オリジナル曲「Forty Rock」をアップしました。上記リンクより,ご高聴ください。
【概要】
「Forty Rock」は,2021年制作,2021年音源化の楽曲です。
40歳になって,地元の仲間たちと25年ぶりに再会しました。そのときの友情をテーマに作曲したロック調のインストゥルメンタルです。
【お断り】
デモテープ並みの音質・演奏技術です。
オリジナル曲「Forty Rock」をアップしました。上記リンクより,ご高聴ください。
【概要】
「Forty Rock」は,2021年制作,2021年音源化の楽曲です。
40歳になって,地元の仲間たちと25年ぶりに再会しました。そのときの友情をテーマに作曲したロック調のインストゥルメンタルです。
【お断り】
デモテープ並みの音質・演奏技術です。
昨日10月17日,元総理大臣の村山富市さんがお亡くなりになりました。
101歳の大往生でした。ご冥福をお祈りします。

村山さんは,1994年から1996年の約1年半,第81代内閣総理大臣を務めました。
当時は,55年体制の崩壊によって自民党が政権を失っていた時代でしたが,村山党首率いる社会党が自民党と手を組み,政権を担うことに成功しました。永遠のライバルとされた自民党と社会党が手を組むなんて,今思うと考えられないことですね。現在で言うと,自民党と立憲民主党が手を組むようなものですから。。。
当時,私は中学生でした。社会のテストで毎回,時事問題が出題されるのですが,前任の羽田首相が2か月で退陣してしまったため,テストのたびに総理大臣の名前を問われたことを思い出します。
村山さんは101歳7か月でお亡くなりになりましたが,これは首相経験者で歴代2位です。
歴代1位は,終戦後にそれこそ「敗戦処理」的な意味合いで2か月ばかりだけ首相を務められた東久邇宮稔彦さんです。102歳1か月の長寿記録を持っています。村山さんは,あと半年生きれば,この記録を超えるところでした。
第3位は,101歳6か月の中曽根康弘さんです。2019年に亡くなられたばかりなので,記憶に新しいですね。
首相経験者で100歳を超えたのは,今のところこの3人だけです。
<首相経験者 長寿記録 3傑>
1位 東久邇宮稔彦 102歳1か月
2位 村山富市 101歳7か月
3位 中曽根康弘 101歳6か月
では,存命で最高齢の首相経験者は誰だと思いますか?
就任が最も古い細川護熙さん?
実は違います。
「あなたと違うんです」の発言で有名な福田康夫さん(89歳)です。
この方,首相就任からまだ20年も経っていないのに,こんなに高齢だったんですね。
ちなみに,2番目は森喜朗(88歳)さんです。
細川さんはその次で87歳です。細川さんはかなり若い年齢での首相就任だったことがわかりますね。
<存命首相経験者 長寿記録 3傑>
1位 福田康夫さん 89歳
2位 森喜朗さん 88歳
3位 細川護熙さん 87歳
自民党が下野して野党どうしで連立政権を組んだり,与党復帰後もさまざまな組み合わせで連立政権を組んでいた90年代。そんな時代に首相を務められた村山さんの訃報と同時に,どことどこが連立するかというニュースを目にするのは,何かの皮肉のようにも感じられます。
村山さんの穏やかで柔和な人柄は,これからも多くの記憶に残り続けることでしょう。
改めて、ご冥福をお祈りします。
このブログは,今でこそ雑記ブログとしていろいろなテーマで記事を書いていますが,開設当初はオリジナル小説をアップする目的で立ち上げました。
これまでに3作の短編小説を書き,ブログにアップしていますので,ぜひ読んでいただけると嬉しいです。
「真夏の訪問者」
独身一人暮らしの公一郎の家を,見知らぬ少年が訪ねてきた。公一郎は,得体の知れない訪問者におそるおそる接触してみると,その少年から思いがけない言葉をかけられる。
