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音型(おんけい)が彫る

私の名は、
雨垂れ石を穿つ音型

篆刻とか
書きものとか
掛け軸とか
小物作ったり
好きな時に好きな事をする
勝手気ままなブログです

 

 

今回は、

国字である 「鯱(しゃち)」 を6mm角で白文彫りしました。


鯱といえば、

イルカの仲間としての“しゃち”と、

名古屋城の屋根に乗る“しゃちほこ”の二つの顔を持つ漢字です。


虎の頭に魚の体、

背中に棘——火除けの守り神として親しまれてきた存在ですね。

■ 思い出から浮かぶ「鯱」のイメージ

名古屋城の金のシャチホコを見に行った記憶があります。


でも、

当時の僕が気になったのはシャチホコ本体よりも、

石垣に刻まれた不思議な紋様。


今思えば家紋だったんだろうな、

と今だから分かることも多いです。

 

同じ頃に見たシーラカンスの標本も印象的でした。


“生きる化石”という響きと、

大きな体が強烈で、

今でも覚えています。


どこか神秘的な存在という点で、

鯱と通じるものを感じます。

■ 制作のポイント

今回は白文。


魚と虎の要素を6mm角で朱文にまとめる自信がなかったので、

素直に白文にしました。


その分、

可読性を保つことと 線の流れを損なわないことを意識して、

慎重に彫り進めました。

 

実際に手を動かしている時間はずっと楽しくて、
「もっと彫っていたい」という気持ちがずっと続くような字でした。

 

・作品情報

生成AIさんにイメージを作ってもらいました。


とらwww( *´艸`)

 

 


 

 

 

 

今日の篆刻は 国字「硲(はざま)」


谷あい・谷間・峡などを表す日本生まれの漢字で、

「石」と「谷」という組み合わせがそのまま情景を語ってくれるようです。


地名や名字にも使われ、

「硲さん」というお名前もあるのだとか。

 

「はざま」と聞くと、

ふとガレ場の急登で立ち往生した時のことを思い出しました。


進むことも戻ることもできず、

ただその場所に立つしかなかった——あの心細い空気も、

まさに“硲”だったのかもしれません。


人生でも、

自然の中でも、

はざまに立つ瞬間ってあるものだなぁと感じます。

 


■ 制作のこと

今回の制作は 朱文


枠を細く、

均一の太さに整えたつもりでしたが、

押してみると想像以上にバラつきが出ていました。


でも、

その不揃いさもまた“谷の表情”のようで悪くないものです。

 

文字は太めに、

少し強弱を加えて彫ってみました。


石の中に流れる線が、

谷の陰影のように見えて、

彫っていて心地よかった一本です。

 


■ おわりに

静かで、

どこか懐かしい気配を持つ「硲」。


石と谷のあいだから生まれたこの国字を通して、

自然の風景や記憶がふっと蘇るような印でした。

 

また次の一字も、

楽しみに彫っていきます。


・作品情報

生成AIさんにイメージを作ってもらいました。


そういうはざまもあるのか・・・( *´艸`)

 

 


 

 

 

 

今回は、

歌舞伎の題目「藤川船𦪌話(ふじかわぶねのりあいばなし)」にのみ登場する、

非常に珍しい国字 𦪌(のりあい) を彫りました。

■ 字の背景

「舟」と「寄」が組み合わさった形で、
数人が身体を寄せて同じ舟に乗る=乗り合い を表す字だそうです。


現代では見かけることのほとんどない漢字ですが、
意味を知ると、

昔の移動の情景が少し浮かんできます。

 

今は電車やバス、

飛行機なども“乗り合い”ではあるものの、
昔のように人と肩を寄せて移動する感覚は薄れているのかもしれません。


便利になった一方で、

身体が近い時間というのは貴重なものだったのだろうなと感じました。

■ 制作のこと

今回は 白文 で制作。


撃辺の欠け入れが思った以上にうまくいき、

手応えがありました。


また、

試しに入れた細い“引っ掻き傷”のような線がとても良くて、
全体として久しぶりに満足感の高い一印になりました。

 

石との相性、

刃の入り方、

線の残り方──
小さな積み重ねの中で、

ふと「これだ」という感覚が生まれる瞬間があります。


その時間がとても心地よく、

今日も良い彫刻時間でした。


・作品情報

生成AIさんにイメージを作ってもらいました。


みたことないからわかんない・・・( *´艸`)

 

 


 

 

 

 

