今日、土曜日の日経新聞の日経PLUS1に、アンチエイジング医学関連の記事が二つほど載っています。

カラダ年齢ひとつはアンチエイジングドックのメインでもある各臓器年齢チェックの話です。記事ではわかりやすく「カラダの年齢」と言っています。実際、この記事を書かれた記者さんが測ったのは、「肺」、「肌(顔)」、「脳」、「口腔」、「体力」、「血管」、「頭皮」のそれぞれの実年齢。

日本抗加齢医学会が推奨するアンチエイジングドックでは、上記のうちの「脳」、「血管」以外に、「ホルモン」、「骨」、「筋肉」の5つを図ります(オプションで「口腔」、「肌(皮膚)」、「眼」なども測ることあり)。

記事の最後には“定期的な健康診断では細かい検査数値まで正直、なかなか注意がいかないが、わかりやすいカラダ年齢で示されると健康状態に関心が向く”とあります。

私も常々、これからの21世紀型医療においては「健康診断」ではなく「健康“状態”診断」が大切であり、それこそが「アンチエイジングドック」であり、「QOLドック」なのだと説いています。

さて、もう一つの記事『ホルモン補充で健康に~男女とも加齢変化予防~』では私も取材を受けてコメントしています。

ホルモン補充ここでも記事中に「健康寿命」、「抗加齢医学」、「DHEA」などというアンチエイジング医学関連のキーワードが多く登場。男性更年期などにも触れています。東大大学院の抗加齢医学講座の井上聡教授が、昨今のホルモン補充療法の全般的なお話をされた後に、私がアンチエイジングホルモンとして注目されているDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)の話をしています。記事中の写真には白澤教授がこの夏に主催したアンチエイジングキャンプのものが使われています。

日経PLUS1は比較的カジュアルな記事が多いわけで、こういったところでアンチエイジング医学がかなり身近に紹介されるようにまでなってきているのは大変嬉しいことです。

しかし、私自身は、2つの記事の大見出し~中見出しのどこにも「アンチエイジング」という言葉が使われていないことにも注目しています。すなわち、「アンチエイジング」という言葉がどうしても、40代以降の女性のための若返り美容を連想させるということを日経側が危惧しているのだと…

医学としてのアンチエイジングと、ライフスタイル(文化)としてのアンチエイジングが混沌としてきている今、それを正確に伝えるのはかなりパワーがいることだと痛感しています。

shibuya1000ってプロジェクトがあります。

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今日10月3日から13日まで渋谷駅のメトロのコンコースに色々展示されています。

その中でも、渋谷駅の半蔵門線~副都心線の地下通路に1000枚の人物写真を飾る「アートプロジェクトShibuya1000」は見ものです。

写真1愛ちゃん

 

 

 

 

 



 

↑貼ってありますあせあせ場所はメトロ出口13番方面外の出口は宮下公園のとこのメトロプラザに出るまでのコンコース途中のエスカレーター横です(写真右はうちの病院のナース、アイちゃん)。

↓9月6日に撮影していましたの図

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今日は順天堂の医局会があり、白澤教授からいくつかのプロジェクトの報告がありました。

我々が予防医療としての抗加齢医学の実践、啓蒙において特に力を入れている「アンチエイジング(医療)のインフラ作り」が着々と進んでいます。

十六の雑穀を使った対メタボ用の雑穀米やam/pmでのアンチエイジング弁当などが次々と市場に出ます。

また、アンチエイジングでの町起こし的事業を長野県の飯山市で行ったりしています。斑尾高原や野尻湖でのアンチエイジングツアー、アンチエイジングキャンプなどをこの夏から企画実践し、定期的に講演会なども行っているのですが、正式に『いいやまアンチエイジング&メタボ撲滅プロジェクト』として発足。順天堂の本講座が事務局となり、飯山市役所や飯山赤十字病院の共催の下、今後も活動を広げていく予定です。

これまでの医療(治療医療)が、基本的には保険制度の下、病院や診療所・クリニックで受診という形で行われていたのが、こういうインフラが整備されると、医療機関以外で知らず知らずのうちに予防医療として受けられるようになるところが革新的なわけです。

この他にも大阪大学との共同研究で進められている変異ヘモグロビンの慢性心不全患者への臨床応用(8月26日の日経でも紹介)についてのディスカッションもありました。

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久々のメトセク関連の取材が来ました。

雑誌はOCEANS11月号。江口洋介さんが表紙の男性誌ですね。30~40代の家族を愛する男性に向けたラグジュアリー・ライフスタイルマガジンとして結構売れている雑誌です。

今や“ちょい不良(ワル)オヤジ”はもうOUT!

