おうち英語と中受の備忘録

おうち英語と中受の備忘録

【娘っ子と英語】
1〜3歳
職場の託児所に外国人家族が多数おり、自然と英語のおしゃべりと英字絵本などの多読を開始。
4〜6歳
モンテ幼稚園入園。英語は動画や音楽・絵本がメイン。
海外サーバーにて英語チャット。園の外部英語講師に英語早期教育を勧められる。

この度、娘っ子が体験で行ったRISU算数。



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娘っ子のここまでの現状として・・・


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小学校英語教育の絶望的な実態と、中学英語の二極化で上位に君臨するための家庭戦略

昨今SNSで話題になっている難関中高一貫校の英語問題。

そしてSNSでは話題になりづらいけど、リアルな場ではかなり話題になっている公立小英語問題w

モンテ園のオンライン父母会をはじめ、越境小の父母間でも話題になっているので今回はこのネタを記事にしたいと思います。

「小学校3年生から英語教育が始まる」と聞いたとき、多くの保護者は期待を抱きました。しかし、実際に蓋を開けてみれば、先輩父母から聞こえてくるのは「あまりに低すぎるレベル」への落胆の声ばかりです。

文部科学省が掲げる「外国語活動」の理念とは裏腹に、現場で行われているのは、英検3級(中学卒業程度)を保持する児童ですら通知表で「2」を付けられてしまうという、評価基準の崩壊と知的な停滞です。

本記事では、公立小学校の英語教育が抱える構造的な欠陥を暴き、算数の先取り学習とは異なる「英語特有の時短の不可能性」を分析します。その上で、中学入学後に待ち構える「残酷な二極化」を勝ち抜くための、フォニックスとライティングを軸にした具体的な家庭防衛策を深掘りします。

1. 「エンジョイ」という名の教育放棄:小学校英語の歪んだ実態

現在の小学校3・4年生からはじまる「外国語活動」は、教科ではなく「活動」という位置づけです。そこには教科書に基づいた厳密な評価基準が乏しく、歌を歌い、ゲームをして、「英語に親しむ」ことだけが目的化されています。

しかし、この「親しむ」という言葉が、実は教育の質を著しく低下させています。単語のスペルを書く訓練も、文法の構造的な説明も行わず、ただ音を聞いてリピートするだけの時間は、すでに家庭で「おうち英語」を実践してきた層や、知的好奇心の強い児童にとって、苦行以外の何物でもありません。

さらに深刻なのは、指導者の質のバラつきです。担任教師が英語に苦手意識を持っている場合、授業は単なる「苦痛な時間」となり、逆にALT(外国語指導助手)に丸投げされた授業では、教育的な積み上げのない「単発のレクリエーション」が繰り返されることになります。

2. 英検3級で評価「2」が付く理不尽な評価システム

最も保護者を困惑させるのが、児童の実力と学校の評価の著しい乖離です。英検3級以上を保持し、語彙も発音もクラスで突出している児童が、通知表で3段階評価の「2」を付けられるケースが後を絶ちません。

なぜこのような事態が起きるのでしょうか。それは、小学校の評価軸が「英語運用能力」ではなく、「授業内での協調性」や「教員の指示通りのリアクション」に置かれているからです。

すでに内容を理解している児童が、簡単なリピート練習に退屈そうな素振りを見せれば、教員は「主体的に学習に取り組む態度が欠けている」と判断します。実力が評価を上回っているがゆえに、日本の公立教育特有の「横並び主義」の犠牲になるのです。この評価の不透明さは、子供の学習意欲を削ぐだけでなく、英語教育そのものへの不信感を植え付けています。

3. 英語教育における「時短」の不可能性と格差の固定化

算数においては、RISU算数に代表されるような効率的な先取りメソッドが確立されています。論理の積み上げである算数は、本人の理解スピードが速ければ、数年分の内容を短期で終わらせる「時短」が可能です。

