音型(おんけい)が彫る -3ページ目

音型(おんけい)が彫る

私の名は、
雨垂れ石を穿つ音型

篆刻とか
書きものとか
掛け軸とか
小物作ったり
好きな時に好きな事をする
勝手気ままなブログです

 

今回は、

国字 「纐(こう)」 を白文で篆刻しました。


意味は「しぼり・絞り染め・くくり染め」。


“纐纈(こうけち)染” にまつわる言葉で、

古い日本の染色技法ともつながっています。


■ 「纐」という字が身近だった話

実はこの字、

僕にとってはちょっと身近な存在です。

 

知り合いに 纐纈(こうけつ)さん という方がいて、
珍しい名字なのかな?と思って調べてみたら、
なんと 実家の近くが名字の発祥地 でした(笑)

 

そういえば中学の先生にもいた気がするので、
意外にも日常の中にひっそり存在していた漢字なのかもしれません。

 

「国字=レアな字」というイメージがあるけど、
調べてみるとこういう思わぬつながりがあって面白いですね。


■ 制作の裏話:静かな環境がほしくなる…

今回の「纐」は白文で彫りました。

 

作業をしていると、
猫が乱入してくる日もあれば、
逆に今日は来ないけど、

なぜか中断が多い日もある。

 

集中したいタイミングと環境がかみ合わない時ってありますよね。


「静かな場所で篆刻したいな…」と本気で思いました。

 

最終的に、
山の中に小屋を建てて、

そこで篆刻する
という妄想に辿りつくわけですが、
想像するだけでめちゃくちゃ楽しい(笑)

いつか本当にやってみたい。

 


■ 最後に:纐という字の面白さ

纐は形も画数もバランスが独特で、
彫ってみると意外に難しく、

そして楽しい一字でした。

 

白文でまとめることで線の表情が引き立ったと思います。


動画も載せているので、

ぜひご覧いただけると嬉しいです。


・作品情報

生成AIさんにイメージを作ってもらいました。


和柄テイストが最高です・・・( *´艸`)

 

 


 

 

 

 

今回は、

国字「燵(たつ)」を篆刻しました。


「炬燵・火燵(こたつ)」に使われる字で、

“火であたためる” という意味を持つ、

冬らしい一文字です。

 


■ 「燵」という字について

燵(たつ)は、

こたつに使われる字として知られています。


調べてみると、

こたつにも
据え・切り・大和・電気・掘り・敷き・置き…
など、

いろんな種類があるらしいですが、
正直、

うちにはこたつはありません。

 

理由はひとつ。
 

「あると動かなくなる」(実証済み)。
 

たぶん日本中の冬あるあるです。

 

寒いときは、

風呂か布団に入る派。


最近は薪ストーブが気になっていて、
もし小屋を作ってそこで使えたら…と妄想するだけでワクワクします。

 


■ 今回の彫りで意識したこと

画数多めの字なので、

今回は 白文 で彫りました。

 

布字の段階で薄々気づいていたのですが、
“しんにょう” の位置と全体バランスが本当に難しい。

 

布字では一応まとまった形に見えるんだけど、
実際に石に落として彫り始めると、


やっぱり “布字通りにはいかない” のが篆刻の面白さですね。

 

それでも、

印面にきちんとおさまったので、
最終的には「なんとでもなるだろう」という気持ちで進めました。

 


■ 彫ってみて思ったこと

しんにょうの流れをどう扱うかが、

今回の一番の悩みどころ。


彫っている間ずっと、

線の太さや間の取り方を調整しながら進めました。

 

でも、
布字では想像できなかった線の表情が現れるところこそ、

篆刻の醍醐味。


難しさも含めて、

今回の制作はとても楽しかったです。

 


■ 最後に

冬を象徴するような一文字「燵」。


こたつのぬくもりを想像しながら彫るのも、

なかなか良い時間でした。

 

動画では、
彫り始めと印影を載せていますので、
ぜひあわせて楽しんでいただけたら嬉しいです。


・作品情報

生成AIさんにイメージを作ってもらいました。


旅館ぽいな。
でも、旅館ってこたつあったっけ・・・( *´艸`)

