近年、長生きの基準は平均寿命ではなく、健康寿命を用いて言うようになってきた。平均寿命とは零歳の者があと平均何年生きられるかを示した数で、健康寿命は、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間と定義づけている。厚生労働省によると、平均寿命から日常的・継続的な医療・介護に依存して生きる期間を除いた期間を健康寿命としている。
健康寿命に関係するものとして老化がある。老化は容姿の問題だけでなく、内臓器官や免疫系の細胞が上手く再生されずに劣化してくると、いろいろな病気にかかりやすくなる。老化が早いほど細胞再生の際に遺伝子の傷が蓄積されていき、細胞が劣化する。つまり体の細胞も、何度も再生を繰り返すうちに、さび付いたり壊れたりしていく。老化速度の違いで自分の人生は大きく変わってくる。無理をせずに禁酒・禁煙に努め、適宜に運動して過食しない生活を送っていくことこそ健康寿命を延ばすことにつながる。
参考資料:姿勢が良くなる Weblio辞書