しかし、英語において時短は極めて困難です。なぜなら、英語の習得は「知識の習得」であると同時に、「脳内に新しい言語を構築する作業」だからです。言語の定着には、脳がその言語に浸かっている物理的な「総時間」が不可欠であり、こればかりはショートカットがなかなか利きません。

幼稚園入園・もしくは小学校入学以前から少しずつ「英語の貯金」を作ってきた子と、中学入学と同時に事実上ゼロから始める子の差は、単なる知識の差ではなく、脳内の回路の差となって現れます。この「当初の差」を中学3年間で埋めることは、物理的な時間不足により非常に困難となります。これが、中学以降の「残酷な二極化」の正体です。

4. 戦略的家庭学習:中学年からの「フォニックス」と「ライティング」

英語圏での生活を前提とせず、日本の「受験英語」での勝利を目指すのであれば、ダラダラとした英会話教室に通うよりも、中学年以降の「知的な成熟」に合わせた戦略的なアプローチが必要です。そこで鍵となるのが「フォニックス」と「ライティング」の組み合わせです。

フォニックスは、綴りと音の規則性を学ぶ手法です。幼少期のリスニングが「感覚」に頼るものであるのに対し、中学年以降のフォニックス学習は、論理的な「法則」として脳に定着します。これにより、初めて見る単語でも自力で読み、正確に書く土台が完成します。

そして、このフォニックスと並行して行うべきが「ライティング」です。それも、長文を書く必要はありません。先ずは自分の意見、その理由、結論という「3行文」を徹底的に繰り返すのです。書く作業は、リスニングよりも圧倒的に脳に負荷がかかり、その分、記憶への定着も強固になります。幼年期に「音」で遊んできた層に対し、中学年からの「文字と論理」による学習は、より効率的に、かつ実戦的な英語力をキープさせることができます。

5. 理科・社会の知識とシンクロさせる「知的な英語」への昇華

小学校高学年になると、児童の国語力(母語の抽象的思考力)は飛躍的に向上します。この時期に「Do you like apples?」といった幼稚な英語を繰り返すのは、子供の知性を侮辱しているのと同じだと思っています。

真のレベルアップを図るには、学校の理科や社会で学ぶ「背景知識」と英語をシンクロさせることが有効です。例えば、理科で学んだ「植物の光合成」や、社会で学んだ「日本の地理」について、ごく簡単な英語の3行文で表現させてみるのです。

「植物は日光を必要とする」「それによって食べ物を作る」「これを光合成と呼ぶ」といった内容を英語でアウトプットする。これにより、英語は単なる「お勉強」から、時間は掛かりますが自分の知っている世界を記述するための「道具」へと進化します。この「知的な英語」の経験が、中学・高校でのアカデミックな長文読解の土台となります。

6. 中学英語の二極化で「逃げ切る層」になるために

中学入学後の英語は、1学期の中間テストで既に「勝負」が決まっています。小学校での「エンジョイ」を真に受けて準備をしてこなかった層が、突然の単語テストと文法の嵐に溺れていく横で、フォニックスとライティングの基礎がある層は、悠々と上位をキープします。

ここからやっと今頃から中間明けくらいにかけて毎年「今の中1英語は難しすぎる勢が」SNSで猛威を振るってくるわけです。

この格差は、努力の差というよりも、親がどのような「物差し」を持って子供の英語に関わってきたかの差です。学校の不確かな評価「2」に一喜一憂せず、英検などの外部基準と、家庭での骨太なライティング習慣を軸に、着実に実力を積み上げていくことが重要かと思います。

中途半端な動画からのリスニングでちょっと聞き取れる程度だと、ここが終着駅になるかと思います。

結局のところ、英語教育における最大の防衛策は、学校教育に期待しすぎないことです。学校を「アウトプットの場」として割り切り、家庭では「論理と書く力」を磨く。この棲み分けこそが、子供の知性を守り、将来の受験やキャリアにおいて圧倒的な武器を持たせる唯一の道と言えるかと思います。

 

参考になれば・・・

 

でわ

 