うだつの上がらない壮年と,純真ながらもどこか影がありそうな少年をめぐるコージーミステリー。
第1章
第2章
第3章
第4章
第5章
第6章
第7章
あとがき
「とりす警部 ~作詞家の決意~」
ベテラン作詞家の鴨田理が,創作に行き詰ったあげく,マネージャーを殺害してしまう。大量のしけもく,偽造された遺書,年季の入ったパソコン。これらの手がかりをつなぎ合わせ,とりす警部が飄々と事件を解決する倒叙ミステリー。

事件編①
事件編②
解決編
あとがき
「ばあ」
祖母と2人暮らしの貞夫は,ある日,祖母の異変を感じ取る。90歳を過ぎて人生の終わりが見えてきた祖母と,それを看取る覚悟を決めた貞夫の人間ドラマ。
第1章
第2章
第3章
第4章
あとがき
私は典型的な文系人間で,日本語や英語に関わる仕事を長年しています。小説やビジネス書,教養本も読みます。しかし,実際に小説を書くということはしたことがありませんでした。いろいろな小説を読んでいるうちに,ふと自分でも小説を書いてみたくなり,プロットを作ったところ,面白いように構想が浮かんだため,筆を走らせてみました。
こうして書き上がったのが,初作「真夏の訪問者」です。
小説を書くには,それ相当の時間と集中力がかかります。何かの片手間にできることではありませんので,まとまった時間の取れる週末に執筆するのが基本です。
他にも頭の中でぼんやりと描いている構想はたくさんあります。プロットが完成して,実際に執筆を始めてみれば,かなりサクサク書けるので,構想をできるだけ具体的に形にすることを,とにかく頑張りたいと思います。
近日中に,4作目となる「とりす警部シリーズ 第2話」をアップする予定です。
お目に留まったら,こちらもぜひお読みください。
定期的にアップしているスーパー戦隊関連シリーズです。
今回は,シリーズ8作目「超電子バイオマン」について語ります。
1984~1985年放送の,「バイオテクノロジー」をテーマにした戦隊です。

前作「科学戦隊ダイナマン」についても記事をアップしましたので,ぜひご覧ください。
バイオマンは,シリーズの転換点となった作品です。その挑戦は,後の戦隊シリーズの方向性を大きく変えました。ここまで続いてきたスーパー戦隊シリーズのマンネリ化を避けるために,さまざまな独自設定が施されます。以下はその代表的なものです。
①シリーズ初めて女性戦士が2人に
②ゲスト怪人の廃止
③家族を交えたドラマ性
順に解説していきます。
①は,これまでの戦隊はすべて女性1人,またはすべて男性という構成でした。(例外なく女性はピンクを担当。)しかし,本作でピンクに加えてイエローも女性が担当することになり,初のダブルヒロインが誕生しました。後年(とくに2000年代~2010年代)には,ダブルヒロイン制を敷く戦隊が多くなりました。しかし,せっかくキャラをすみ分けて導入されたダブルヒロイン制ですが,新たに誕生した女性イエローを巡る事件が発生してしまいます。(後述)
②は,スーパー戦隊のみならず,それこそウルトラマンシリーズや仮面ライダーシリーズでも採り入れられているゲスト怪人制が,本作では廃止されます。いわゆる,ゴレンジャーでいう「○○仮面」やダイナマンでいう「○○シンカ」というものが登場しないのです。代わりに,ジューノイドという5人の怪人が毎回交代で出てきます。ジューノイドはレギュラー扱いなので,通常回では追い払われることはあっても倒されることはありません。ただし,メカジャイガンと称された巨大化した怪人は,毎回別のキャラクターが登場します。こちらは口を利くわけでもなく,巨大ロボ戦で短時間戦うだけなので,個性はないに等しいです。