 

 


 

 

 

 

今回彫ったのは、

国字の 「褜(えな)」


意味は “胞衣(えな)” ——胎児を包んでいた膜のことです。

 

胞と衣で、

えな。


女性のお腹の中にだけ存在する特別なもの。


これがなければ、

僕たちはこの世に生まれて来ることもできなかったんだろうなと思うと、

本当にすごい仕組みです。


生まれてすぐ立ち上がれるわけではないけれど、

みんなかつてはえなに包まれていたんですよね。


■ 篆刻のこと

今回は 白文 で彫りました。


撃辺(げきへん)の刻みが規則的に並んでしまって、

押してみたら 切手みたいな印影 に。


予定していた形とは違ったけれど、

こういう偶然が生まれるのも篆刻の面白いところ。

 

「これはこれで良いな」と素直に思えた作品になりました😆


・作品情報

生成AIさんにイメージを作ってもらいました。


薄く包まれてますね・・・( *´艸`)

 

 


 

 

 

 

今回の百顆印は、

「蓙(ざ/ござ)」という国字を彫りました。


イグサなどを編んで作った伝統的な敷物を表す漢字です。

 

昔は夏になると、

どこの家でも“ござ”が活躍していましたよね。


最近ではすっかり見なくなりましたが、

井草のあの香りはいまでも特別なものだなと感じます。

 

新しい畳の匂いが好きで、

できれば畳の上でのんびり過ごしたい——


檜のお風呂など、

自然素材のものは身体にも心にも馴染むような気がします。


暮らしの中で触れてきた素材には、

不思議と落ち着きを感じますね。


制作について

今回は 白文で制作 しました。


普段なら草冠から彫り始めるところ、

なぜか今回は下の「土」から彫り始めるというイレギュラーな流れに。


枠を彫った勢いでそのまま下へ行ってしまった……そんな感覚でした。

 

篆刻では、

ときどき手の流れやリズムが勝手に判断してしまうことがあります。


それもまた制作の面白さであり、

仕上がりに個性が出るポイントだと思います。


・作品情報

生成AIさんにイメージを作ってもらいました。


ござというより、ヘリがしっかりしてるので畳っぽいですね・・・( *´艸`)

 

 


 

 

 

 

今回の百顆印は、

国字の 「匁(もんめ)」 を彫りました。


重さの単位でもあり、

お金の単位でもある、

ちょっと不思議な漢字です。

■ 匁という言葉

「匁(め/もんめ)」は、

  • 重さの単位(一貫の1/1000)

  • 江戸時代の貨幣の単位(一両の1/60)

として使われていたそうです。


生活とお金、

そして重さが自然と結びついていた時代の名残なんだろうなぁと思います。

 

「はないちもんめ」は「花一匁」なのか…と考えると、
重さの匁なのか、

お金の匁なのか、

どちらにも取れてちょっと面白いですね。

■ 僕の解釈

重さと価値が同居している単位って珍しい気がします。


ものの価値を“量”で感じる暮らし…そんな昔の生活の雰囲気が想像できて、
匁という字に温かみを感じます。

■ 制作について

今回は 朱文 で彫りました。


画数が少ないので、

バランスを取るために 二重枠 を採用。


朱文か白文か最後まで悩みつつ、

最終的には朱文に着地しました。

 

金文風の線を意識していたものの、

実際に押してみるとなぜか 古印体っぽい表情 になっていて、

自分でも少し驚きました(笑)

 

こういう予想外の表情が出るところが、

やっぱり篆刻の面白いところです。

 

・作品情報

生成AIさんにイメージを作ってもらいました。


確かに、重さとお金ですね・・・( *´艸`)

 

 


 

 

 

 

今回は、

国字の「𣜿(ゆずりは)」を白文で彫りました。


ゆずりはは山でときどき目にする常緑樹で、

お正月飾りのしめ縄にもひっそり添えられています。

 

