前回は・・・

 

 

↓初めから読んで頂けると、少々の『政治・経済』が分かると思います・・・

 

HACARI

 

 

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・・・・・

 

<<前書き>>

 

ご都合主義のストーリーと、政治風刺になっていますので、エンタメとして読んでみて下さい

”これは違うだろ”って言う部分もありますが・・・”異世界”って事でご勘弁を

 

この回から、衆議院選挙後の日本国を救うべく政策が始まります・・・まず初めに『内政編』を読んでみて下さい

 

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第26話 救国への道・内政編(1)・財政省との衝突

 

私は、異世界の日本国、内閣総理大臣を務める・駿河義弘(するが・よしひろ)

その中身は、現実世界の日本から転移してきた、只の政治オタク・サラリーマン

 

衆議院選挙が終わり、特別国会が召集され、私は再び、内閣総理大臣に指名され、日本国憲法の規定により、天皇陛下(地精型(ドワーフ)・男性・58歳)から任命を受ける事となる

 

私は、内閣総理大臣として、国会議事堂・衆議院議場・演壇に参上し、「所信表明」演説を行った

 

その内容と言えば、不景気の最中でありながら“緊縮財政”による“政策”を行った為に、国家の国力が衰退し、国民の所得を減らしてしまった事への“過ち”を詫び

 

これからは、国民を富ませ、国家を繁栄され、世界に貢献できる先進国への復興させる事の宣言を行い

 

そして、国家の運営に、国会議員や地方議員、中央政府行政官、地方公務員だけでなく、あらゆる企業や、一般国民も共に協力をして欲しい事を述べ

 

私の「所信表明」演説を終わらせた

 

そして、衆議院議場内は、野党も含め、盛大な拍手がされ、先行きが明るい雰囲気と、高揚感に包まれていた

 

・・・・・

 

そして、通常国会まで、まだ時間があるため、国民生活を一日でも早く立て直すため、臨時国会が開かれ

 

与党、野党含め多くの法案が提出されたので、先に緊急性の高い法案の審議をすることとなった

 

それでも、かなり多くの法案がある為、法案ごとに委員会を創設し審議を始める事となった

 

私が提出した法案である・・・

 

国民・厚生年金保険料、国民・厚生年金保険料、健康・社会保険料、雇用保険料徴収の廃止の法案について、委員会を開き審議する事となった

 

その委員会には、各政党の国会議員は勿論、各省庁の行政官も参加をしている、特に、労使厚生省(ろうしこうせいしょう)福祉保健省(ふくしほけんしょう)、そして財政省の行政官などは、事務局長自ら参加をしていた

 

 

ほう・・・労使衛生省、福祉保健省の事務次官が参加するのは、多分・・・法案は賛成だが、事務的な問題があるとして、進言を行うだろう事は想像できるが

 

財政省の場合は、どうにかして財政を出来る限り出し惜しむことが目的だろうし、労使衛生省、福祉保健省が出しゃばらない為のプレッシャーをかける為だという事が見て取れた

 

だが、以前なら、各省庁が予算をつけて貰うためには、内閣府に伺う前に、先に財政省に伺っていたのだ

 

それでは、同じ“省”なのに公平でなく、いかにも“財政省”が各省庁より上・・・いや“内閣府”より上だと言っているものだ

 

ここから、“財政省”は、あくまで各省庁と同じ立場であり、“内閣府”より・・・いや“国会議員”より“下”だと言う事を分からせる機会でもある

 

・・・・・

 

まず初めに・・・

 

「この委員会にご出席頂き、ありがとうございます・・・国民・企業の所得が上がらず、物価がどんどん上がっていく状況では、何時かは国民や企業の所得が減少し貧困化していくでしょう・・・その為に、“国民・厚生年金保険料、国民・厚生年金保険料、健康・社会保険料、雇用保険料徴収の廃止の法案”を提出しました・・・その法案の内容も含め、審議を始めます」

と、私が挨拶をした後

 

企業にしても、従業員にしても大きな負担になってる“健康、年金保険料の徴収”を廃止する法案ついての審議が始まった

 

現行の憲法に対して違反をしていないか審議に入り、法律上問題はないと判断をした

 

その後、この法案を国会に通し、議決を行うか否か審議が始まった

 

各政党の国会議員たちは、概ね賛成をしてくれたが、即座に異議を唱えたのが、財政省・事務次官の溝口健司(みぞぐち・けんじ)獣精型(ビースト)(熊耳)・男・59歳)であった

 