※今日のおまけ

今回のネタは「どうよ!うちの娘っ子なら余裕だよ!」とイキりたいから書いたネタではありません。

実は小学校で英検準2級以上を取れてしまうか、それくらいの4技能を身に着けている子は、都立で言う共通問題はかなりの正答数になってしまう問題。これは科目的な特性も手伝って、なかなか他教科では見られない状況が起きているという事です。

これらは私立でも言える事なようで、中学校以降の学力における「英語」がゲームチェンジャーになっている感じですね。

そして小学校で英検の上位級を目指すという事はもうひとつ利点があって、社会や理科をベースとする思考問題・記述問題を取り組むことが出来るという事です。

これは中受のみならず、探求系にも生かせる大きなメリットのひとつです。高受になる頃にはかなりの練度になっているので高受対策としても有効かなと思います。

「論理的思考・記述」のテンプレート化

英検のライティング(英作文)は、以下の構成が徹底されています。

  1. 主張 (Opinion)

  2. 理由 (Reasons) ×2

  3. 根拠・具体例 (Details/Examples)

  4. 再主張 (Conclusion)

この「PREP法」に近い論理構成を小学生のうちに英語で叩き込まれると、日本語の小論文や記述問題を書く際にも、その論理構造をそのまま転用できるようになります。これは都立高入試の国語の200字作文や、推薦入試の小論文対策として、数年先を行くアドバンテージになります。

なので、なんとなくリスニング勢はちょっと勿体ないかなと今回は書いた次第です。

それに英検準2級や2級の読解問題は、各パラグラフの役割(主張・具体例・逆説・結論)が非常に明確に構成されています。これらを読み解く訓練は、そのまま「文章の骨子を見抜く力」に直結し要約力が増しますからね。

僕が度々「英検対策で全統小低・中学年の国語が出来た」と書いているのはここらへんの意味合いも含んでいます。

 

でわ

 

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・676 偏差値50~60帯が直面する私立・公立の決定的格差と相性

 

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この度娘っ子が始めたRISU算数。

RISU算数1週間おためしキャンペーン

娘っ子のここまでの現状として・・・

・モンテ園から公立越境小(小受で1/1で受かって諸事情から蹴ってます)

・小1から小2の現在(26年2月)まで2教科全統小で60前後で安定。リトルでも余り落ち込みはなく50台後半をキープ

・学習内容としては予シリなどのワーク中心。

・ここまでの算数の平均平日学習時間1時間程度。

・先取りとしては半年程度を目安として行い、次回全統小をターゲットに学習。

 

そして今後の予定や計画としては・・・

・短期間で偏差値がどの程度変わるのか?6月まで観測

・朝勉の一部15分をRISU算数に充てる。

・下校後は週5時間程度を目安として学習スケジュールを組む。

 

現在としてはこんな感じです。

 

はじめた直後からかなり夢中になってやっているので、相性は良さそうですw

 

※開始15日でステージ33からスタートし3/15現在で小5ステージに突入しています。

現在の初見100点割合は70%ちょっとです。

(初見で100点を取れる割合が70%ということです。)

 

つづく

 

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なぜ「中受ボリュゾ」が賢い選択なのか?データで読み解く中学受験の最適解

 

中学受験は、お子さまの将来を左右する重要な岐路です。しかし、一部の難関校を目指す過熱した受験競争は、お子さまの心身に大きな負担をかけ、時には燃え尽き症候群を引き起こすリスクもはらんでいます。

そこで今、データに基づいた合理的な戦略として注目されているのが、「ボリュゾ(ボリュームゾーン)」 をターゲットにした中学受験です。この記事では、なぜボリュゾが賢い選択なのか、その理由をデータと論理に基づいて徹底的に解説します。


 

ボリュゾとは?データが示す「ボリュームゾーン」の現実

 

「ボリュゾ」とは、偏差値50前後の、最も受験生が集中する学校群を指します。大手塾の公開模試の偏差値分布を見ると、この層に位置する学校の数が圧倒的に多いことがわかります。つまり、この層には、多様な教育方針を持つ学校が数多く存在し、お子さまの個性や適性に合った学校を見つけやすいというメリットがあります。

