今年もやってきましたこの季節
確定申告と言っても、少しばかりの副収入。本格的に帳簿をつけるわけでもなく、ちょいちょいっと経費の計算をするだけ。
が、領収証の整理が面倒臭い。ってことで、経費で落とす領収証は、決めた引き出しに放り込んで申告の前にまとめて集計。なんだが、たいていあるはずの領収証が何枚か行方不明。おかしいなぁ?なんでなんだろう?って、それは、僕が、決められた引き出しに入れてないからで・・・家中を捜索することになる。
半日くらい捜索して見つからない場合は、諦める。余分に税金を納めることになるが仕方ない。自己責任。
そして、苦悩其の一。この経費って、どの項目に計上するの?ああでもない・・・こうでもない・・・雑費!ってことで、大概の経費は雑費に計上してしまう僕。
緻密な性格のはずなんだが、事務処理に関しては大雑把。
そして、苦悩其の二。申告書のどこに何を書けばいいのか!
毎年のことなのに悩んでしまう。一年経つと、記憶は綺麗さっぱりゴミ箱行きになってる。前年の、申告書の控えを出してきて、源泉徴収票や、出版社からの確定拠出通知書とにらめっこをすることしばし。
そして、我慢の限界を越えると「えい!や~!」で、ここだと思う欄に数字を記入。
かくして、適当確定申告書の完成とあいなるわけである。
毎年、「今年こそは、早くに申請するぞ!」と思うのだが、気がつけばいつも最終日。
僕の場合、全て源泉徴収されているので、申告の結果は還付だから、少々期限を過ぎても構わないのだが、期限に間に合わないのはプライドが許さない。変な性格。
申告の結果が納付の場合、期限を過ぎると脱税扱いされるので、用心召されよ。追徴課税は、普通の税金の延滞金とは桁違い。涙がちょちょぎれる程持って行かれてしまう。
さて、今年も申告の最終日。昼から会社を休んで町役場に出かける。確定申告は、基本税務署なんだが、じいちゃん、ばあちゃんへの配慮なのか、役場のロビーに臨時の税務署が開設される。
例年、ガラガラの最終日。日出町民は、せっかちな人が多いらしい。なんて、考えながら役場のロビーに入ると・・・「なんじゃこりゃ?」待ち合いのソファーは満席。
「こりゃあ、1時間は待たされるな」
「黒の2番の札でお待ちの方~」と、呼び出しのお姉さんの声がする。
僕の札は、黒の16番。僕の前にっ少なくとも13人。どう言う仕分けかわからないが、赤の札もある。赤の札も同じ人数が僕の前にいるとすると、合計26人。
税務署の人(役場の税金課の人もいる)は5人。つまり、5人一組が同時進行するとして、約5組。一組平均30分かかるとして、2時間半の待ち時間。「買い物にでも行ってこようかなぁ?」
しかし、予想が外れて、戻って来たときに順番を通り過ぎていたら、目も当てられない。ここは、ひとつ待つことにしよう。
何もすることがないので、ノートPCを開いて、役場の職員ウォッチング。
半分近くが女性の職員。20代と思しきお嬢さんは臨時職員だろう。その他は、お局さん的40代。お嬢さん達が忙しくペンを走らせているのに対し、お局さん達は口しか動いていない。
「暇なんだろうなぁ」
「忙しい人の手伝いをしてやればいいのに」
「担当業務が違うのかなぁ?」
そこへ、住民がやってきた。お局さんが対応すると思っていたら、お嬢さんがペンを置いてカウンターにやってきた。お局さんの口は止まらない。
「税金返せ~!」と、心で叫ぶ。
「黒の16番の札でお待ちの方~」
おぉ、順番が回ってきた。1時間15分の待ち時間であった。
指定された机に行き、書類を出す。一目で、全て記入済みと認識すると、電卓のキーを叩く。
数分後「はい、結構です」
何ともあっけない結末。一日領収証の整理と書類作成に費やし、1時間15分待った結果が、ものの5分で受理されてしまった。
去年は、色々と計上して赤字になったもんだから、全ての領収証をチェックされて
「これは何ですか?」
「それはPCのパーツです」
「どのような?」
「液晶モニターです」
「少し、高くないですか?」
「CADで作業するので、通常より大きなサイズのモニターを使います」
「ああ、そうですか」
なんて遣り取りが数回あって、結構充実感と言うか達成感があったのだが、今年は黒字だったので、領収証を調べられることもなく、書類にも不備がなかったので、あっと言う間に終わってしまった。
意味不明の喪失感と安堵。

