おうち英語と中受の備忘録 -2ページ目

おうち英語と中受の備忘録

【娘っ子と英語】
1〜3歳
職場の託児所に外国人家族が多数おり、自然と英語のおしゃべりと英字絵本などの多読を開始。
4〜6歳
モンテ幼稚園入園。英語は動画や音楽・絵本がメイン。
海外サーバーにて英語チャット。園の外部英語講師に英語早期教育を勧められる。

 

今日もVもぎですね。先週同様天気が悪いですが、年内最後のVもぎです。気をつけて頑張れ~

さて、昨今は副業でもオンライン報告会でも受験ネタが多く、何から書こうかとなやんでしまいます。

そんな中、今回書こうと思ったのは総合型入試(もしくは中高の類似した推薦型入試)において役立つ家庭学習法とは?という内容です。

コレに関しては、似たような内容を以前書いているのですが、一般入試時期が近くなり、来年、またはそれ以降に控える勢は気になってくるようで、質問を多くされることが多いです。

「学校の探究学習やアクティブラーニング、正直、受験の足しになるの?」 そんな疑問を抱く保護者は少なくありません。しかし、2024年以降の入試改革をデータで読み解くと、この「非効率に見える学習」こそが、難関校合格と内申点アップの最短ルートであることが見えてきます。

今回は、探究学習を単なる宿題で終わらせず、戦略的に「実績」と「思考力」へ変換する「打算的家庭学習」の極意を解説します。


1. 変化する入試データ:なぜ「探究」が受験に有利なのか?

近年の入試では、従来の暗記型知識だけでは太刀打ちできない「思考力型入試」が急増しています。

  • 「思考力・記述型入試」の増加: 首都圏の中学入試において、思考力型入試を導入する学校は過去5年で約1.5倍に増加。

  • 大学入試の先行指標: 2025年度からの新大学入学共通テストでは、複数の資料を読み解く「探究的プロセス」が重視されています。中学入試はこのトレンドをダイレクトに反映します。

つまり、家庭でB(探究)の学習を行うことは、「塾の偏差値では測れない、難関校が喉から手が出るほど欲しい人材」になるための先行投資なのです。


2. 【A・B・C戦略】家庭学習を3層で構造化する

効率的に結果を出すために、学習を以下の3つのレイヤーで整理します。

A:通常学習(基礎・定着)

  • ターゲット: カラーテスト、塾のマンスリーテスト

  • 目的: 基礎学力の担保。ここを疎かにすると「B」がただの遊びになります。

B:探究学習(応用・差別化)

  • ターゲット: 日常の「なぜ?」の深掘り

  • 家庭での役割: 親は「答え」を教えず「調べ方・仮説の立て方」だけをガイドします。これが記述問題の「論理の型」を作ります。

C:コンテスト・外部評価(実績・内申点)

  • ターゲット: 民間団体や自治体主催のコンテスト

  • 目的: 「対外的な実績」と「圧倒的な内申点」の獲得。 入賞すれば大きな武器になり、落選しても「挑戦したプロセス」が面接や志望理由書の強力なエピソード(一次情報)になります。


3. 打算的に「コンテスト」をハックする3ポイント

「とりあえず自由研究」は非効率です。内申点を狙い撃ちするための戦略は以下の通りです。

  1. ニッチな分野を攻める: 参加者が数万人の絵画コンクールより、数百人の「統計」や「特定の科学テーマ」の方が、入賞確率は統計的に高まります。

  2. 評価基準(ルーブリック)の逆算: 過去の入賞作品を分析し、主催者が「解決してほしい社会課題」は何かを特定します。

  3. 「プロセス」を学校へ提出: 制作過程のノートを「自主学習」として提出し続けます。これにより、結果が出る前から先生の評価(主体的に取り組む態度)を「A」で固定できます。

  4. ダイレクトに論理的思考が試される:正直、この方法に関してはどの程度のレベルにあるか?がダイレクトに見えてしまいます。英語話者が早期・おうち英語をした際に、効果的な学習が出来るように、またSEがプログラミング教育を的確に行えるように、親力が試される部分は多々あります。そういう意味では親子のタッグマッチ的な要素もあるので親子でがんばりましょう。


