私、今、自治会の役員でも何でもなく。
毎日普通に目立たないように生活している。
これとかは自主的にというか
断捨離アンからは一方的に捲き込まれ。
学歴オジさんはうるさいからやっているだけなのだが
情報通のマダム系オクサマがどっから話を聞いたのか知らんが訪ねてきた。
私、この噂話をエネルギー源にしている
マダムが大の苦手で全力で接点を持たないように隅っこで息をひそめて暮らしていた。
全身から出るマダム感。
邸宅の敷地外の電柱に、隣の家の犬が用を足すのがご不満。とのお話。
「で、私になにを」
「嫌だと思いませんのん?」
「塀ではなくて電柱ですよね」
「そうですのん、うちの道路の」
「飼い主にやめてくださいと言ってみたら」
「ワタクシからは言えませんの」
要は、私も聞いて不快に思っただろうからなんとかしてくれと言いに来た。
知らねぇよ。
「現場見てるわけでもないし
私、便利屋ではないので」
「のぇるさんならどうしますのん」
どうするもこうするも、やめれ。と言って終わらせる。
軽犯罪ですよ!廃棄物処理法に抵触しますよ!迷惑防止条例違反ですよ!と言っても警察なんかよほどじゃないと動かないし。
逆恨みされて揉め事なんて避けたい。
まずは当事者同士話し合い。
難航するなら第三者入れる?と。
やられる方はハンパねーストレスなのはわかるが、相談先は私ではない。
だいたい、相手も知らんし
マダムとはほほ面識ないし。
犬のマーキングで腐食して電柱倒壊した事件がありましたよねー!なんて言ったら
マダムがさらに乗ってくるのはわかってる。
飼い主のマナーやモラルの範疇で
全く関係ない私に言われても。
「自宅の塀に看板でも立てたら」
「どんなですのん」
すっげ、めんどくせー!!
上げ膳据え膳で、来るんじゃないわー!!
「頭、使って。」
チョイ、切れ気味で言ってみた。
マダム、すごい不満炸裂。
「ご自宅が関係ないからってあんまりではないですのん」と。
いや、そんなこと言ってたら
ALSOKやらSECOM級に24時間ご近所トラブルに対応しなきゃならんじゃないか。
「…」
もう、沈黙を貫くしかない。
続きます