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<<前書き>>

 

いつも元気な、寿真琴

無事に、就職できると良いですね・・・

 

そんな時に、元上司の謝花房江と出会ったが・・・・

 

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第8話 とんでもないモンに遭ってもうた・・・ 

 

 

口をパクパクしながら驚いてる、あたいをよそに

 

「久しぶりやね~~真琴さん・・・貴女も今就活中なんやね~~~」

と、一緒に仕事をしてた時のクールな雰囲気の房江さんやなく、大阪のお姉さんばりの腰の柔らかい雰囲気丸出し、笑顔一杯で、あたいに声をかけてきはったんよ

 

あたいは、つい・・・

「房江さんて、東京出身やないの?・・・大阪弁喋れるんや」

と、質問してもうたよ

 

房江さん、瞳を細め微笑み、あたいの近くに寄ってきて

「出身はここ大阪の大勝区やで、中学校卒業してからかな、父の転勤で東京に住むようになったんわ・・・一緒に仕事してる時、私ずっと標準語やったもんね・・・東京で真琴さんの大阪弁聞いた時、ホント懐かしかったよ」

と、答えてくれはった

 

あたいは、まさか憧れの人が、同じ出身だと解かり、つい嬉しくなって

「まさか!!!あたいの憧れの女性が同じ“大阪出身”とは思わなかったわ~~」

と雄たけびを挙げてもうて、勢いよく頭を下げ

 

「房江さん!!!これからも同じ“邪魂”バスターとして、よろしくお願いします」

改めて挨拶をしたよ

 

房江さん、あたいの余りに行動に戸惑ってしまって

「ま、真琴さん・・・こちらこそ宜しくやで~~」

再び、笑みを浮かべ

「貴女の元気な処見てたら、ホンマに此方も元気になってまうんよ」

と、褒めてくれた

 

そうなんや~~あたいの元気、房枝さんにも与えてたんや・・・良かった

 

あたいも負けじと

「房江さんの大阪弁、様になってますやん・・・いつものクールビュティーな雰囲気から、可愛い大阪の女の子みたいな雰囲気になってたで~~」

と、褒めてみたら

 

房江さん少し、顔を赤らめ

「真琴さんってお世辞上手いね~ありがとうね~~」

と感謝され

 

あたいも、照れくさそうに

「いえ~~どういたしまして~~こちらこそ、ありがとうございます」

と、返答した

 

房江さんが、受付の方に指差し

「真琴さん、ずっと、受付の人が待ってるみたいやで・・・」

と、注意を促すと

 

あたいは慌てて

 

「あっ!!!すんません・・・」

と、言いながら、受付の方に向かい、さっき紹介してもらった就職先の案内状を貰った

 

「真琴さん、次の就職先が決まったら良いね~~」

房江さんが、声をかけてくれた

 

あたいも、気合を入れて

「はい、頑張っていきます」

と、返答した後、房江さんは受付の方に向かい、次の就職先を探して貰うよう要請していた

 

その前に、房江さんが、あたいの案内状をチラっと見た時、一瞬、少ししかめた顔をしてたんよ・・・何やったんやろう~~と思ったけど・・・気にせず

 

あたいは、案内状の住所と載っている地図をみながら、次の就職先になるだろう、個人事業の「“邪魂”ハンター」の元へ面接に行った

 

・・・・・

 

その場所に着いた処が、すげ~~ボロアパートやったんよ

 

それで“うわ~~”と思いながら、その一階にある「“邪魂”ハンター」の事務所に入ると、丸い耳と縞々模様の太い尻尾のついた、如何にもガラが悪そうな細マッチョの獣精型(ビースト)の男性が、ソファーにどかっと座っててん

 

「どんな奴かと思うたら、こりゃまた可愛い嬢ちゃんやないか」

と、気色い雰囲気に包まれながら呟いてたんよ

 

あたいも、顔を引き攣りながら

「突然の訪問すいません、面接の時間を頂き、ありがとうございます」

と、適当に挨拶してもうた

 

その後、あたいは、その“邪魂”ハンターの向かいのソファーに座り、面接が始まった

 

「今日から、俺の処で働けや」

と言われたけど・・・やらしい目付きで薄ら笑いし、あたいのデカい乳を中心に全身嘗め回しながら、面接されたため、こりゃアカンわ~~思い

 

「やめときます」

と断ったんよ

 

そしたら、急に

「何やと~~われ!!!俺が、手前の世話したってやるんや、黙って従えや」

と、怒鳴りちらし、あたいの肩を掴んできたんで、思い切り腹を蹴って、ぶっ飛ばしたった

 

その後、事務所から出たら、5人ほどの野郎どもが、あたいを囲んで来たんよ・・・

 

こりゃ危険やなと察知し、法具・雷撃の籠手で“雷撃の槌”を具現化させ、素早く5人の野郎を叩きのめしたった

 

あの5人の野郎ども、地面に伏しながら、痛みの余り立ち上がれず、悔しさ満載の顔で、あたいを睨んでたわ

 

いくらあたいが、か弱い乙女に見えても、結構強いんやで~~舐めとったらあかんで~~

 

胸を張り、まるで正義のヒーローらしく背伸びした体勢で格好つけてみました・・・誰も見てくれへんけど・・・・

 

