ウェブ時代をゆく(ちくま新書 687)/梅田 望夫」
の中で、ロールモデル思考法についての筆者の経験及びそこから編み出した提言がのっています。
「ロールモデル(お手本)思考法」とは、自分の「好きなこと」を見つけていくのに、自分のお手本になる人、考えに近い人の経験を追体験することで、「あっ、この道は自分にあってる」とか「この考え方は自分とは違うな」という判断をしていきながら、少しずつ自分の進むべき道を選んでいく考え方です。

実際に人に会って話を聞くのが一番いいのでしょうが、本を読み漁ってもいいし、今はWeb上で様々な情報が簡単にとれるので、まずはその中から「自分が興味を持てること」を追求していき、自分の生き方を少しずつ考えていくこともやりやすくなっていると思います。


この「ロールモデル思考法」を読んで、二つ心に浮かびました。


ひとつはイー・コミのビジネスについてですが、Web上でこの「追体験」を提供する事業の可能性。Testi! の戦略次第ではそのような展開も可能かなと。。。あとは、今暖めている事業の領域について脳みそをグングン刺激されました。これに近い領域を常に考えていたので、今後の展開イメージがパッと拡がった感じです。こういうのをシンクロニシティー(共時性)というのかもしれません。

もうひとつは、自分のこれまでの人生について。これまでの自分も「けものみち」の中で試行錯誤しながらチャンスを選択してきた、ということをリマインドされた気分です。(本を読まないと何のことやら・・・ですね。すみません。)この辺りは、また機会があったら書きたいと思います。

これまでの私の半生については、本ブログカテゴリー「私の履歴書」 でもたまに綴っていますので、興味のある方は時間がある時にお読みください。




ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687)/梅田 望夫
¥777 Amazon.co.jp
昨年皆んなにぜひ読んでくださいといった
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる 」の続編です。

今の私の気持ちにすごくフィットしている内容でした。


最近の私の関心事は、


「いかにして人は目的や目標を設定するのか?」


という部分ですが、それに対するひとつの答えが本書で提示されています。


筆者より若い世代へ、「これからの時代を生き抜くコツ」として3つの言葉が贈られています。このうちのひとつに、「Entreprenurship(アントレプレナーシップ)」があげられており、これを敢えて、「会社を起こすという意味の起業家精神」ではなく、以下のように捉え解説しています。


(引用)本書97P~98P、赤字は私の考えでラインアウト


アントレプレナーシップの真髄とは、「自分の頭で考え続け、どんなことがあっても絶対にあきらめない」ということに尽きるのだ。「勝った者」とは「勝つまでやった者」なのである。~(中略)~「成功のゴール」のようなものを描き、そこにいたるプロセスは「苦難の道」なんて思っていては途中で挫折してしまう。手探りで困難に立ち向かうマドルスルー(泥の中を通り抜ける)のプロセス自体を、心が楽しんでいなければならない。「できるから」ではなく「好きだから」でなくては長続きしない。~(中略)~


「The only way to do great work is to love what you do.(偉大な仕事をする唯一の方法は、あなたがすることを愛することだ)」は、アップル創業者スティーブ・ジョブズの言葉だが、この「love」(対象を愛する)という強い言葉にアントレプレナーシップの真髄が詰まっている。(引用終わり)


「好き」を基準に目的や目標を設定する。この部分にイー・コミとしてのビジネスモデルの今後のコアがあるような気がします。前書同様、本書を何度も読み返すことを強くお勧めします!

以前私のブログで、「会社を元気にするコンプライアンス」 という記事の中で、


テスト」を「自分の状態を知るための診断ツール」だと捉えれば、ポジティブなイメージに変わりませんか?


「コンプライアンス」も「テスト」も、

・他人から強制されてやるのか?

・自社のため自分のためにやるのか?

で全く違ったものになるんだと思います。


と書きました。


弊社の株主でもあり大取引先でもあるTOEICさんの運営する学習サイト「TOEIC Square」  の中で、この考えを具体的に分かりやすく解説しているページがあります。


レベルアップ道場  

「TOEICテストを上手に活用して英語力をレベルアップしていくためのマインドセットを英語トレーニングのエキスパート千田先生がコーチ。」

と、言うことでモチベーションを高める英語学習の内容になっていますが、この方法はあらゆる学習に通じるものだと思います。


目的の確認→現在地の確認→目標の設定→学習スタート→到達点の確認


という循環です。この「現在地の確認」と、「到達点の確認」にテストを活用するのです。


千田先生のコラムはすごくいい内容ですのでアクセスしてご一読ください!