4. 結論:賞以上に価値がある「不合格のストーリー」

以前も書きましたが、もし仮にコンテストで賞が取れなくても、落胆する必要はありません。

受験本番の小論文や面接において、「自分の仮説がなぜ外れたのかを分析し、次にどう繋げたか」を語れる受験生は、合格圏外からでも逆転する力を持っています。塾のテキストには載っていない「自分だけの一次情報」こそが、AI時代における最強の合格武器になります。


まとめ:親ができる「最もコスパの良い」サポート

それは、子供の興味を「受験の得点力」に変換するプロデューサー視点を持つことです。

まずは、今お子さんが学校や塾で習っている「一番面白い(または一番難しい)単元」を、3分間でプレゼンしてもらうことから始めてみませんか?

そして各自治体や大学などで行われているセミナーに参加することで研究者らとコミュニケーションを取ることが出来れば、更なるステップになるかと思います。

学祭シーズンだけそれっぽく志望校っぽい学校へパフォーマンスで行くのはそろそろやめても良いかもしれません。

折角ターゲットは分かっているのですから、ちょっと戦略を練ってみるとまた違った風景が見れて面白いかもしれません。

 

参考になれば・・・

 

でわまた

 

 

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中学受験が近づくにつれ、オンライン報告会や保護者同士・友人らとの会話は、受験直前を迎える子がいる家庭のメンバーがいると、緊張感を帯びてきます。 

「あそこの家はもう過去問を始めた」「低学年から始めないと間に合わない」 こうした言葉に触れると、まだ低学年の子を持つ親御さんまでもが「今すぐ始めなければ」と煽られ、図らずもオーバーペースの渦に飲み込まれてしまうことが少なくありません。

しかし、今こそ必要なのは、周囲の喧騒に合わせることではなく、「家族が進むべき未来」から逆算して、冷静に選択肢を検討することかなと思っています

「煽り」の正体は、誰かの不安の投影

報告会や周囲から聞こえてくる「ピリピリした話」の多くは、実はデータに基づいたアドバイスではなく、発信者自身の「不安の裏返し」であることが多々あるように思います。

 低学年から無理な学習を開始させる「早期化」の波も、その多くは「早く始めれば安心できるはず」という親側の心理的防衛策に過ぎません。

しかし、この記事で繰り返し述べてきた通り、早期に無理をさせた結果としての「上限」や「下落」は、後から取り返しのつかないダメージを子供に与えるリスクを孕んでいます。

「逆算」で考える進路のポートフォリオ

周囲に煽られて「今、何をやらせるか」を考えるのではなく、「18歳、22歳の時に、この子がどうなっていてほしいか」という長期的な視点から逆算してみることを今回は提案したいと思います。

  • 中学受験をやり遂げる道: この子の今の「脳の体力」と「精神的な成熟度」から見て、6年生の過酷な競争をポジティブに乗り越えられるか?所謂体力とイコールではないところが親を悩ませるポイントだったりしますよね。

  • 高校受験を見据える道: 中受特有のテクニック学習に追われるよりも、今は基礎学力と英語、そして「知的好奇心・探究心」を育てる方が、将来の伸び代(上限の打破)に繋がるのではないか?

  • 他の活動を優先する道: 12歳という二度と戻らない時期に、机に向かうこと以外の「成功体験」を積ませることが、結果として強靭な精神力を作るのではないか?

このように「ススム先」を複数想定し、今の負荷がそのゴールに対して「適正」かどうかを問い直すことが、逆算の思考です。

「選択」することは「捨てる」ことではない

「中学受験をしない」あるいは「ペースを落とす」という選択を、あたかも「敗北」や「脱落」のように捉える風潮がありますが、それは大きな間違いかと思います。 真の逆算とは、「我が子のポテンシャルが最も開花するタイミングに、最大のエネルギータンクを残しておく」ための戦略的投資です。

5年生まで「のんびり」しすぎて伸び悩むリスクと、1年生から「全速力」で走って自滅するリスク。その両極端な失敗を避けるための唯一の解は、周囲のピリピリに耳を貸さず、親が「我が家のナビゲーター」としてハンドルを握り続けることかなと思っています。

中学受験という長い道のりを歩む中で、親の心を最もかき乱すのは「成績の推移」ではないでしょうか。

「今は順調だけど、受験本番までに落ちてしまうのでは?」「今は振るわないけれど、いつか奇跡が起きるはず」……そんな不安や期待を抱くのは、親として極めて自然な感情です。