③は,バイオマンの最も大きな特徴といえますが,敵首領のドクターマンを巻き込んだドラマが展開されていきます。単発の勧善懲悪ものから,連続性を持たせたストーリーへと移行するきっかけとなった戦隊になったわけです。これまではただのミステリアスな存在に終始していた敵首領がストーリーに大きく関わってくるという設定も新鮮ですし,終盤には主人公の家族も登場するので,人間ドラマとしての魅力も含まれた作品になりました。
また,バイオマンには没案となった設定もあります。
①企画段階ではおとぎ話をモチーフにする予定だった
②仲間内での恋愛要素を盛り込むことが検討されていた
①は,桃太郎・金太郎などのおとぎ話の主人公が現代にタイムスリップしてくるという設定が構想されていたようです。結局は没案となりましたが,5人のキャラ設定に少しだけその名残が見られます。主題歌の2番の歌詞に「時間を越えて選ばれた」とあるのも,この設定を反映したものと思われます。おとぎ話モチーフの戦隊はその後も長らく登場することはなく,2022年のドンブラザーズでようやく解禁された格好です。
②は,レッドとイエローの恋愛関係をストーリーに盛り込む案があったという話です。結局,子ども番組に恋愛要素は不似合いだという意見からか,導入されることのない設定となりました。スーパー戦隊の恋愛要素といえば,1991年のジェットマンが有名です。しかもこちらは熾烈な三角関係ですから,戦隊ものであることを忘れてしまうほどのドロドロ感でした。
バイオマンの戦士は,以下の5人です。
レッドワン(郷史朗)
… 責任感の強いリーダー。動物と会話することができる。
グリーンツー(高杉真吾)
… パワーファイター。ムードメーカー兼トラブルメーカー。車の運転が得意。
ブルースリー(南原竜太)
… かなりの熱血漢。水中戦やアクロバティックなアクションが得意。
イエローフォー 初代(小泉ミカ)
… 男勝りで気が強い。猪突猛進な行動が多い。カメラが趣味。
イエローフォー 2代目(矢吹ジュン)
… 勝気だが,優しい面やコミカルな面もある。アーチェリーが得意。
ピンクファイブ(桂木ひかる)
… お嬢様気質で心優しい性格。徐々に戦士としてのしたたかさを身につけていく。
全体の話の中では,レッドとイエローの主役回が多いです。その分,他のキャラクターがやや埋もれぎみですが,全員にわかりやすい個性や特性があり,記憶に残りやすい戦隊だといえます。グリーンなんかは,特撮界隈ではある意味で伝説になっていますしね(笑)
※この項目では,ネタバレを含みます。
バイオマンを語るうえで欠かせないのは,初代イエローの殉職です。
これは,小泉ミカを演じる矢島由紀の突然の失踪が原因となっています。映像としては9話まで出演しているのですが,当時の特撮は,映像と音声を別撮りしていたため,声だけをアフレコで収録していました。そういう事情から,アフレコを録っていなかった7話以降は声が別の声優のものに変わっています。(ちなみに,そのときにイエローの声を充てたのが,クリリンの声で有名な田中真弓さんです。)
そして,映像のストックがなくなった10話で,イエローの殉職ストーリーが描かれます。そのサブタイトルが「さよならイエロー」です。イエローは終始スーツ姿で登場し,敵もイエローだけを不自然なくらい執拗に狙います。とどめを刺されたイエローは,壮大なBGMをバックに息絶えるのですが,死後もスーツ姿のまま。一定以上の攻撃を受けると変身が解けるというパターンが通例ですが,このときは最後まで変身が解けることはありませんでした。これは,反バイオ粒子を過剰に浴びたことで,超電子頭脳に異常をきたし,変身解除機能が失われてしまったのだと,自己解釈しています。(実際は大人の事情であることは百も承知のうえで。)

本来であれば,この第9話に「女戦士炎のちかい」が放送される予定だったそうです。実際に小泉ミカと桂木ひかるの二人体制で途中まで撮影も進んでいたらしいのです。最終的にこの映像はお蔵入りになり,矢吹ジュンに差し替えたうえで撮り直したわけですが,新加入の矢吹が桂木にやたら上から目線で叱咤激励する場面があるのは,そういった事情からです。