今回のOCEANSのテーマは… 「清潔ロイヤルになるために~すべてを流す男の生き方~」 。そう、アンチエイジングの基本でもあるデトックスにフォーカスを当て、毎日自分でできるデトックスな生き方を追求するという内容といえます。

この中で、私に対しての取材は、

・日常でできるアンチエイジングの重要性
・自らが実践する日々のデトックス方法

発売は9月24日予定です。


【補】メトセクとは、、、

(1)都会型生活を営む、21世紀を生きる男のトレンドセッター
(2)高い美的センスを持ち、自分に時間やお金を惜しまず投資する男(3)自らのフェミニンな面を抵抗なく受け入れる男
(4)好奇心が逞しく、果敢に挑戦を好む男

自分的には、

・都会生活は営んでいる(ただし、都市型原人生活も好き)
・21世紀には生きているがトレンドセッターかどうかは?
・そこそこの「美的センス」はあると思う
・自分に時間やお金を、“惜しまず”かどうかは「?」だが投資はしている
・自らのフェミニンな面をやや抵抗しつつは受け入れている
・好奇心は旺盛
・いささか躊躇するときもあるが、挑戦も好き

なので、メトセク度は80点くらいかな?と思います。

写真はクリニックでケミカルピーリング中の図

8cc8db4d.JPG昨日はこの10月1日に㈱ダスキンから発売となる化粧品のプレスリリース@ザ・ペニンシュラ東京 があり、そこに特別ゲストとして招かれ基調講演をしてきました。

それまで知らなかったんですが、ダスキンって化粧品扱っていたんですね!ちょっとビックリ。1976年からですから、結構歴史もあります。元々、各家庭への訪問レンタルビジネスを基幹としていた企業さんなので、実は訪問販売がしやすかった。ウマいです。ヘルス&ビューティ事業部なんて部署もあるんですよ。

さて、新商品は「DuPrier(デュープリエ)」というスキンケアシリーズ。ピーリング、保湿、リフトアップを狙っているところは至ってフツーですが、50代以上の女性って意外とピーリングは怖いものと思っているらしいですね。マーケットリサーチをして、50代以降の女性のアンチ・ピーリング派に向けての商品展開をしたいようです。 ディスプレイ

 

 

 

講演中

 

 

 

 

私は「50代からのアンチエイジング~抗加齢医学の観点から~」というタイトルで講演しました。世界一長生きした人はフランス人女性のジャンヌ・カルマンさん。122歳と164日!また長寿国日本の女性においては、世界一の平均寿命85.99歳を誇ります。

そうやって見ると、50歳なんてまだまだひよっこです。昔は60歳というのが人生の終わりの一応の目安のようになっていたわけですが、今は50歳からのエイジングマネージメントが絶対的に必要と言えます。

女性の抗加齢医学的AAを考える場合、

内的なAAアプローチ:エイジングコントロール
外的なAAアプローチ:エイジング(スキン)ケア

という言葉を使うようにしています。

エイジングコントロールは食、サプリ、運動、メンタルを中心に必要ならばホルモン補充も。これはいわゆるインナー美容に繋がる概念ですね。

エイジングスキンケアは美容皮膚科的、あるいはそれよりも一歩進んだ美容外科的な形態学的アプローチで行います。化粧品も重要なアイテムです。

「いつまでもキレイに若々しく生きていきたい!」この女性特有の生きがいこそがAAの秘訣でしょう。三浦雄一郎さんの「70代でエベレストに登りたい!」という生きがいに勝るとも劣らないAAパワーを私たち男性陣も見習いたいものです。

昨日は第12回目となるワンダフルエイジング研究会が行われました。あいにくの悪天候の中、70名ほどの方々が参加して下さいました。本会はアンチエイジングビジネス等に興味を持つ非医療従事者である方々も多く参加されていますので、学術的内容ばかりに偏ることなく、広く浅くアンチエイジング医学のup to date を理解いただけるように事務局側も努力しています。

まずは事務局企画として、6月6日~7日に開かれた第8回日本抗加齢医学会総会のダイジェストを主管である我々順天堂大学大学院加齢制御医学講座が報告しました。

白澤教授青木

 

 

 

 

