10月16日7:45AMの奇跡-16 | 決断コンサルタント 木村英一 の オフィシャルブログ

10月16日7:45AMの奇跡-16

こんにちは、マネジメントとコミュニケーションの
専門家、決断コンサルタントの木村英一です。

10月16日7:45AMの奇跡 目次はこちら


前回からの続きとなります


「赤ちゃんは大分苦しかったようで、、、」

誰もが同じようなことを言う


エレベーターの中で言われた言葉を反芻した


それはどういう意味なんだろう・・・



待合室で、何をするでもなく、

椅子に座ってまっていると


白衣の女性がやってきた


「この書類を記入してください」という


彼女は、書類の束を机に置いて、

早口な説明がはじまる


まったく彼女のペースについていけな

かった


説明がひとしきり終わると、

間髪いれず、

「書くものありますか?」

と聞いてきた


探すのがおっくうで、

「ありません」と応えると


「じゃ、これつかってください」

といって、ボールペンを貸してくれた


急いでいるらしい


ほとんど読めばわかる内容だったので

上から順番に記入する


子供の氏名を書く欄で、手がとまると

女性が声をかけてきた


「赤ちゃんの名前は決まっていますか?」

「いいえ、まだなんです。」

「では、お母さんの名前の前に大文字で

 Bと書いてください。

 ここと、ここの2か所ですね。」


記入が終わるいなや、彼女は書類を

掴むと、


「赤ちゃんの説明が先生からあると思います

ここでお待ちください」

といって、スタスタと歩いていって

しまった


また、ひとりになった

借りたボールペンを返すのを忘れた

またあの人に会えるのだろうか?

顔をもう忘れていた






今度は先ほど妻が入った入口の

ドアが開いて


看護師?さんが、

「木村さん、ですか?どうぞお入りください」

と。


その女性についていく。


途中、

観音扉型の大きな自動ドアが

あって、また別の空間に入り込む


その扉を過ぎてすぐ右側に

カーテンだけで

仕切られている部屋があった


中に入ると、

妻と、若い看護師が1人


案内してくれた人は、その看護師の上司

らしく、

その若い看護師に指示を出すと、

すぐにいなくなった


看護師は、まだ看護師になり立てと

誰もがわかるような感じで、

屈託のない笑顔を向けて

担当の○○ですと名乗った


失礼な話だけど、名前を覚えてない


私は、

「お世話になります。宜しくお願いします。」

と反射的に返した


妻は、相変わらず泣いたままだった


若い看護師の彼女は電子カルテに打ち込みをして

部屋を後にした


妻は泣きながら、聞いてきた

「赤ちゃんは?あかちゃんは?」

「まだわからない」

と返す


「大丈夫?」

ときくと

「私は大丈夫、、、

「どうしよう。ごめんね。ごめんね。・・・」

と、涙が後から後からあふれ出す


以前は弱かった女性の涙だったけど、

仕事がら、すっかり免疫ができたと思っていたけど

いつの間にか自分の目も涙がいっぱいになった


「誰も悪くないよ」

というのが精いっぱい

次の言葉が出なかった


自分も涙があふれ出す


点滴につながれた右手で、涙をぬぐおうと

動かした途端

点滴の機械がアラームがなった


妻は我に返ったようすで、

「これすぐなっちゃう」

といって、手を元の位置に戻した


でも、

アラームは鳴りやまなかった



あの若い看護師が慌ててやってきて、

アラームの方を一瞥して、

心得たとばかりに、

アラームを消す


ふと、点滴の陽気に目を移して、

「もう少しだから、今かえちゃいましょう」

といって、点滴をかえはじめた。

その作業が終わると、また電子カルテの操作をする


途中、上司も顔を出し、

あれこれと、その若い看護師に指示を出す



「○○も確認してこいよ」

と、体育会系のノリで指示をすると

部屋からでていった


若い看護師の彼女は、パソコンに向かって

作業を終えると、出ていった


二人だけになった。


相変わらず、妻は泣いてる


いたたまれなれなくなっって

「ちょっとトイレににいってくる」

といってその場を離れた



つづく


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木村英一

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