もし矢島さんの失踪がなく,小泉ミカが最後まで出続けていたら,その後の展開がどうなっていたのか,想像するだけで楽しいです。
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ゲーマーならば誰でもやったことのある「ドラゴンクエスト」。
今日は,ドラクエにおける「どっち?」をピックアップしてみます。
あなたはどちらか,ぜひ考えてみてください。
ドラクエをやっているとよく議論になるのは,「堅実にレベルアップしながら進める派」と「レベルのことは考えずに進められるだけ進める派」のどちらかということです。
地道なレベル上げも含めてドラクエの醍醐味だと考えると人は前者を選ぶと思いますし,サクサクとテンポよく進めたいと考える人は後者を選ぶでしょう。
私は「堅実派」です。もともと私がドラクエをやるとき,必ず攻略本(今は攻略サイト)を見ます。攻略本には,イベントごとに目安となるレベルが書かれていて,それに忠実に進めます。ただ,攻略本に書かれているレベルは「確実な安全圏」ですので,「こんなにレベルを上げなくても行けるでしょう」と思うときもあります。そういうときだけは,攻略本を無視して自分ルールで進めますが,そういうケースは稀です。経験値とともにゴールドも貯めて,装備をちゃんと整えたいですし,何よりも全滅してゴールドを半分とられるのは嫌ですから。
過去に,強行派の人といっしょにドラクエをやったとき,見事に意見がぶつかって口論に発展したことがあります(笑)
上記の「堅実派 or 強行派」の話に似ていますが,装備を武器優先で強化するか,防具優先で装備するか,という議論です。
基本的なシステムとして,武器は1種類,防具は鎧・盾・兜の3種類が装備できます。当然,防具の方が強化できる幅が広いと同時に,買い集めるのにお金がかかります。
何となく武器の方にアドバンテージがある書き方をしましたが,私は基本的に「防具派」です。これも上記と理由が似ているのですが,全滅を避けたいというところが主たる理由です。ドラクエに出てくるキャラクターは,打撃タイプは勝手に力が上がりますし,魔法タイプは呪文で対処することが可能です。しかし,基本ステータスが防御に特化したキャラクターってあまりいないんですよね。なので,防具を固めておかないと,すぐにHPがなくなってしまいます。そういうわけで,私は防具優先で揃えるようにしています。
ドラクエ5で必ず発生する結婚イベント。結婚相手として,ビアンカかフローラのどちらかを選ばなければなりません。
どちらを選んでもクリアできますし,ゲームの難易度に大きな影響は与えませんが,それなりに違いはあります。
◆ステータスや習得する呪文が異なる
◆発生するイベントが異なる
◆子どもたちのグラフィックが異なる
リメイク版ではデボラという候補が加わります。こちらは力が強い戦士タイプです。しかし,結婚相手論争でデボラが含まれることは少なく,たいていはビアンカ or フローラで語られます。
私は,リメイクも含めてドラクエ5を何度もプレイしましたが,いまだかつてビアンカ以外と結婚したことはありません。幼いときにいっしょにお化け退治をした思い出を大切にしたいという気持ちが,どうしても拭えないのです。フローラのパターンも一度は見てみたいという気持ちがないわけではありませんが,ここは初志貫徹で臨みます。ちなみに,デボラは選択肢として迷ったことすらありません。女性に限らず,口の悪い人間とは距離を置くようにしていますので(笑)
余談ですが,ドラクエ4の勇者は,最初に性別を選ぶことができます。こちらも女性は試したことがありません。だって,シンシアがかわいそうでしょ?