「何してんや!!てめえ~~」

後ろから、だみ声のドギツイ怒声が飛んだと思うたら、“土埃りの閃光”が地を這って突進してきよった、すかさず、あたいは、“雷撃の閃光”を纏った槌で、その閃光を叩き壊した

 

「ふん!!なかなかやるやないかい」

法具で“トンファ”を具現化させ、クルクル回転させながら、やさぐれたハンターが、やらしい目つきで、にやにやながら、あたいを舐めまわしていた・・・うわ~~気色悪いわ

 

「久し振りの“おっぱいのデカい女”やのに・・・手間に掛かる奴やな」

と呟いた後

 

「おい!!!おめえら、何時まで寝てるんや!!!!さっさと起きろや!!!」

と、5人の野郎どもに怒鳴り散らし発破をかけたわ

 

やった起き上がった5人に野郎どもと、やらしい“邪魂”ハンターが、再びあたいを囲い込んだ

 

何やねん~~えらい処紹介されたわ・・・こうなったら!!!

 

あたい、直ぐに飛び跳ね、野郎の1人の顔面を踏みつけて、一気に加速して逃げたんよ

 

「素早く動けんの、てめえだけやないで」

だみ声のやさぐれが直ぐに、あたいを追い抜き、前に塞がった

 

そういや、こんな奴でも「“邪魂”ハンター」やったんや・・・「ハンター」と言う称号持ってる当たり、あたいより“魍魎”を倒し“邪魂”浄化してる経験は多いんやろうな

 

こりゃ・・・やばいやん

 

このだみ声やさぐれ、きしょい顔で舌舐めずりしながら

「おめえの身体、俺の好みなんよ・・・せっかくの獲物逃がさへんで」

と、“土埃のような閃光”を纏ったトンファを回転させながら、あたいに攻撃を仕掛けて来た

 

あたいも、“雷撃の閃光”を纏った槌で対抗し、どう切り抜けるか考えてたんやけど

 

だみ声やさぐれと何度も打ち合ってんやけど、“邪魂”ハンターだけあって、逃がしてくれる隙が全然ないわ・・・もう倒す事に集中!!!!

 

あたいかて、オトンからスパルタ並に空手の鍛錬されたんやで~~

 

槌の先と柄の先を器用に使い、だみ声やさぐれの攻撃を躱し受け流ししながら、徐々に、あたいが有利になり、法具を持った“そいつの腕”に“雷撃の閃光”を当てる事が出来たわ

 

身体に“閃光”を当てると怪我をすることは無いんやけど、身体に流れる“法力”の流れが乱れて、一時身体の症状が変になるんよ・・・あたいの場合は“光の閃光”やから、相手がそれに触れると“痺れ”と言う症状が出るねん

 

また、法具を持つことによって、身体能力が爆上げするんやけど、離すと本来の身体能力に戻るんよ

 

だみ声やさぐれハンター、痺れた腕から法具を落とした為、身体能力が通常になったから、これでそのまま逃げても良かったんやけど・・・

 

あたい、ムカついてたから、ど突き回して警察に持って行ったるねんと思い、これからって時に、後ろから鈍器な物で殴られた感覚に襲われたんよ

 

そしたら、野郎の1人が鉄パイプもって、あたいを殴ってたのよ、気絶しそうになったけど、2発目の鉄パイプ攻撃を、槌の柄で受け止めた

 

力が入らへん・・・ここで捕まったら何されるんか分からへん

 

力を振り絞って、逃げようとした時には、やさぐれが法具を持ち直し“トンファ”具現化させ、“土埃の閃光”を、あたいの腰辺りに当てられた

 

“やばい!!!”

 

身体中が重く感じ倒れ、これ以上動けなくなってしもうた

倒れたあたいを、野郎2人が抱えだした

 

あたい、これからどうなるんやろ・・・まだ身体が重とうて全然動けへん

 

牧志(まきし)さん、こいつ、これからどうするんですか?」

と、野郎の1人が、やさぐれに聞いてたが

 

「その前に、さっさと、この女を事務所の中に入れんかい!!!」

牧志ってやさぐれが、怒鳴りちらし

「はっはい~~」

と、あたいを抱え、事務所の中に入れようとしてた

 

だみ声のやさぐれが、法具を離した時に逃げるべきだったと後悔した・・・あたい、思い切り馬鹿やん・・・もう涙しか出されへん

 

あたいの“初めて”奪われるん確実だし、後どんな目にあわされんやろ・・・オトン、オカン、勇武(いさむ)・・・ごめんやで・・・親不孝・弟不孝してしまって

 

あたいが、とうとう事務所の中に入れられる直前に

 

「“邪魂”ハンター・牧志智博(まきし・ともひろ)!!!あんた・・・私の後輩に、何しようとしてるねん!!!許さへんぞ!!!」

 

と、女性の怒鳴り声と共に、急に野郎たちが倒れて、あたいもつられて倒れもうたが、そのお陰で、身体が自由になって

 

あたいが、顔をあげると・・・・

 

そこには、“斬撃の鉄扇”を具現化した、クールビュティーの謝花房江さんが、格好よく立っていたんだわ~~~

 

 

 

第9話へと続く・・・・・

 

 

<<後書き>>

 

性悪な”邪魂”ハンターに嵌められそうになった真琴を救いにやってきた、房江さん

無事に真琴と房江が帰還できるだろうか・・・

 

人物紹介・・・少々まってくださいね(何度もすんまへん・・・)

 

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