決断コンサルタント 木村英一 の オフィシャルブログ -46ページ目

10月16日7:45AMの奇跡-17

こんにちは、マネジメントとコミュニケーションの
専門家、決断コンサルタントの木村英一です。

10月16日7:45AMの奇跡 目次はこちら


前回からの続きとなります


部屋に戻ると

すぐにカーテンが開いて、今までとは別の

看護師がやってきた

「新生児科の先生から連絡がありました、

 場所おわかりになりますか?」

と。

わからないと、首を振ると

「ではご案内します」

と。


妻に「行ってくるよ」と。

妻から「お願い」と返事が返って

きた。


その返事を聞きながら、看護師の後について

いった。


先ほどきた自動扉を2つ通ると、

エレベーターホール

待合室があって、

病院の真ん中の光庭をぐるっと回る形で、

ちょうどエレベーターホールの

対面に新生児室の入り口があった


入口は自動ドアで、

中から人が調度でてきた


看護師ではなかった

私たちの横を通りすぎていく


案内してくれた看護師は、あたりを見渡しながら、

「ここで待っててくれっていわれたんですけど、、」

といった。

そわそわしている。

多分仕事のことが気にかかるのだろうと思ったので、

「では、ここでまってますから。

といった。


「大丈夫ですか?」

「大丈夫です」

というと、軽く会釈をして、彼女は立ち去った


誰もくる様子がないので、自動ドアに向かっていくと

ドアが開いた


少し先にまたドア

左にも、右にもカーテンで仕切られた部屋がある


スタッフらしい男性と目があったけど、

男性は無言

通りすぎていった


やっぱり誰も来るようすがなかった


スタッフ?看護師?らしい女性が通りかかったので、

「今朝生れてお世話になっている木村といいますが、

 先生から説明があるとのことで、ここに伺いました」

と伝えると、

女性は上から下まで私を私を見つめて、

「ちょっとお待ちください」といって

奥に消えた


しばらくまった


先ほどと違う人がきて、

「木村さんですか?どうぞ」

と言われて、その人についていく

まっすぐ進んむと、また自動ドアの先に

沢山の子供たちがいるのが

見えた


そこの部屋には進まず、

右に曲がると、

ナースステーションらしき場所

があった


高めの黒い大きな机が真ん中に

あって、パソコンが何台も載っている


ドクターらしき小柄な女性がいた

誘導してくれた女性は、手で

女性の近くに行くように促した


ドクターは書類に目を落としていた

「こんにちは、木村と申します

 お世話になります。」

と声をかけると、

そこにある腰の高さくらいの椅子に

腰かけるように促された


ドクターが顔を上げて、まっすぐ

私をみた


「担当の板橋(仮称)といいます。

宜しお願いします。」


といって、小さく首を動かした


先生の表情は硬かった

あまりいい話ではないらしい


先生は、真正面で、しっかり

私の目を見ながら、話し始める


「胎盤が剥がれて、十分に血液がいかなくて

赤ちゃんは、大分苦しかったと思います

生まれたとき、脈はあったんですが、自分で呼吸してなくて、

仮死状態でした

