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<<前書き>>
ご都合主義のストーリーと、政治風刺になっていますので、エンタメとして読んでみて下さい
”これは違うだろ”って言う部分もありますが・・・”異世界”って事でご勘弁を
日本国の”フェクサー”人見志郎から突然の電話が掛かって来たが・・・
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第29話 救国への道・内政編(4)・真相に迫ったが・・・
『溝口財政省事務次官の妻子誘拐未遂事件』の“真相”に忙しい時に、私の嫌悪する“人見志郎”とか言う暇人から、電話が掛かってきたので
「人見さん・・・生憎私は、貴方ほど暇ではありませんので、世間話なら、他の人に当たって下さい」
と、怒気を含めて言い放ち、スマホを切ろうとしたが
向こうが、何故か慌てたように
「駿河君・・・ちょっと待ってくれよ~~~“未遂”だったが、あの溝口財政省事務次官の妻子誘拐の犯人知りたいと思わないのかい」
と、終始にこやかな声で話しかけられてきた
ん?・・・何故、人見が、溝口財政省事務次官の妻子誘拐事件の事を知ってるんだ、まだ何処もその情報を流していないはず・・・しかも、その犯人さえも知ってる
と、疑念を持ちながらも
「何の事ですか?・・・溝口さんの妻子が誘拐されたって事を、初めて聞きました・・・改めて、溝口本人、警察関係から聞くことにしますので・・・どうも密告ありがとうございます」
と、適当に誤魔化し、今度こそスマホを切ろうとしたら
「誤魔化しても無駄だよ・・・首相専属のSP“首相警護隊”を使って、その誘拐を未然に防いだんだろ・・・実行犯を捕まえたのは良いが、何も手掛かりが無かったんだろ」
(こいつ・・・何処まで“この事件”を知っているんだ)と思いながら、人見の会話を聞いてると、私の心情を見透かすかのように
「“何でそこ迄知ってるんだ”と思ってるだろ・・・まあ、私には“色んな人脈”ってものがあるので“その関係者”から教えてもらったものでね」
と、話してきたので・・・“この男ならあり得る話だな・・・しかも奴は、あの”世界的支配者層組織『SC』“のメンバーとも聞くしな“と感じ
はあ~~もう、誤魔化す必要も無いので
「そこまで知ってるのなら、適当にあしらう必要もありませんね・・・では、“誘拐の黒幕”が誰なのか教えてくれませんか?」
と、開き直ると、人見はご機嫌そうに
「私を嫌悪しながらも素直に聞く姿勢をしてくれるとは、流石は駿河君だ・・・私の後輩である事を“誇り”に思ってるよ」
と、“本心”でない透いた誉め言葉を並べるものだから
“一応、私が人見を嫌悪してるの、分かってたんや”
と、私は感心しながら
「あんたに“誇られても”ちっとも嬉しくありませんわ」
と、呆れ苦々しく答えると、人見は電話口で笑いながら
「ハハハ・・・やはり君は“まだまだ”未熟者だな~~~国家のトップと言うのは“どんな者の意見”も快く聞く者だよ」
と、人の事を持ち上げながらいきなり貶すわ・・・訳の分からない説教されるわで、私は“沸々と怒り”が増し
「「どうでも良いから!!!早く、溝口財政省事務次官・妻子誘拐犯の黒幕を教えろ!!!」
と、大声で怒鳴ってしまい、秘書の佐々木を初めとしたスタッフたちを驚かせてしまったが、電話口から聞こえる人見の様子と言ったら
「まあまあ、落ち着き給え・・・怒りすぎて頭の血管切れて、君が亡くなったら、今度こそ日本国は沈んでしまうだろ」
と、私の怒りなど“どこ吹く風”で飄々と返されたので、私は急に怒りが収まり
“これ以上、怒りに負かせたら、奴の手の平で”弄られ“るだけだ・・・”
と、呆れ落ち着きを取り戻し
「人見さん、私を過大評価してくれて有り難いが、日本国の屋台骨を支える官僚の命が狙われたのだ、一瞬でも早く“その解決”をしたいのです・・・どうか、誘拐犯の黒幕を教えて頂きたい」
と、懇願すると、人見は
「過大評価ではない・・・」
と、真剣な静かな声で、私を一言誉めた後
「まあ具体的に言えば、一般人が普通に使われている“SNS”の中に潜む“その連中”のみが使っている“SNS”を使って、実行者に指示を出してるんだよ・・・
まあ~その“SNS”に、下手にハッキング等をしたら、“その連中”に命を奪われる処か、その親族まで根絶やしにされるぞ」
と、どんでもない警告を教えてくれた
あ、いかん!!!
