おうち英語と中受の備忘録 -4ページ目

おうち英語と中受の備忘録

【娘っ子と英語】
1〜3歳
職場の託児所に外国人家族が多数おり、自然と英語のおしゃべりと英字絵本などの多読を開始。
4〜6歳
モンテ幼稚園入園。英語は動画や音楽・絵本がメイン。
海外サーバーにて英語チャット。園の外部英語講師に英語早期教育を勧められる。

 

:なぜ今、小学生が英検3級に挑むのか

英検3級は一般的に中学卒業レベルとされますが、グローバル化が進む現代、小学生での取得は珍しくありません。

特に、早期・おうち英語で培った高いリスニング・スピーキング能力を持つお子様にとって、3級合格は「英語の基礎体力」が身についた証となり、今後の学習への大きな自信に繋がりますし、現在どの程度出来ているかのポジションを測る意味でも良いかと思います。

一方で無責任なことも言えませんから、ちょっとした物差し的なものを提案すると、過去問のリスニングにおいて8割に到達できない場合は、少し学習方法を見直してから挑戦したほうが良いのかなと思います。

というのも、僕がリアルなどで出会ってきた早期・おうち英語勢の子の大半はリスニング・スピーキングがとても強いです。

共にほぼ3級レベルでは減点がありませんし、満点の子も多いです。ただ高学年まで歌や動画でそれっぽく慣れてきただけのパターンですと、質問形式で躓いてしまう子が多く英検3級には遠く及ばないのも事実です。

勿論違うアプローチで学習している子も多いので一概には言えませんが、リスニングは1次において安定的な得点源になるので大事にしたいところです。

本記事では、その強力な「聞く・話す力」を最大限に活かし、残された課題である筆記試験(リーディング&ライティング)で確実に合格点を突破するための、個別指導的な家庭学習法を深掘りして解説します。

合格ラインの目安として、3級のCSEスコア合計1150点のうち、筆記試験(リーディングとライティング)で約600〜650点以上を獲得することを目指します。そのためには、中学基礎文法の正確な定着と、時間配分、そしてライティングでの高得点獲得が鍵となります。


🎯 必勝対策1:リーディング大問別 攻略の深掘り

おうち英語でインプットされた「音の知識」を、「文字の知識」と「文法的な理解」として定着させることが、リーディング攻略の目標です。

1-1. 大問1:語彙・文法(基礎力とスピード勝負)

💡 深掘りポイント:音と意味の紐づけ学習

リスニング力が高いお子様は、単語帳を使って「文字と意味」を覚える際、必ず音声付きの教材を使用しましょう。これは、既に知っている「音」と「文字」を一致させる作業(コネクティング)であり、小学生の記憶定着に非常に効果的です。

文法対策においては、3級で最も出題頻度が高い現在完了形、受動態、不定詞(名詞的・副詞的用法)に集中して特訓を行います。指導の際は、「この文は誰が(主語)何をしているの(動詞)?」のように、文の構造 (S+V+O など) を図式化して教え、暗記に頼らず構造を理解させることが重要です。また、takeやgetのような基本動詞の多義語や熟語が出題の鍵を握るため、look at(〜を見る)、 look for (〜を探す) のように、前置詞との組み合わせで意味が変わる熟語をブロックで覚える練習も徹底します。この大問1では恐らく見慣れたや違和感などを頼りに回答してくお子さんが多く、「文法的に・・・」といった解法ではないのかなと思います。ただそれは早期・おうち英語勢の強みでもあるので活かす形で家庭学習していくと良いかと思います。

1-2. 大問2:会話文(文脈と慣用表現の把握)

💡 深掘りポイント:ネイティブ感覚の確認

リスニングの強みを活かしつつ、確実な得点源とするために「なぜその返答になるのか」を理解させましょう。相手の発言(質問、誘い、感謝、謝罪)に対し、どのような返答(承諾、お礼、許容など)が来るかという「会話の流れのパターン」を学びます。特に Sounds great!や How about... といった慣用表現は、実際の会話で使いながら覚えるロールプレイング練習を加えると効果的です。空所の前後の文に注目し、質問と答えの論理的な繋がりをチェックさせることが重要です。この大問に関しては、どちらかというと、「慣れ」だと思います。こういった条件で環境でこういうパターンの問を出されます。みたいな部分での慣れがとても大事になるのかなと思っています。

