診療所の問い合わせフォームに、患者さんではない一般の方から時々、病状に関する相談メールが届きます。
診察をして見てみないとお答え出来ない内容が多く、基本的にお返事は書かないことにしています。
診察してもいないのに治療のアドバイスをすることは医師として無責任だと思うからです。
でもたまに一般的なご質問が入ることがあり、今回は院長がお答えし、久々にブログを更新しました。
ブログを読んでいる方の参考になるような質問にはお答えすることがあります。
今回は便失禁に関するご質問。
肛門のしまりがゆるくなり、こらえがきかなくなり便が漏れる状態のことを言うのですが、「便が漏れる」のではなく「残った便で下着が汚れる」という「ニセ便失禁」の人が結構たくさんおられます。
ニセ便失禁の患者さんは肛門のしまりは正常です。
肛門は何も悪くありません。
下着に便が付く
下着が便で汚れる
という症状があるのですが、それは排便後から始まります。
このような患者さんを診察すると出口に便が残っている。
出し残しがあるんです。
この残った便が肛門周囲にも付着していることもしばしば・・・。
中にはナプキンを当てている人も。
年齢も様々。
若い女性も結構来られます。
本人は「便失禁だ。きっと肛門のしまりがゆるいんだ」と思い込んでおられるので、悩みは深刻。
肛門のしまりは悪くないですよー
正常です
どこも悪くないです
と言うとホッとして泣き出す女性も・・・。
それだけオシモの悩みは深刻。
このように残った便で下着が汚れているだけで、肛門は正常な状態を私たちは「ニセ便失禁」と呼んでいます。
以前、ブログにも書きました。
そして嬉しいことに、本当の便失禁、つまり肛門のしまりがゆるい人でも、出残り便秘の治療をして肛門を空っぽにしてもらうと、便漏れや下着の汚れが起こらなくなるということもたくさん経験しています。
漏れる便が出口になければ、たとえしまりがゆるゆるでも便は漏れませんからね
考えてみれば当たり前の事。
下半身不随で排泄をコントロールできない患者さんでも坐薬の治療でうまくいきました↓
だから本当の便失禁の人にも一度試してみてほしい治療ですね。
でも、ご相談頂いた方が本当の便失禁なのか、ニセ便失禁なのかは、診察しないと分かりません。
だからメール相談ではお答えしにくいんです。
その点はご了承くださいね。
それよりもブログを読んで下さい。
たくさんヒントが落ちていると思いますので
診療所のセラピードッグ「ラブ」
犬も人間と同じ
便がスッキリ出てないと
何度拭いても便が付くし
あとでまた排便します
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