11月16日 ,ポートメッセなごや で開催された長渕剛さんのライブ に参戦しました。
前日は突然の中止で,どうなることかハラハラしていましたが,無事に振替で入ることができました。
そのときの模様はコチラ↓↓
長渕剛 名古屋ライブがまさかの中止 → 振替で"神席"に!
早速ですが,16日のセットリスト と詳しいレポート を書きます。
※以下はすべてネタバレですので,ご注意ください。
1. 家族
2. HOPE
3. 黒いマントと真っ赤なリンゴ
4. STAY DREAM
5. 人間になりてえ
6. 明日の風に身をまかせ
7. 蝉
8. 君は雨の日に
9. 巡恋歌
10. ファイティングポーズ
11. 頑張れ!
12. 青春
13. 自分のために
14. 明日へ向かって
15. 勇次
16. 豚
17. Success
18. BLOOD
どうですか? このセットリスト。
私は神セトリ だと思っています。
ライブでなかなか聴けないレア曲がふんだんに盛り込まれていますよね。
曲数は控えめながらも,病み上がりを感じさせないくらいに全力投球のステージでした。
事前に他会場のセトリを見ることなく参戦したので,驚きの連続でした。
続いては,演奏曲を詳しくレビューしていきます。
【演奏曲レビュー】
0.開演前とオープニング
会場に入ると,長渕さんの往年の曲がランダムで流れていました。昔の曲が中心で,たぶんセトリにない曲に限定して流したのだと思います。
「逆流」の1番が終わると同時に証明が消え,オープニングに入りました。
この時点で開演は約40分遅れです。
オープニングでは,TM NETWORKのような派手な電子音がけたたましく鳴り響きました。そして,メンバーがステージに出てきます。
1. 家族
のっけから度肝を抜かれました。
激しいオープニングとは雰囲気が打って変わって,長渕さんがおもむろにギターを弾き始めます。
聞き覚えのあるイントロ……静かながらも重厚なストローク……。
歌い方はとても丁寧で,途中から入ってくるバンドも含め,ほぼ原曲どおりのアレンジでした。
最後の「♪白地に赤い日の丸」の部分だけ,少し構成が変わっていました。
長渕さんのライブは,たまに1曲目にバラードを持ってくることがありますが,今回はまさかのそのパターンでした。
2. HOPE
続いては新曲。激しいロックナンバーです。
頭上で手を回したり,サビで拳を挙げたりと,観客のパフォーマンスも板についているようです。
3. 黒いマントと真っ赤なリンゴ
昨年に続いて歌われました。演奏に慣れてきたためか,昨年のライブよりも演奏が丁寧でいい感じになっていました。
4. STAY DREAM
コーラス隊を交えただけの弾き語り。最近はピアノ伴奏のバージョンが多かったので,何気にギター弾き語りで聞くのは初めてでした。
サビはもちろんみんなで大合唱しました。
「♪もうこれ以上先へは 進めない」のあとのブレイクで,いったんうずくまったと思いきや,満面の笑顔で観客の顔を眺めていました。あの笑顔,優しくて好きだなぁ。
5. 人間になりてえ
ブルージーなピアノから始まるイントロ。そこにエレキギターが絡みます。
ギターは,あの富士山麓ライブのメンバーのピーターさん。久々のメンバー復帰です。そしてピアノは,新鋭の村田さん。「助っ人」だと言っていましたが,河野さんに負けず劣らず超テクニシャンでした。
アレンジは原曲どおり。1994年のライブビデオのものよりも断然よかったです。サックスがあるのが大きかったのでしょうね。
6. 明日の風に身をまかせ
歌謡曲っぽいエレピ伴奏の中,長渕さんのMCが始まりました。
最近はマスコミに叩かれることがまた増えてきて,かなり怒り心頭な感じでした。ただ,昔のような直接的な怒りではなく,「苦しいときに優しくしてくれる奴ほど信用しちゃいけない」という,達観したメッセージを送ってくれました。
曲は終始エレピ伴奏のみでした。欲を言えば,アコーディオンなんかが加わるとさらによいアレンジになるのではないかと思いました。何にせよ,一生聴けないと思っていたレア曲に感激しました。
歌い出しでピアノの村田さんがタイミングを間違えて,長渕さんにイジられる場面もありました。
7. 蝉
こちらは定番曲ですね。いつもどおりのアレンジでした。
3番を歌わなくなって久しいですが,その理由を知りたいとずっと思っています。
8. 君は雨の日に
「懐かしい曲を演るよ」と言って始まったバラード。「昔みたいにきれいなファルセットは出ないかもしれないけど」とも言っていました。
原曲どおりのピアノのイントロから始まり,途中からバンドも加わりました。間奏のサックスソロが,また良い味を出していました。さすが往年のサクソフォニスト,昼田さん。
今回のライブの中で,フルバンドでのバラードは,この曲と「家族」だけということで,結構レアな位置づけのナンバーになりました。
9. 巡恋歌
久々に聴くことができたと思えば,長渕さんはギターを弾かずハーモニカだけ。バッキーさんがアコギ,ピーターさんがエレキを弾くという,斬新な構成でした。
夏のツアーでも歌ったようですが,同じ構成だったのでしょうかね??