1-3. 大問3:長文読解(戦略的な情報検索)

💡 深掘りポイント:読解にかける時間配分

リーディング50分のうち、長文読解に割ける時間は最大20分です。速読精読を使い分ける戦略が必須となります。

最も重要な戦略は質問の先読みです。本文を読む前に、設問に含まれる固有名詞や日付、場所などのキーワードをチェックし、「本文のどこに答えがあるか」を予測しながら読み進めます。また、英語の文章は「トップ・ダウン」構造が基本であるため、各段落の最初の文(トピックセンテンス)を読むことで、その段落の要旨を約8割つかめることを指導しましょう。Eメール形式の場合は、日付、From、To、Subject(件名)を先に確認し、「誰が、いつ、何のためにこのメールを書いたか」という背景情報を把握してから本文に入ります。

この大問は多読勢にとっての独擅場かと思います。正直文章的なレベルは恐らく早期・おうち英語勢が普段読んでいる内容よりも理解しやすいかと思います。一方で文章的には「つまらない」ものだったりするので、文章内容ではなくクイズに答える感じで楽しむことが必要かと思います。


✍️ 必勝対策2:ライティングで満点を狙う「型」の徹底

ライティングは、リーディングで失点した分を補う「得点源」です。語数25〜35語を確実に満たし、満点(16点)を狙える文章を安定して書けるよう、「型(テンプレート)」を徹底的に指導します。

2-1. 鉄壁の「3文構成」と接続詞

どんな質問にも当てはめられる以下の3文構成を徹底させます。

  1. 文1:意見表明: 質問に直接答えます。 I think believe  のように、質問の主語と動詞をそのまま活用して文法ミスを防ぎます。

  2. 文2:理由1: First, や To begin withといった接続詞を使い、一つ目の理由を簡潔に述べます。

  3. 文3:理由2: Second, や Also, といった接続詞を変えて使い、二つ目の理由を述べます。接続詞を変えることで、構成力をアピールできます。

満点取得のための注意点として、理由は必ず2つ書くこと、理由1と理由2は内容が重複しないこと、そして接続詞の後には必ずコンマ(,)を使うことを徹底指導します。

2-2. 指導上の具体的なテクニック

ライティングでは、難しい文法(分詞構文など)を使おうとせず、現在形や未来形など、絶対に間違えない文法で表現できる理由を選ぶように指導することが重要です。また、書いた文章は、内容・構成・語彙・文法の4つの観点から毎回フィードバックを行い、特にスペルミスや三単現のs単数・複数などの基礎的なミスを撲滅させます。語数を満たすため、理由を少し具体的に説明する簡単な修飾語(例:very much など)を意識的に加える練習も行いましょう。この大問で合否を分けると言ってもいいので、慎重に時間を掛けて学習することをおすすめします。

基本的に早期・おうち英語勢はここの対応如何で受験を決めるのかなと思っています。ただ心配いらないのは、一定まで書き慣れてくると問題なくこなせるようになるかと思うので、一つのゲームとして攻略してもらえたらと思います。


最終ステップ:過去問演習と学習の進捗管理

データに基づく学習調整

過去問は必ず時間を測って本番形式で解かせ、その結果を詳細に分析します。間違えた問題は、「語彙」「文法」「読解」のどこに原因があったかをチェックリストで記録し、毎週の学習内容を調整します。例えば、大問1の文法問題で間違いが続いたら、その週は現在完了形などの頻出項目のドリルを重点的に行う、といった具合です。

モチベーション維持のための工夫

おうち英語の強みであるスピーキングやリスニングを活かし、週に一度は英語で褒める時間や、得意分野の練習を設けることで、自己肯定感を高めます。合格までのプロセスをカレンダーに可視化し、目標達成に応じて小さなご褒美を設定することも、小学生のモチベーション維持に非常に効果的です。

このロードマップに従い、得意を活かし、苦手を論理的な学習で補う個別指導的なアプローチを実践することで、お子様は自信を持って英検3級を突破できるでしょう。

ちょっと苦い話をすると、早期・おうち英語はかなり様々な学習方法があるため、「コレ」と言った形で絞ることは出来ないかと思います。その為に色々思考してしまい、どうしても効果的に継続しての学習が難しくなってきたりもします。