シンシアの話が出たので,それに関連したトピックです。ドラクエ4のエンディングをどう解釈するかという話を書きます。
ドラクエ4は,クリアしたあとで,勇者が気球で仲間を順番に故郷に送り届け,最後に山奥の村に戻ります。村はもちろん滅ぼされたままです。村に着くや否や,シンシアが生き返り,さらに送り届けたばかりの仲間が揃ってやってきます。
シンシアは5章の冒頭でデスピサロ一味によって殺されたはずなので,最後に生き返るというシーンは,今でも物議を醸しています。
解釈としては,大きく2通りあります。
◆何らかの力で生き返った
◆勇者が見た幻だった
本当に生き返った説(または,最初から殺されてはいなかった説)だったら,どんなに良いことかとは思いますが,私は「幻説」の方を推します。
その根拠は,集まってきた仲間たちにあります。7人の仲間たちは,直前で故郷に送り届けられています。それが,一瞬のうちに山奥の村に現れるというのは不可能だからです。ルーラやキメラの翼を使ったにしても,ライアンとトルネコに関してはこの近辺に来たことがない可能性が高く,エンドール経由で来ていては時間がかかります。ましてや,シンシアが生き返ったことを知る術もないので,そこまで急いで山奥の村に来る理由がありません。
そういった理由で,再登場した仲間を含め,シンシアは勇者が見た幻だったと考えます。夢のない考察で申し訳ありませんm(__)m
ドラクエで忘れてはいけないのが,秀逸で印象的なBGMです。かの有名なすぎやまこういち先生による作曲で,どのシリーズにも魅力的な音楽がたくさんあります。
私が好きなのは,主に次の曲です。
◆1の町
◆2の初期フィールド(ムーンブルク合流前)
◆3のラーミア
◆4の1章フィールド
◆4の船
それぞれにちゃんとした曲名が付いていますが,ここではわかりやすく,シチュエーションの表記にしました。
1~4がガッツリやり込んだので,印象的なBGMが多いです。5~7もやりましたが,回数が少ないので,ラインナップには登場させませんでした。8以降は部分的にしかやったことがありません。
ファミコンの8bitも味があって良いのですが,やはりオーケストラ音源で聞くと,良さが何十倍にも膨れ上がります。すぎやま先生がご存命のうちに,一度でもコンサートに行きたかったです。
今回は,ドラクエでしばしば話題に挙がる論争トピックを書いてみました。皆さんのご意見はどうでしょうか。
少し前に,これと似たテイストの記事で「きのこ・たけのこ論争」について書きました。こちらもぜひご覧ください。
【紹介】
今回は,吉村昭さんの小説「羆嵐」の紹介です。
1915年に北海道で起きた獣害「三毛別羆事件」をベースにしたドキュメンタリー小説です。刊行は1982年,初読は2016年です。
【あらすじ】
1915年12月,北海道の開拓村である苫前村三毛別の集落に,突如巨大な羆が現れた。羆は何日かかけて集落を襲い,次々と7人もの村民を喰い殺した。途方に暮れた村民たちは,熟練の猟師・山岡銀四郎に羆の討伐を依頼する。
【レビュー】 ※以下,わずかながらネタバレを含みます。
作者の吉村昭さんは歴史小説家として有名で,幕末から戦中までの数々の実話を小説化させました。綿密な取材をもとに書かれているので,まるでルポルタージュを読んでいるかのような感覚で読めるのが,吉村さんの作品の魅力です。
本作「羆嵐」も例外に漏れず,読んでいるだけで事件の生々しさと凄惨さが伝わってきます。あくまで「小説」の位置づけなので,登場人物名は変えられていますが,事件の全容はほぼそのまま描かれています。また,情景や登場人物の心理描写が丁寧に描かれているのも特徴です。
私は,この小説で「三毛別羆事件」のことを知りました。熊という動物が決して安全なものとは思っていませんでしたが,改めてその恐ろしさを理解しました。昨今,あちこちで熊による被害のニュースを見ますが,そのだびにこの事件のことを思い起こします。