脳に十分に酸素がいかなかったことも
考えられます

脳の細胞が、、、、、

、、、、、

そこで脳の損傷を防ぐために、

脳を冷やして、できるだけダメージを

少なくする治療を行っていきます、、、」


「直ぐに、今すぐにやってください!!!」

と叫びたくなるのをおさえた、、

説明がつづく、、、、、

考えられる副作用、リスク、、、


数分の説明だったと思うけど、、、

ながい、ながい時間だった


「それでも、この方法をとった方がいいと

思います」と先生がいった


「お願いします」


「では、この書類に署名をお願いします」


医師が、検査データを見せてくれた

データを指でさしながら、

「通常、この値はゼロなんですが、、、」


見せられた値は、マイナス二桁だった

「先生のご経験でこの数字は、もう無理という数字ですか?」

「そんなことはありません」

「じゃあ、まだ回復する見込みがあるってことですね!?」

「推測ではお話しできません、これからどのくらいのスピードで値が改善するか

、、、、後程、経過見てまた、お話しします」


「宜しくお願いします。」


といって、その場を離れた。

もと来た道をたどりながら、

待合室まで戻る


待合室には、赤ちゃんを囲んで幸せ

そうな家族が何組かあった


涙があふれてきた


妻になんと言おうか



つづく


10月16日7:45AMの奇跡 目次はこちら

御協力 お願いします!

にほんブログ村 経営ブログ コンサルタント・コーチへ

明日を叶える 決断コンサルタント

木村英一

http://www.change-growth.jp

10月16日7:45AMの奇跡-16

こんにちは、マネジメントとコミュニケーションの
専門家、決断コンサルタントの木村英一です。

10月16日7:45AMの奇跡 目次はこちら


前回からの続きとなります


「赤ちゃんは大分苦しかったようで、、、」

誰もが同じようなことを言う


エレベーターの中で言われた言葉を反芻した


それはどういう意味なんだろう・・・



待合室で、何をするでもなく、

椅子に座ってまっていると


白衣の女性がやってきた


「この書類を記入してください」という


彼女は、書類の束を机に置いて、

早口な説明がはじまる


まったく彼女のペースについていけな

かった


説明がひとしきり終わると、

間髪いれず、

「書くものありますか?」

と聞いてきた


探すのがおっくうで、

「ありません」と応えると


「じゃ、これつかってください」

といって、ボールペンを貸してくれた


急いでいるらしい


ほとんど読めばわかる内容だったので

上から順番に記入する


子供の氏名を書く欄で、手がとまると

女性が声をかけてきた


「赤ちゃんの名前は決まっていますか?」

「いいえ、まだなんです。」

「では、お母さんの名前の前に大文字で

 Bと書いてください。

 ここと、ここの2か所ですね。」


記入が終わるいなや、彼女は書類を

掴むと、


「赤ちゃんの説明が先生からあると思います

ここでお待ちください」

といって、スタスタと歩いていって

しまった


また、ひとりになった

借りたボールペンを返すのを忘れた

またあの人に会えるのだろうか?

