「蛇女の脅怖」豪華版ブルーレイ!
貴重なホラー作品を豪華仕様のブルーレイでリリースする、
株式会社ニューラインのホラー・マニアックスシリーズ。
この商品、以前別作品リリース時の協力のお礼としていただきまして。
激嬉しかったけど、その時はサラっと再生したのみ。
休日無しの週7勤務期間中でしたので。
その後改めてジックリ再生。
本編フル鑑賞しました。
特典も堪能。
これは素晴らしい映像ソフトでした。
作品は「古き良き」ですが、
飽きずに一気に観せ切る力はありました。
「吸血鬼ドラキュラ」の時も思ったんですが、
英国ハマーフィルムの名作ホラーって、
今の作品に比べたら、当然刺激薄だろうし、ちょっとタルいのかな?
とか思って観たら決してそんなことは無いのです。
展開がスピーディでテンポが良く、
上映時間も短め。
アクション要素もあり、
特殊メイクを駆使したグロ要素も適度に配分されているので、
没頭出来てしまうのですよ。
この「蛇女の脅怖」もそう。
確かに古いけど、まあそこは定番的な安心要素。
丁寧に作ってあります。
疲れず、ホラーの基本的展開を楽しめました。
先ず、いきなり蛇女に襲撃され惨死する張り手型の導入部。
怪物はまだハッキリとは見せない。
主人公ら、知らない土地で余所者扱い。
帰った方が良いという警告。
謎の博士。
妖しげな美女。
第二の殺人。
邪悪な宗教の影。
醜怪なモンスター。
モンスターの背負う悲しい背景。
最後は定番の炎上。
昔ながらのご都合主義は、まあありますけどね。
主人公だけ蛇毒が回るのが随分遅い気がしますよ。
特典映像で、関係者や研究者によって語られる裏話も大変興味深い。
「吸血ゾンビ」と同じセットを使い回し同時製作された、
という話はよく訊きましたが、
実際は予算削減を狙った4本連続製作だったとのこと。
「吸血ゾンビ」
「凶人ドラキュラ」
「白夜の淫獣」
そしてこの「蛇女の脅怖」
結局、1本10万ポンド、4本40万ポンドの予定が、
4本43万ポンドかかり、
予算オーバーで、この4本連続撮り作戦は一度限りとなったそうですが。
でもさ、
4作計3万ポンドオーバーで済んだのならまあまあ成功に近くないか?
当時の予告編も面白いですね。
同時上映の「白夜の淫獣」がメインの扱いで、
「蛇女」は添え物だったんですね。
怪僧ラスプーチンを名優クリストファー・リーが演じた「白夜の淫獣」がメインか。
でも今の感覚だと、怪しい僧侶が催眠術で人を操る「白夜の淫獣」より、
モロ化け物が襲ってくる「蛇女」の方がホラーファンには引きがありそうだけど。
予告編内でしつこく告知される劇場来場者全員プレゼント、
「ラスプーチンの髭」
付け髭みたいだけど、ちゃんとしたものだったのかな?
実はチャチな紙製、とかだった可能性もありそう。
個人的には、
小学生の頃「世界怪物図鑑」的な子供向けの本でよく見かけた、
蛇女が金髪美女に今まさに襲い掛かろうとしているスチールで、
当時凄く気になってた作品です。
これね。
↓
この強烈ビジュアルな蛇女。
怖そうだなあ、
観たいなあ、
と思ってた幻の怪奇映画。
これを実際に、いつでもフルで鑑賞出来るって感動もの。
しかも高画質で。
あの当時だったら全く想像もつかなかったことです。
今更ながら、凄い時代になったねえ。
「地獄の血みどろマッスルビルダー」Tシャツ発売中!