今回彫ったのは 「𧏛(きさ)」 という、

とても珍しい国字です。


『𧏛貝比売(きさがいひめ)』という神名に使われており、
“きさ”は赤貝の古名でもあるのだそうです。


古事記では、

この女神が大国主を蘇生させたとされていて、
まるで神話の中の“ザオリク”のような存在です。

 

普段目にすることのない字なのに、

神の名だけに残っている。


そんなところに古語や神話の面白さを感じます。

 


■ 制作メモ

今日は 白文 で彫りました。


久しぶりに出てきた 6mm 角の石を整えて使ってみたのですが、
印面にけっこう不純物が多く、

刃が止まりやすい石でした。

 

思うようにいかない部分もありましたが、
石の質によって字の出方が変わるのも篆刻の楽しさのひとつ。
毎回新しい発見がありますね😊


・作品情報

生成AIさんにイメージを作ってもらいました。


なんかすごい神っぽい・・・( *´艸`)

 

 


 

 

 

今回は、国字の 「𨏍(いえづと)」 を彫りました。


意味は「家に持ち帰るみやげ」。


実はこれまで一度も聞いたことがない言葉で、

今回の制作を通して初めて知った漢字です。

■ ことばの意味と不思議な構成

「いえづと」は、

家苞(いえづと)と書く場合もあるそうですが、
今回扱った 𨏍 の字は「車」と「榮」を組み合わせた形。


家に持ち帰るお土産をなぜこの二つで表したのか、

いまひとつ理由が想像できません。

 

車で運ぶからなのか、
榮(さかえ)=華やかさから“特別なもの”を連想したのか…。


馴染みのない字だからこそ、

余計に想像が広がります。

 

出張先で買うお土産も、

旅先で自分に買う記念品も、
広い意味では「いえづと」になるのかもしれませんね。

■ 彫ってみて感じたこと

画数が多い字なので、

最初は白文で彫るつもりでした。


ところが手が勝手に朱文を選び、

気づけばそのまま制作へ。

 

ただ、

今回はどうも石との対話が上手くいかず、
狙った線が出せなかった感覚があります。


少し悔しさが残る仕上がりで、

載せるのを迷ったほど。

 

それでも、

思いどおりにいかなかった瞬間も含めて
“今の自分の作品”だと思い、

あえてそのまま公開することにしました。

■ おわりに

国字というのは、出会うたびに新鮮で、
意味も形も面白いものばかり。


今回の𨏍も、初めて知る言葉のおかげで
また一つ篆刻の世界が広がったように感じます。


・作品情報

生成AIさんにイメージを作ってもらいました。


まねきねこけしwww( *´艸`)

 

 


 

 

 

 

今回彫ったのは 「雫(しずく)」


雨冠に“下”という、

とても素直で美しい形をした国字です。

 


■言葉の背景

雫と言えば、

やっぱり「雨垂れ石をも穿つ」のあの雫。


落ちては消える小さな水の粒が、
長い時間をかけて石すら削ってしまうという、

あのたとえ話。

 

同じ“しずく”でも「滴」という字があるのに、
日本ではわざわざ新しく「雫」を作った。


水が落ちる瞬間のかたちや、
その儚さまで写そうとしたように感じます。

 

古い辞典では国字かどうかの扱いが揺れていたりするのも面白く、
漢字は、

今もどこか過渡期の文化の匂いをまとっています。

 


■彫りながら考えていたこと

今回は朱文。


一番の悩みどころは、
“雫の丸み”をどうやって 6mm の中で表すか。

 

点が大きすぎても雫に見えないし、
小さすぎると存在感が消えてしまう。

 

バランス、位置、他の画との兼ね合い──
いろいろ試しながら、
最後は「手が動くまま」に任せました。

 

篆刻って、思い通りにいかない時ほど楽しいんですよね。


毎日少しずつ彫り続けることも、
どこか“雫”に通じるような気がします。


・作品情報

生成AIさんにイメージを作ってもらいました。


え?雨漏り?・・・( *´艸`)


素敵な一枚ですね(*´▽`*)

 

 


 

 

 

女と花で「だて」と読む、

美しい国字を彫りました。

今日彫ったのは 「婲(だて)」


“伊達”の印象が強い言葉ですが、
実は 「女」+「花」 の国字でも「だて」と読み、
“美しく身なりを整える女性” を表すのだそうです。

 

字を見るだけで、どこか艶やかさや気品が漂う一字。


伊達男に対して“婲女(だておんな)”と言えば、
すっと姿勢の整った、芯のある女性が浮かんできます。


そんな背景を想像するのも楽しい字です。

 