 

データから見るボリュゾのメリット

 

  • 多様な選択肢: 偏差値50前後の学校は、上位校よりも数が多く、教育方針や校風も多岐にわたります。これにより、お子さまの興味や才能を伸ばせる学校に出会う可能性が高まります。

  • 過度な早期教育の回避: 難関校を目指す場合、小学校低学年から専門的な塾に通い、高度な学習を強いられるケースが少なくありません。しかし、ボリュゾを目標にすれば、小学校の学習内容をじっくりと定着させることに時間を費やせます。この**「無理のない学習」** が、その後の学力向上に不可欠な自律的な学習習慣を育みます。


 

ボリュゾが「大学受験」で優位に立つ理由:柔軟な対応力

 

「なぜ中学受験で無理をしないことが、将来の大学受験で有利になるのか?」この問いに対する答えは、「柔軟な対応力」 です。

現代社会は変化のスピードが速く、大学入試制度も例外ではありません。少子化に伴い、大学入試は従来の知識偏重型から、思考力や表現力を重視する**「多面的な評価」** へとシフトしつつあります。

中学受験で過度なテクニックを詰め込んだお子さまは、この変化に柔軟に対応できない可能性があります。一方、ボリュゾをターゲットに、小学校時代に基礎学力と自ら考える力をしっかりと身につけたお子さまは、変化する大学入試にもスムーズに適応できます。


 

合理的な学習戦略:段階的な「模試活用術」

 

ボリュゾを狙う学習戦略は、データに基づいた合理的なプロセスです。

 

1. 前段階:まずは「学習習慣」と「基礎」を徹底する

 

全統小などの全国模試を受ける前に、家庭学習の土台を固めます。

  • 毎日決まった時間の学習: 15分からでも構いません。毎日机に向かう習慣をつけましょう。

  • 教科書内容の徹底理解: 学校の授業で習ったことをその日のうちに復習します。計算ドリルや漢字練習も地道に継続します。

  • 読書習慣の確立: 読解力はすべての科目の土台です。お子さまの興味のある本を一緒に選び、読書の楽しさを伝えます。

 

2. 第1ステップ:全統小で「客観的な立ち位置」を把握する

 

ある程度学習習慣が身についたら、全統小(全国統一小学生テスト) のような母集団の大きい模試に挑戦します。

  • 目的: 現時点での実力を客観的に把握し、ボリュゾ(偏差値50前後) に位置しているかを確認することです。この段階で無理に上位を目指す必要はありません。

 

3. 第2ステップ:次の難易度へ「データに基づく挑戦」

 

全統小で安定してボリュゾの成績が取れるようになったら、次のステップに進みます。

  • 目的: 合不合判定テストや志望校別模試や或いはサピックスなど、より実践的で難易度が高い応用力を問う模試に挑戦し、お子さまの成長に合わせて柔軟に目標を調整します。

 

まとめ:ボリュゾは「成功への遠回り」ではなく「確実な近道」

 

ボリュゾをターゲットにした中学受験は、決して「成功への遠回り」ではありません。むしろ、お子さまの心身の健全な成長を促し、将来の変化に柔軟に対応できる力を育むための、データに基づいた**「確実な近道」** なのです。このルートで同じ「ボリュゾ」でも地元塾の平均点からサピックスまでステップ自体はしてますからね。

お子さまの個性と未来を尊重する中学受験を、今こそ考えてみませんか?

