- ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687)/梅田 望夫
- ¥777 Amazon.co.jp
- 昨年皆んなにぜひ読んでくださいといった 、
- 「ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる 」の続編です。
今の私の気持ちにすごくフィットしている内容でした。
最近の私の関心事は、
「いかにして人は目的や目標を設定するのか?」
という部分ですが、それに対するひとつの答えが本書で提示されています。
筆者より若い世代へ、「これからの時代を生き抜くコツ」として3つの言葉が贈られています。このうちのひとつに、「Entreprenurship(アントレプレナーシップ)」があげられており、これを敢えて、「会社を起こすという意味の起業家精神」ではなく、以下のように捉え解説しています。
(引用)本書97P~98P、赤字は私の考えでラインアウト
アントレプレナーシップの真髄とは、「自分の頭で考え続け、どんなことがあっても絶対にあきらめない」ということに尽きるのだ。「勝った者」とは「勝つまでやった者」なのである。~(中略)~「成功のゴール」のようなものを描き、そこにいたるプロセスは「苦難の道」なんて思っていては途中で挫折してしまう。手探りで困難に立ち向かうマドルスルー(泥の中を通り抜ける)のプロセス自体を、心が楽しんでいなければならない。「できるから」ではなく「好きだから」でなくては長続きしない。~(中略)~
「The only way to do great work is to love what you do.(偉大な仕事をする唯一の方法は、あなたがすることを愛することだ)」は、アップル創業者スティーブ・ジョブズの言葉だが、この「love」(対象を愛する)という強い言葉にアントレプレナーシップの真髄が詰まっている。(引用終わり)
「好き」を基準に目的や目標を設定する。この部分にイー・コミとしてのビジネスモデルの今後のコアがあるような気がします。前書同様、本書を何度も読み返すことを強くお勧めします!