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第13話 特異体質?何それ?”美味しいん?”
うぃっす~~~あたい、寿真琴・・・元気溌剌な可愛い(自称)女の子やで~~~
只今、ミヤコ・ドーム大阪にて、ワーム型魍魎の討伐してる処やで
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いきなり、ワームの6本の掌から、あたいたちを狙い“粘々しい糸”が大量に飛び出してきたんで
「えい!!」
林ちゃんが、あたいたち全員に、“大きな葉の盾”の法術をかけ、ワームの攻撃を防いだ
「ナイス~~流石は、林ちゃん~~ファインプレーやで」
と、何時ものように誉めると、林ちゃん何か知らんけど、不思議な顔をしていた
“あたい何か悪いこと言った?”
と、首を傾げてる間に
美咲ちゃんが、“炎の矢”を連続法撃し、ワームの6本の腕を破壊した
美咲ちゃんも、不思議な顔をしながら
「あれ?調子が戻ってる・・・どゆこと?」
と、呟いていた
その後、タコ坊主が、”疾風の閃光の刃”をワームの女性の上半身を模った部分に法撃を与えたら、縦に真っ二つに引き裂かれた
(ほう~~すげ~~法撃力やな)
タコ坊主の法撃の威力に感心しとったんやけど
タコ坊主自身も驚いて
「おいおい!!!さっきもやったが・・・儂にあれだけの法撃力があったんかいな」
と、叫んでいた
何じゃいそれは?・・・頭の中、訳わかめな状態に堕ちいった・・・あたい
「また再生しようとする・・・そうはさせんよ!!!」
と、房江さんが、再生しようとするワームに“漆黒の閃光の輪”を複数回、撃ちまくったんやけど
ワームの奴、自身の尾っぽで、房江さんの法撃を受け止め、その間に、美咲ちゃんと、タコ坊主によって破壊された、女性の上半身が再生しよったのよ
また、房江さんによって引き裂かれた尾っぽも再生し、次は、あたいら目掛け振り回してきよった
あたいたちは、その尾の攻撃を躱し、次の攻撃を移ろうとしたら、またワームの掌から、大量の粘々しい糸を縦横無尽に、まるで蜘蛛の糸の様にスタジアム中に張り巡らせた
あたいたちは、その粘膜の糸を何とかくぐり抜けて、無事やったんやけど、1人だけ粘々しい糸に絡まった者がいた・・・それは、図体のデカいタコ坊主であった
あたい、そんなタコ坊主の姿見て“わ~い、ざまあみろ”と思ったけど、やっぱり同じ“邪魂”バスターとして、ほっとかれへん
あたいは、直ぐに、粘々しい糸に絡まった、タコ坊主を助けようとしたら
「あんま・・・儂を舐めんなや~~」
と、タコ坊主、身体中に力を入れ、絡まった粘々しい糸を破り、“旋風の閃光”を纏った棍棒で
「儂の“風神の棍棒”の錆にしたるわ~~~」
と、雄たけびを挙げながら、ワーム目掛け跳躍し
あたいも、あのタコ坊主に負けじと、ワームの方に方向転換をし“雷撃の閃光”を纏った鎚で、殴り掛かって行ったで
「あたいの“雷撃の槌”を喰らえや~~」
と、大きな気合の入った声を張り上げ
タコ坊主の法撃と同時に、女性の上半身にクリーンヒットし、ワームの上半身がぐちゅくちゃにしてやった
『『ぶおーーーーーー』』
と、ワーム、悲痛な叫びを挙げながら、下半身の尾で、あたいとタコ坊主を叩き付けようとした処を
「「危ない!!!!」」
と、房江さんの“漆黒の閃光の帯”で、寸での処で尾を斬り裂いてくれたのよ
“助かった~~”
と、ほっとしたのも、つかの間、頭と尾が無くなったワームが再生しようとした処を、林ちゃんの“絡みつく蔓”の法術で、ワームの動きを封印し
美咲ちゃんの“炎の矢”で、ワームの腹を撃ち抜き、撃ち抜かれた処から黒い靄・・・“邪魂”の姿が現れ、断末魔をあげながら浄化して
やがて、ワームの姿から、女性の姿に戻ったんやで
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やっと無事にワームを倒した、あたいたちはドームの外に出て、バリケードの側まで移動すると
「真琴ちゃん久しぶり~~寂しかったよ」
と、美咲ちゃんがあたいに抱き付き、
「美咲ちゃん久しぶり~~」
と、あたいも抱き返した
「謝花主任、真琴さん、お久しぶりです、ここで会えるとは思いなせんでした」
と、林ちゃんが、あたいと房枝さんに挨拶してくれた
長年の戦友と会えて、そのせいか、あたい少し涙が出てもうたよ・・・