白澤教授自ら今回のハイライトやトピックを解説下さいました。ほとんどのシンポジウム、特別講演の内容を約40分に集約してお話いただいた後、私が教授が聴けなかったセッション(「ホルモン年齢にIGF-Iは適しているのか?」、「キレーション治療は本当に動脈硬化疾患にいいのか?」、「メタボ時代の代替補完医療の役割は?」など)を10分で概説…

続いての特別講演は、新宿溝口クリニック院長の溝口徹先生による「サプリメント治療の可能性~脳のアンチエイジングは可能か?~」。先生は分子整合栄養医学の観点から様々な疾患、未病に対してのサプリメンテーションを行っていらっしゃいます。現代西洋医学的に見て、はっきりとした病気・疾患にない対象者の検査データの読み方などを教えていただきましたが当に目から鱗の内容でした。

溝口先生

北原先生

 

 

 

 

 

 

続いての特別講演は、ノブデンタルオフィス院長の北原信也先生が「ノブキッズ・プロジェクト~歯育という新しい試み~ 」というタイトルでお話し下さいました。食育という言葉はかなり拡がりまた、定着もしましたが、聞いていると食そのものの話ばかりで、その食を体の中で有効にするための歯をはじめとする口腔環境のことに関しての教育が全くなされていないという問題点に着目した北原先生らが、ほぼ手弁当で行われているこのプロジェクト。

やはり感じたのは、子どもへのアプローチという点です。先日の本ブログでも紹介しました「食育&アンチエイジングツアー」は親子をターゲットとした点で大成功でした。

北原先生のお話を聞いていいても、母子に対しての取り組みがポイントであることがわかります。アンチエイジングはもはや、一般的に考えられているような「40代以降」、「富裕層向け」、「女性」というような枠組みでは語れない範疇に入ってきていることを予感させます。

会場風景

 

 

 

 

研究会の後は懇親会に。講演で聞けなかった質問や意見などを各演者の先生方に皆さん、熱心に聞いていらっしゃいました。また、各企業の代表の方にはショートスピーチ、アピールタイムを設け、宣伝も。

お蔭さまで盛会となりました!

岩波先生ご夫妻

 

 

 

 

懇親会場

 

 

 

 

防衛医大後輩と

 

 

 

 

ホテル前で

 

 

 

野尻湖にやって来ました。先日の本ブログでもご案内しましたが、ここ「野尻湖ホテル」において今日から一泊二日の予定で親子で食育を学ぶツアーが開かれるのです。東京から車で4時間半。朝早くに出たので、お盆休み前でしたが、スムーズに行けました。

ホテルロビーに集合

 

 

 

チェックインして午後1時半にロビーに集合。参加者の6割は小学生以下の子供たちです。バスに乗って信濃町のとうもろこし農場へ出発。

一面とうもろこし畑!


 

 

 

スゴイです!このとうもろこし畑。一面とうもろこし。もぎ方の指導をしてもらい、さあとうもろこし狩りです。

渡邉シェフと@畑

 

 

 

今回、AW Kitchen オーナーシェフの渡邉明シェフをテレビ東京『ソロモン流』が追跡。TVクルーも同行し、私もところどころでコメントをしました(番組OA予定は9月7日(日)午後9時54分~10時48分 テレビ東京)。

除草剤も使わず、有機栽培されたこちらのとうもろこしは、もいで皮をむいてその場でがぶりと食します。「う~ん、旨い!」びっくりするほど甘いのです。メロンの糖度が12~16度、このとうもろこしの糖度は19度!だというのです。
畑の中で

 

 

 

みんなで収穫中

 

 

 

子どもたちも目をまん丸くして、「おいしぃ~わーい(嬉しい顔)」と、ガブリ付いています。あっという間に2本、3本と食べてしまえます。

私が中学1年の時、同級生の友達の田舎の実家(長野県の伊那市)に遊びに行って朝もぎのトマトを食べたときのトマトのあの甘さが忘れられないという話を渡邉シェフに話したことから始まったこの企画。

今の都会の子どもたちにも同じ感動を与えられたようです。

まだらおの湯

 

 

 

とうもろこし狩りを終えて、帰りは『まだらおの湯』という温泉施設に立ち寄り、汗を流しました。露天風呂いい気分(温泉)に入り、「う~ん、爽快!」

授業風景

 

 

 

ホテルに戻ってからは私の“授業”(しっかし、いきなり一人だけ場違いな白衣姿が結構、笑えます)。小さなお子さんもいるので授業時間は30分です。親と子で学ぶ「食育」がテーマですので、どういう形式の授業にするか、かなり考えました。うちの子供たちとも相談して決めたのが「クイズ」。親子でいっしょに考えてもらいました。

さて、皆さんは難問正解できるでしょうか?

