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24'250EXCの公道走行感想

学生時代、エンデューロレーサーの2スト250ccは憧れだったのを覚えている。

KTMだけじゃなく、GASGASとかハスクとか。

試乗させてもらうとあまりのパワーにまともに乗れる気がしなかった。

 

あれから15年以上経って、

初めてのエンデューロレーサー2スト250ccKTM250EXCでの公道走行。

 

 

レーサーで公道走れるってところが新鮮。

とはいえこれまでずっと乗ってきたKX250の感触から、

軽量オフタイヤのレーサーで公道走って楽しい要素なんてないだろ、とも考えていた。

 

これはある意味予想通りで、

頼りないフロントグリップと、

最近の軽量ハイパワーな大型オンロードバイクと比較してしまうと、

パワー感自体にも驚きはなく、

公道走ってて楽しい要素はかなり薄いと思った。

 

ただ、昔の記憶の2スト250ccを思い出すと

遥かに扱いやすくなっており、インジェクション技術を使いこなしたKTMの進化は凄いもんだと思った。

 

振動も圧倒的に少なくて、

一定速度で走行していても平和。

アクセルの極端な開・閉の2択しか許さないのが昔の2ストなら、

このバイクは普通のバイクしか経験がない人が乗っても、

違和感はほとんどなさそうなぐらいエンジンが安定している。

とことこ林道を走るのにも相性が良さそう。

 

4スト250モトクロッサーの方がパワーの出方は急激だと思った。

EXCはもりもりっとパワーが出てくる感じで、ピーキーな感じは全然ない。

 

 

EXCに乗ってる友人に聞くと、進化したこの2ストでもやはり公道比率が高いとプラグかぶりはあるらしく、

一定速度でも平和なエンジン特性ではあるけど、エンジン自体にはあまりよろしくはなさそう。

そもそも公道乗ってて楽しい要素もあまりないし、

当然だけどオフロード中心で遊ぶバイク。

ナンバー登録が出来ることで広がる遊びがどこまであるかは住んでる環境に依りそう。

学生の頃は、時には柵を超えてグレーというよりは黒な山への不法侵入をやったりしてたけど、

さすがにそういうことはもう出来ない。

やはりトランポに積んでコース中心だろう。

 

とりあえずイナベの広場でオーバルとかウイリーの練習をしながらリハビリしたい。

 

 

MY2024 KTM 250EXC 納車

朝一で骨折後の定期健診。手術後3か月。

先月の1.5か月後の段階では、

3ピースに折れてプレートで固定してる鎖骨は、

くっつけている箇所がレントゲンで分かるくらいには亀裂がまだ見えていた。

 

今回のレントゲンではその接続箇所がどこか一見分からないぐらいに回復していた。

一安心。

きっと自分はまだ回復は早いはずだ、という根拠のない期待があったので。

 

まぁでも骨折後の回復は、結局は加齢によって低下していくので、

40歳の自分はこっから下がっていくんだろう。

 

モトクロス自体も解禁されてはいない。

とりあえずロードバイク中心にトレーニングだけはしていくことにする。

 

 

さて、

ストリートファイターV4SP2断念を決意したのが8月初旬で、

一気に方向転換して、

2024年KTM250EXCを注文して、今日納車だった。

1か月前にはまさかEXC買うことになってるとは一切予想してなかった。

 

学生時代はCRM250Rでエンデューロ的なことをやっていた。

行きつけのショップでお世話になって何回かレースに出させてもらったり、

難所系林道での練習がメインだった。

 

ただ、会社に入ってから15年、

その間ずっとモトクロスで、

学生時代に夢みていたエンデューロレーサーに対して、本格的に興味が湧くことはなかった。

 

これも骨折したのがきっかけ。

折って今後モトクロスどうしようか、、とならなければ、なかなか買うところまではいかなかったはず。

 