新しい葉のために古い葉が落ちるという性質から、
「譲る」「世代交代」「子孫繁栄」といった意味が見出され、
縁起の良い木として扱われてきました。

 

ただ、

山を歩いていると、

ほとんどの木が葉を落とし、
地面にはさまざまな落ち葉が積もっています。


常緑樹ですら枯葉を撒き、

山道はその循環の上に続いています。

 

自然は常に「ゆずり合い」でできている。


そう思うと、

自分もまた次の世代へ何かを譲る番が来るのだろうなと、
そんなことを感じながら刀を進めました。

 


制作中の裏話:猫、乱入。

今回も、

うちの猫がしっかり見学(?)に来てくれました😅


スタンディングデスクでもどこでも登ってくるし、
机の上の物に足を滑らせてずり落ちていくことも……。


でも、

何事もなかったような顔をするのがたまらなく可愛いんです。

 

つらら庵さんの動画で「猫って自由だなぁ」と思っていましたが、
実際に家にいると本当にああなるんですね。


彫っている時間より猫を眺めている時間が長くなりそうでした。

 

猫の乱入を除けば、

𣜿はまずまずの出来……のはず。


いや、

猫のせいにしてはいけませんね。


まだまだ未熟。もっと精進いたしますm(_ _)m


おわりに

「𣜿」は字形も意味も面白く、

彫っていて気づきの多い字でした。


自然の循環や世代の移り変わりを思わせるゆずりはのイメージが、
印面にも少しでも宿っていれば嬉しいです。


・作品情報

生成AIさんにイメージを作ってもらいました。


そんなにでかくなるんだっけ?・・・( *´艸`)
メタセコイアぽいけど、、ゆずりはなのかな・・・

 

 


 

 

 

 

今回彫った字は 「袰(ほろ)」


「ほろ」といえば、

車の幌(ほろ)を連想する方も多いかもしれませんが、
この「袰」は 矢を防ぐために鎧の上にかけた布製の袋 を指す、

古い日本の言葉です。

 

母に衣で「袰」。


熟語には「母衣」もあり、

どこか人の手の温かさがこもった字だなと感じます。

 

現代では矢が飛んでくることも、

鎧を身につけることもなくなりましたが、
手仕事で作られた衣類を何度も補修し、

一生大事にしていた時代の気配が、
この一文字からふと立ち上がるように思えました。

 


■ 僕なりの解釈

日常生活ではまず見かけない漢字ですが、
構成からしても“国字”の雰囲気が強く、
古い暮らしの道具や営みと深く結びついた字のように感じました。

 

同じ「ほろ」でも、現代の「ほろ酔い」とはまったく関係がなく、
こちらの袰には「守る」「覆う」というイメージが残っているようです。

 

どこか柔らかくて、

手触りのある優しさを持った字だと思います。

 


■ 制作のこと

今回は 白文 で彫りました。

 

袰は曲線の多い字なので、
枠をあえて直線的にして、

文字との対比が出るよう意識しました。


押してみるとまったくの思い通り…というわけではありませんが、
八割ほどは狙った形になり、

満足感のある一本になりました。

 

黒鉛筆で布字して彫ると、

削り粉が線に入り、
ある程度形が見えてくるものの、

均一ではありません。


想像で補ったり、

黒マーカーで線を整えたりと、
彫りながら微調整を重ねていきます。

 

仕上げに消しゴムで色を落とし、
歯ブラシで粉を払うと印面が一度“無”のように見える瞬間があります。


その凹凸が消える一瞬が、

実はとても好きだったりします。


・作品情報

生成AIさんにイメージを作ってもらいました。

確かに後ろからの矢は防げそうやけど、重そう・・・( *´艸`)

軽そうではあるけど、防げるんやろか・・・( *´艸`)

𬚩(いわくら)

今回彫ったのは 𬚩(いわくら) という国字です。


「神が宿る岩・石」を意味し、

古くから人々に崇められてきた存在です。

 

