對意二字熟語百顆印の七十三顆目は「始末」です。
## 始末の意味
事の始めと終わり。
始めから終わりまで。
終始。本末。首尾。
「始末」は、物事の始まりから終わりまでを表す言葉です。
「始末書」という言葉があるように、何かトラブルがあった時に、その經緯を最初から最後まで説明する、そんな使い方もされます。
また、「始末に負えない」という表現もあります。これは、手に負えない、收拾がつかないという意味です。
始まりがあれば、必ず終わりがある。それが、始末です。
## 制作について
今回も朱白文で彫りました。
・字體:篆刻體風
・朱白文:始は朱文、末は白文
・サイズ:10mm角
・擊邊:入れませんでした
・印刀:刀匠印刀三號
・印材:靑田石
今回は擊邊を入れませんでした。以前、擊邊を入れ過ぎて石を缺いてしまったこともありましたが、今回は最初から擊邊なしで彫ることにしました。
擊邊の有無も、作品の印象を大きく變えます。
## 篆刻體の彫りやすさ
終始で小篆を利用していたので、今回は篆刻體を使いました。彫りやすいです。
以前、32顆目に「終始」を彫った時は小篆風を使いました。
今回、似たような意味の「始末」を彫るにあたって、同じ字體では面白くないと思い、篆刻體を選びました。
そして、彫ってみて氣づいたのは、篆刻體の彫りやすさです。
同じような意味の言葉でも、字體を變えることで新鮮な氣持ちで向き合えます。篆刻體は正方形に收まりやすく、彫りやすい。字體の選擇も、作品の仕上がりに大きく影響します。
篆刻體は、その名の通り、篆刻のために整えられた字體です。正方形の印面に美しく收まるように設計されています。
だから、彫りやすい。バランスも取りやすい。
一方、小篆は古代の字體をベースにしているので、時として印面に收めるのが難しいこともあります。
字體の選擇は、作品の完成度に大きく影響するのだと、改めて實感しました。
## 終始と始末
32顆目に終始を彫ってますね。でも終始は終わりが先ですね。今回は始末なので、始まりが先。
「終始」と「始末」。どちらも、始まりと終わりを表す言葉です。
でも、言葉の順序が違います。
「終始」は、終わりが先で、始まりが後。
「始末」は、始まりが先で、終わりが後。
言葉の順序にも意味がある。「終始」は終わりから始まり、「始末」は始まりから終わる。同じような意味でも、順序が違えば、微妙にニュアンスも變わってくるのかもしれません。
「終始一貫」という言葉があります。終わりから始まりまで、一貫している。つまり、最初から最後まで、ブレないということです。
一方、「始末」は、始まりから終わりまでの過程を表します。「事の始末」と言えば、事の經緯、顛末を意味します。
微妙な違いですが、言葉の順序が、意味の焦點を少しずらしているのかもしれません。
## 最後って何?
始めがあって、終わりもある。でも、最後までやろうというのは、最後って何?ってなるよね。
「最後まで頑張る」「最後までやり遂げる」
私たちは、よくこんな言葉を使います。でも、その「最後」とは、何でしょうか。
プロジェクトには、期限があります。その期限が「最後」でしょうか。
でも、期限を延長することもできます。では、延長した後の期限が「最後」でしょうか。
人生には、死があります。それが「最後」でしょうか。
でも、死の後も、何かが續くかもしれません。では、「最後」はどこにあるのでしょうか。
最後は自分で決めていいと思う。
これが、答えです。
「最後まで頑張る」とよく言いますが、その「最後」は誰が決めるのでしょうか。他人が決めた最後ではなく、自分で最後を決める。それが、自分の人生を生きるということなのかもしれません。
他人が決めた「最後」に縛られる必要はありません。
自分で「ここまで」と決めたら、そこが最後です。
逆に、「もう少し續けたい」と思ったら、續ければいいのです。
始末は、自分で決める。それが、自分の人生を生きるということです。
## 百顆印プロジェクトの始末
この百顆印プロジェクトにも、始まりと終わりがあります。
始まりは、1顆目。「可否」を彫った日でした。
終わりは、100顆目。まだ、どの言葉を彫るか決めていませんが、いずれ來ます。
でも、100顆目を彫ったら、本當に終わりでしょうか。
101顆目を彫ってもいいかもしれません。
あるいは、別のプロジェクトを始めてもいいかもしれません。
「最後」は、自分で決めます。
100顆という目標は、一つの區切りです。でも、それが絕對的な終わりではありません。
今は、73顆目。殘り27顆です。
100顆という目標に向かって進んでいますが、その先のことは、その時になって考えればいいのです。
## 始めがあれば終わりがある
始めがあって、終わりもある。
これは、宇宙の法則です。
體を持って生まれたものは、必ず體を脱ぎます。
始まったものは、必ず終わります。
でも、終わりは悲しいことではありません。
終わりがあるからこそ、始まりに意味があるのです。
永遠に續くものには、緊張感がありません。いつでもできると思えば、今やる必要がありません。
でも、終わりがあると分かっているからこそ、今を大切にできるのです。
百顆印プロジェクトも、いつか終わります。
でも、その終わりがあるからこそ、一つ一つの作品が大切なのです。
## 進捗狀況
對意二字熟語百顆印プロジェクト
現在 73/100 進行中
73顆完成。殘り27顆です。
始まりから、ここまで來ました。
そして、終わりまで、あと27顆です。
でも、その「終わり」は、本當の終わりではないかもしれません。
一つの區切り。一つの通過點。
そして、その先にまた、新しい始まりがあるのかもしれません。
始末は、自分で決める。
その自由を大切にしながら、殘りの27顆を彫っていきたいと思います。
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今回の作品、いかがでしたでしょうか。
次回もお樂しみに。
