250EXCは、分かってはいたけど大柄。

シート高はKX250より高いし、全体的に大きい。

ソフトスプリングの納期は11月なので、それまでノーマルスプリングで乗ることになるが、

説明書によると想定体重は75~85kgとなっており、

自分の体重との剥離がすごいことになってる。

 

それでもリアはプリロードを目いっぱい緩めてサグは90mm出た。

スプリングレート自体はKX250より柔らかいけど、

低速でのアクションをちゃんとやるなら体重に合わせるのは必須だと思う。

 

 

 

ガレージ内がごちゃってきた。

ここで縄跳びしてると、仕事でのストレスがけっこう和らぐ。

 

明日午後半休で慣らし予定。

半日走って慣らしは終了するつもり。

 

V4SP2をやめてEXCへ

ストリートファイターV4SP2を断念して、

<とことこツーリング系候補>

・ADV160⇒納期未定

・W800ストリート⇒24モデル待ち(23は完売)

・レブル1100⇒即納可

 

<短距離系候補>

・690SMCR⇒即納可

・250EXC or 350EXCF⇒8月~9月配車

 

上記を盆休み前に検討していた。

W800ストリートは試乗もしてみて、

長く飽きずに乗れそうなバイクで凄く好印象だった。

 

けど、

結局決めたのはKTM 250EXC。

今日、契約してきた。

 

長くオフロードやってるけどずっとモトクロスだったので、

エンデューロレーサーを買うのはこれが初めて。

2ストも学生時代のCRM250R以来。

 

トラコンもクイックシフターもある4スト350EXCFと悩んだけど、

やっぱりエンデューロは軽さと極低速のねばりが必要だと考えて、2ストにした。

 

とはいえあまり激しくゲロ林道やレースに出ようとは思っていない。

それをやるんなら、モトクロスやるリスクとそんなに大きく変わらんと思うので、

だったらモトクロスの方が性に合ってる。

そこまで手を出すなら、モトクロス続けようと。

 

 

5月末に初めて骨折を経験して、

モトクロスは後遺症の残るような怪我をする可能性をずっと抱えていくということを改めて意識した。

継続するのかいまだに答えが確定してない。

もうやらない、と漠然と考えているが、KX250は売ってないし、

今回EXCを買うにあたっても、KXは下取りに出していない。

やや未練が残ってる。

 

一人暮らしの自分は誰の助けも得られないし、誰かを養うわけでもない分、

自分のためにどん欲に生きないと、けっこう精神弱るかもなぁという予感がある。

 

そういう意味で、ずっとやってきたオフロードライディングを完全に辞めてまともにやっていけるか不安が少しあった。

それならエンデューロレーサー買って、

そこそこにライディング楽しめないかな、という期待があって今回250EXCに決めた。


 

最近のエンデューロレーサーはほんとに値段が高くて、

車両だけで135万円もする。

そこに最低限のガード類とラジエータファンと前後ソフトスプリングを入れて、

登録諸費用込みで合計158万円。

 

ちょうどモトクロッサー2台分の値段。

以前からエンデューロレーサーは気になっていたけど、

モトクロス比で高すぎるし、

骨折しなかったら多分買うところまではいかなかったと思う。

 

 

790アドベンチャーRは除くとして、

公道走れる純粋なオフ車に乗るのは16年ぶり。

9月頭納車予定なので凄く楽しみ。

250EXCでは、

ウイリーとジャックナイフを徹底的に練習したい。

そこからステアケースをある程度出来るようになれば、色んな場面で楽しめるようになりそう。

オフ車だけど、キレイに乗りたい。

 

 

次のバイク

ストリートファイターV4SP2乗り換えを断念してから、

浮いたお金でどうしようか考えている。

 

◎楽に乗れるバイク

 

・ホンダ ADV160

代車でたまにスクーターに乗ると、

シームレスで常に浮遊してるような乗り心地が気持ちいいなと感じる。

50はきついとしても、160ccあるADV160ならスクーターの手軽さと安定性が良い具合にバランスしてそう。

ホンダドリームに問い合わせると、納期未定、とのこと。

 