しかし、中学受験という過酷な競争を冷静に見つめると、そこには残酷なまでの「データの法則」が存在します。今回は、4年生から受験本番にかけての成績のリアルと、5年生で直面する「進路の分岐点」について深掘りします。

中学受験の成績推移:その驚くべき実態

4年生時点の偏差値を基準とした場合、受験本番までその位置を「維持」できるのは、全体の約6割から7割と言われています。一見すると多く感じますが、これは「周囲のライバルが猛烈に追い上げる中、同じスピードで走り続けた」結果であり、現状維持には相当な努力が必要です。

一方で、残念ながら約15%から20%の児童は「下落」を経験します。逆に、劇的に「上昇」する子はわずか10%から15%程度という狭き門。なぜ、これほどまでに成績を上げることが難しく、下落の恐怖がつきまとうのでしょうか。

なぜ「下落」は起きるのか:前半のオーバーペースが招く上限

成績が下落する最大の要因は、実は「前半のオーバーペース」にあります。低学年から塾に通い、大量の演習をこなして「型」を丸暗記してきた子は、4年生のうちは高偏差値を叩き出します。ある意味で当然の結果とも言えますよね。周りはまだスタートしていなかったりする訳ですから。しかし、これはいわば「借り物の学力」です。

5年生後半から算数などで「抽象的な思考力」が求められるようになると、暗記・暗算で乗り切ってきた子は突如として「上限(壁)」にぶつかります。親が付きっきりで管理する「ドーピング状態」の学習も、6年生の過酷なカリキュラムを前にすれば、子供の精神的なエネルギー切れ(バーンアウト)を招き、結果として成績が急降下してしまうのかなと思っています。

「のんびり基礎派」もまた、土俵に上がれないリスク

一方で、あまりに負荷を避け、「基礎・概念が大事」と5年生過ぎまでスローペースで進むのも非常に危険です。中学受験は膨大な範囲との戦いです。一定の負荷をかけて「脳の体力」を鍛えておかないと、6年生でギアを上げようとした時には、上位層との距離が物理的に埋まらないほど離れてしまっているという例も多々見受けられます。過去に記事にした中学へ進学したあとに大幅な下落をするのもこの層です。結局それは大学受験まで続くことになります。(カラーテスト100点連発勢が高校偏差値55くらいに埋没してしまう理由)

「無理をさせれば壊れ、緩めすぎれば届かない」。この絶妙なアクセル加減こそが、中学受験における親の最大の難問なのです。

5年生で訪れる「人生のポートフォリオ」再編の時

こうした現状を踏まえると、5年生という時期は「今のペースで最後まで走りきれるか」を冷静に判断する重要な分岐点となります。もし、今の学習がお子様のキャパシティを超えている、あるいは「上限」に達していると感じるなら、以下の3つのような多様な進路を検討する勇気が必要です。

第一に「中学受験の戦略的継続」です。偏差値1の上下に一喜一憂するのをやめ、志望校の過去問に特化した「合格最低点を狙う効率重視の学習」へシフトします。

第二に「高校受験への早期切り替え」です。中学受験特有のパズル的な思考が合わなくても、数学や英語といった論理的な学習で、高校受験時に一気に才能を開花させる子は少なくありません。現に都内で見ると昨今言われている、小石川と日比谷の進路での結果は皆さん知ってのとおりです。

中受の基礎学力を武器に、3年後のトップ校進学へ狙いを定める、前向きな撤退です。

第三に昨今僕が提案することの多い「越境中学や他の活動への回帰」です。地元の環境を選びつつ、一度受験のプレッシャーから離れて、スポーツや芸術、それに進路に優れたモンスター校など、その子が本来持つ「伸び代」を伸ばせる環境へエネルギーを再配分します。これらはどちらかと言うと地域にもよるところが大きいので、一般的に言えないのが最大の弱点かもしれませんが、自治体hpを見てみるのはオススメです。

まとめ:親の決断が子供の「次」を作る

我が子に合わせた学習ペースを守り抜くことは、塾のカリキュラムに従うよりもはるかに難しい決断です。しかし、4年生、5年生と進む中で見えてきた「上限」や「失速の兆し」を無視せず、柔軟に進路を模索することこそが、お子様の将来の可能性を広げます。