■ 彫るときに考えていたこと

今回は 白文 で彫りました。


枠も含めて、

全体の太さがなるべく均一になるように意識。


とはいえ、

実際に押してみると太いところ・細いところが出てくるものです。

 

印泥の状態、

紙の質、

湿度、

押し方、
そしてその日の体調や気持ちまで――


篆刻は本当に「二度と同じ印は押せない」世界だなと感じます。

 

その一回性が、

いつまでたっても飽きない理由でもあります。

 

今日の「婲」も、

そんな一度きりの瞬間から生まれた一印でした。


・作品情報

生成AIさんにイメージを作ってもらいました。


美しく容姿を整える方ですね・・・( *´艸`)

 

 


 

 

 

 

今日は「迚(とても)」という国字を彫りました。
普段ひらがなでしか見ない言葉ですが、実はこんな漢字があるんです。

■ 迚という言葉

意味は「とても・非常に」。
強い程度を表すときに使われる国字です。

しんにょうに「中」という組み合わせで“最上級”が表せるのは、なかなか面白い発想ですよね。
ただ、しんにょうは“四辻(よつつじ)=道の分岐”、中は“旗や目印”の意味があると言われていて、どう考えても「非常に」にはつながりそうにない…気もする。
まぁ、その不思議さごと受け入れるのが漢字の楽しさです。

■ 僕の小さな妄想

「中」で思い出したのですが、「なかつくに」という概念は他の国にもあるのかな?
そんな取り留めのないことを考えるのも、篆刻の時間の好きなところです。

■ 制作のこと

今回は朱文。
しかし、どうにも思いどおりにいかず…。
直そうと思えば直せたのですが、そのまま残すことにしました。

うまくいかない日も、ぜんぶ含めて“今日の自分の作品”。
そんな気持ちで刻んだ一印です。

 

・作品情報

生成AIさんにイメージを作ってもらいました。


・・・どうゆうことやろか・・・( *´艸`)

 

 


 

 

 

 

今日の作品は「噺(はなし)」です。

 

この字は物語やある事柄についての話を表し、

新たな口から生まれる言葉を象徴しています。

 

この字を見ていると、

どうしても落語が思い浮かびます。

 


噺と落語の魅力

「噺」は、新しい口で語られるもの。

 

つまり、

今この瞬間にしか生まれない言葉の象徴のように感じます。

 

落語の噺家たちは、

昔話を語りつつも、

その場の空気に応じて新たな言葉を紡いでいきます。

 

だからこそ「話」ではなく「噺」という特別な言葉が使われるのでしょう。

 

戦中には禁じられた噺もあったと聞きますが、

言葉が封じ込められることは自由な思考が封じられることでもあります。

 

このように、

噺には大きな力が込められているように思います。

制作の過程と感謝

今日は朱文で「噺」を彫りました。

 

少し細くすれば良かったかなと思う部分もありますが、

この厚みもなかなか悪くないと感じています。

 

毎日彫ることができることに感謝しながら、

この作品を通じて言葉の持つ力や魅力を再確認しています。

 

この「噺」を通じて、

言葉や物語の重要性を感じ取っていただければ嬉しいです。


・作品情報

生成AIさんにイメージを作ってもらいました。


口伝ぽい感じが素敵・・・( *´艸`)

 

 


 

 

 

 

今日の作品は「濹(ボク)」です。

 

「濹水(ぼくすい)」という言葉は、

かつて隅田川の別名として使われていました。

 

水に「墨」を重ねた美しくも深い響きが、

この字には宿っています。

 


濹の意味と感覚

墨は単なる黒色ではなく、

光を吸収し、

青や紫を秘めた魅力的な世界を持っています。

 

水に溶けた墨の揺らぎを眺めていると、

時間が静かに滲んでいくような感覚を覚えます。

 

この字は、

私たちの日常にあふれる壮大な自然の一部を象徴しているように思います。

制作時の挑戦

今回は白文で制作しましたが、

黒の下に隠れた「火」の部分がなかなか落ち着かず、

結果的に“ゆらめく炎”のような趣に仕上がりました。

 

流れる墨と燃える火といった相反する要素が一つの字に共存することで、

さまざまな解釈の余地を持つ漢字が生まれます。

 

この「濹」を通じて、

水と火の調和や、

言葉の奥深さを感じ取っていただければ嬉しいです。


・作品情報

生成AIさんにイメージを作ってもらいました。


昔の隅田川はそんな感じだったんですかね・・・( *´艸`)