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・・・・・

 

<<前書き・・・>>

 

この回で、林ちゃんたちの「ガオシック・パーク」活躍記が終了します~~~

気になったら続きを読んで頂けたら嬉しいですね~~~

 

<<・・・・・・>>

 

第28話 NSJで、魍魎退治するとは思わんかったわ(8) 

 

 

どうも・・・僕は、林郁郎(はやし・いくろう)

何時もは、主人公の寿真琴さん視点なんですが、なにか“天の導き”が良く分からないけど、少し、僕の視点の話が続くことになりました・・・

 

・・・・・

 

このまま、牧志と植田が喧嘩して、お互い自滅してくれたらっと思ったら・・・

 

如月さんが

「おい!!植田に牧志よ~~、また、仲間同士喧嘩してどないすんねん」

と、呆れながら、咎めてたよ・・・・

 

“如月さん~~余計な事しないで~~~”

と、僕も美咲さんも心の中で叫んでたよ

 

如月さんの讒言を聞いた2人は

 

「確かに、今は仲間割れしてる場合ではないな・・・」

と、妙に納得した植田が呟き

 

「おい!!牧志、この騒動終わらせたら覚悟しとけよ」

と、上目遣いで牧志に嗾けると

 

「それはこっちの台詞や~~植田、てめえこそ覚悟しろや」

と、牧志がバツの悪そうに植田を睨みながら同意し

 

さっきまでお互いに身体を向きあって喧嘩してた植田と牧志が、今度は僕たちに身体を向け

 

植田が、如月さんに向かって“雷光の閃光”を纏った戦斧を構え、何時でも攻撃に転じる体勢になり

 

「“フウガ”さん、見苦しいとこ見せてしまったな・・・今度こそ、あんたを倒してやるぜ」

と、にやりとした顔で、如月さんに語り

 

如月さんも、一息を入れた後、“旋風の閃光”を纏った棍棒を構え、臨戦態勢をとり

 

「ほんまに、お前の“短絡的な処”全然変わらんなぁ~~、儂を倒せるんならやってみろや~~」

と、言い返した、途端に、植田が如月さんの間合いに入り、戦斧を振り上げ

 

「「長い説教はいらん!!!!今度こそ死ねや~~~」」

と、叫びながら縦斬りを掛けてきた

 

“あ、危ない!!!如月さん!!!!”

と、僕は叫びそうになったけど

 

その前に、如月さん、植田の“縦斬り”を寸で横に避けたと同時に、植田の腹目掛け、棍棒を“横振り”を決め、見事にヒットし、植田は、樹木の茂みまで吹っ飛ばしたんだ

 

如月さんと植田の闘いを見守っていた牧志が、呆れ顔で

 

「「おい!!植田よ~~~~これで御仕舞いかよ、面白んないで」」

と、大声で嫌味な事を言ったら

 

「「う、うるせ~な~~~俺はまだいけるぜ~~」」

と、大声で言い返しながら、樹木の茂みから植田が現れ

 

腹を押えながら、悔しさと痛みの歪んだ顔をしながら

 

「流石は“フウガ”・・・俺に“特異体質”がなかったら、今頃、お陀仏だったぜ」

と、言いながら、“雷光の閃光”を纏った戦斧を構え、臨戦態勢をとった

 

でも、何処かぎこちない感じで構えていたので・・・如月さんの攻撃が効いて、まだ回復してないのだなっと、僕は感じたんだ

 

「まだ、立ってられるとはな・・・次は、儂の方から行くで」

と、“旋風の閃光”を纏った棍棒を横に構えながら、速攻で植田の間合いに入り“横振り”を決めようとしたが

 

「「それで、俺を倒せると思ってるのか!!!」」

と、植田が、如月さんの法撃を受け止めようと、“縦斬り”を掛けてきた

 

「引っかかったな~~」

如月さんが、途中で“横振り”を引っ込め、植田の“縦斬り”を躱し、引っ込めた反動で、身体を回転しながら、棍棒を縦に上げ

 

既に振り下ろした戦斧を持った植田の両腕目掛け、棍棒を振り下ろした

 

咄嗟に気づいた植田は、素早くバックステップし、両腕は無事だったのだけど、“雷神の戦斧”を具現化させる法具のグローブの方は、”その法撃“に触れて”ボロボロ“に破られてしまったんだ

 

「「し、しまった!!!!」」

と、絶叫する植田・・・・いくら“法力者”とは言え、法具が無ければ“普段の人間”と変らず

 

いくら、植田が普通の人より体格・筋力が高いとは言え“邪魂”ハンターには勝てない

 

如月さんは、そのままバックステップした植田を追いかけた

 

「「ち、畜生!!!!」」

 

と、植田は“法具の無い”まま、仕方なくパンチングを仕掛けたが

 

「ほれ!!!」

と、如月さん、あっさりと植田の腕を捕まえ“背負い投げ”をして、巨体を空中の回転させ倒したんだ

 

如月さん、棍棒に纏った“旋風の閃光”を、植田の胸に当て“閃光”を浴びせ、身体を痺れさせ、動きを封じたんだ

 

「「く、くそ~~動かねえ!!!」」

と、植田は痺れた身体で足掻き、如月さん一息いれた後

 