「全国民に、保険・年金をほぼ無償で提供するのに、どれだけの金額が必要なのか分かってらっしゃるのですか?・・・・毎年10兆、20兆では済まされないのですよ・・・駿河総理どうされるのですか?・・・答えて下さい」

 

と、質問を噛ましてきた

 

流石は中央省庁の官僚・・・後の“財源は、国債・通貨発行権、若しくは増税ですか?”とは誘導させるようなことはしないな・・・

 

そりゃ・・・そんな事をすれば、自ら“地雷”を踏む羽目になるものだからな

 

私は、そんな事を気にせずに

 

「勿論、それらの財源(ざいげん)は、通貨・国債発行権を行使するが、それがどうした?・・・それとも、“増税”すると言う言質を待っていたのか?」

と、敢えて財政省の“虎の尾(この省庁は、減税と通貨国債発行権は禁句らしい)”を踏み、淡々と応答をした

 

その財政省・事務次官、一瞬悔しさを滲ませた顔をしたが、直ぐに笑みを浮かべ

 

「通貨・国債発行権と、簡単に仰いますが“国の借金”“国家が破綻”や“ハイパーインフレ”、“通貨の信認”と言う言葉の前に・・・“無造作”に通貨・国債発行し、福祉制度を濫発(らんぱつ)すると、国民は“それ”に甘え、“労働意欲”を失う可能性高いと思われますが・・・総理、そこはどうお考えがあるのですか?」

 

と、中々鋭い質問をしてきたな・・・何時かは“そのような質問”をされるとは思っていた

 

財政省が・・・いや、その背後に蠢くモノが“通貨・国債発行権”の行使を、国会や国民から取り戻されると“権力の維持”が出来ないため、それを防御するには

 

“国の借金”に“国家破綻”、“ハイパーインフレ”、“通貨の信認”、“お金のプール論”などの“便利なキャッチフレーズ”を並べ、私たち国民を“騙し”ながら権力を維持させたのだ

 

だが、“感の鋭い”もしくは“心ある”一部の国民たちが、“それらのキャッチフレーズ”をことごとく論破し“インターネット”の普及に伴い、一気に一般国民に知れ渡り、徐々にではあるが、財政省の“権力”を切り崩していったのだ

 

もう、後がない財政省は、“通貨・国債発行権の行使”を行うと“国民の労働意欲の喪失”すると言った“キャッチフレーズ”を謳う事は予想していたのだ

 

だが、このキャッチフレーズも、ある経済評論家が、すでに『通貨・国債発行権の価値の“担保”は“供給能力”』と言って阻んでいるのだがな・・・

 

それに“この発言”イコール“国民を甘やかすな”と、上から目線で言ってるもので、大衆の前で言ったら、忽ち“公務員の癖に、国民を馬鹿にするな!!!”と非難されるだろう

 

財政省は、“このキャッチフレーズ”に、私が“対応出来なかった”ならば

 

「“国民の労働意欲を喪失”してしまった場合、“税収(増税とは言っていない・・)は見込めなく”なり、“通貨・国債発行権の行使”を行ったために、“国家財政破綻”してしまう」と、畳みかけて、周りにいる国会議員たちに、再度“緊縮財政脳”させる企みが見えて仕方がない

 

だが、私の回答は・・・

 

「溝口財政省事務次官、中々鋭い質問だ・・・通貨・国債発行権の担保は、全国民が懸命に働いて創造した“物やサービス”だ・・・要するに、その源泉が国民の“労働意欲”だと言う事は否定できないだろ

 

貴方の言う通り、“財政出動”の度が過ぎれば、国民が“そんなに働らなくても、沢山のお金が入ってくる”と感じ、だらけて労働意欲が喪失する事があるだろう・・・

 

だが、“緊縮財政”をし過ぎても、“どれだけ働いても報われない”と感じ、やる気を無くし、労働意欲を失う」

 

と、言った後、さらに

 

「今は、所得が上がらない上、物価の上昇も激しい・・・国民は、“働けど、一向に良くならない”と感じ、“労働意欲”を失いつつある・・・大げさのようだが、そのまま“緊縮財政”を続けると本当に国民の“労働意欲を喪失”してしまうぞ・・・その“労働意欲を喪失”した全国民に“生活保護”を与えてたら・・・それこそ、国家破綻をしてしまう事は、想像に難くないだろ・・・それに比べたら、“保険・年金保険料徴収の廃止”など可愛いものだ」

 

と、畳みかけたが、それでも、溝口財政省事務次官は“納得”はしないだろう、悔しさの余り唇を噛んだあと

 

「・・・今の状態でも、国民は懸命に働いてるでしょう・・・貧困は、自己責任だと思いますが」

 

と、言って来たので

 

