続報です。
前回の記事
【菜園クラスター】②ファームのクラスター、ゼニゴケ退治pHシフト(前編)
と合わせてご覧ください。
コロナの非常事態宣言は終息してきましたが、
ファームで発生したゼニゴケクラスターは攻防がつついています。
ゼニゴケ駆除のキーワードは
①乾燥
②pH
③熱
です。
前回はpHシフトを行い、
手持ちの木酢酸の原液では効果あり、
100倍に薄めた木酢酸では効果なし
の結果が得られました。
なので今回はより詳細に調べます。
■実験条件
手持ちの木酢酸をどれくらいに薄めても効果があるか調べたいと思います。
木酢酸のボトルにはpH4.5との記載がありますが、購入が4~5年前なので変わっている可能性もあります。
酸度計がありますので計ってみます。
pH4.8。それっぽいと言えばそれっぽい。
100倍に薄めますと化学的には、pHが2シフトするはずですが、、pH5.8位です。
なんだか怪しい。
ホントはpHで数値化したかったのですが、何倍に薄めた、、で数値化しましょうか。
実験済みの原液と10倍の間を、30倍、10倍、3倍に薄めた木酢酸で実験すれば、
推定pH4.5、5.0、5.5、6.0、6.5となりそうです。
(追加で5倍、推定pH5.2もらりました)
■サンプルのコケ
ファームの圃場数か所にこけが生えてますし、コケを引きはがして採取土もあります。
ファームの圃場は黄色のペグを打って場所を決めます。
採取した土は最初はテミで実験しましたが、乾燥してしまうのでビニール袋に移し替えました。
また、木酢酸液にも直にコケを沈めて枯れるかを見ます。
■結果
結果をまとめます。
木酢酸原液では枯れます。
木酢酸100倍液と木酢酸30倍液では枯れません。
木酢酸10倍液では液中なら枯れますが散布では枯れません。
木酢酸3倍液は駆除可能です。
追加で5倍液もやってみました。ほぼ駆除可能です。
ただ、さすがに3~5倍だと、手持ちの木酢酸を圃場全体に散布するには不足してしまいます。
同じ木酢酸(pH4.5)を探すよりは、日本木酢液協会が定める品質規格(pH1.5-3.7)内の濃いめの木酢を探す方が効率がよさそうです。
■コケの駆除剤市販品
実はこんなコケ駆除剤を売っています。
除草剤で駆除困難なゼニゴケをpHで駆除しようというモノ。
所定量の水で溶かすとpH4.0の酢酸の溶液になります。
成分は酢酸ナトリウムで土壌中では炭酸ガスと水に分解されて安全。
噴霧、もしくは塗布。
pH4.0ね。手持ちの木酢酸はやはり薄めかな。
酢酸ナトリウムという物質は●マゾンで¥900/500mLで売られていますが、どうなのでしょうか
また食酢を蒔く人、氷酢酸(食酢の原液)を20倍程度に薄めて蒔く人もいるようですが、
他の作物への影響を心配する人もいます。
この辺は継続検討になりそうです。
さて次は『熱』での駆除を試みます。
つづく。
いつもありがとうございます。
シーズンが来ましたが旅に出にくいです。
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