その一方で何度かブログに書いていますが英検3級は私立小学校の多くで6年生までに取得することがマストとされているのも事実です。

それらを前提に言うと、小学校での3級合格は安定して学習している早期・おうち英語勢にとっては苦にならないと正直思います。

しかしながら早期・おうち英語の完走率がかなり低いことも知られています。それはなかなか家庭学習で一定レベルの定着を図ることは難しいためかなと思っています。

そういう意味でも、英検取得のプロセスはある意味で確立しているので、早期・おうち英語に迷った際には英検を受けるための学習をしてみることも良いのかなと思った次第です。

 

参考になれば・・・

 

でわ

 

 

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今回に関しては、オンライン報告会と副業から得た情報をベースに書いていきたいと思っています。

前回書いた、所謂中高一貫校の自称進を私立高校ボリュゾ層が大受で追い抜くパターンについて書きましたが、その続編的な流れになります。今回のスタートは遡って小4くらいからの話になります。

🥇 :なぜ今、小学4年生の学習戦略が重要なのか?

近年、中学受験(中受)の選択肢は「4教科型」から「適性検査型」まで多様化し、受験しない場合でも「公立難関高校受験」の為の小5からの受験準備という新たな壁が立ちはだかっています。特に小4は、小3までの低学年時の総まとめ的な単なる知識習得から「思考力・記述力」への切り替えが求められる、学習戦略上の最重要分岐点です。←(公立の一部地域や私立では小2からそういった問題が国算で増えてきています)

本記事では、中受・公立受検・高受の最新動向をデータとともにお伝えし、将来どのルートを選んでも成功できる「ハイブリッドな学習戦略」を提案します。


🚀 1. 最新データで見る中学受験の「多様化」と「二極化」

かつての中学受験は「4教科詰め込み型」が主流でしたが、現在は大きく変化しています。

1-1. 📈 私立中学の入試形式の多様化

私立中学の入試形式は、従来の4教科型に加えて非常に多様化しています。一般的な4教科型(国語、算数、理科、社会)は、難関校や上位校で主流であり、知識の正確性、計算力、応用力が求められます。一方、2教科型(国語、算数)は、中堅校や女子校で見られ、基礎学力、特に国語と算数の速さと正確さが合否を分けます。

最も注目すべき変化は、適性検査型入試の増加です。これは教科横断型で資料読解や論述が中心となり、論理的思考力、表現力、課題解決力が試されます。多くの私立中堅校がこの形式を導入しており、公立中高一貫校志望層を取り込む狙いがあります。データによると、首都圏の私立中堅校の約30%が適性検査型入試を実施するなど、この傾向は顕著です。つまり、単なる暗記ではなく、公立中高一貫校と同じく記述力・考察力が必須となりつつあります。

1-2. 🏛️ 公立中高一貫校の受検対策の本質

公立中高一貫校(都立、県立など)は、徹底した適性検査報告書(内申点)が評価の中心です。適性検査で問われるのは、小学校の知識をベースにした「思考のプロセス」です。この教科横断型の記述力と、複雑な資料を読み解く能力こそが、後の公立難関高校受験(高受)で問われる力と酷似しており、公立難関高校の入試問題 の構造は、公立中高一貫校の適性検査の構造に似ています。これらの類似点を更に言うならば難関国立大学の傾向にも類似しており、難関国立のダウングレード版(中受版・高受版)とも言えるのかなと思います。


🔄 2. 中受回避からの「公立難関高校受験」ルートの落とし穴

「Y45程度の私立は無駄」と中受を回避し、公立トップ高校を目指すルートは依然として存在しますが、その成功難易度は上がっています。

2-1. ❌ 一世代前の成功ロジックの限界

「小5から英語の先取りと高受準備をすれば間に合う」という戦略は、現代の入試環境では不完全です。昔の公立トップ高受験は、英語の単語・文法、一問一答などの知識・暗記が中心でしたが、今の公立難関高校受験は、資料分析、長文考察、論理的記述といった思考・論述が中心です。都立高校入試の変化を見ても、共通問題で国語や社会の長文読解・記述論述の比重が拡大しており、従来の知識型学習だけでは対応が困難になっています。中間・期末などの定期テストは出来るのに高校受験模試となると、偏差値が余り伸びずに沼化する子が見受けられます。

