原作はまだ連載中なので、ここからは原作の設定を流用しつつも
オリジナルストーリーとして展開。
作品としては満足度は高かったです。
敵、味方が入れ替わったり( こういう展開は好き )、
アクションシーンも迫力があって良かったです。
標的である甲斐&李コンビが、ニュースで2~3秒報道される程度の扱いで
あっさり殺されたり、原作のフォージ安全社にあたる部分が武蔵重工に
置き換えられたりとか、ちょこちょこ設定は変わってます。
ただ、平沢さんたちの扱いは変わらず…
ペンタゴンの登場は、戸崎&泉の関係性の対比として登場させたのだろうけど、
なくても良かったんじゃないかな~。
終盤の佐藤捕縛シーンは、1部の冒頭とリンクさせていたりと
ニクい演出をしているけど、カイの出番がほとんどなかったのが残念。
第2の主人公なのに(笑)
ラストでカイと亜人3人組について言及、描写がなかったけど、
一体どうなったのだろう。TV版はもう少し深く掘り下げることができるだろうから
判明することを期待。
前作の『言の葉の庭』から3年ぶり、長編としては『星を追う子ども』以来5年ぶりの作品。
今回から初の製作委員会方式を採用。キャストの配役とか、しがらみが多そう…
前作、前々作の主人公たちには声優を起用していたけど、今作は俳優。
ジブリ化みたいで気にはなるが、神木隆之介のオネェ言葉が面白かったのでよしとした。
『言の葉の庭』から引き続き、舞台は総武線沿い。新宿、代々木、
千駄ヶ谷、四ツ谷と出てくるので、聖地化していそう。
ストーリーは前半のコメディから後半にはシリアス路線へと転換。
ご都合主義な展開はちょっと強引だったけれど、
これまでの作品の悲恋とは異なり、明確にハッピーエンドを描いていてよかった。
ゲストキャラとして、『言の葉の庭』から雪野百香がユキちゃん先生として登場。
中の人も同じで、相変わらず万葉集を教えてる(笑)
2013年9月といったら東京在住のはずなのにドッペルゲンガーか!?