 

・ホンダ レブル1100(DCT)

レブルはデュアルクラッチで変速から解放されたクルーザーってところが良い。

本当はヤマハのボルトの方が好みだけど、生産終了してしまった。

変速不要でこのポジションから見える景色は多分今までと違うんだろうという期待がある。

 

 

・カワサキ W800ストリート or CAFE

同様のトコトコ系として昔から興味があるW800。

ノーマルはフロント19インチでノスタルジック過ぎるけど、

フロント18インチになったW800ストリートは、トコトコ走れて、かつヒラヒラ身軽そうなのが良い。

バイクのデザインも新しい、古い、という価値観を超越してそうなのが好み。

 

 

 

楽に走れる系のバイクを長いこと所有してない。

だから明日は上記のバイクを見に、久しぶりにディーラーへ行く予定。

 

一方で、

モトクロスを辞めるかもしれない今、

オフ車スタイルのライディングが出来なくなるのが惜しい気がしていて、

下記2台も見てこようと思う。

 

 

◎超単距離を積極的にライディング

 

・KTM 690SMC R

これも過去に何度か乗り換え候補になってるバイク。

SSに比べれば軽いんだけど、シート高が890mm以上あってハンドル切れ角がなくて、

スペックで見るより実物は色々と覚悟が要りそうなバイク。

意外とキャスター角が大きくて、見た目よりも曲げるのにコツが要るらしい癖のあるバイク。

 

 

・KTM 250EXC Sixdays

モトクロス辞めて、じゃあエンデューロするわ、って人はけっこう多い。

特に年を取って、本気でモトクロスやるのは厳しいけど、EDバイクでほどほどにやるって人。

 

モトクロスコースを走るより、

フリーライドで楽しむ方が実はセンスが要ると思ってる。

 

モトクロスの練習の合間にたまにエンデューロコースを走ることがあるけど、

課題を見つけて、練習して向上する、っていうスポーツ性を見出すのが難しいと感じる。

モトクロスは、そのコースを速く走る、っていう同じ目的で走ってる「相手」が必ずいるから、

自分のダメなところ良いところがはっきり分かる一方で、

エンデューロはレース以外はけっこう個人競技のイメージ。

 

目的があいまいになったり、自分の実力がよく分からなくてモトクロスより熱中できないかもしれない。

楽しめればいいじゃん、って発想はなくて、

バイクを競技でやる場合、そこに成長要素がないと見える景色が変わらないので、

いつか飽きる。

 

EXCの2ストはインジェクションがTBIという方式になって凄くライターの評価が高いのが気になる。

加えて、

飽きたらパワーパーツのモタードホイール履けることと、

公道登録が出来ることに惹かれる。

 

この15年ずっとクローズドコース専用車両だったので、公道走れるオフロードバイクが新鮮。

ネックは値段が150万円と、モトクロッサーの倍近いこと。

消耗品である競技車両としては高い。

 

ただ、書いてる分量的にもEXCへの熱が大きい。かも。

 

 

いずれにせよ、

ストリートファイターV4SP2買うより、遊ぶ選択肢増やせそう。

 

バイクの買い替え効率

国産バイクより、外車は買い取り価格が低い傾向がある。

やっぱりそこの負担が乗り続ける上でネックになる。

 

ストリートファイターV4SからストリートファイターV4SP2(415万円)への乗り換え、

やっぱり止めることにした。

けっこう悩んだ。

 

理由は3か月前の下取り価格見積もりから下がったということと、

もしかしたら一般買取業者に売った方が値が付くかもと言われたことにある。

後者の理由が大きい。

 

一般に外車のバイクはリセール評価が低い傾向にある。

ただ、

ディーラーでバイクを回し続ければそれなりの効率で買い替えできるのかも、

と期待したのが以前の見積もり時の感触だった。

 