「“金属性”の持つ“法力者”がくれば、身体の痺れを解除できるやろうから、ここで反省でもしとけ・・・」

と、呆れながら語り、その後、人差し指を“自身のこめかみ”に持って行き

 

「植田よ~~~仕掛ける“法撃”が大振りで単純なんだよ・・・少しは頭を使って、“法撃”に変化つけろや」

と、“にか~~~”と笑みを浮かべ、心優しい?アドバイスをしていたんだ

 

如月さんの“心優しい?アドバイス”を、聞いた植田、悔し涙を流しながら

「「く・・・く・・・くそ~~~~!!!!」」

と、雄たけびを上げていた

 

・・・後は、牧志と恐竜の“魍魎”2体のみ

 

僕たちが、牧志の方へ目を向けると・・・

 

牧志、少しビクッとしたのか

 

「ちっ、植田の奴、やられやがって・・・」

と、顔を歪ませ呟きながら、指を鳴らし

 

「スピノ、ティラノ、あの3人を殺してまえ」

と、指示を出し2体の恐竜の“魍魎”は、僕らに向かって襲撃してきた

 

やはり、僕らの“法撃”を掛けても“バリア”を張られ、しかも“魍魎”に翻弄されてる隙をついて、牧志の“土埃のリング”が飛んで来るから、どうしても“決定打”を討つことが出来なかったんだ

 

「「いいぞ!!!いいぞ!!!!このまま、あいつらの体力を奪ってやれや~~~」」

と、牧志は、勝ち誇った気色悪い笑みを浮かび

 

「この“バリア”さえ無ければ、あの牧志を倒せたのに・・・」

と、僕らは、悔しい思いで嘆きながら、恐竜の“魍魎”と牧志との攻防が続いていたのだけど

 

“もう駄目だ・・・”

と、体力限界に、僕たちの心が折れそうになった時・・・奇跡が起こったんだ!!!!

 

急に恐竜の“魍魎”たちの“バリア”が消滅したんだ

 

「「何やと!!!??どないなってんねん!!!!」」

と、絶叫し困惑する牧志をよそに

 

僕らは、“バリア”を失ったティラノとスピノの“魍魎”の胸を目掛け

 

「「今だ!!!!」」

 

と、僕らの“法撃”が見事に恐竜の“魍魎”の胸に与える事が出来き、恐竜の“魍魎”の中の“邪魂”を浄化でき、NSJのスタッフの姿に戻って地に伏せることが出来たんだ

 

「なんでや~~急に“バリア”が消滅しやがって~~~、そのせいでスピノ、ティアノがやられてもうた・・・」

と、牧志が、絶望した顔で頭を掻きながらアタフタしてたが

 

“後は、牧志のみ・・・・”

 

僕たちは、1人残った牧志に臨戦態勢をとると

 

牧志の奴、顔を歪ませ焦りだし

「「くそ~~」」

と、呟きながら、あちこちと見まわし・・・

 

ある方向を見た後、にたっとしながら、具現化した“トンファ”を回しながら

 

「「これでも喰らえや~~~」」

と、多数の“土埃のリング”を、僕ら目掛け放ち

 

僕らが、“土埃のリング”を打ち落としてる間に、牧志は、「ガオシック・パーク」のジェットコースターの路線に乗り移ろうとジャンプをして逃げようとしたが

 

「「逃がしてたまるか!!!」」

 

僕は、牧志のその所業を見逃すことなく法術“捕縛の蔓”を仕掛け、牧志を縛り上げ

 

「あたしが、止めを刺してあげるよ」

と、美咲さんが、牧志がこれ以上逃がさないよう“炎舞の矢”を放ち、牧志の身体を痺れさせ

 

「「くっくそ~~~!!!」」

と、牧志は藻掻きながら、叫んでいた

 

“ふう~~やっと、牧志と植田をやっつける事が出来たよ・・・・”

 

僕は、牧志と植田を倒し「ガオシック・パーク」での“魍魎討伐”が終わった事に安堵し

 

後は、真琴さんと房江さんの後を追って「クリオン・パーク」に向かうのみとなったのだけど

 

その前に“邪魂”から解放され気絶してる入場者やスタッフの救助と、身体の動かない牧志と植田の捕獲をどうするのか考えてる時

 

既に、如月さんが、無線機を使って、救援隊の要請をしていて

 

「もうすぐ救援隊がここに来るから、後は任せて、急いで「クリオン・パーク」へ行くで~~」

と、大声で僕らに指示を出し

 

「了解です!!!」

と、返答した後、僕と美咲さんは、如月さんの後を追って、「クリオン・パーク」に向かうのでした

 

それにしても、何故、恐竜の“魍魎”に“バリア”を張る事が出来き、そして急に“バリア”が消滅したのか?

 

この答えは、「クリオン・パーク」についた時、すぐに解ったんだ

 

 

第29話へと続く・・・・・

 

<<・・後書き・・>>

 

牧志・植田コンビを無事に倒し「ガオシック・パーク」での”魍魎討伐”が完了した林ちゃんたちは、真琴・房江が先に向かった「クリオン・パーク」へと足を進めました

 

さて、次回は、あの真琴といがみ合っていた姉妹のお話に続きます・・・ではお楽しみに~~~

 

<<・・・・・・・>>

 

 

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