既に“首相警護隊”のメンバーに、その“SNS”のハッキングを依頼してるのだ
“それを、先に言えよ!!!!”
と、人見に憤慨したが、それより先に私は、慌てて佐々木に
「“首相警護隊”に知らせてくれ!!!その“SNS”のハッキングを止めろと!!!」
と、命令を出した直後
「どうやら、その“SNS”の存在をどの様に知ったのか分らないが、君は既に得ていたんだな・・・・直ぐに“その連中”が“何処の組織”かも“その黒幕”が誰だったのかも分かるだろ・・・“無事”に上手くいくと良いのだがな」
と、人見は向こうから勝手に切られてしまった・・・相変わらず“マイペースで自分勝手な奴だな”と人見の評価しながら
人見の口調からだと“その連中”と言ったら、恐らく『SC』の事で、“その連中のメンバーの誰か”と言う事になる・・・
一応、人見も『SCのメンバー』だったはずだったから“間違い”は無いだろ・・・それにしても“そこまで教えて、奴は狙われないのか?”と一瞬心配してしまったのだ
そして、人見の心配をしてしまった事に、後悔と気恥ずかしさを憶え、つい頭を掻きむしっていたのだ
“そんな私の姿”をみていた、佐々木は
「総理・・・頭、痒いのですか?この処“色んな面”で忙しくて、ゆっくりとお風呂に入ってないのでは」
と、“天然ボケ”の気遣いをしてきたので
「ただ、気恥ずかしくて頭を掻いただけだ・・・大丈夫、ちゃんと風呂には入れてるよ」
と、私も、気遣いながら“突っ込み”を入れた
佐々木は、無言のまま“はて?”と首を傾げていた・・・少し間をおいてから
「さっきの電話、人見志郎からですね・・・何を話されたのですか?」
と、聞かれたので
「“溝口財政省事務次官の妻子誘拐事件”についてのアドバイスをしに電話をしてきたみたいだ・・・・佐々木君なら、私のさっきの“経歴”を観れるだろ」
と、言ったら
佐々木、私の顔をジッと見つめて“相手の経歴を観る特異体質”を発動していた
そう言えば・・・佐々木の顔って“こんなに可愛かった”のか、年甲斐もなく感じてしまい、顔が火照ってしまった
佐々木、納得した面持ちで
「なるほど・・・『SC』の連中って“こんな風”に連絡を取ってたのですね」
と、言った後、ほっとした面持ちで
「“ハッカー”の人・・・相手にバレない“ハッキング”の裏技を持っているみたいですから、安心してください」
と、笑みを浮かべ“首相警護隊”のメンバーを心配する私を宥めてくれた、そして再び首をかしげ心配そうに
「どうしたのですか?総理・・・急に顔を赤くして、熱でも出たのでしょうか?」
と、いきなり私の額に、佐々木の手のひらを引っ付けてくるので慌てて
「だ、大丈夫だ・・・・一時的に高揚しただけだ」
と、あたふたしながら、佐々木の手のひらを躱した
手のひらを躱された、佐々木、ぷすっと頬を膨らませ
「もう・・・総理、私、心配してたんだからね」
と、少し拗ねながら言ったあと
「総理が大丈夫なら、安心しました」
と、可愛らしい笑みを浮かべていた
私は、佐々木のその微笑みに、一瞬“ドキッと”したが、そう言えば・・・
「佐々木君の“特異体質”って、“人の感情”まで観る事ができるのか?」
と、質問をしたら
佐々木、“う~ん”と頷きながら
「それは、流石に観れないですね・・・“人の心の中”までは観たいとは思わないですね」
と、答えてくれた
それを聞いた私は、佐々木の事を“可愛いな”と感じた事が知られること無いと、ほっと胸を撫でおろしていた
「あっ!!私のスマホが鳴っています・・・“ハッキング”してる“首相警護隊”の方からメールが来ています」
と、言って、佐々木はメールを開き、“犯行を指示した者の顔写真”観ていた
「この人は・・・」
と、一言呟いたあと
