^^こんにちは
ここまで、ダブルス支配論を考えるためにミックスを多く題材にしてきました。
せっかくなので、もう少しミックスを掘り下げてみます。
これからシミュレーションしていくわけだけど。
各プレーヤーの想定ポテンシャルを、双方共に男子がP120、女子をP80 と設定。
つまり互いの能力は互角であり、条件%の作り方が勝敗を分けるという状況です。
さて、ミックスダブルスではどこでも言われてると思うけど。
↓男子後衛のトッパンになって、2対1で相手女子を集中的に狙うのが第一目標ね。
(^_^;) ただ、一応書くけど・・・常に女子だけを狙い続けるという事ではないですよ?
アビリティ的により優位な条件マッチングでラリーをしようというだけの話です。
だからもし、アビリティ的により優位な条件が整ったなら、男子を狙うことも当然あります。
もしくは、そうした条件を作るための過程として男子を狙う。
一般的に、ミックスは女子ばかりが狙われて可哀想・・・っとか、自分も最初はそう思ってたんだけど。
それって、そもそも根本からズレてましたね。
男子と女子でポテンシャルに差があっても、それを条件マッチングを整えることでアビリティ的に互角にして戦うのがミックスなわけで。
女子が可哀想な状況になること自体が、そもそもおかしい。
第一目標として上にあれを掲げはしたけど、そうならないようにお互いプレーしてる訳だからね。
↓実際には、女子が狙われても問題がないように配球している。
↑相手男子が、一番奥の最も遠くからクロススマッシュで味方女子を狙ってきた場面。
これなら、女子が狙われてもカウンターで反撃できる。
距離の長いクロススマッシュで、相手男子のスマッシュはA96まで低下。
女子は前側だけ専念すれば良いので、アビリティはA120まで向上。
これならこっちが攻める立場です。
↓しかし、相手男子が左の箱へ寄ってくると優劣は傾き出す。
↑中央近くから女子を狙って打ってきた場面。
相手男子のスマッシュアビリティはA108で、さっきよりも高い。
おまけに、女子は下がり気味となり、アビリティはA96と押され気味です。
相手男子が中央近くになったことで、左後ろへの男子カバーも厳しくなっており、女子は後方を少し気にし始める。
これだと、やや分が悪いですね。
↓そして、最終的にこうなる。
↑完全に左の箱だけでラリーされてしまった場面。
こうなってしまうと、男子はフォローに苦しむことになる。
味方の女子がスマッシュやドリブンクリアーで攻め立てられても手出しが出来ない。
ストレートのドリブンクリアーでは、女子の後ろに入り込む時間的余裕もないし。
フォローするために左に寄れば、右側に対する自身のアビリティが極端に低下してしまう。
この場合、味方女子には自力で難を逃れて貰う他なくなる。
ただ、本来正しいミックスならば、こういう展開自体がそうは起きないはず。
先に書いた通り、互いにそれをさせないようにラリーするのがミックスなのだから。
上図のような展開は片方にとって都合が良過ぎですから、こうはならない。
現実にありそうな展開はこれかな↓
↑左の箱にラリーが移動した場面。
相手ペアは一応左の箱でトッパンになったけど、男子が大きく振られる形で移動した。
シャトルの落下点に入るのも遅れて、体勢が悪いので相手男子の条件%は向上していない。
これなら、味方女子のほうがアビリティは上だし、攻撃的なショットを受ける可能性は低い。
ただ、この後の女子の対応が重要だ。
もし、次の球を正面にいる相手男子へ向かってロブなりクリアーなりを打ったら最悪;;
さっきは大きく走らせた直後で落下点に入り損ねたからアビリティが低かっただけ・・・。
それを、今ロブなんか上げたら相手男子は体勢十分になって、さっきの有り得ない図に戻ってしまう。
このように、常に条件マッチングを気にしながらプレーするのがミックス。
だから、味方女子が苦しくなってるとしたら、条件作りの攻防で相手ペアに巧くやられたか。
そもそも条件作りに無頓着のままプレーしているかのどちらかだ。
↑女子が相手男子からスマッシュを受けるなら、それは遠く(クロス)からでなければいけないし。
