昨年書いた記事が我ながら面白かったのでちょっと加筆・修正して再掲。
もしも、バーテンダーがスサノオ伝説を語るとこうなるよーってお話しです。
先にことわっておくけど、なんのタメにもならない話しです。
ただ、これはバーテンダーじゃないと、ここまでの話しは語れないでしょうからね。フフフ。
というわけで、今夜はマスターのうんちくでも聞くつもりで読んでみてください(笑)
古事記のなかにヤマタノオロチ伝説てあるでしょ。
スサノオノミコトが8本の頭を持つ大蛇を退治するお話です。
スサノオは、酒好きのヤマタノオロチにたらふく酒を飲ませ、ベロベロに泥酔しているすきにオロチの首を討ち取ります。
さて、このオロチが飲んだ酒とはいったいどんな酒なのか?
それを専門的に検証してみようじゃありませんか。
かなり強い酒を飲ませたという記述をよく見かけるけども、その可能性はおそらく低いんじゃないかなーと思うんだよね。
というのも、とある記述によれば、その酒は「8回醸した酒」と書かれています。
醸す(かもす)というのは、「醸造する」という意味。
日本酒やワイン、ビールなどのお酒が醸造酒です。
醸造酒は、繰り返し醸してもアルコール度数が高くなることは、なかったはずなんですよね。
もしもこれが醸造酒ではなくて蒸留酒だったら話しは別。
繰り返して蒸留すればかなり強い酒になります。
ちなみに蒸留酒というのは、ウォッカとかウイスキー、テキーラ、ラム、焼酎などがそれにあたります。
しかも8回も蒸留したら純度の高い酒、つまりかなりアルコール度数の高い酒が出来ます。
アルコール度数96度近くある『スピリタス』というウォッカでさえ蒸留は5、6回だったはず。
しかしながら、文献には「蒸留」ではなくて「醸す」と書かれているので、醸造酒の可能性が高い。
そもそも、蒸留酒の記述が出てくる最古の文献は、紀元前1000年ぐらい前のエジプト文明の頃なのでね。
でも、スサノオの時代はもっと古いじゃないですか。神武天皇の時代でさえ2,600年以上前だからね。
ところが、醸造酒の歴史となると蒸留酒よりもかなり古く、なんと6000年以上前からワインやビールなどの醸造酒があったんですね。
というわけで、
年代的な見地からみても、ヤマタノオロチに飲ませた酒は、
醸造酒で間違いないでしょう。
ん?
ちょっと待てよ?
そういや、アマテラスの孫のニニギノミコトの時代で180万年前とかいう記述もあったな。
てことはよ、アマテラスの弟であるスサノオの時代ともなると……
ええ、そうです。
これ前にも書きましたよね。
スサノオの時代は200万年以上も昔。
アウストラロピテクス人です。
ウホウホ言ってた時代ね。
でもそんなこと言ってたら、そもそもの辻つまが合わなくなるウホね。
さあ困ったウホ。
というわけで、そこは大人の事情てことでお察しくださいまして、今のところは聞かなかったことにして欲しいウホね。
で、話しを戻すとね
「8回醸した酒」とあるのは、「醸造を8回繰り返しおこなった酒」という意味だろうと思うウホよ。
あ、思うわけですよ。
で、そういったつくりかたをする酒に「貴醸酒」というのがあります。
貴醸酒とは、酒の仕込みに水を使わず酒を使って仕込んだお酒のこと。
でも、水の代わりに酒を使って仕込んだからといって、度数が高くなるわけではないんです。
たぶん、糖度が高くて貴腐ワインとかポートワインのように、甘〜い醸造酒だったんじゃないかな。
で、調べてみると、どうやらそういう説が有力ともいわれてるようなんですね。
でね、原料は米や麦の場合だと、穀物なので、まず発芽させてからデンプンを糖化発酵させないといけないんですね。
しかし、それでは発芽するまでめっちゃ時間がかかるので、おそらくは果実が原料だったんじゃないかな。
それだったら短時間で糖化発酵させてアルコール精製できるもんね。
だってほら、
オロチに次の生け贄の女(クシナダヒメノミコト)を捧げるまでそんなに時間がなかったでしょーが。
それまでに酒作りしなきゃいけないわけだからね。
以上のことから、オロチに飲ませた酒は、
果実が原料の8回醸造した貴醸酒だと思われます。
アルコール度数もおそらくは15~20度くらいだったのではないかと思われます。
でね、この酒には名前があるんですよ。
その名も
ヤシオリの酒。
この名前、聞いたことないですか?
そう、映画『シン・ゴジラ』でゴジラを退治するときに名づけられた「ヤシオリ作戦」のヤシオリなのです。
おそらくは、ヤマタノオロチ退治をモチーフにしてゴジラ退治の作戦名にしたんじゃないかなと思います。
ちょっとマニアックすぎたね(笑)
ね、ためになりそうでならなかっただろう(笑)。
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