房江さんも嬉しそうに、林ちゃんと美咲ちゃんと話していた
「なんや、お前たち知り合いやったんか?」
と、タコ坊主が驚きながら、言って来たので
「そやで~~東京で一緒に“魍魎”討伐してたんやで~~」
と、言ってやったら
そのタコ坊主、苦笑いしたあと
「そうかそうか・・・こりゃ~~すまん事やってもうたな」
と、あたいが最初にワームに法撃してる横で、“旋風の閃光の刃”を飛ばした事を謝ってくれた
「それに、嬢ちゃんの鎚捌きすげ~~やないか、あのやさぐれの牧志よりいいんじゃね~~~」
と、あたいの事認めてくれて、お褒め目の言葉を頂きました・・・でも、あれほど憎かったのに、こんなに親しくされると拍子抜けしてもうたわ
「儂の名前は、如月友哉ってもんだ・・・嬢ちゃんの名は何て言うんだ」
と、言われたんで・・・タコ坊主改め、如月のおっちゃんに
「あたいの名は、寿真琴って言うんだよ、よろしくな~~」
と、握手を求めたら、如月のおっさん、気恥ずかしそうに
「真琴の嬢ちゃんから握手求められるとは思わんかったわ・・・今後とも宜しく頼むで」
と、握手してくれた
その後、如月のおっちゃん、怪訝そうに
「寿・・・?」
と言いながら考え込んだ後、あたいに
「寿って、寿勇矢の・・・」
と、質問してきたんで
「それ、オトンの名前やで」
と答えたら・・・・
如月のおっちゃん、頭を抱え
「あの人の娘やったんかい!!!危ね~~~~」
と、190はありそうな大男が震えながら嘆いていたので
あたい、頭を捻りながら
「何やの?」
と聞いたら・・・
何と!!!!
あたいのオトン・・・高校生の時、大阪市内界隈では、滅法喧嘩が強くて、まるで嵐のような喧嘩の仕方をすることから、“嵐の喧嘩番”と言われ恐れられてたんやって・・・
如月のおっちゃん・・・オトンの高校の後輩で、いつも一緒に他校の者と喧嘩売ってたんやって・・・今回の“魍魎”討伐の嫌がらせしたことは内緒にしてって言われたんやけど
そんな事より、まさかこんな所で、オトンの気恥ずかしい武勇伝聞かされるとは思わんかったわ・・・
傍で聞いていた、房江さん、林ちゃん、美咲ちゃん、すっかり引いてもうたやんか
あたい、穴があったら入りたいわ・・・ぐすん・・・オトンの馬鹿・・・
そうこうしてるうちに、“魍魎”になっていた女性は、救急車に運ばれ、現場検証が終わったのか、圭吾さんが駆けつけてくれ
「如月さん、房江ちゃんたち、“魍魎”討伐、お疲れさん」
と、労ってくれた
「圭吾君もお疲れさま」
と、房江さん、恋する乙女の如く圭吾さんに挨拶をしてたら、圭吾さんも気恥ずかしそうに
「ありがとう、房江ちゃん」
と、答え、この二人だけ、青春ラブコメみたいな雰囲気になってもうて・・・
その2人を見ていた、周りの人たち“そのシチュエーション、別の場所でやってよ”って感じで、遠い目で引いてたのよ~~~
如月のおっちゃん、困った顔で
「おほん」
と、咳き込むと、やっと房江さん、圭吾さんが元の世界に戻ったのか、2人とも恥ずかしそうに顔を赤らめてたよ
あたい、そんな房江さん見て、普段は“格好いい素敵なお姉さん”やのに、幼馴染の圭吾さんの前では“可愛い純情な女の子”なんだな~~~と感心してたよ
その後、如月のおっちゃん真剣な面持ちで
「圭吾の旦那、ちょっと聞いてくれへんか?」
と、言って来たので、圭吾さんも真剣になり
「如月さん、何でしょうか?貴方が真剣に話すって事は、余程重大な話ですね・・」
“よく見たら・・・圭吾さんと、如月のおっちゃん、同じくらいの背丈してんな~~すげ~~迫力やな~~”と、あたい感心してたら
「この“邪魂”バスターたちの中で、誰か“特異体質”の奴、居てんのと違うか・・・そう、謝花房江と、寿真琴が来てから、急に法撃力が上がりよったからな・・・」
と、真剣な面持ちの如月のおっさんが話しかけてきた
あたいは、何それ美味しいの?と思ってしまうほど、“特異体質”の事がよう分からんかった
<<後書き>>
ここでも、『異世界・日本救国論』でも登場した”特異体質”がやっと出てきました・・・
”特異体質”って、正直”後付け”でございます・・・理由が
『は???いつの間に『救世主』なってんねん』と『異世界・日本救国論』の舞台が同じだからです・・・・
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