もんだい1)
人間はがんばれば、長生きできます。さて、何才まで生きることができるでしょうか?
1.100才
2.125才
3.150才

もんだい2)
世界で一番長生きの国はどこでしょうか?
1.日本
2.アメリカ
3.ジンバブエ(アフリカの国)

もんだい3)
今、日本でとれるやさいの栄養分(えいようぶん)は、50年前のやさいにくらべて多い?少ない?
1.多い
2.同じくらい
3.少ない

もんだい4)
白いぶどうと赤いぶどう、どちらの方が長生きにいいのかな?
1.白いぶどう
2.赤いぶどう
3.両方

もんだい5)
長生きするために一番大切なことは?
1.ごはん(食事)
2.運動
3.心(気もち)

(答えは上から順に、2、1、3、2、1&2&3)

世界一の長生きだったフランスのカルマンさんの映像や三浦雄一郎さんのスライドなどを交え、子どもたちを飽きさせないように工夫しました。

15家族中、全問正解は3家族。最後は私と勝ち抜きじゃんけんをして優勝ファミリーには地元で採れた6食の色の野菜(トマト、ナス、ゴーヤ、瓜、黒大豆、かぼちゃ)をプレゼントしました。もちろん、これらの野菜はファイトケミカルの話のネタに。

あとは、冷凍食品のハンバーグを用意し、そこに入っているものを子どもたちに当てさせます。その後で今度は、お母さんたちに家で作るハンバーグの材料をあげてもらい、それを実際に見せる。ひき肉、玉ねぎ、パン粉、卵、塩、コショウ…家でお母さんが作るハンバーグは何が入っているかわかるけれども、冷凍食品で売っているハンバーグには実は色々なものが添加されていることに、子どもたちは気づきます。

そして、食の原点は「自分たちが自分たちの土地で手をかけて育て上げたものを、適切な時期に自らの手で収穫し、その場ですぐに食すことにある」ということを、先ほど皆で採ってきたとうもろこしを見せながら話しました。

「食」という字は「人を良くする」と書く。小学生高学年以上の子どもたちは「ふ~ん」と言って強くうなづいてくれていました。

シェフの解説

 

 

 

授業の後は、待ちに待った夕食です。
皆でもいできたとうもろこしを使って、渡邉シェフがとうもろこしづくしのイタリアンディナーを作ってくれました。

ディナー風景

 

 

 

このディナーが東京で食べるどんなイタリアンよりも格別に旨かったのは、いうまでもありません。


バーニャカウダ

パスタ

 

 

 

 

パンケーキ

メイン

 

 

 

 

デザート

 

 

 

 

本日のメニューは…
焼きとうもろこしのスープ
とうもろこしとオクラのバーニャカウダ
とうもろこしのパンケーキと信州サーモンのマリネ
信濃地鶏ととうもろこしのボロネーゼ
みゆき豚のロースト とうもろこしのリゾット添え
とうもろこしのプリン
とうもろこしのお茶

ディナーの後は、満天の星空ぴかぴか(新しい)の下、「夏の星座を見てアンチエイジング!」と題し、私が夏の大三角形や北極星の見つけ方などをまたまたレクチャー(中高と天文部でもあったのですあせあせ)。流れ星も見えましたわーい(嬉しい顔)

花火

 

 

 

最後は、もちろん、お決まりの花火大会衝撃

盛りだくさんの一日でした!

ラ・ポルテ取材この9月から福岡は天神に新しくオープンするアンチエイジングサロンのお手伝いをさせていただくことになり、週末は1泊2日で福岡に行っていました。

東京あたりだと、ドクタープロデュースあるいはドクター自らがやっているメディカルスパやエステが結構あります。もちろん、ここ福岡でもドクター監修のサロンは決して初めてのものではありません。

ここ福岡まで来て、従来のスタンスと変わらない名ばかりのドクタープロデュースあるいは単なる顧問ドクターをやろうとは思っていません。

実は、東京でも大阪でもない、札幌でもない、福岡という都市の特性を見こんだ上で、アンチエイジング医療のインフラ作りを進めたいと考えています。

アンチエイジング医学(医療)のコンセプトである「optimal health」、「健康長寿」、「インナービューティー」、「PPK(ピンピンコロリ)」等は説明を受け理解してもらえるとほぼ万人が共感してくれます。特に「三浦雄一郎さんを75歳にして2回目のエベレスト登頂に成功させるのがアンチエイジング医学である」という説明には皆、感嘆し、「うん、やってみたいな」となるのです。

が、しかし、、、

実際に(内科的な)アンチエイジングクリニックに足を運び、アンチエイジングドックを受診し、その結果に基づいた内科的サポートを何ヶ月も続けて通うという人は本当に少ない!