さらに、内申点の重要性が増しています。昔は中学3年生の成績の比重が高かったものの、今は中学1年生からの内申点が非常に重要です。公立中で記述力・考察力を欠いた授業態度では、高内申点を確保することが難しくなります。

2-2. 🚨 中受対策からの「急なルート変更」の弊害

小4・小5で中受の4教科型、特に知識詰め込み型に特化した場合、高受対策への急な変更は困難を極めます。効率の良い「解法暗記」に慣れ、問題の原理原則や背景を深く考える習慣が失われてしまうと、思考習慣の欠如につながります。また、採点が厳しく時間のかかる記述問題や論述を避ける傾向がつくため、記述への抵抗感が生まれます。中受理社の「知識暗記」から、高受の「実験データや歴史的背景を考察し論述」する学習への切り替えが難しくなるなど、理社へのギャップも大きくなります。


🎯 3. 小4から意識すべき「ハイブリッド学習戦略」の設計図

多様な進路を想定し、どのルートに進んでも成功できる「失敗しない学習戦略」こそ、小4で導入すべき「テクニカルな幅広さ」です。

3-1. 小4学習の核は「適性検査型アプローチ」

中受・高受のどちらに転んでも活きる力は、公立中高一貫校の適性検査で求められる力です。これは、論理的思考力原理原則の理解英語の運用能力の三つの柱で育成されます。具体的には、算数の割合や比を、理科や社会のグラフや統計データに応用して文章で説明する練習など、資料分析、課題発見、論理的記述力を鍛えることが、公立中高一貫、難関高校入試の記述力に直結します。この訓練により、中受への切り替え時は応用力として、高受への切り替え時は最難関校対策の記述力として即座に活用できるのです。

3-2. 進路決定の最適なタイミング

小4で上記のハイブリッド学習を進めながら、お子様の適性(知識詰め込みが得意か、思考が得意か)や、家庭の方針に合わせて、小5の夏までに最終的な進路の軸を決定することが理想的です。将来の選択肢を狭めない学習を意識し、知識と思考力のバランスが取れた学習を進めましょう。


📌 まとめ「未来の選択肢を狭めない」学習を

昨今の教育環境では、親世代の経験則や古い価値観(「Y45以下は受験無駄」論など)にとらわれず、最新の入試情報に基づいた戦略が必要です。

小4から「知識」と「思考力」のバランスが取れた学習、特に記述力と論理的思考力を重点的に鍛えることが、お子様の未来の選択肢を最大限に広げる鍵となります。

 

 

 

・・・でちょっとおまけw

🏆 【都立受験の実態】日比谷・西・戸山はどこから生まれる? 自校作成模試で判明した「公立版モンスター校」の正体

都立高校受験、特に日比谷・西・戸山といった最難関の自校作成校を目指す層は、広範囲の公立中学校から集まると思われがちです。しかし、模試の現場で確認できる具体的なデータは、この常識を覆し、都立トップ層の「集中の実態」を明らかにしています。

本記事では、自校作成模試の受験教室で確認された「受験者の出身中学校の驚くべき偏り」を深掘りし、難関校合格者を量産する「公立版モンスター校」の驚異的な実態と、それが都立受験界に与える影響を解説します。


🏫 自校作成模試の現場で確認された「異常な偏り」

都立自校作成模試の受験者層を分析すると、特定の地域、特に区内の公立中学校の生徒が、その大半を占めているという、驚くべき実態が浮き彫りになります。

データが示す驚きの集中率

ある都立自校作成模試の受験教室(定員50名程度)での観察データによると、その集中度は極めて高く、教室内の受験者の60%以上が、区内にあるわずか4〜5校の特定の公立中学校の生徒で占められているのです。これは、都立トップ層が地域を問わず分散しているという一般的なイメージとは異なり、優秀な生徒が特定の公立中学校に局地的に集中していることを明確に示しています。

🎯 志望校に見る「公立中学校」の二極化構造

この集中が見られる中学校と、そうでない一般的な中学校のトップ層とでは、志望校の傾向に明確な二極化が見られます。これは、単なる学力差以上の「情報格差」と「環境の差」を示唆しています。

