「治る」と「癒る」は違う | 中島旻保の大人の絵日記

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医療者でありながら一方では、政治経済のことになると言いたい事が沢山あるそんな中島旻保のコラムとも言える絵日記

 

一般的に風邪を引いた時の「治る」と、高血圧や歯周病などの「癒る(なおる)」は基本的に違います。普通の人は「治る」たいていの場合は「治る」という言葉を、風邪が治るというように病気が影も形もなくなったという意味で使っているのではないかと思います。では高血圧や歯周病のような慢性疾患の場合、「治る」というより「癒る」が適切な言葉ではないかと思います。

 

もう一つの言葉として「完治」という言葉です。コロナウイルス感染や骨折などの場合は元の健全な体になることです。しかし医師が言う「治る」は生きていくことができ、生活上大きな制約を受けていないのであれば、それは医師の視点から「治っている」状態にほかなりません。

これからの場合は、「治す」ことではなく「癒す(なおす)」ことの方が重要ではないでしょうか。

 

参考資料:未来の医療年表

参考サイト:Opinion(オピニオンズ)