興味は津々なんだけど、すぐに結果が出ない医療サービスにお金と時間を惜しまずに使うというような人は、東京でさえもそんなに多いものではありません。一方、すぐ結果の出る(費用対効果の良い)美容外科や美容皮膚科の「見た目のアンチエイジング」には女性が結構集まるのも事実です(女性が持つ「美のQOLを上げる」という強い明確な目的意識があってこそ成り立つ医療サービス)。

国民皆保険制度という制度が根付いているこの日本において、病院やクリニックで受ける内科的医療は1回あたり千円~数千円、検査などがあってもせいぜい1~2万円のものだという感覚があります。

アンチエイジングクリニックで、アンチエイジングドックを受け、その結果に見合った食事(サプリメント)・運動処方をだしてもらい、場合によっては、ホルモン剤、注射・点滴などを受ける…これで月2~3万円(多いと5万円以上)です。効果はすぐには現れないことが多い(プラセンタ注射などは効果を体感できやすく、比較的安価なのでリピーターが多いです)のでそのうちにフェードアウト。

これって、病初期の生活習慣病外来に似ています。糖尿病などは当初、自覚症状がほとんどないので、患者さんが外来に来ない(来なくなる)ことが非常に多い。それでも保険診療は安いので、「まぁ、一応行っとくか」という人がそこそこはいますが、たいていは自覚症状がひどくなってきてから気づく人が多いのが現実です。

明らかな病気・疾患があれば、対象者は「患者」として黙っていても病院・クリニックに受診しにやって来ます。保険医療を主体に行う医者がマーケッティングをあまり気にしなくても、まあ何とかやっていけるのはここに理由があります(もちろん、都心の激戦区に新規開業しようとするような際は綿密な戦略が求められますが…)。

内科的アンチエイジング医療の受診や継続もそれと同じことが言えます。内分泌代謝環境や自律神経系、固く歪んだ筋・骨格系体が変わっていくのには最短で数か月、長ければ1年~数年はかかるのです。このスピーディーな現代社会のニーズにマッチしたものとはいえませんね。

同じ医師免許を持った医師でもそれぞれの医療のフィールドで流れる時間の感覚は異なります。

外科医:数時間~数日
皮膚科医:数日~1か月
代謝・内分泌内科医:数か月~数年 

私は3番目の時間軸で勝負をしなければならないフィールドにいるのです。ここがポイントで、日常生活の改善・変革を求めることを主とすべき内科的アンチエイジング医療実践のためには、純粋な医療機関・施設という枠から飛び出さないといけないんだということにようやく気付いてきました。

これまで、医者の仕事場は99%病院、クリニックと相場が決まっていましたが、その枠をぶっ壊さないとこの日本においてのアンチエイジング医療の普及はおそらく遅遅として進まないでしょう。

アンチエイジング医療は何も医療機関で受けるだけのものではなく、普段の日常生活の中で無理なく(知らない間に)実践できるようなものである必要があるのです。例えば、レストラン、フィットネスクラブ、エステサロン、理美容院、コンビニ、ホテル(旅行)、携帯電話などなど…

これらのサービスや商品を受けたり買ったりすることで、毎日の生活がアンチエイジングなものになっていくように仕込むことを医者がやらないといけないわけです。

今回の出張では、そのサロン開業に合わせた記念講演会の打ち合わせや、福岡市内乃フレンチレストラン「旬Fujiwara」のオーナーシェフとアンチエイジングフレンチのメニュー作り、シニアライフマガジン「グランザ」や地元フリーペーパー「ラ・ポルテ」の取材、福岡市内No.1のヘアサロン「HEART・HEART bis.」とアンチエイジングヘアサロンについてのディスカッションなどを中心に盛り沢山の内容をこなしてきました(他にも携帯コンテンツを使った地元密着型のアンチエイジング情報発信や、新しい食材の開発についてなども地元の業者さんとディスカッションしました)。藤原シェフと打ち合わせアンチエイジングメニュー(旬フジワラ)