村を襲った羆は1頭の同一個体ですが,羆には「同じものに執着する」という習性があります。件の羆は,最初に襲った人間が女性だったため,その後も女性だけを執拗に狙いました。史実にも小説内にも出てきますが,ある妊婦が羆に襲われたとき,「腹破らんでくれ。喉食って殺して。」と言ったとされています。とても印象的な言葉なのに加えて,母親としての強い母性を感じました。「自分はどうなっても構わないから,子どもにだけは手を出さないで。」と言っているわけですからね。
タイトルの「羆嵐」という言葉。よくよく見ると不思議ですね。「くまあらし」と読むにも関わらず,「熊嵐」とは書かないのですから。「羆」の読みは「ひぐま」であって,辞書的にこれを「くま」と読むことはありません。しかし,事件に出てくる個体は羆なので,こちらの字を選んだのでしょうね。
【関連本】
三毛別羆事件の詳細をノンフィクションで綴った書籍があります。木村盛武さんの「慟哭の谷」という作品です。こちらは一切の脚色がなく,すべて客観的な事実とデータをもとに書かれています。「羆嵐」で事件に興味を持ったので,こちらの作品も読んでみました。純粋に事件の流れを追いたいのであれば,こちらを読むと理解しやすいでしょう。「羆嵐」がテレビドラマだとしたら,「慟哭の谷」はその原作という位置づけになります。2作セットで読むことをおすすめします。
【こぼれ話】
この小説の初読は2016年と書きましたが,当時の私は足を怪我して出かけることができなかったので,電子書籍で購入して読みました。この当時,何冊かの本を電子書籍で読んでみたのですが,自分には合いませんでした。本は紙で読んでこそ,読了感を得られると思ったものです。
吉村昭さんの作品の中に,似たタイトルで「羆」という小説があります。こちらは完全フィクションで,羆の他にもいろいろな動物と人間との関わりを描いた短編集です。ぜひ読んでみたいのですが,書店でなかなか見つけられずにいます。
オリジナル曲「僕の想いは君の胸には届かない」をアップしました。上記リンクより,ご高聴ください。
【概要】
「僕の想いは君の胸には届かない」は,2003年制作,2010年音源化の楽曲です。
周りの人たちに対する自分自身の価値がどんなものなのかを自問自答する葛藤を唄ったバラードです。
【お断り】
デモテープ並みの音質・演奏技術です。
【歌詞】
なぜか不意に涙が 止まらなくなった
絶え間なくやってくる この気持ちは何だろう
言い知れぬ絶望感に 胸が痛むよ
今すぐ誰かに すがりたいと思った
うまくない酒をあおっても 酔えない夜が来る
空元気を装っても 空しさだけが残る
僕のこの想いは 君の胸には届かない
だけどいつかまた わかってくれるだろう
こんなに悲しいのは 僕だけなのかい
上を見りゃキリがないとは よく言ったものよ
電話の着信履歴を 何度も確かめる
気がつけば最後の着信は 一週間前のもの
僕のこの想いは 君の胸には届かない
だけどいつかまた わかってくれるだろう
僕のこの想いは 君の胸には届かない
だけどいつかまた わかってくれるだろう
プロ野球・中日ドラゴンズの本拠地であるバンテリンドームは,その広さで有名です。とにかくホームランが出にくい球場だと言われています。
この球場が,来年,生まれ変わります。
かねて多くのファンから待望されていたテラス席が設置されるのです。その名を「ホームランウイング」と言います。
※以下,バンテリンドームは旧名でナゴヤドームと表記します。
どこの球場だかわからないような名前は個人的に嫌いですので。
ナゴヤドームの広さは,以下のように変わります。
フェンス 4.8m ⇒ 3.6m
左中間・右中間までの距離 116m ⇒ 110m
両翼までの距離 100m(変動なし)
中堅までの距離 122m(変動なし)

両翼までの距離は。東京ドームと同等になるわけです。そう考えると,かなり狭くなるのがわかります。
