↓前回のお話は・・・

 

 

↓初めから読んで頂けると、めちゃ嬉しいです♫~~

 

↓読む前に、ランキング・フォロー頂けると嬉しいです

 

・・・・・

 

adidas Online Shop 楽天市場店

 

 

第4話 久しぶりの一家団欒やで~~

 

 

あたいは、寿真琴(ことぶき・まこと)・・・

 

只今、大阪の実家に帰ってきて、2階の自分の部屋(まだ残ってたんや・・・)のベッドに寝そべって、丁度夕方でもあって黄昏てんねん

 

はあ~これからどうしょうかね~~

一層の事、「“邪魂(ジャコン)”ハンター」として、独立するかな・・・・

とは言っても、まだ経験が浅いから資格も取れんし無理なんよね・・・

 

「“邪魂”ハンター」とは・・・

組織と言う看板を掲げて“魍魎(もうりょう)”から“邪魂(まがみたま)”を浄化させ、“元の姿”に戻す仕事をする者である「“邪魂”バスター」と違って、独立して“その仕事”をする者を、「“邪魂”ハンター」って言うんよ

 

例えで言うと、タクシー運転手あるやん、それの“個人タクシー”みたいなもんやねん

 

そのような資格がないと、緊急の場合を除いて、個人で“邪魂”浄化でけへんねん

 

“もぐり”で邪魂ハンターする奴もいるみたいなんやけど、捕まると大変やし、かなんな~~

 

それにしても何で、あたい・・・解雇されたんやろ・・・何も悪い事してへんのにな・・・

どうして、房江さんも一緒に辞めたんやろな・・・

 

そんな事考えても、しゃ~ないんやけど・・・

 

気が滅入ってしまう~~~

 

 

部屋のドアから、トントンとノックしてきて

「姉ちゃん、入ってええか~」

と、あたいの弟、勇武(いさむ)の声が聞こえたんで

 

「かなわんで~~」

と、声を掛けたら、直ぐにドアが開き、いきなり

 

ぱーーーーん!!!!!

 

「姉ちゃん、解雇されておめでと~~」

と、クラッカー鳴らして、喜び勇んで来よるから、間髪入れずに思い切り腹蹴ったったわ

 

部屋の廊下で、勇武の奴、腹を押さえ、べそを掻きながら

「痛いやないか!!!冗談も分からへんのか!!!」

と、叫んでるもんやから

 

あたいも、プチっと切れて

「「落ち込ん出る時に、しょうもない事すんな!!!」」

と、怒鳴ったら

 

あたいの怒鳴り声が聞こえたんか、一階から、オカンが顔を覗かせ

「帰ってくるなり、なに喧嘩してんの!!!」

と、困り顔で、あたいらを窘めてきた

 

確かに、そりゃそうだと思い、へ垂れ込んでる勇武に手を差し伸べ、

「大丈夫か?腹蹴って悪かったな・・・立てるか」

と、声をかけてやったら

 

弟も神妙な顔して、あたいの手を掴み、立ち上がって

「俺も悪かったよ・・・冗談過ぎてたわ」

と、恥ずかしんか、顔を背けながら謝ってきよった

 

その様子をみた、オカンは、にこって笑い

「姉弟仲ようせんとね~~夕ごはん出来たから、降りてきて食べ~や」

と、言って台所の方に行ってもうた

 

・・・・・

 

1年ぶりかな、オトン、オカン、そして勇武と、家族全員で夕飯食べたんよ

 

珍しく、オトンが早く仕事から帰って来たんやけど、その訳を聞いたら、

「久しぶりに娘が帰って来たんや、たまに一緒に飯食おうと思ってな」

と、嬉しそうに、オトンが答えてくれたんよ

 

 

そんなオトンに、あたいも何か込み上げるもんがあって、感動して涙が出てきたで

 

それを見た、勇武が、嫌味な笑みを浮かべ

「うわ~~ガサツな姉ちゃんに涙って、全然似合わんわ~~」

と、けしかけてきよるんで、

 

「あんたみたいな、嫌味しか言わへん奴から慰めの言葉は要らんわ~~」

と、言い返したら

 

勇武の奴、眼を細めながら

「ホンマは、慰めの言葉欲しいんとちゃうん」

と、呟き、口を尖らせながら

「お~~よちよち、まこちゃん、大変やったね~~」

と、嫌味な囁きをしてきよったわ

 

「あんたな~~、一遍しばかんと解らんみたいやな~~」

と、あたいがキレてまい、拳を鳴らすと

 