■ 言葉について

山を歩いていると、

こうした“何となく特別に見える岩”に出会うことがあります。


普段はただの石なのに、

そこに立つと空気が変わるような、

ちょっと近寄りがたい気配を感じる。


まさに岩倉と呼ばれるものは、

そういう存在なのだろうなと思います。

 

ただ、

巨大な岩だと普通にその上に乗ったりしていたので、
今思えばちょっと恐れ多い行為だったのかもしれません。

■ 制作について

この字、とにかく 画数が多すぎる


岩が3つ、石が3つ、そして「聞」。


百顆印で自分に課している「6mm角で彫る」という条件では、かなり無茶な挑戦でした。

 

枠は無し。


朱文はさすがに無理なので白文で彫りました。


正直、

全てを細かく表現しきることはできませんでしたが、
それでも“いわくら”の持つ雰囲気の核みたいなものは残せた気がします。

 

小さな石の中に、

大きな岩の存在感を少しでも込められていたら嬉しいです。


・作品情報

生成AIさんにイメージを作ってもらいました。


イメージに近いです・・・( *´艸`)

 

 


 

 

 

 

今回彫ったのは、

**笹(𥸮)**という国字です。


「ささ」、

細く小さな竹が群生する、

あの笹です。

 

山に入る人ならお馴染みの存在ですね。

■笹という言葉から思い出したこと

笹はとにかく成長が早く、

繁殖力も強い植物。


山の中では道を覆い尽くすほどに広がることもあって、

笹漕ぎは楽しい反面、

朝露の季節は全身びしょ濡れになります。

 

レインパンツがないと本当にひどい。

 

でも、

そんな笹にもいろんな側面があります。


葉を持ち帰って乾燥させ、

刻んでお湯を注ぐと笹の葉茶になる。


「厄介者」と言われることもあるけれど、

断熱材に利用できるという話もあって、

工夫次第で面白い素材に変わる。

 

改めて、

笹ってただの草じゃなくて、

生活に取り入れられる可能性を持った植物なんだなと思いました。

■制作について

今回は朱文で制作しました。


しかも、

あえて“不純物の多い石”を選んでみました。

 

結果はというと、

やっぱり印刀が止まる。


硬い部分を無理に彫ろうとすると、

大きな欠けにもつながってしまう。

 

そこで今回試したのが、
**「あえて彫らずに残す」**という選択。

 

不純物をそのまま生かして印影として楽しむ。


石が持っている「個性」を尊重してみると、

これはこれで味があって面白い。

 

篆刻というのは、

石との対話だと改めて感じました。


彫り手の意図だけではなく、

石の声も聞いてみる。

 

そんな時間でした。


・作品情報

生成AIさんにイメージを作ってもらいました。


すてきなささです・・・( *´艸`)

 

 


 

 

 

 

 

今回は、

国字である 「鯱(しゃち)」 を6mm角で白文彫りしました。


鯱といえば、

イルカの仲間としての“しゃち”と、

名古屋城の屋根に乗る“しゃちほこ”の二つの顔を持つ漢字です。


虎の頭に魚の体、

背中に棘——火除けの守り神として親しまれてきた存在ですね。

■ 思い出から浮かぶ「鯱」のイメージ

名古屋城の金のシャチホコを見に行った記憶があります。


でも、

当時の僕が気になったのはシャチホコ本体よりも、

石垣に刻まれた不思議な紋様。


今思えば家紋だったんだろうな、

と今だから分かることも多いです。

 

同じ頃に見たシーラカンスの標本も印象的でした。


“生きる化石”という響きと、

大きな体が強烈で、

今でも覚えています。


どこか神秘的な存在という点で、

鯱と通じるものを感じます。

■ 制作のポイント

今回は白文。


魚と虎の要素を6mm角で朱文にまとめる自信がなかったので、

素直に白文にしました。


その分、

可読性を保つことと 線の流れを損なわないことを意識して、

慎重に彫り進めました。

 

実際に手を動かしている時間はずっと楽しくて、
「もっと彫っていたい」という気持ちがずっと続くような字でした。

 

・作品情報

生成AIさんにイメージを作ってもらいました。


とらwww( *´艸`)