集中が見られる中学校、すなわち優秀層が集中する中学校の生徒たちは、日比谷、西、戸山といった最難関自校作成校を志望校の中心に据えています。一方で、学力平均が全国平均の50、あるいはそれ以下の47程度といった平均的な学校のトップ層は、稀に自校作成校を志望する生徒が一名いる程度で、その大半は地元優秀校といった自校作成校外の優秀校を選ぶ傾向が強いのです。平均的な学校のトップ層は優秀ではありますが、情報とサポートの壁から、現実的に合格圏内の優秀校を選ぶという判断をしていると考えられます。

🥇 なぜ特定の公立中学校に優秀層は集まるのか?「公立版モンスター校」の正体

模試に集中し、最難関校に実績を出す特定の中学校は、一般的な公立校とは一線を画す「公立版モンスター校」と呼ぶべき特徴を持っています。その構造は、難関私立中高一貫校にも匹敵するものです。

1. 驚異的な「安定実績」と「文化」の確立

この種の学校は、毎年トップ層は5名以上を安定して日比谷高校に送り込んでいるという圧倒的な実績を誇ります。この実績は、単に生徒が優秀というだけでなく、学校として「日比谷に挑戦するのが標準」という文化と、それに向けたノウハウ(カリキュラム・指導)が完全に確立し、継承されていることを証明しています。優秀な先輩の存在が、後輩の高い目標設定を促すポジティブな連鎖を生み出しています。

2. 「習熟度別学習」によるA層の特化育成

これらの学校の多くは、習熟度別学習(A層・B層稀にC層)を積極的に導入し、特にA層に対して充実した学習機会を提供しています。このA層クラスは事実上、「難関都立受験対策クラス」として機能し、公立の枠を超えた先取りや発展的な指導が行われ、私立進学校と変わらない教育機会を提供しているとされてます。さらに、このA層・B層の分布公開は、保護者に対して「当校はトップ層を確実に育成します」という強いメッセージとなり、越境入学を強く呼び込んでいます。その一方でB層への手厚さもあり、人気校になっているのが実情です。

3. 「実績が実績を呼ぶ」越境入学の増加

この「公立版モンスター校」は、その指導体制と圧倒的な実績の魅力から、学区外からの越境入学が非常に人気です。これにより、学校全体の学力レベルがさらに押し上げられ、優秀な生徒が集中する環境が強固になります。結果として、最難関都立高校の合格実績は、地域の特定の中学校に局地的に偏重するという現象を引き起こしているのです。

結論:都立は更なる選択を迫られる結果に

自校作成模試の受験者データから見えてきたのは、都立難関校への挑戦権が、もはや地域全体ではなく、特定の公立中学校の指導体制と受験文化に大きく依存しているという事実です。

更にオープンにされている情報は収集サイド(保護者)の腕も試されているのが現状です。

お子様が都立トップ校を目指す場合、通う中学校がどのような進学実績と指導体制を持っているか、そしてその学校のトップ層がどのような志望校を持つのかを把握することが、極めて重要な受験戦略の一つとなります。

上記した小4からの・・・と相まって、子供も受験等で大変ですが、親にとっても外注しておけば良いわけではないという意味では大変な時代ですね・・・

 

それでは参考になれば・・・

 

でわ

 

 

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はじめに:データが語る「私立特進の逆襲」

一般的な高校受験の常識では、Vもぎ偏差値55程度の高校のボリュームゾーン(中心層)が、大学受験で「難関」と呼ばれるラインに到達することは難しいとされてきました。しかし、特定の「中学を持たない私立高校」の特進クラスが示すデータは、この常識を根底から覆します。このデータは、「入口の偏差値」が低くても、「高校の指導力(教育の付加価値)」によって、難関大学が射程に入るレベル、具体的には全統共通テスト模試の偏差値60超に生徒を引き上げられることを示しています。これは、従来の高校や大学の「ティア」が崩壊し、新たな教育競争が始まったことを告げるゲームチェンジャーの誕生を意味します。