「ごめんごめん、悪かったよ~~」

焦った勇武が手を合わせ、謝ってきよった

 

ここは、姉ちゃんの“格”の見せどころ、心を大きくもって

「あ~わかった、許したるわ」

と、胸を張って許したげたよ・・・

 

なのに・・・・勇武(こいつ)

 

ボソッと

「乳デカいからって、胸張って威張るなや」

と、小さな声で呟いてたので

 

つい・・・ぐ~パンしてもうたわ

 

「オトン、オカン!!!姉ちゃん、俺の事殴りおった~~」

勇武の奴、殴られた頬を手に当てながら、しかも、べそを掻いて、オトンとオカンに訴えよったよ

 

オカンは呆れながら、ため息をつき

「勇武・・・あんたが姉ちゃんに突っかかるからでしょ」

と窘め、あたいには

「真琴・・・あんたも少しは、お姉さんらしくしなさいよ」

と、注意されたんやけど・・・

 

あたいかて、“お姉さん”らしく、勇武に接したいで・・・

勇武、ちっとも弟らしくないし、生意気なんやもん

 

そう思いながら、あたい拗ねた面持ちをしてたんやろう

 

それを見たオトンが、ビールを一気飲みした後、いきなり大口を開けて

「ガハハハハ~~姉弟、喧嘩してなんぼや~~」

と、言いながら笑い出し、

 

そして、にこっと笑みを浮かべ

「真琴、勇武・・・なんやかんや、仲良うしてるやん、お互いに言いたい事言ってるんやからな~~」

と、あたいらを宥めてくれたんよ

 

その時、あたいと勇武は顔を見合わせ、お互いに、はにかみながら

「勇武・・・殴ってしまってごめんやで・・・」

「姉ちゃん、俺の方が悪かったんや、ごめん」

とお互いに謝罪してたわ

 

あたいらの様子を見てたオカンは、また溜め息をついた後、にこっと微笑み

「やっぱり、姉弟仲良しがええで」

と言って、茶碗を持って、ご飯を食べ始めた

 

そういや・・・オトンもオカンも、あたいの解雇の事、全然聞いてけえへんかったし、普段通り接してくれてるし、弟とは普段通り仲良く喧嘩してるしで、あったかい家族そのまんまやん

 

あたい・・・明るく振舞ってるが、ホントは会社を解雇され、落ち込んでいるのを見越して、みんな、気い遣ってるんやなと思ったら

 

急に涙が出て、思い切り泣いてしまったよ~~

 

あたいが、わんわん泣いたもんやから、オトン、オカン、そして勇武まで、慌てて慰めてくれたよ・・・なんか、解雇されたショックから立ち直った気分になったで・・・・ありがとう、みんな

 

あったかい家庭に生まれて、ホントに嬉しいよ・・・よし!!!あたい頑張るで~~~

 

 

おーーーーー!!!!!

 

 

 

第5話へと続く・・・・・

 

 

<人物紹介>

 

NO.4

 

 

林郁郎(はやし・いくろう)

 

物語の立ち位置:主人公の同僚、良き友人、知恵袋

 

人種型:森精人(エルフ)

 

年齢:20歳

性別:男性

身長:171cm

体重:64㎏

体形:細い体形だが、少し筋肉質

 

性格:慎重、引っ込み思案だが、微妙にイキリあり

 

出身地:東京都

 

法具:特殊法具・五色の法術書にて、様々な“木属性の法術”が扱える

法属性:木属性

 

 

<・・・・・>

 

 

 

<<後書き>>

 

大阪弁ばかりですんまへん・・・

 

<<・・・・・>>

 

 

 

and Me(アンドミー)

 

 

↓もしよろしければ、下記の『ランキングボタン』を押して頂けると嬉しい限りです(≧▽≦)

 

 


小説ランキング

 


Web小説ランキング

 


ファンタジー・SF小説ランキング

 


長編小説ランキング

 

 

・・・・・

 

 

是非とも、他の『熊さと』作品も読んで下さいね~~(‘Д’)

 

短編ホラーもの?

『不倫の代償』

 

恋愛もの?

『俺は妻を愛していたのか?』 第1話~第5話

 

成り上がりもの?

『陰陽師・安倍忠麿の成り上がり立志伝』 第1話~

 

『鬼滅の刃』二次創作作品もの?

『漂泊する鬼の始祖(鬼舞辻無惨と産屋敷家の闘争の裏側で…)』 第1話~

 

義憤に駆られて?