中学受験の結果が全てではありません。大切なのは、12歳の時点で燃え尽きさせてしまうのではなく、その先の人生でも「学び続ける意欲」を残してあげること。親御さんが抱く「下落への不安」を、未来への「戦略的な選択」へと変えていきましょう。

 

(編集後記) 周囲のピリピリに飲み込まれそうになった時こそ、勉強以外のことに熱中している姿を見つめてみてください。そこに、逆算のヒントが隠されているかもしれません。

おすすめなのは勉強以外でここまでで頑張ったこと、残念だったことを箇条書きにして見える化してみると、結構色々がんばっていたりするんですよね。

もしよろしければ、保護者が「これだけは将来のために譲れない」と考えている、お子様の教育上の軸(例えば、英語力、折れない心、知的好奇心など)があれば並べてみませんか?それを中心に据えた「逆算の新シナリオ」を具体化できるかもしれません。

 

参考になれば・・・

 

でわ

 

 

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中学受験の天王山と呼ばれた夏を越え、秋風が吹く頃。受験生の親御さんの関心事は「偏差値」から「過去問の点数(志望校との相性)」へと一気にシフトします。

昨今ではあまりこれまで話すことがなかった6年生の保護者の方とオンライン報告会にて話すことが増えてきたのも、こういった背景があるからなのかなと思っています。

「偏差値は足りているのに過去問が取れない」 「合格最低点に届かず、夜も眠れないほど神経質になってしまう」

そんな不安を抱える保護者の方に向けて、今回はデータと戦略の観点から、この時期を乗り切るための「相性」の見極め方と「割り切り」の技術を深掘りします。


1. なぜ秋から「偏差値」より「相性」が重要になるのか?

秋以降、模試の判定以上に合否を左右するのが「入試問題との相性」です。実は、四谷大塚や日能研などの公開模試の結果と、実際の入試結果が乖離するケースは珍しくありません。

志望校によって異なる「求める生徒像」

同じ偏差値60の学校でも、出題傾向は驚くほど異なります。

例えば、「処理能力型」の学校では、小問集合が多くスピードが重視されます。ミスが少なく、淡々と作業をこなせる子が圧倒的に有利です。

一方で「思考力・記述型」の学校では、大問が少なく、100字以上の記述が複数課されます。粘り強く考え、自分の言葉で表現できる子が、偏差値を覆して合格を掴み取ります。

「全方位で基準以上」であれば理想ですが、難関校になればなるほど、学校側は「自校の教育方針に合う子」を振るいにかけるため、問題に強いクセ(エッジ)を持たせます。「偏差値が5足りなくても、相性が良ければ逆転できる」のが秋以降の戦い方のリアルです。


2. 「合格最低点」との向き合い方:11月までは届かなくていい

過去問を解き始めると、合格最低点とのギャップに愕然とすることがあります。しかし、ここで神経質になりすぎるのは禁物です。

多くの学校の合格最低点は、満点の60%〜70%付近に設定されています。ここで重要なのは、「残りの30%〜40%は間違えても受かる」という事実です。

  • 9月〜10月: 合格最低点マイナス50点でも悲観する必要はありません。まずは敵を知り、傾向を掴む時期です。

  • 11月〜12月: 徐々に差を詰め、マイナス20〜30点以内を目指します。

  • 1月直前期: 過去問の「解き直し」も含め、合格点を超える感覚を脳に染み込ませます。


3. 合格を引き寄せる「戦略的割り切り」3つのステップ

限られた時間で合格圏に滑り込むには、すべてを完璧にしようとしない「割り切り」が必要です。

① 「外してはいけない基礎」の再定義

「基礎=簡単な問題」ではありません。「その学校を受ける層なら、8割以上が正解する問題」が真の基礎です。難問で10点取るよりも、一行問題のケアレスミス2つ(計10点分)を防ぐ方がはるかに効率的です。過去問の正答率データを確認し、正答率50%以上の問題を落としていないか厳しくチェックしましょう。

