名作ホラー「死霊のはらわた」正統な後継作品。
シリーズのキーマン、サム・ライミとブルース・キャンベルが製作総指揮。
原典からの道具立てを駆使し、洗練された新たな地獄の構築に成功。
「死霊のはらわた ライジング」
(EVIL DEAD RISE)
(2023年 アメリカ)
今作の舞台はロスの古びたアパートの高層階ワンフロア。
地震による地割れで出現した地下の隠し部屋から「死者の書」が持ち出され、
死霊に憑依された母親が3人の子供と遊びに来ていた妹に襲いかかる。
今回のはらわた祭りは血縁者内バトル(+ご近所さん若干名巻き込まれ)。
なので若者たちのエンドレス体育会系バトルを単純に楽しんだ初作よりは暗く重め。
ゾンビ母さん、我が子だろうが妹だろうが容赦なく残虐にブチ殺しに来ますので。
コミカル要素は無くシリアスなので、
第1作「死霊のはらわた」の後継ですな。
16ミリフィルム撮影の低予算半自主映画だった原典とは違い、
映画的に卒無くしっかり作られてます。
初期シリーズ3本と雰囲気は違うけど、
ちゃんとしてる今の時代のホラー映画の完成度で、
しっかり「はらわた」的殺戮ショーを見せてくれます。
デジタル処理でなく、特殊メイクで見せる生々しい残酷描写も素晴らしい。
はらわたバトルを繰り広げるための限定空間も上手く設定。
地震の地割れでアパート地下から「死者の書」が発掘され、
その地震のせいで、
階段が崩落、エレベーターも故障、アパート上層階から降りられなくなるという。
クライマックスにクリーチャー登場はとても良い趣向。
特殊メイクで巧く生々しく上出来過ぎな化け物でした。
あのクリーチャーの引き画だけでも、
モデルアニメで動かしたら不気味だっただろうな。
「死霊のはらわた」フランチャイズとして完成された血みどろホラーの良作。
ちゃんと痛いリアルな残酷ショーを楽しめます。
ただオリジナルの初期3作、
特に1作目の「死霊のはらわた」にあったあの独特のお祭り感が無く、
何かが足りないと感じるファンもいると思われ。
でもあれって実はインディーズ感なんですよね。
ルールにとらわれない自由な表現というか。
メジャーの作品で敢えてあれをやったら嘘になるし。
あと製作された時代の差もあるなあ。
どうしてもあの感じを味わいたいかたは、
試しにこれでも観といてくださいな。
手前味噌で恐縮ですが、海外では日本の「死霊のはらわた」と呼んでいただいてます。
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