邦題『いつか晴れた日に』という映画は、ジェイン・オースティンの小説"Sense and Sensibility"『分別と多感』が原作で、1995年に公開された。
アン・リー監督作品、脚本を書いたエマ・トンプソンが翌年のアカデミー賞脚色賞を受賞している。
キャストも豪華で、主演のエマ・トンプソンの他ケイト・ウィンスレット、ヒュー・グラント、アラン・リックマン、ヒュー・ローリーなどが出演した。
その映画の終盤、失恋のため自暴自棄になり雨の中を歩いた妹マリアンヌ(K.ウィンスレット)が感染熱に伏してしまう。すると、医者は腕から血液を出してスープ皿に受ける「瀉血」治療を行うのだ。あらまあ。
驚いて思わず写真を撮り、ChatGPTに質問。
数秒後、以下のような回答があった。
18〜19世紀当時のイギリスでは、確かに発熱や感染症に対して「瀉血」bloodlettingや「ヒル」leechの使用が一般的だった。
小説にそうした描写はないものの、時代背景的には実際に瀉血が行われた可能性が高い。
なるほどね。
つまり、才女エマ・トンプソンが時代背景を語る瀉血シーンを、脚本の中に巧みに織り込んだのだろう。
そう言えば、1月にも瀉血の歴史を調べたことがあったっけ。

イギリスの作家ジェイン・オースティンは、"Pride and Prejudice"『自負と偏見』が代表作とされている。2005年の映画『プライドと偏見』のミスター・ダーシーが(よく見るとハンサムじゃないのに)、とても素敵でしたよね。
最近すぐ忘れちゃう軽い映画ばかりなので、今夜は録画しておいた文芸作品を再生したのだけど、さすが見どころありでした。