本日は、土曜日
起床と同時に防波堤にダッシュ!の予定だったが、折悪く訪問者が
コンコン!コンコン!と居間のガラスを叩く音。新聞屋のおばちゃんである。
集金か!すぐにすむ。
が、ドアを開けた途端、マシンガンのようにしゃべりだすおばちゃん
「ちょっと、聞いてよ!うちのさぁ・・・」
長くなりそうだ
「美味しい珈琲ある?」
はいはい!
ってことで、小一時間ほどおばちゃんの愚痴を聞くことになった。
「じゃあ、帰るね。あ!チョコレート忘れたぁ。もう・・・」
「いつでもいいよ」
「明日、明日持ってくるから」
「午前中は寝てるよ」
「うん、新聞入れに入れとく」
腹の中のものを全部吐き出したおばちゃんは、さっそうと帰っていった。
防波堤に行くと、先客がいた。師匠とそのお友達
「もう、チヌは寄ったかな?」
「おぉ、丁度寄ったところよ」
狭い釣り場である。釣りやすい所は二人分しかない。ちょっと高いコンクリートの上で準備を始める
「僕は、もう、帰りますから」と、師匠の友達
「おや、これからゴールデンタイムなのに」
「もう、撒き餌が切れました」
「朝からですか?」
「はい、朝からです」
師匠の友達が撤収した後、その場所に入る
「もう、十分撒き餌は効いちょるじゃろう」
「うんにゃ。撒き散らかしよった」
「あちゃ~」
撒き散らかすとは、チヌを探して、あっちに投げてはそこに撒き餌を入れ、いないとなると、今度はこっちに投げてそこに撒き餌を入れ、結局、辺り一面に撒き餌を散らかすことである。
「乗った!」と、師匠が30オーバーのメイタを上げる
しばらくして、もぞもぞしていた浮木にしびれを切らして糸を張ると結構な手応え
「こりゃあ、いい型かもしれん」
いい型だった、本当にいい型だった。鯔だったけど
それから、ゆっくりと静かな時間が流れた
お日様もだいぶ傾いた頃、師匠が2枚目を上げる。30センチあるかないか、ぎりぎりのところ。
さすがに、焦る。夕暮れまで、もう時間がない。
雲が茜色に染まり始めた頃、浮木がもぞもぞと浮いたり沈んだり。
しばらく眺めていたが「鯔かな?」と、道糸を巻く。道糸が張ったところで魚の体重が乗り、竿先が曲がる。ここで軽く竿を立てて合わせを入れる。
「乗った!」
30オーバーのメイタちゃん。もう、黄門から卵が出かかっている。
「やっぱ、今年ののっこみは早そうやで」
「そうやなぁ。早めに、産卵場所を攻めてみますか?」
「その方が、いいかんしれん」
その後、浮木が見えなくなるまで粘ったが、師匠がソイを1匹釣ったのみ。
そして、今夜も、反省会はだらだらと続くのであった。めでたし めでたし