それが一般買取業者の方が高いかもしれない、

と言われると、

高価格帯のバイクに乗ることの負担について、

正直、わりに合わないかもと思い始めてしまった。

 

今までのバイクライフは、

リセールを気にせず距離を走った。

結局それが一番いいと思う。

 

ただこの場合、

単価の高いバイクならその価格分を消耗し切る、という覚悟が要る。

 

 

これまで新車で買ったKTM2台はあっという間に新車価格の半額以下になった。

3年後の買い取り価格がいくらなら納得できるか。

クルマだったらどうなんだろう。

検索すると、車種・状態によるだろうけど3年後平均60~70%とある。

 

DUCATIでその水準は難しいのだろう。

比較的最近だと、2017年式ZX-10Rを売ったときは70%以上だった。

国産のトップモデルはけっこう値段を維持するような気がする。

R1とかCBRもそれぐらい維持するんじゃないか。

 

SP2の415万円が3年後にもし200万円くらいまで落ちるとなると、

ちょっと年負担が大きいと感じる。

比較対象としてクルマのスポーツカーの場合、

シビックタイプR(500万)とかGRヤリス(450万円)なんかだと、

全然下がらなさそう。

その分、入手自体が難しいんだろうけど、

高いクルマは乗り換え効率込みで考えると、バイクよりは負担が低い。

 

 

こういうことを考え始めると、

そこまでしてどんな価値を得られるのか、とか考えてしまって、

今のストリートファイターV4SとSP2でそこまで楽しさ変わらんだろ、と急激に冷めてしまった。

 

ということで、

ストリートファイターV4Sは飽きるまで距離を気にせずどんどん乗ることにした。

 

自分には高額外車は分不相応だった。

がっかりもしたけど、

それ以上になんかすっきりした。

 

ストリートファイターV4SP2の第一便

CBR600RR新型が出るそうで(8耐でお披露目)、

ストリートファイターV4Sの乗り換え候補として、

軽量な600SSも良いかなぁと思ったけど、

 

人生の中で一回は無駄に高価なバイクに乗ってみたいというモチベーションで、

やっぱりストリートファイターV4SP2でいくことにした。

仮注文中で、色々オプションパーツ関係を含め見積もりを取った状態。

 

ストリートファイターV4SP2はおそらく日本にトータルで10台も入ってこないだろうと言われている。

第一便は8/20前後くらいになるとのこと。

 

 

大して面白くもない市街地を経由して、

ちょっと飽きを感じている知った道路を走って、ときには遅い車にも我慢して、

それで目新しくて楽しい道は一瞬だけ。

これが最近割に合わないなと感じる。

 

一方で

近場のライディングが集中的に楽しめるルートを100kmちょっと、

2,3時間程度でさくっと走って、コンビニでコーヒー飲んで一服してから帰る。

ストリートファイターV4はこの使い方が最高に気持ちいい。

 

長距離走らなくてもこれでいい気がしてる。

これでいいというより、これが良いというか。

 

 

とはいえ

モトクロスが出来なくなった今、

もう一度ツーリングについて考えようと思い、

かなり久しぶりにツーリングマップルを買った。

関西と中部の2冊。大判のツーリングマップルRとはいえ、一冊3300円もした。

 

昔ツーリングが楽しかったのは、知らない景色が沢山あったからだと思うけど、

じゃあ今は高速を長時間かけるとか、フェリーや泊まりを覚悟しないと楽しめないんだろうか。

 

グーグルマップではなく、

コメントが載ってる紙の地図を眺めて、

もう一度原点回帰でツーリングを楽しめるのか試す。

 

今年はリフレッシュ休暇の年で1週間休めるので、

9月頭に初の伊豆ツーリングを検討している。

 