顔をもう忘れていた






今度は先ほど妻が入った入口の

ドアが開いて


看護師?さんが、

「木村さん、ですか?どうぞお入りください」

と。


その女性についていく。


途中、

観音扉型の大きな自動ドアが

あって、また別の空間に入り込む


その扉を過ぎてすぐ右側に

カーテンだけで

仕切られている部屋があった


中に入ると、

妻と、若い看護師が1人


案内してくれた人は、その看護師の上司

らしく、

その若い看護師に指示を出すと、

すぐにいなくなった


看護師は、まだ看護師になり立てと

誰もがわかるような感じで、

屈託のない笑顔を向けて

担当の○○ですと名乗った


失礼な話だけど、名前を覚えてない


私は、

「お世話になります。宜しくお願いします。」

と反射的に返した


妻は、相変わらず泣いたままだった


若い看護師の彼女は電子カルテに打ち込みをして

部屋を後にした


妻は泣きながら、聞いてきた

「赤ちゃんは?あかちゃんは?」

「まだわからない」

と返す


「大丈夫?」

ときくと

「私は大丈夫、、、

「どうしよう。ごめんね。ごめんね。・・・」

と、涙が後から後からあふれ出す


以前は弱かった女性の涙だったけど、

仕事がら、すっかり免疫ができたと思っていたけど

いつの間にか自分の目も涙がいっぱいになった


「誰も悪くないよ」

というのが精いっぱい

次の言葉が出なかった


自分も涙があふれ出す


点滴につながれた右手で、涙をぬぐおうと

動かした途端

点滴の機械がアラームがなった


妻は我に返ったようすで、

「これすぐなっちゃう」

といって、手を元の位置に戻した


でも、

アラームは鳴りやまなかった



あの若い看護師が慌ててやってきて、

アラームの方を一瞥して、

心得たとばかりに、

アラームを消す


ふと、点滴の陽気に目を移して、

「もう少しだから、今かえちゃいましょう」

といって、点滴をかえはじめた。

その作業が終わると、また電子カルテの操作をする


途中、上司も顔を出し、

あれこれと、その若い看護師に指示を出す



「○○も確認してこいよ」

と、体育会系のノリで指示をすると

部屋からでていった


若い看護師の彼女は、パソコンに向かって

作業を終えると、出ていった


二人だけになった。


相変わらず、妻は泣いてる


いたたまれなれなくなっって

「ちょっとトイレににいってくる」

といってその場を離れた



つづく


10月16日7:45AMの奇跡 目次はこちら

御協力 お願いします!

にほんブログ村 経営ブログ コンサルタント・コーチへ

明日を叶える 決断コンサルタント

木村英一

http://www.change-growth.jp

10月16日7:45AMの奇跡-15

こんにちは、マネジメントとコミュニケーションの
専門家、決断コンサルタントの木村英一です。

10月16日7:45AMの奇跡 目次はこちら

前回からの続きとなります


医師は近づいてくると、極めて事務的な調子で


「胎盤の血液の成分が変わり始めた危険な状態でした。

 奥さんは、大丈夫だと思います。

 赤ちゃんのことはわかりません。」

という


わかったような、わからないような。


ひっかかるの言葉があった。

「大丈夫だと『思います?』」

「赤ちゃんのことはわかりません?」


今度は、この二つの言葉が、ぐるぐる回りだす。


手術を執刀した医師が、「思います」ってどういう

こと???


そんな問答が自分の中で繰り返される





2011年10月16日 午前8時45分


全館放送があった。


「本日は、9時より、全館停電となります。

 医療機器については、非常用電源に切り替えを

 おこなってください。

 本日は、売店および食堂は、終日お休みとなります。」



手術室は大丈夫だろうか?

子供は大丈夫だろうか?

きっと準備をしているから大丈夫

きっと。

なんで、よりによって今日なんだろう。

本当に大丈夫なんだろうか?

・・




しばらくして、

手術室のドアが空いた

調度、停電の直前くらいのことだった


女性がでてきて、エレベーターの方へいく

戻っては、大声で、

「まだエレベータが止まっているから、

 このままで待ちましょう。」


5分ほどたったころ。


「エレベーターが動き始めたから、

 上に上げましょう!」


可動式のベットが出てきた


「がんばったね。」

という声も聞こえた


妻の職場は、救急外来だけれと

看護師が手術室と兼務のこともあるとの

話しだったから、

妻の同僚も手術に立ち会ったらしい。


妻が乗った、可動式のベットが近付いてきた


妻は、両手を顔に当てて泣きじゃくってる


「ご主人も一緒に来てください」

と言われた


荷物をもって、妻のベットと共にエレベーターに

向かう


全部で妻もいれて、6名ほどがエレベーターに。

妻にはかける言葉がみつからなかった。


ドアが閉まると、

「赤ちゃんあは、大分苦しかったみたいで、

 いろいろ検査があると思います。」


先ほどと同じ説明だった。


すぐにドアが開いて、

私は、一番初めに降りた


ホール前は、待合スペースのようで、

テーブルと椅子が何組か置いてあった


「ご主人は、ここでお待ちください」


妻は、周りの人たちと一緒に、

自動ドアの向こうに消えた


私はまた待合スペースで1人になった


つづく

10月16日7:45AMの奇跡 目次はこちら

御協力 お願いします!

にほんブログ村 経営ブログ コンサルタント・コーチへ

明日を叶える 決断コンサルタント

木村英一

http://www.change-growth.jp