1. 📊 衝撃のデータ分析:「進学校」への挑戦状

Vもぎ偏差値50から55で入学した今回の私立高校が、高校2年時の全統共通テスト模試(文系)で偏差値60オーバーを数名、そして偏差値50台を20名程度という実績を上げたというものです。

この「指導力による逆転ティア」の評価は、Vもぎ偏差値60前後で、偏差値55から60がボリュームゾーンとなる一般的な自称進学校や、偏差値55前後で入学し、日東駒専レベルに留まりがちな公立高校の現状維持ティアと比較すると、その指導効果の高さが際立ちます。

A. 偏差値60オーバー層が示す「指導力の純度」

Vもぎ55からの偏差値60オーバー(上位約15%)達成は、公立校や自称進学校のトップ層に実質的に匹敵する成果です。特にこの実績が「中学を持たない私立高校」から出ている点は極めて重要で、全員が高校入試組という同じスタートラインであるため、この学力伸長は「生徒の元々の才能」ではなく、「学校の指導システムそのものの有効性」を強く証明しています。

B. ボリュームゾーン(50台)の「底上げ効果」

Vもぎ50から55で入学した生徒の多く、およそ20名程度を全国平均レベル(偏差値50台)以上に押し上げている点も注目すべきです。これは、受験に必要な基礎学力の定着に徹底的にコミットする、私立特進クラスの手厚い指導(少人数制や集中的な講習など)の賜物であり、公立校のボリュゾの停滞とは対照的です。


2. 📉 なぜ公立校のボリュゾは「日東駒専」に留まるのか

公立高校の進学実績が伸び悩み、「日東駒専」レベルに留まりがちな背景には、構造的な「壁」が存在します。それは、経済的理由などから公立専願となる生徒の安全志向、高校入試のための5教科入試と内申点の呪縛です。特に後者は、高校入学後の大学受験に向けた専門的な3教科への集中的な切り替えを遅らせる要因となり、私立特進クラスの迅速なカリキュラム対応と差が生まれてしまいます。また、地域全体をカバーする公立校の性質上、最新の受験傾向に合わせた集中的かつ特化した指導ノウハウの導入に私立ほどの柔軟性がありません。


3. 💥 構造変化が加速する教育の未来:3大要因とリスク

この「私立特進の逆襲」の構図は、以下の3つの大規模な変化によって、さらに加速し、大学受験の「ティア」を一変させる可能性があります。

① 私学無償化による「公立離れ」の加速

経済的な負担が軽減されたことで、これまで公立専願だった層が、「指導力による高い付加価値」を求めて私立特進クラスを積極的に選択するようになります。これにより、公立校の「優秀な生徒の流出」が加速し、公立校のボリュゾの進学実績はさらに厳しくなる可能性があります。

② 少子化の加速と「大学ブランドの崩壊」

少子化で大学定員総数が受験者数を上回る「全入時代」が深刻化します。GMARCHレベルは当面安泰ですが、その下の大学群では「ブランド価値の急激な下落」が現実的なリスクとなります。現在の高校生から小学生までの世代にとって、入学した大学が大幅に評価を下げる事態は、長期的なキャリアにおいて避けたい事態です。

③ 新学習指導要領と「指導ノウハウの差」

共通テストが「知識活用型」に移行する中で、最新の入試に対応した指導ノウハウを持つ私立特進クラスの優位性は高まります。公立校がこのノウハウ競争に対応できない場合、「中高一貫校 vs 高校募集私立特進」という二極化が、難関大合格の主要ルートとして定着します。

1つ目の結論:受験の未来は「指導力」で決まる

今回のデータが示すように、難関大学への道は「中学入試の成功(中高一貫校ルート)」だけではなく、「高校入学後の指導力(私立特進ルート)」によっても開かれる、多様なアプローチの時代に突入しています。現在の高校生から小学生の世代にとって、入学する大学のブランドが将来下落するリスクは現実です。このリスクを回避し、キャリアを切り拓くには、「どの高校に入るか」よりも「その高校でどれだけ学力を伸ばし、自立学習力を身につけられるか」が最も重要になります。

高校選びの基準は、「偏差値(入口)」から「学力伸長率(出口)」へと完全にシフトしているのかなと思っています。

一方で個人的に進めるのは50から55の私学で普通科が50特進が55で途中から特進へ昇格できるシステムを有している私立高校です。これはもしそういった学校を見つける事が出来た際には目標設定としても使えますし、是非チャレンジしてみることをお勧めします。