 

参考になれば・・・

 

でわ

 

 

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中高一貫校の数学進度だけで学校選びを判断していいのか?英語・総合型選抜・高校受験から考える2030年代の大学受験戦略

中学受験で学校を選ぶとき、進学実績や偏差値と並んで気になるのが、中高一貫校の学習進度です。

特に数学については、「中学3年生の段階で高校数学のどこまで進んでいるのか」という情報が、学校の教育方針や大学受験への準備状況を考える材料になります。

今回、女子校・共学校を含む中高一貫校の「中3終了時の数学進度と偏差値表」を見て、最初に感じたことがありました。

「あれ? 思っていたほど進んでいないんだな」

もちろん、これは数学の進度そのものを否定する話ではありません。むしろ、今回の表をきっかけに、これからの中高一貫校選びや大学受験戦略について、少し考え直す必要があるのではないかという問題提起です。

中3終了時の数学進度は高1範囲の前半から中盤が中心

まず、掲載されている表を見てみます。

2026年7月時点の表では、中3終了時の数学進度を「高1範囲は終了」「高1範囲の後半」「高1範囲の中頃」「高1範囲の前半」に分けています。

高1範囲を終了している学校としては、渋谷教育学園渋谷、豊島岡女子学園、女子学院、吉祥女子、浦和明の星女子、共立女子、田園調布雙葉、晃華学園などが掲載されています。

一方で、高1範囲の前半には桜蔭、明治大学明治、白百合学園、青山学院、頌栄女子学院、香蘭女学校、学習院女子、東洋英和女学院、山脇学園などが並んでいます。

この表から読み取れる範囲では、高1範囲の前半から中盤に位置する学校も多く、すべての難関中高一貫校が中3までに高校数学を大きく先取りしているわけではありません。

ここで重要なのは、数学の進度と学校の教育力を同一視しないことです。

数学を早く終わらせることと、数学を深く理解して入試問題に対応できることは、必ずしも同じではありません。

さらに、高1範囲を中3で終わらせている学校が、どのような授業をその後に行っているのかによっても意味は変わってきます。

例えば、数学の先取り後に演習、復習、発展問題、大学受験を意識した学習を行っているのであれば、単純な進度表だけでは教育内容を評価できません。

逆に、先取りした範囲の定着が十分でなければ、進度が速いことだけが学力に直結するわけでもありません。

したがって、今回の表は学校の優劣を決めるものではなく、カリキュラムを詳しく調べるための入り口として見るべきだと思います。

高1範囲の前半まで進んでいる学校は、実は2周目・3周目の学習に入っている可能性もある

ここで私が気になったのは、高1範囲の前半程度までを中3終了時に終えている学校の存在です。

例えば、桜蔭、明治大学明治、白百合学園、青山学院などです。

もちろん、各校の実際の授業内容を確認しなければ断定はできません。しかし、仮に中3までに高校数学の前半部分を終わらせ、その後の高校1年生以降で復習や演習を繰り返しているのであれば、単純に「数学の進度が遅い」と判断することはできません。

高校数学を一度学習した後、問題演習を通して理解を深める。さらに、大学受験を見据えて別の角度から学び直す。

このような学習サイクルが組まれている場合、先取りの速さだけではなく、学習内容の定着と応用力の育成が重要になります。

つまり、学校を比較するときには、

「中3で数学IIまで終わるのか」

だけではなく、

「その後、どのような学習をするのか」

という視点が必要です。

ただし、2周目・3周目の学習が実際に行われているかどうかは、学校ごとのカリキュラムや授業内容を確認する必要があります。進度表から推測できる可能性と、確認済みの事実は分けて考えたいところです。

英語・第二外国語の先取りを考えると、数学だけでは学校の教育方針を測れない

今回の表を見て、もう一つ気になったのが英語の学習進度です。

例えば、白百合学園のように英語とフランス語などの外国語教育に特徴を持つ学校があります。また、学校によっては英語を早期から先取りし、第二外国語や国際理解教育などに学習時間を振り向ける場合もあります。

ここで大切なのは、数学の進度が高1前半であったとしても、英語まで同じような進度とは限らないということです。

数学は高1範囲の前半。

しかし、英語は高校範囲を先取りしている。

さらに、第二外国語や探究活動などにも時間を使っている。

このような学校があれば、数学だけを見て「先取りが弱い学校」と判断するのは適切ではありません。

学校の教育方針によって、どの教科に時間を配分するかは異なります。

特に大学受験では、数学だけでなく英語、国語、理科、地理歴史、公民などの学習が必要になる場合があります。総合型選抜を視野に入れるなら、教科の学習以外に探究活動や課外活動などが関係するケースもあります。

そのため、学校選びでは数学の進度に加えて、英語の授業内容、外国語教育、探究活動、大学受験支援などを総合的に確認する必要があります。

中高一貫校は数学が強い子のためだけの環境ではなくなっている?

