寒い朝だ。小雨の中を、8時過ぎにJ大U病院到着。
採血室前に並んだ椅子は満席状態で、その周囲にも人々がぎっしり立っていた。
ようやく空きを見つけて座ると、
横の女性が椅子の下に落とした予約番号票を「拾って下さい」と言った。
紙片を渡して、自然に会話が始まった。
自分で番号票が拾えないのは骨折したから。
骨折したのは放射線治療で 骨粗しょう症がひどくなったから。
放射線を受けたのはリンパ腫治療のため。
リンパ腫になったのは、おそらく、長年飲んでいるリューマチ薬の副作用によるもの。
というような話を、その70代後半のチリ出身の女性が(日本語で)話してくれた。
その後も偶然、同じ血液内科で診察を受けることになっていたので、
会話は2階の待合室でも続き、来日は32年前だったこと、
5年前にご主人(日本人)が亡くなったこと、
チリを含む南米の政治状況(とてもひどい)など話は広がって、
最後は、おだいじに、とハグして別れた。
当たり前のことだけど、色々な事情を抱えて人は病院へやって来るわけで、
ふとしたきっかけで言葉を交わせば、気持ちは温かくなってお互いに励まされる。
ブログも同じですよね。
今年最初の採血結果は予想通り。
12月は瀉血なしだったため、ほとんどの数値にHマークがついた。
今日は半年ぶりに200ccの瀉血を受けたのだが、
どのくらいの間隔で瀉血療法をするのがいいのか、
M先生「うーん、3カ月毎に採血の数値を見てから、ということにしましょう」
今まで特に指摘されなかったものの、
MCV、MCH、MCHCのいずれもずっとLマーク (基準値以下)が続いているので、
瀉血が必ずしも望ましいとは言えないらしい。
「氷をかじりたいとか、土を食べたいとかありませんね?」
「いいえ」
M先生の不思議な質問を後で調べたら、鉄分不足でそんな奇妙な嗜好も生じるとか。
へえ〜。
駅ビルのマーケットでほうれん草を買って帰宅。