 

 

 

(「旬Fujuwara」での様子は、9月5日(土)のTVQ九州テレビ「九州けいざいNOW」にて放映予定)

すでに確立しているサービスの中にアンチエイジング医学を仕込んでいけば、それは差別化にもつながりますし、実際、体や肌に良く、月単位、年単位で体は変わっていくことでしょう。

すなわち、アンチエイジング医療の目指すべきもうひとつの方向はインフラ作りなのです。このアンチエイジングインフラ作りを福岡発で行うのには理由があります。この理由についてはまた追々…


 

大変ありがたいことに、月10~15件くらいの取材があります。土日は普通、入りませんので月22or23日のうち半分は取材が入っていて、日によっては2~3件という日も。 抗加齢(アンチエイジング)医学は科学でありながらも、文化的要素がないとその国民レベルでの浸透はあり得ません。正しいアンチエイジングをこういったメディアを通じて発信するのも重要な仕事のひとつです。

以前は9割方女性誌でダイエットものやアンチエイジング関連の取材が多かったのですが、ここ最近、男性誌、フィットネス系の雑誌からの依頼が増えてきていて、こんなところでもアンチエイジングの裾野が拡がってきていることを実感出来ます。

最近で言うと…

講談社 Style10月号(8月28日発売)
 本当に効く「カラダにいい生活」の常識と非常識

マガジンハウス ターザン518号(8月27日発売)
 夏バテ解消、脂肪撃退!ビタミン&ミネラル特集

講談社 VoCE別冊 Platinum(10月1日発売)
 特集1.美しき脂肪を一枚着たカラダをつくる!
 特集2.“都市型原人”スタイルの絶対的ススメ

コンデナスト・ジャパン GQ JAPAN 10月号(8月24日発売)
 アンチエイジングドクターも実践!「加圧トレーニング」の秘密加圧取材1

如何に時代が体の内側からのメカニズムを重視した健康法や美容法を求め出してきているのかが良くわかります。

特に2004年の秋以来、ずっとお休み状態になっていた“姉”VoCE(話題のアラフォー世代のためのVoCEですね)のVoCE Platinum の特集2.は私のアンチエイジングライフスタイルの骨子でもある「都市型原人」を取り上げてもらっています!

アンチエイジングライフは、Ecoの実践にもなるという新しい切り口でアラフォーの心をくすぐるなかなかCool な企画です。

アンチエイジングには「地球の重力」、「地球の時間(昼夜、季節)」、「地球の環境」を意識した生活を実践する必要があり、それを一言で言い表すとすれば、「都市型原人」のライフスタイルになるというものです。

そして、実はこの「都市型原人」はEcoにもつながる!
例えば…

・(車に乗らないで)重力を感じながら歩こう!
・(エアコンをオフにして)暑い日に汗をかき、寒い日に鳥肌を立て自律神経をブラッシュアップ!
・夜12時には寝て、朝は朝日を浴びる!(夜は電気を使わない生活)
・カラダにいい食べ物は未精製、無農薬、無化学肥料で育った食物
・大昔、美味しい水と美味しい空気はたくさんあった!
・たまにはオートマッチクやリモコンをすべて使わず生活してみる

どうですか?見事になくらい、エコな生活は体の内側の機能をアップしてくれることばかりですね?

要はその人なりのバランスです。

これを突き詰めてしまうと、単なる山奥に住む仙人みたいな生活になってしまい、現実と乖離してしまいます。出来る人は黒板五郎(古ッ!)になれます。マクロビやLOHASなコンセプトは賛成できるのですが、あれをトコトンやるのは半分宗教がかっていて、なおかつ都会でやるマクロビは、100%オーガニックなものが実際はなかなか手に入りにくい。

現代人が本物の原人になる必要はなく、またなれるわけでもありません。「都市型」というのがキーワードになるのです。

カロリー制限(CR)と長寿遺伝子(サーツー遺伝子 )の研究で知られるレオナルド・ガランテ博士が白澤卓二教授との対談の最後でこういう会話をされていたのが印象的です。

白「それでは博士、21世紀に生きる私たち全人類へ一言、メッセージをお願いします」
ガ「(色紙に書きながら)バランス!これにつきるでしょう」

私もバランスを大切にアンチエイジングライフスタイルを実践しています。