以前の中高一貫校のイメージとしては、中学受験で算数を武器にしてきた子どもたちが、入学後も数学を強みにして大学受験へ進んでいくという姿がありました。

もちろん、現在でも数学を重視する中高一貫校は数多くあります。

しかし、大学受験の選択肢が広がる中で、英語や探究活動など、数学以外の強みを育てる教育方針にも注目する必要があると考えています。

特に女子の進路を考える場合、文系学部への進学を希望する生徒もいるため、英語や国語などの学習を重視するケースが考えられます。

ただし、女子校だから文系、男子校だから理系というように単純化することはできません。学校ごとの進路実績や教育方針、本人の希望を確認することが重要です。

また、文系進学を考えているからといって、数学が不要になるわけでもありません。

例えば経済学部や商学部などでは、大学・学部・入試方式によって数学の履修や学力が関係する場合があります。総合型選抜であっても、出願条件や選考内容は一律ではありません。

「文系だから数学は最低限でよい」と早い段階で決めつけてしまうと、将来の進路選択を狭める可能性があります。

総合型選抜の多様化で、早期に進路を決めすぎることのリスク

総合型選抜を考えるうえで、私が特に重要だと感じるのは、大学・学部ごとに出願条件や評価方法が異なることです。

同じ大学であっても、学部によって求められる条件や選考内容が違う場合があります。

評定平均を求める学部もあれば、評定以外の活動や提出書類、面接、課題などを重視する学部もあります。

また、大学・学部によっては、特定の科目の履修や学習内容が関係することもあります。

このような状況では、中学生の段階で「将来はこの方式で受験する」と決めてしまうことが、必ずしも柔軟な選択につながるとは限りません。

中高一貫校に入学した後、学校のカリキュラムや進路指導と家庭の方針が合わなかった場合、対応が難しくなる可能性もあります。

例えば、学校が補習やセミナー、課外活動などを用意しているにもかかわらず、家庭ではそれらを必要ないと判断して参加してこなかったとします。

高校2年生になってから総合型選抜を検討し始めたとき、過去の活動実績や学校内での取り組みが、志望する大学・学部の出願条件にどのように関係するかを確認する必要が出てきます。