本当は北海道に7月行こうと思ってたけど、骨折のため計画変更。

骨折ったのをきっかけにしてギターをはじめたけど、

同じようにバイクへの関わり方を変えてみる。

モトクロスを続けてたらやらなかったこと、行かなかっただろうところへ挑戦したい。

骨折後の運動具合

骨折したのが5月21で、もう少しで2か月経つ。

肋骨8本の痛みが初期は一番きつかった。

肩甲骨が折れてるのも背中の痛みを強めてたと思う。

 

とにかく病室のパラマウントベッドを使っても寝るのも起きるのも痛すぎた。

一方ぽっきり折れてた鎖骨は手術前も後も、痛みはそれほどだった。

 

こういう怪我をした場合のスポーツへの復帰は、

コンタクトスポーツ系だと5,6か月は必要だとウェブにはある。

モトクロスも半年くらいはみるように医師からも言われた。

ではロードバイク(自転車)のような運動はどうなのか。

 

自分の体の感触を探りながら、

ロードバイクを再開したのは7月1日。

鎖骨手術が5月29日なので、だいたい一か月後には乗れた。

上半身は使わないように上りは力を入れずに走ってて、

さらに2週間経過した7月16日の今現在は、軽くダンシングしても問題ない感じになってる。

心拍170くらいに上げるような力の入れ方も大丈夫。

 

そしてこの週末は、公道バイクでも軽くツーリングしてきた。

いきなりムルティストラーダは重くて怖いので、

まずは軽いストリートファイターV4で小一時間試走。

意外と何ともないので、

今日はムルティストラーダで200㎞ほどツーリングへ。

 

退院して数週間くらいのころ、

ムルティストラーダを前にすると、また乗れるのか不安になる大きさを感じた。

スタンドを払って垂直にしようとするだけでも、ちょっと怖さがあった。

 

この感覚は

60歳後半くらいになって体力が落ちているだろう自分が

将来大型バイクに感じるものだろうとそのとき想像して、

やっぱりタイムリミットはあると思った。

特に自分は身長が低いから、

大型バイクリミットは普通の人より早く来るかもしれない。

 

 

歳を取って無理して大きなバイクに乗らなくたっていいと思うけど、

乗りたいと望んだ、だいたいどんなバイクにも乗れる今の貴重さ。

 

一方で、

歳を取った自分が、昔はあんなに大きなバイクを乗り回していたと

良い意味で懐かしく思い出すのも悪くないかもしれない。

 

初めての骨折

オフロードバイク乗って20年、モトクロスは15年、

捻挫とか打撲的な怪我は何度もしたけど、

5/21、初めて骨折した。

 

21日の昼休みの写真。

路面はドライで荒れてもいなかったので、まさか昼休みにブル整備が入ったとは思わず、

ジャンプ飛び出しの形状が変わっていたことを知らず、午前と同じように抜き気味で飛んだ。

 

いなべの上りジャンプで前転クラッシュっていう、一番嫌な転倒の仕方。

午後の一周目、

リアが跳ね上がった瞬間、

ちょっと考える時間があって、なんでだよ、と何度も心で連呼してたのを覚えてる。

 

 

鎖骨、肋骨、肩甲骨が折れて救急車でそのまま11日間の入院。

肋骨は8本折れてて、

肺挫傷も負っていて、ぱっきり折れてる鎖骨の手術はすぐには出来ない状態。

気胸処置といって、胸の脇あたりからけっこう太い管を差し込んで、

穴が空いて漏れた肺の空気を吸引する装置をつけて5日くらい安静。

 

これだけ肋骨折ってると、寝るのが辛いし、起きるのが至難だった。

 

あれから1か月とちょっと経って、

まだ肋骨回りは痛いけど、

相当回復はしていて、今週末天気が許せばロードバイク再開したいなぁ、なんて考えてる。

 

けっこうな衝突エネルギーが掛かっただろうと担当医師に解説され、

それが肋骨回りを中心に吸収できたのは本当に幸いだった。

これが関節回りとか背骨とか首だったらと思うと、本当に不幸中の幸い。

 

 