締めではバッキーさんの早弾きストロークがありました。
10. ファイティングポーズ
富士山麓ライブとほぼ同じアレンジです。頻繁に歌う曲じゃないので,悪くはないのですが,せっかくレゲエを演るなら「碑」とかを聴いてみたいです。
11. 頑張れ!
2003年のホールツアーではフルバンドで演ったみたいですが,それ以来のセトリ入りですね。2003年のホールツアーには行けなかったので,始めて聴くことができました。
アレンジは弾き語りです。Aメロで2小節ごとに「ヘイ!」と合いの手を入れるパフォーマンスが既に定着していたんですね。知りませんでした…
12. 青春
最近はセトリから外れていたので,久しぶりに聴きました。イントロのかっこいいピアノリフがなかったのですが,ピアノが代役の方だからなのでしょうか??
13. 自分のために
一度聴いてみたいと思っていたロックナンバー。「黒いマントと~」と曲調が似ていますが,こちらはこちらでかっこよかったです。
14. 明日へ向かって
ほぼ毎回歌われる定番曲。でも,他がレア曲ばかりなので,飽きを感じさせませんでした。
15. 勇次
本当は#14で本編終わりのはずなのですが,「このまま演るぞ」と言ってぶっ続けでアンコール(?)に突入。リリースされて以来,40年間定番を張り続けてきた曲。こういう曲の1つや2つは必要ですね。
もちろん,「撃鉄」のクラッカーも鳴らしました🎉
16. 豚
ブルージーなギターリフで始まるイントロ。「親知らず」だとばかり思っていたら,「♪あれは去年の年も押し迫った頃だったぜ」と歌い出すので,「あっ,『賞金めあての宝探し』だ!」と思ったら,さらにどんでん返しがあり,「♪テレビドラマの共演女優とのスキャンダル」と来て,ここでようやく「豚」だと気付きました(笑)
弾き語りではなくバンドアレンジだというところが素晴らしいです。
歌詞がところどころ変わっていて,「♪フライデー フォーカス 週刊文春 昼のワイドショー」と歌っていました。最近のマスコミ攻撃に相当怒っているのでしょうね。
ちなみに,1週間前の鹿児島公演では,この部分で「HUNGRY」が歌われたそうです。そっちも聴きたかったなぁ。
17. Success
何と弾き語りバージョンでした。数年前の「とんぼ」や「HOLD YOUR LAST CHANCE」のときのように,普段は激しめに歌う曲を優しく歌っていました。
バンドサウンドが当たり前の曲をギター1本でアレンジしてしまうのは,長渕さんのライブの醍醐味ですね。
18. BLOOD
こちらも弾き語りでした。最近になって良さがわかってきた曲だったので,歌ってもらえて嬉しかったです。
観客にスマホを出させて,辺り一面の星空を演出していました。
19. エンディング
最後にメンバー紹介をして,「STAY DREAM」のオーケストラバージョンをバックに退場となりました。
最後に「さようならの唄」でも歌いに出てきてくれるかと期待していましたが,病み上がり+開演40分遅れということで,叶いませんでした。
【総括】
とにかく「神セトリ」の一言に尽きます。近年のライブではいちばんよかったです。
レア曲がたくさん聴けて,アレンジも素晴らしかったです。
そのレア曲も,割と原曲に忠実に演ってくれたのが,とても嬉しかったです。
しいて言えば,バンド演奏でのバラードをもう何曲か聞きたかったです。まあ,贅沢を言っちゃいけませんね。
会場での滞在時間は7時間。ほぼ立ちっぱなしで両足が鉄の棒のように痛いですが,そんな疲れも吹き飛ぶような達成感です。連日足を運んで大正解でした。
【おまけ情報】
15日のチケットを持っていて16日に振替チケットをもらった人は,16日の開演前に15分くらいだけ公開リハーサルを観ることができました。
皆が会場前方に集まって,まるでライブハウスのような集いとなりました。
リハーサルで少しずつだけ聴かせてもらえた曲は,
「HOPE 」
「黒いマントと真っ赤なリンゴ 」
「JEEP 」
の3曲です。
「えっ?『JEEP』?」と思いますよね。
そうなんです。これはファンサービスの一環で,「本番で演らない曲を歌うわ」と言って1コーラスだけ弾き語りで歌ってくれたのです。嬉しかったなぁ。
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