「関東広域反社会的組織・金嶺会の下部組織・根岸組組長、根岸達也(獣精型(馬耳)・男・65歳)ですね」
と、驚いた表情で解説してくれた
その後、佐々木は、その“根岸達也”と言う男の顔写真を見ながら“特異体質”を発動していた
「根岸達也自身は『SC』のメンバーで無い事、また“特異体質者”で無い事・・・この男が、実行犯の5人を“SNS”を使って指示を出していたみたいです」
と、その“顔写真”を観ながら、情報を引き出し
「その“命令”をした者が・・・上部組織の金嶺会・会頭・金嶺茂治(地精型・男・70歳)ですね」
とうとう“黒幕”と言うべき“溝口財政省事務次官の妻子誘拐未遂事件”の首謀者を突き止める事ができた
「やりました!!!総理!!!!・・・やっと首謀者を炙り出す事出来ました」
と、佐々木は小躍りしながら喜び
「でかしたぞ!!!佐々木君!!!!・・・・後は、首謀者である“金嶺茂治”と言う男の顔写真を入手すれば、もしかしたら『SC』との繋がりも分かるかもしれないぞ」
と、私も嬉しくなり、佐々木と共に喜びあった
その後、“SP”に連絡し、その“金嶺茂治”の顔写真を入手し、佐々木は、再び“特異体質”を発動
だが・・・・佐々木は困った顔をしながら
「この顔写真から、金嶺茂治もやはり、『SC』のメンバーでなく、“特異体質者”でも無いですね・・・でも一年前までの“経歴”しか観る事が出来ず、“その事件の経歴”はありません・・・もしかしたら、この“顔写真”・・・“一年前”に撮影した物ではないでしょうか」
と、言って来た
なるほど、佐々木の“特異体質”は・・・“顔写真”の場合、その写真を撮った日までしか見れないのかと推測した
「それなら、最新の“顔写真”を手に入れれば、判明するって感じだな」
と、私は佐々木に話しかけると
佐々木はにっこりと笑い
「はい!!!それでは、“首相警護隊”に連絡して、最新の“顔写真”を入手しましょう」
と、返事したあと、スマホを取り出し連絡していた
私は、佐々木が”特異体質“を使いすぎていると心配になり
「佐々木君・・・君は“特異体質”を使いすぎていると思う・・・ここらで休んだらどうだ?」
と、提案した
佐々木は、困った面持ちで
「いえ、大丈夫です・・・」
と、無理をしようとしたので
私は、真剣に
「やはり、駄目だ・・・休憩をとってくれ」
と、咎めた
佐々木、にこっと笑い
「総理がおしゃるなら・・・」
と、言った後、私の議員室の仮眠室まで行って休憩をしてきた
私は、1人ソファーに座りながら・・・
(何時までも、佐々木1人だけ頼るわけにはいかない・・・あと何人か“情報収集”の出来る者がいれば助かるのだけど・・・)
と、思いながら、たそがれていた
その後、10分くらい経ってから
「大変です!!!!総理!!!!」
と、佐々木がスマホを握り締めながら慌てて、仮眠室から出てきたと思ったら、急にテレビをつけだした
すると・・・・根岸達也、その上の者の金嶺茂治が、何者かによって襲撃され死亡、屋敷や組事務所などが燃え上がり、まるで一切の“証拠”を残さない位の破壊の限りを尽くしていた映像が、テレビの報道番組の速報から流れていた
私と佐々木は、唖然としていた・・・これから、“溝口財政省事務次官の妻子誘拐未遂事件”の真相を迫る事が出来ると思った矢先に・・・
第30話へと続く・・・・・
<<後書き>>
やっと、”誘拐犯の黒幕”が判明し、『SC』との繋がり等の”真相”が分かりかけた時に、その黒幕の突然の”死”・・・どちらにしろ『SC』は、日本国の繁栄を”望んで”はいない事は確かの様です
そして、人見志郎は”一体何を考えて”いるのでしょうか?
次回も”お楽しみ”にして下さいね~~~
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