今年の2月くらいに、夏まで頑張って練習して、

自分がちゃんと成長するか見極めて、もし伸び悩んで停滞することになるなら、モトクロスは一区切りしようとブログに書いた。

 

ここ1年、行けるときは毎週練習して、

5月の段階では、まだまだ走れそう、っていう自信を持てるようになっていた。

色々とライディングについて考えて、練習して、まだ速くなれるっぽい感触があって嬉しかった。

ここ5,6年の中では、一番モトクロスのことを考えてて充実していた。

 

 

こういう大怪我をする可能性は15年間いつも考えていて、

そうなったときに考えよう、

と、リスクを意識しつつ、やんわり無視して続けてきた。

爺さんになったとき、体に不自由が残る大きな後遺症を残したら、そうとう大変だろうなぁと。

サラリーマンモトクロスライダーは皆少しは考えることだろうと思う。

 

骨折は珍しくないスポーツだけど、

ダメージを負う箇所によって半身不随とか、場合によって死ぬリスクがあることを事実として意識はしていて、

自分にはそれが起きないだろう、と楽観的に考えることもできず、

たまに、不安になったりしていた。

だからこそ、いつも練習帰りのクルマの運転中に、普通で味わえない清々しさを感じられたんだろう。

 

 

治ったらまた乗ろうかどうかは答えが出てないけど、

今のところ、もう辞めてもいいかなと思ってる。

この数か月、まだ速くなる感触を感じながら練習できていて、それを確かめられるくらい集中できて良かった。

割と満足できたのか、あまり未練がないようなさっぱりした気分。

 

 

モトクロスやめるなら、別に夢中になれるものが欲しいなと、

とりあえず、

以前からやってみたいと思っていたギターを退院してすぐ購入して、

この一か月、毎日youtubeで勉強しながら練習している。

けっこう楽しくて、毎日必ず触ってる。

 

モトクロス用に分厚くなっていた手の皮はだんだんと消えてきてるけど、

代わりに弦を押さえる左手の指先がカチカチになってきた。

 

興味はありつつも

骨折をしなかったらギター始めることは、まぁなかったはずなので、

良いきっかけになったと思ってる。

 

 

先のことはまだ分からないけど、

とりあえずDUCATIで公道バイクには早く復帰したい。

そろそろストリートファイターV4SP2が発売になりそうだ。今のところV4Sから乗り換え予定。

 

クシタニのモトクロスウェア

自分がまだ大学生の頃、

クシタニというバイクウェアブランドのイメージは地味でおじさんくさい、だった。

高い割に、デザインがかっこよくない。

 

今はクシタニの製品はウェアやバッグ類などけっこう使ってる。

20万以上するサーキット用スーツはクシタニ品を選んだ。

 

品質はHyodとかペアスロープと並んで確実に信頼できるレベルだし、

昔地味と感じたデザインは、年相応に落ち着いていて好みになった。

 

そんなクシタニがモトクロスウェアを出すと先月モーターショーで知って楽しみにしていた。

 

ジャージ11000円、パンツ25000円と、

一般的なモトクロスウェアのミドル~ハイエンド品に近い値付け。

カワサキ専用じゃなくて、普通のカラーも3色ある。

緑ベースのウェアを着たことは多分一度もなくて、

今のKX250が5台目のカワサキ乗りとして、ちょっとくどいかもしれないと思いつつ着てみたいと思った。

 

ストリートファイターV4SP2のために最近は無駄なものは買わないようにしてるんだけど、

今使っているパンツが破れかけてきている。

これは必要経費と判断し、今週正式発売になってすぐオンラインショップで注文した。

 

モトクロスウェアはもう10数着以上は着ていると思う。

最近はずっとTHOR。理由は値段が手ごろだから。

ハイエンドは買わず、ミドル帯の上下2万円くらいのを使うことが多い。

どうせ1年も経たずに内膝の合皮部分がやぶれたり、尻付近が破れてくるから高いの買ってもしょうがない。

 