そしてもう一つは、公立中学から進学し難関公立を目指すパターンです。

🛡️ 公立ルートの戦略的強みと「逆転」の可能性

公立中学・公立高校ルートが、私立の特進ルートとは異なる強みと柔軟性を持ち、中高一貫校や私立特進ルートに対抗するための核となる戦略的強みは、「先取りを行わない公立の特性を逆手に取った戦略」にあります。大学入試のタイプによっては、私立一貫校や特進クラスの生徒に対抗し得る、あるいは凌駕し得る新たなゲームチェンジャーになり得ます。

1. 資源(時間とエネルギー)の「フルベット」戦略

このルートの最大の強みは、資源を「フルベット」できる点にあります。公立中学は先取り学習を行わないため、中学入試や高校入試(内申点対策を除く)に追われることなく、「自由な時間」と「エネルギー」を確保できます。

  • 塾へのフルベット: この時間を活用し、高校入試のための塾ではなく、大学受験を見据えた「真の学力」を鍛える塾、例えば数学のハイレベルな思考力養成などにリソースを集中投下できます。さらに英検などの外部資格を狙う事も可能で、これはルート如何ではかなりの武器になります。

  • 部活動やボランティアへのフルベット: 部活動や生徒会活動に打ち込むことで、推薦入試(総合型選抜・学校推薦型選抜)で評価される「非認知能力」や「実績」を築くことが可能です。これは、私立ルートが先取り学習に時間を割くのに対し、公立ルートは活動実績という差別化要因を磨くことに集中できることを意味します。

2. 高校入試での「確実な選抜」

難関公立高校は、内申点と当日の学力検査によって、その地域で最も優秀な層を厳格に選抜します。私立のように「特進」と「普通科」が混在せず、入学時からクラス全体の学力と意識が高いレベルで統一されています。周囲の生徒の学習意欲が高いため、私立特進クラスと同様に、自立学習を促す高い競争環境が自然に構築されます。一方で内申が厳しい昨今ですが、仮に入学してしまうとその厳しい内申を抜けてきた子達と共に学べ学習環境としてはかなり良い環境と言えるというメリットもあります。

3. 大学入試の多様化への「最適化」

これが、公立ルートが私立ルートを凌駕し得る最大のポイントです。現代の大学入試の多様化は、公立ルートの戦略的強みを活かす絶好の機会を提供します。

  • 学校推薦型選抜 (旧推薦入試) では、部活動、生徒会、地域活動などでの「公的な実績」や「内申点の堅実さ」を活かせるため、非常に高い逆転の可能性があります。これは、私立一貫校の生徒が外部活動に時間を割きにくいという課題を突くものです。

  • 総合型選抜 (旧AO入試) では、部活動での全国レベルの実績、探究活動、リーダー経験など、「非認知能力」や「個性」をアピールしやすいです。公立ルートで培った多角的活動の実績が評価されれば、ここでも非常に高い逆転の可能性が見込めます。

  • 一般選抜 (共通テスト・二次試験) では、高校入試後に得た高い集中力と、質の高い「進学校の指導」を活かし、短期間で学力を急伸させられる可能性があります。ただし、私立の先取りカリキュラムを乗り越えるには、高2以降の徹底的な巻き返しが必須となります。

💡 2つ目の結論:公立ルートは「出口戦略次第」で最強に

公立中学・難関公立高校ルートは、「時間をどこに投資し、どの入試タイプを選ぶか」という出口戦略次第で、大きな成功を収めることが可能です。特に、大学入試が「知識量」から「思考力・活用力・実績」重視へとシフトする中で、中学時代に部活動や課外活動にフルベットし、高校でその実績を武器に推薦入試や総合型選抜を狙う戦略は、私立特進クラスや中高一貫校の生徒に対して、極めて有効な「差別化要因」となり得ます。

 

以上、2つの結論を書いてみましたが、どちらにも良い点・悪い点はあるかと思います。ただ最終的にはお子さんに適した学校が一番かと思ったりもしますので、親子で話し合うと良いかもしれませんね。

 

参考になれば・・・

 

でわ

 

 

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