もちろん、補習やセミナーに参加していなければ必ず不利になるというわけではありません。

重要なのは、将来の選択肢を残すために、学校の支援内容と出願条件を早めに理解しておくことです。

高校受験で難関校を目指す場合も、高1数学の先取りは検討する価値がある

ここまでの話は、中学受験で中高一貫校に入学する子どもだけの問題ではありません。

高校受験を経て難関高校に進学する場合にも、高校数学の学習をどこまで進めておくかは検討する価値があると思います。

今回の表に掲載されているような学校では、中学3年生までに高校数学の一部を終えている学校もあります。

もちろん、学校ごとに授業進度や学習内容は異なりますし、高校受験をする子どもが全員同じ範囲を終わらせなければならないという意味ではありません。

ただし、高校から入学した生徒が、中高一貫校で先取り学習をしてきた生徒と同じ環境で学ぶのであれば、数学の学習状況を確認しておくことは大切です。

高校入学後に数学の進度差を埋める必要があるのか。

高校から入学する生徒向けにクラスやカリキュラムが調整されているのか。

入学後に補習や講習が用意されているのか。

これらは学校によって異なります。

場合によっては、中3の段階から高1数学の学習を進めておくことが一つの準備になるでしょう。

一方で、受験勉強との両立や学習内容の定着も重要です。先取りを急ぐあまり、理解が不十分になってしまえば、かえって高校入学後の学習で負担になる可能性もあります。

学校に預けるのか、家庭や塾で補うのか。教育方針とコストの問題

中高一貫校を選ぶとき、学校の学習進度だけでなく、家庭と学校の役割分担も確認しておきたいところです。

学校が多くの授業時間を確保し、土曜日にも授業を行い、補習や講習を含めて学校中心で大学受験を支援する方針なのか。

それとも、学校の授業を土台としながら、家庭学習や塾などを組み合わせて受験対策を行うことを想定しているのか。

この違いは、日々の生活や教育費に影響します。

例えば、高校から大学受験を目指す場合、塾や予備校などに毎月一定の費用をかける家庭もあります。ただし、月10万円という金額は、通塾内容、学年、受講科目、講習、模試などによって大きく変わります。すべての家庭や学校に当てはまる固定的な金額として扱うことはできません。

大切なのは、学校に支払う費用だけでなく、大学受験までにどのような教育費が必要になるのかを全体で考えることです。

学校の授業が充実しているから塾は不要。

逆に、学校の授業だけでは足りないから必ず塾が必要。

このように一律に決めるのではなく、子どもの学習状況や家庭の方針に合わせて検討する必要があります。

後出しジャンケンのために必要な3つの準備

ここまで考えてくると、僕が以前のブログで書いた「後出しジャンケン」という考え方につながります。

2030年代から2040年にかけて、大学受験や高校受験の環境がどのように変化するかを正確に予測することはできません。

しかし、現時点でも入試方式や大学・学部ごとの条件には違いがあります。将来の選択肢を残すためには、早期に一つの進路だけに絞り込むのではなく、基礎的な学力や活動実績を積み上げながら、進路を見直せる状態を維持することが一つの考え方になると思います。

そのために重要になるのが、次の3つです。

1つ目は、算数・数学の先取りです。

中学受験をする子どもであっても、高校受験をする子どもであっても、数学の基礎を確実に身につけ、必要に応じて高校数学の学習を進めておくことは、将来の選択肢を考えるうえで役立つ可能性があります。

2つ目は、英語の先取りです。

英語は大学受験やその後の学習でも関係する重要な教科です。先取りの範囲だけではなく、読解、語彙、文法、リスニング、ライティングなどの力をバランスよく育てることが重要になります。

3つ目は、学校外での活動です。

探究活動、資格、興味のある分野の学習、継続的な課外活動など、本人が関心を持って取り組める経験を積み重ねることです。

ただし、総合型選抜に有利になることだけを目的に活動するのではなく、本人の興味や進路との関係を考えながら取り組むことが大切です。

中高一貫校選びは「数学の進度」から「教育環境全体」へ

今回の「中3終了時の数学進度と偏差値表」を見て感じたことは、数学の進度が学校選びの参考になる一方で、それだけでは学校の教育内容や将来の進路を判断できないということです。

中3までに高1範囲の数学をどこまで終わらせているのか。

英語はどの程度先取りしているのか。

第二外国語や探究活動にどのくらい時間を使っているのか。

高校から入学する生徒へのカリキュラム調整はあるのか。

学校中心の受験対策なのか、家庭や塾との併用を想定しているのか。

大学・学部ごとの入試条件を踏まえた進路指導が行われているのか。

こうした点を総合的に確認することが、今後の学校選びでは重要になるのではないでしょうか。

中高一貫校に入学すれば、その後の進路が自動的に決まるわけではありません。反対に、高校受験を経て進学するからといって、必ず不利になるわけでもありません。

大切なのは、子どもが将来の選択肢を持ち続けられるように、学力、英語力、活動経験、学校環境、教育費を含めて考えておくことです。

数学の進度表は、そのための一つの材料です。

しかし、学校選びの本当の判断材料は、数字の先にある教育内容と、子どもがどのような環境で学ぶことになるのかという点にあるのだと思います。

 

参考になれば・・・

 

でわ

 

 

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