↑やむなく近く(ストレート)で受けるのなら、相手男子の体勢を苦しくさせてなければいけない。
ただ、考えてることがお互い同じなので、相手もこちらの配球が読めてくる。
なので、時折セオリーから外れた配球も必要になってくる。
↑女子がいる側にロブを上げるのは危険だから普通はやらないけど、相手が山を張って先読みし始めたのなら、逆を突くという意味でありだ。
続いて、条件作りの攻防を見てみる。
↑ドロップショットを打つなら、相手の男子に寄せる方が良い気がする。
後ろに入りたがっている男子を、前へ引きずり出すわけね。
逆に、相手女子は前に入りたがっているので、女子側へドロップを打てば相手のお手伝いになってしまう恐れがある。
相手の思惑と逆のことをするのが良い。
↑相手女子へドリブンクリアーで攻撃する。
理由は、さっきの裏返しですね。
前に入りたがっている女子を後ろへ押し戻すのが目的です。
この時、守備的なハイクリアーを打ってしまうと相手男子に回り込まれてしまうので注意。
女子には攻めのクリアーが有効で、男子にはドロップが有効ということ。
逆が絶対ダメという事ではないけど、相手のお手伝いになるリスクはある。
セオリー違いの配球をするのは、配球が読まれ始めたな・・・と感じた時に行うのが良いと思う。
また、この時。
もし相手が先読みのポジション取りを始めたなら、アビリティ的な逆転現象が起きてるはずです。
例えば、ドロップを先読みして男子が前寄りのポジションを取ってきた場合なら。
前寄りにいる男子に対して、その後ろを攻めるクリアー攻撃は利いてきますよね。
男子は下がって取りにいくでしょうけど、やや苦しい体勢になるはずなのでアビリティーは通常よりも低下する。
こうなれば、後衛から男子に打たれたとしてもアビリティは決して高くない。
相手がセオリー違いをやってきたなら、こちらもセオリー違いをすることで結果互角となる。
ミックスは、このように互いの思惑が交錯しあって、結果的にお互い互角のアビリティーで戦うことになる。
↑ロブを上げざるを得なくなった時は、味方女子の反対側へ。
相手にトッパンを許し、止むなく上げざるを得なくなった場合です。
次にスマッシュが来ることを想定して、味方女子から遠ざけるのが目的。
これはミックスでは必須の配球です。
これをしっかりやるだけでも、ミックスらしさが出てくると思います。
さて、ここでもう一度。
当初あった疑問に対して検討してみたいと思います。
前衛のポジション取りです。
で、自分の中ではまだハッキリしなかったので、ミックスの動画を見てみました↓
↑中国ペア vs 日本ペア のゲームです。
んで、1試合分(3ゲーム)まるっと前衛のポジション取りだけを見てみました。
今回は中国ペアに注目して見てみたんだけど。
↑中国ペアの前衛女子は、だいたいこの辺りにポジションを取ってましたね。
ストレート寄りと中央寄りの、ちょうどその中間辺りのポジション。
そして、気持ち前寄りな感じでした。
↑そして、中国ペアの前衛男子の場合は、やや後方寄りにポジションを取ってる感じ。
勿論、後衛の打つ位置によってポジショニングは変化するんだけど。
後衛がサイド寄りから打つ場面ではだいたいこんな感じでした。
まぁ、だからどうってわけでもないんだけど。
男子も女子も、ストレートを張ってる感じのポジショニングではなかったですね。
男子がやや後方寄りのポジションを取っていた理由は、恐らくローテーションのタイミングを伺っていたからだと思います。
機を見て前後を入れ替えるために、ちょっと後ろ寄りにポジションをとって女子が前に入り易いようにしてたんだと思う。
実際、前後をローテで入れ変える場面が何度かありました。
ただ、一試合(3ゲーム分)ずぅ~~っと見てたんだけど。
前衛のポジション取りではそんなには変化図もなくて、割とシンプルというか。
もっと何か条件別にパターン変化があるのかな?って思ったんだけど、そうでもないですね。
(ーー;) これだと、あまり考察材料にならない。
ふぅむ~。
m(__)m まだまだ考察を続けます。