最も影響が大きくなりそうなのが,フェンスの高さが1.2mも低くなることです。
フェンス直撃打(いわゆるフェン直)が多い選手にとっては,打撃成績が大きく変わることになりますね。
中日は,直近14年間でAクラスがたったの1回。あとは大半が5位か6位に甘んじています。その原因は,打撃成績の低さにあると言われています。この状況を打破するために,球団は思い切って策を講じたわけですね。
……と,ここまで書くと,ポジティブな話題のように感じるでしょうが,私はこのテラス席には反対です。
理由は簡単です。
◆フェン直を打てる選手が中日に少なく,恩恵が感じられない。
◆ただでさえ劣化している投手陣の被弾が増える。
ナゴヤドームがオープンして来年で30年になります。その前のナゴヤ球場が激狭だったので,パワーのない選手でも際限なくホームランを打っていました。しかし,ナゴヤドームでは同じ野球をすることはできず,投手力・守備力・機動力を強化することでチームの形を作り替え,2000年代の黄金期を築くことができました。つまり,中日は投手王国であり続けるべきチームなのです。
私は中日ファン歴27年目ですが,ナゴヤドームの野球しか知らないので,中日らしい試合運びに慣れています。点の取り合いのような泥試合は,現地で見る分には盛り上がるのでしょうが,個人的には好きではありません。
極端な言い方をすると,1-2で負ける試合を143試合見せられるのと,8-9で負ける試合を143試合見せられるのであれば,私は前者を選びます。1点しか取れない打線よりも,9点も取られる投手陣の方に腹が立つと思います。9点取られたなら10点取って逆転することを目指すようなチームにはなってほしくありません。1点しか取れないのなら0点に抑えることを目指すチームになってほしいのです。
現在の中日が弱い理由は,ホームランが打てないことではなく,
◆チャンスに打てない
◆ピンチで抑えられない
◆四球と盗塁が少ない
の3つに尽きると思っています。
黄金時代には,ホームランが打てなくても,これら3つがきちんとできていました。
テラス席が作られることはもう決まっているので,私がどうこう言っても何の意味もありませんが,ホームランを打つことよりもホームランを打たれないことを意識するのだけは,忘れないようにしてもらいたいです。
私は漫才が結構好きで,いろいろなコンビのものを見るのですが,いちばん好きなコンビはと聞かれたら,何と言ってもサンドウィッチマンです。
2007年M-1グランプリの王者で,今ではテレビで見ない日がないほどに日本を代表するコンビになりました。

サンドウィッチマンは,漫才師でもありコント師でもあります。終始しゃべくりだけで通すネタもあれば,変装したり大掛かりなセットや小道具を使ったりして演劇のように展開されるネタもあります。私はコントよりも漫才の方が好きなのですが,サンドウィッチマンのコントは漫才の延長線上にあるような作りになっているので,彼らのコントはとても面白く見られます。
サンドウィッチマンのいちばんの面白さは,「言葉遊び」にあります。子どもにもわかるようなベタなダジャレから,ニッチなネタ,楽屋ネタ,シュールなギャグなど,かなり多彩です。
基本的には,1つのネタの中に軸となるシチュエーションがあるという設定で話が進みます。最も多いパターンは,ある店での客と店員というものです。伊達さんと富澤さんのどちらがどの役を務めるかはネタによって異なりますが,伊達さんが真っ当なキャラ,富澤さんが風変わりなキャラ,というパターンが典型です。富澤さんがボケ倒して,それを伊達さんがキレ芸で対処する流れになっているのですが,意外に店としてのサービスがちゃんと成立してネタが終わることが多いのが面白いです。