「ふ~~ん?国民に、何の報いの無い“労働”をさせるのか・・・まるで、“奴隷”のようだな・・・それに“自己責任”を問うなら“政府”なんて要らないのだよ、つまり貴方は、要らないのだ・・・要するに、貴方がた政府の者に“余計な事しなくて良い”のだよ・・・国民の一員である私ならそう思うよ」

 

と、私がジト目で言い返したら、溝口財政省事務次官、慌てて

 

「だから、ちゃんと“保険・年金”制度があるではないですか?」

 

と、まだ言い返したので、私は呆れ上目遣いで

 

「へ~~、国民は“奴隷”だと認めるんですね・・・だから、“保険・年金保険料”と称して搾取するんですね、財政省は・・・通貨・国債発行権は、国家国民の“権利”だ・・・それを、国民の“保険・年金”の為に使って何が悪いのだ・・・制限はあるが、国民が健全に“物やサービス”を創出できるなら、その権利を行使できるだろ」

 

と、答えた

 

溝口財政省事務次官、頭を抱えながら

 

「誰も、国民を“奴隷”と言ってません・・・それでは、好景気になり国民の“ふところ”が潤い過ぎて、総理の言った“だらけて労働意欲を喪失”をした場合、どうすれば良いのですか?」

 

と、質問をされたので

 

「その時は、“増税”や、貴方たちの得意な“緊縮財政”的な政策を行えば良い・・・但し、又、不景気に突入したら、“積極財政”的な政策をさせてもらう」

 

と、にこりと返した

 

別に、私とて『緊縮財政』的な政策を“否定”してる訳ではない、ただ“タイミング”を度外視して施行するから阻んだのだ、タイミングを間違った政策をして“国家破綻”させる訳にはいかないからな

 

この後、溝口財政省事務次官、黙ったまま、顔を下に向き、肩を震わせていた・・・だが、私を“論破”出来ずに悔しがっているより・・・むしろ何か怯えてるようにも見えた

 

やはり・・・あれら(・・・)のせいだな確信した

 

そして、それへの対応の準備もすでに整えていたのだ

 

 

私は、溝口からは何も質問をされなかったので、委員会に出席してもらっている方々に

 

「他に意見はないですか?・・・労使厚生省と、福祉保健省の事務次官の方がたは、何か意見はないのでしょうか・・・そこにいる、財政省事務次官に気を遣わなくても良いですよ・・・何かされた場合は、私が責任を持つ」

 

と、言うと

 

労使厚生省と、福祉保健省の事務次官の方がた、安心をしたのか、ある書類を委員会の者全員に配り、説明がなされた

 

その書類の中身は、“保険料徴収が廃止された”後の制度の見直しや、業務に関する規則などを盛り込んだ・・・つまり、私の“法案”に、補足したものだった

 

最後は、その“法案”は、国会に提出する事に決定し、委員会を閉会する事となった

 

・・・・・

 

その後、国会議事堂内・委員会室を出た後、私は、肩を落とし青い顔をした溝口財政省事務次官に駆け寄り

 

「お疲れ様です、溝口事務次官・・・少し時間よろしいでしょうか?」

と、声を掛けたら

 

溝口は、私の顔を見るなり、怒った顔で睨みつけ

 

「総理・・・貴方のせいで、私は・・・」

と、唸った処で、私は、溝口の耳に近づき

 

「貴方の妻と息子さんは、無事ですよ・・・攫われる前に、犯人を取り押さえる事が出来ました」

と、耳打ちをすると

 

溝口、目を見開き驚きながら

「本当ですか?」

と、問われたので

 

「はい、平穏無事に元気で過ごされていますよ」

と、応答すると

 

溝口、肩を震わせ涙を流しながら

 

「そ、総理・・・ありがとうございます・・・妻と息子を救ってくださって」

と、嗚咽を漏らしながら、感謝され

 

私は、頬を掻きながら

「い、いや・・・同じ国家国民の事を考え、政治を行っている者同士、助け合わないでどうします」

と、言うと

「ほ、本当にありがとうございます」

と、溝口、益々涙を流し、泣き続けるのであった・・・

 

その後、溝口から、財政省が“緊縮財政教”の本部になったのか?経緯を聞くことができたのだった

 

 

第27話へと続く・・・・・

 

 

<<後書き>>

 

ここからが、もし日本が『積極的財政出動』した時、想像のストーリーが展開されます

『突っ込み処』は沢山ありますが、是非とも続きを読んでみてください

 

いよいよ、『緊縮財政教の総本山』財政省の秘密とは?一体どうなっているのでしょうかね~~~

 

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