 

 

さっそく今日現物が届いた。

クシタニのモトクロスウェアは、

一般的なTHORやFOXなどのウェアと作りは似た感じのもの。

変に林道ツーリングを意識した設計、というわけではなく、

動きやすさと通気性を重視した、本当にモトクロスウェアって感じの設計。

 

ただ一つ驚いたのが、

パンツの股間回りがレザーということ。

ここがレザーになっているパンツは初めて。

確かに、トラクションかけるのにシートと擦れて破れやすい箇所なので、

ここにレザーを使うのは合理的。

使っているレザーも合皮ではなく牛皮と書いてあるし、

どこまで内膝の耐久性があるのか期待している。

最近の自分の練習頻度だと、パンツは半年くらいで穴が空き始める。

 

 

今日は旧ウェアで練習してきたので、

次はクシタニウェアで走りたい。

 

 

デザートXの試乗とプラザ阪下

関西DUCATIディーラーとDUCATIジャパン協賛のオフロードイベントが阪下で初開催。

 

1年半ぶりの阪下で真面目に練習しつつ(自分のKXで)、

初めてデザートXを試乗した。

阪下の上りストレートを登り切って舗装路側で降りてくるというルート。

2年半、KTMの790アドベンチャーRを所有してオフロードをかなり走った経験がある自分のインプレとしては、

デザートXの方がオフロードの「旅」バイクという印象。

 

阪下のストレートはかなりギャップが連続するけど、そこそこ以下の速度ならサスの吸収性は相当高い。

一方でペースを上げると底付きしてるような金属音が聞こえる。

サストラベル、最低地上高、車重、どれも790アドベンチャーRよりオフロード性能的には劣るスペック。

ただ、林道をスタンディングではなく座って快適に走れそうなのはデザートXだと感じた。

 

そして、アドベンチャーバイクに過剰なオフロード性能は不要だ、と自分は思ってる。

 

790アドベンチャーRでオフロードを練習してて思ったのが、

アドベンチャーでオフロード練習し過ぎるのは不毛、という虚しさがあること。

峠で速くなろうとする行為と似ている。

やるならモトクロスやエンデューロ、サーキット走りましょう。となる。

大きなバイクと格闘する楽しさが最初はあったけど、

慣れてくると、色々とドン詰まりな感覚に陥ったのだった。

 

そういう意味で、例え21インチタイヤを履けてオフロードバイク雰囲気があろうとも、

アドベンチャーバイクは旅バイクとしての性能があった方が良い。

 

試乗車のシート高がスペック通り875mmあったのか分からないけど、

自分が乗っていた790の880mmと比較すると数値以上にかなり低く感じた。

第一便の仕様以外は日本仕様のシート高になるらしいので、それで低かったのかも。

161cmの自分でも腰を大きくずらさないと足が着きません、という感じではないので、

ほとんどの成人男性はこのバイクの足つきは問題ないレベルだと思う。

 

21インチを履いてるだけで

悪路走破性は19インチのメインアドベンチャー層のバイクとは比較にならない性能がある。

フラット林道を19インチより能動的に楽しみながら、だけど無理せずあくまで通過するという意識で走り、

メインの舗装路も、トレールより快適に走るためのバイク。

 

 

まぁ、そういうニーズは日本ではかなり少ないと思うし、多分売れないだろうなぁと思う。

テネレみたいに安さがあればいいんだけど、デザートXのお値段200万円。

 

自分が今19インチのムルティストラーダV4に乗っているのは、

21インチはモトクロッサーやトレールが採用すべきサイズ、という結論に至ったから。

 

フラット林道を通過するくらいなら

ムルティストラーダV4の方がオンロード性能含めて絶対的に快適で楽しいと思う。

 

21インチのミドルアドベンチャーは、

実際は色々中途半端感さを感じるクラス、という認識はデザートXでも変わらなかった。