② 「捨て問」の見極め

入試問題には、上位層の足を止めるための「捨て問」が必ず混じります。「これは今の自分には解けない」と1分以内に判断して飛ばす力こそが重要です。その浮いた10分を、見直しや「頑張れば解ける問題」の完答に回す「割り切り」が、合格最低点突破の鍵となります。

③ 「合格のデザイン」を描く

お子様の得意・不得意に合わせて、科目ごとの目標点をカスタマイズしましょう。例えば、4教科合計210点を目指すなら、「算数は得意だから80点で貯金を作り、国語は苦手だから記述で粘って50点で凌ぐ」といった、「どこで点を取り、どこを捨てるか」のシミュレーションを親子で共有することが大切です。


4. 親御さんのメンタルが「最大の環境」

この時期、親御さんが神経質になると、その不安は「焦り」としてお子様に伝播します。すると、解けるはずの基礎でミスを連発する悪循環に陥ります。

「合格最低点まであと何点か」ではなく、「あとどの問題を拾えば、合格点に届いたか」「この大問は弱いからあと何問落としたら合格点に届かない」を淡々と分析する。感情を排し、データとして過去問を扱う冷静な姿勢が、お子様を本番に強い体質へと変えていきます。

まさに正念場ですが、この「相性チャレンジ」を乗り越えた先に、合格の二文字が少しではありますが色濃くなってくるのではと思っています。

5. 塾の「テンプレ提案」を超えて、真の相性を見極める

正直志望校のジャンル分けや相性に関しては塾などが分析し提案するのが仕事かと思っています。しかしながらテンプレ通りに対応していくと結果的には持ち偏差値通りでしかありません。

塾の面談で提示される志望校診断は、多くの場合「持ち偏差値」をベースにした安全圏の提案です。しかし、偏差値通りの結果で終わらせないためには、親にしかできない「一歩踏み込んだ分析」が必要です。

塾の分析と「親の分析」の違い

塾は「その学校のレベル」を語りますが、親は「わが子の思考のクセ」を一番知っています。

  • 塾の視点: 「この偏差値帯なら、この学校が妥当です。算数が苦手なら、算数の配点が低い学校にしましょう」

  • 親の視点: 「算数は苦手だが、実は『条件を整理するパズル的な問題』だけは得意だ。この学校の算数は大問がすべてパズル形式だから、偏差値が足りなくても食らいつけるのではないか?」

この「わが子のピンポイントな強み」と「学校のニッチな出題傾向」の合致こそが、テンプレを打破する相性の正体です。


6. 「外してはいけない基礎」の裏側にある「勇気ある撤退」

偏差値が上がるほど、「全教科で基礎を固める」という正論が通用しなくなります。塾は「全教科バランスよく」と言いますが、直前期にそれをやると、突き抜けた武器が作れず、結局偏差値通りの勝負に巻き込まれます。

ここでの「割り切り」とは、単に問題を捨てることではなく、「学習時間のリソースを大胆に配分し直すこと」です。

持ち偏差値を凌駕する「リソース集中投資」

相性チャレンジの段階に入ったら、以下の優先順位で学習を「割り切る」勇気を持ってください。

  1. 志望校に直結する「特定の基礎」の徹底: 全範囲の基礎を回すのではなく、志望校で毎年必ず出る単元(例:速さと比、長文記述など)の基礎だけを、呼吸をするように解けるレベルまで磨き上げる。

  2. あえて「やらない」を決める: 志望校で過去10年出ていない単元が、塾の宿題に出たとき。ここで「塾が言うから」と律儀に時間を投下せず、志望校対策にその時間を充てる。この判断は、現場の講師よりも、家庭で併走する親御さんにしかできません。


7. 結論:相性チャレンジを「確信」に変えるために

秋口のこの時期、神経質になるのは「不確定要素」が多いからです。塾の提案するテンプレに安心するのではなく、過去問とお子様の格闘を横で見ながら、「うちの子が一番輝く(=点が取れる)戦場はどこか」を冷静に観察してください。

偏差値は「集団の中での立ち位置」に過ぎませんが、入試は「その学校との1対1の対話」です。

「持ち偏差値通り」の結末を拒否し、「この問題形式なら、うちの子は偏差値以上の力を出せる」という確信を一つずつ積み上げていくこと。その先に、データやテンプレでは測れない「合格」が待っています。

 

参考になれば・・・

 

でわ

 

 

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