サンドウィッチマンにはもう一つの魅力があり,それはボケとツッコミが入れ替わるネタがあるということです。これはコントのみで行われるトレードですが,伊達さんが痛々しい店員や客,富澤さんがそれに振り回される一般人という設定ですね。伊達さんは高確率で変装していて,声色や物まねを多用します。このときの伊達さんは,観客よりも相方を笑わせにいくので,富澤さんが笑いを堪えながら(ときに堪えられていない)伊達さんの相手をするわけです。そんな泥試合ネタが結構たくさんあります。
サンドウィッチマンの中で,代表的な好きなネタを紹介します。
※以下,ネタバレが含まれています。
◆メガネ
⇒「お眼鏡にかなう眼鏡」「天津飯」「便座」「死力(視力)を尽くしてください」「馬鹿みたいにお待ちください」と,ネタの宝庫です。
◆美容院
⇒「フレミング」「弁慶」「歯がゆいところ」「熱っついわ」「何で俺を指名した」など,手数が多く,伊達さんのツッコミがキレッキレです。
◆葬儀屋
⇒「ポイントカード」「お前の葬式にしてやるから」「発泡スチロールの棺」「お経のサビ」「数珠を置け」などなど,不謹慎なはずなのにまったく嫌味がないのがすごいです。
◆アナウンス学園
⇒伊達さんがボケに回るコントです。安倍元総理のモノマネ。これに尽きますね。何度でも見たくなります。
◆クレーム処理
⇒こちらも伊達さんがボケ役です。しかも,常識が何一つ通用しない,歴代で最も痛い役(しかもなぜか女性)を見事に演じています。
◆蜂の巣駆除
⇒長尺のコントです。冒頭の「『しち』じゃなくて『はち』」「『せ』じゃなくて『す』」のやり取りから笑わせてくれます。
◆哀川町
⇒哀川翔さん物まねシリーズの中では,これがいちばん好きです。「スケジュール帳買え」の言い方と顔芸で,富澤さんが笑いを堪えきれずに収集がつかなくなります。
パッと思いつくものをいくつかリストアップしましたが,どのネタも面白く,全部は紹介しきれません。
ベテランとなった今でも,毎年のように新ネタを作り続けていて,そのバイタリティにも頭が下がります。
昔,一度だけ生で漫才を見たことがありますが,できれば単独ライブを一生のうちに一度は見てみたいと思っています。
きのこ・たけのこ論争ってよく聞きますよね。かの有名なお菓子「『きのこの山』と『たけのこの里』のどちらが好きか」というものです。
このような食べ物に関する二択論争は,改めて考えると面白いものです。
というわけで,今日はさまざまな食べ物対決に関する私感を綴ります♪
あくまで独断と偏見による個人的な意見であることはご了承ください。

これは「たけのこの里」の勝ちです。
理由は大きく2つあります。
①「たけのこの里」の方がチョコレートコーティングの面積が広い。
②「きのこの山」は高確率で柄の部分が折れている。
①は,単純なチョコレート量ではなく,全体に対するコーティングの比率です。(ちなみに,チョコレート量で言えば,「きのこの山」の方が多いそうです。傘の部分がチョコレートの塊なので,当然と言えば当然ですね。)しかし,「たけのこの里」はチョコ面積が広いので,どこを食べてもチョコレートに当たるというのが嬉しいのです。
②は,「きのこの山」あるあるです。柄の部分がむき出しのビスケットなので,仕方ないと言えば仕方ないですね。ただ,そうなると,折れたクッキーの部分だけを食べなければならなくなり,せっかくの模型菓子が半減してしまいます。
続いてはポテトチップスシリーズです。こちらは断然,「コンソメ」の勝ちです。
うすしおは,良くも悪くも無難です。たまに食べる分にはいいですが,やはり濃厚な味付けの「コンソメ」には劣ります。手に強いにおいが残るので,何かの作業をしながら食べるのには向きません(笑)
派生商品として,「コンソメダブルパンチ」や「コンソメトリプルパンチ」なるものも販売されています。一時期はよく食べていましたが,最近はあまり見かけないので,食べる機会がありません。あれはスーパーで売っているのを見たことがないのですが,コンビニ限定なんですかね??





