U-NEXTで追いかけていたドラマ The Pitt のシーズン2が今週終了した。
シーズン1がエミー賞を受賞したということはこの前書いた通りだが、
今シーズンの15話も昨シーズンに勝る濃い内容で、
実はU-NEXTの有料サブスクを申し込み、
最終日までにシーズン1からのエピソードを全部見直してしまった。
そんなに暇だったのかしら?
ドラマは朝7時から夜10時までの一日が時間軸に沿って進み、
シーズン1ではロック野外フェスでの銃撃事件が、
独立記念日のシーズン2ではサイバー攻撃によりシステムが停止する数時間などが描かれていた。
『ER』と『24』を足したようなやリアル(に見える)医療現場とスピーディな展開、
登場人物の個性を際立たせるセリフの面白さがもちろん魅力だけれど、
それに増して興味深いのは、現代アメリカの社会問題が大胆に織り込まれていることだった。
ICE(移民捜査官)が現れると強制捜査・送還を恐れる患者や病院スタッフが姿を消してしまったり、
メディケア・メディケイドを打ち切られたため無保険になってしまった患者が何人も登場し、
治療を諦めて病院を去った者が命を落としたり、
CDCの情報はあてにならないという患者への説明があったり(ガラガラ声の厚生長官のせい)、
トランプ政権下の混乱し切った社会を、臆することなく毅然と映し出しているのだ。
全体の流れには関係ないけど、後半のエピソードに以前お世話になった「瀉血」があった。
確か、肺水腫の患者の負担を減らすための処置として「古典的」手法が使われたんだっけ。


(豊かなはずの)アメリカの医療ドラマを見ていると、
日本人がはるかに恵まれた立場にあることを感じずにいられない。
問題だらけの国だとしても、この国の保険制度の基本はかなり信頼できると思う。
何しろ、高額医療費制度のおかげで、
年金生活者(+在宅仕事少々)が薬価の高い分子標的薬の治療が受けられるのだから。
感謝しなければね。