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佐藤竜志 オフシャルブログ

はじめまして
不動産業25年以上の経験から、不動産に関することはもちろん
相続や終活、建築・リフォームのことなど知っていることをお伝えします
日々の出来事や営業職についてなど、楽しみながら発信してゆきます

「老後にしんどいマンション」の共通点はどこか?階段・段差・玄関の狭さ・浴槽の跨ぎ・広すぎる間取り…。不動産歴25年、売買1200件超の本気不動産の佐藤が、将来ストレスを溜めない住まい選びのコツを9項目でわかりやすく整理します。


こんにちは。本気不動産の佐藤です。

不動産歴は25年、売買は1200件以上、査定相談は4000件以上やってきました。
普段は「住宅で後悔しないためのリアルな情報」をYouTubeでも発信しています。

まず最初に、今回のテーマと近いお話をしている関連動画を3本貼っておきます。興味あるところからぜひ見てくださいね👇

  • 〇歳までに買ってください!終の住処はマンションが最強な理由を住宅購入のプロが本気で解説します!

     

     

  •  

    【20年後に価値が下落するマンションの特徴】これからの主流は◯㎡以下です!老後も安心できるマンションの特徴を住宅購入のプロが解説します!

     

     

  • 【終の住処】実は健康への被害も?老後に避けるべき危険な立地ランキングを不動産歴25年のプロが徹底解説!

     

     

※スマホの方はタップして、そのままチャンネル登録しておいてください。次の住み替えを考えるタイミングって突然きますからね。


◆今回のテーマ
今日は「老後にストレスが溜まりやすいマンションの特徴」について、9つに分けて整理します。

これ、若いときは全然気にならないんですよ。
でも年齢を重ねると、一気に“毎日の小さなイライラ”になる。しかもそのイライラって、放っておくと外出頻度が落ちたり、人付き合いが減ったり、体力そのものが落ちる原因になるんです。

例えばこんなことありませんか?

  • 階段を上り下りするのが面倒だから、今日はもう出かけなくていいか…

  • 買い物の荷物を持って駐車場から部屋までが遠すぎて、もう一回車に戻るのがイヤになる

  • お風呂に入るときに浴槽をまたぐのが怖い

これって「体力の問題」だけじゃなくて「気持ちの元気」を削るんですよね。

今日は、そういうストレスのもとを9項目に分けてお話します。これから中古マンションを買う方、今の家を売って住み替えを考えている方、将来のことを考え始めた50代・60代には特に役立つ内容だと思います。

ではいきます。


【1】階段オンリーのマンションは、将来「外出が面倒になる」リスク

まず一番わかりやすいのはこれ。
エレベーターがない“階段マンション”。

若い時は「運動になるから大丈夫」「3階くらいなら平気」と思うんですよ。実際そういう相談、現場で本当に多いです。

でも年齢を重ねると、階段の上り下りって想像以上にハードになります。足腰への負担はもちろんですが、荷物を持つと一気にきつくなる。

「今日は雨だし」「荷物あるし」「夕方だから暗いし」
――そうやって外に出る回数が減っていく。それが地味にストレスなんです。

2階ならまだ…という人もいますが、正直これは人それぞれの体力と健康状態次第です。今の元気を基準に考えるより、「10年後の自分」が毎日上れる高さかどうかで判断してほしいです。

そしてもう一つ。
昔は「上の階ほど価値が高い」っていう時代がありました。景色もいいし静かだから。でも今は、“上の階=負担が大きい”という視点で見る方も本当に増えています。ここ、時代は変わってます。


【2】エレベーター1基だけ・遅い・なかなか来ないマンションは「待つこと」自体がしんどい

次に、エレベーターがあるマンションでも油断できません。

エレベーターが1基しかない/スピードが遅い/いつも上の階で止まってる。この3つが重なると、正直めちゃくちゃストレスです。

高齢になると「立って待ってる」というだけで疲れるんですよね。
実際の内見でも、10分近く立ちっぱなしで待つケースは珍しくありません。その間ずっと荷物を持ったまま。寄りかかるところもない。これは本当にキツい。

ここでチェックしてほしいのは、

  • 基数(1基か複数基か)

  • 待ち時間の長さ

  • 乗り場付近にちょっと寄りかかれる場所があるか

速度だけじゃなく、「待っている間どういう姿勢になるか」まで含めてイメージしておくと失敗しにくいです。


【3】部屋からエントランス/駐車場までが遠すぎる大型マンション

最近の大規模マンションは、共用施設が充実していて魅力も大きいんですが、その裏で「遠い問題」が起きます。

・部屋を出る
→長い廊下
→エレベーター
→共用ホール
→さらに外へ
→さらに駐車場へ

これ、買い物袋2つ3つ持ってると本当に大変。忘れ物して「やっぱり戻ろう」となったときの心理的ダメージは想像以上です。

外に出るのが面倒になると、行動範囲が一気に狭まります。結果的に人付き合いも減る→気分も落ちる、という悪循環が始まる可能性も。

大規模物件を見るときは「部屋から車まで、何歩くらい?」を必ず体験してください。カートや共用台車が使えるかどうかも、地味だけど大事な暮らしの差になります。


【4】玄関が狭すぎて、靴・カギ・荷物・杖がいっぺんに扱えない

玄関は、人生の中で意外と忙しい場所です。
靴を脱ぐ・履く
カギ閉める
荷物持つ
杖やシルバーカー(手押しカート)を置く
上着を掛ける
忘れ物を確認する

これを一人で同時にやるには、ある程度の“面積”が必要なんです。

玄関がキュッと狭い間取りだと、身体をねじって片足立ちで靴を履く…みたいな動作になる。これは一番転びやすい動きなんですよ。

あと、ちょっと腰をかけられるスペース(簡易ベンチとか)が置けるかどうか。これがあるだけで「立って靴ひも結ぶ」から解放されます。ベンチが置けない玄関は、年齢を重ねるとストレスが一気に上がります。

もし玄関収納が大きすぎて動線を圧迫しているなら、そこはリフォームで入れ替えたり外したりして改善できる場合もあります。
「玄関に座れる場所が作れるか?」は、かなり重要な判断軸です。


【5】室内のちょっとした段差に慣れてしまうのが一番こわい

築年数が経ったマンションほど、キッチンや脱衣所・トイレの入口に微妙な段差が残っていることが多いです。
この“微妙な段差”が、転びます。

ご案内のとき、高齢の方がゆっくり足を上げようとして、ちょっと引っかかる瞬間って本当に多いんです。特に水回りは床材が変わるので段差がわかりにくい。

怖いのは「住んでる本人は慣れて気にならなくなる」こと。
慣れた頃に油断して、ガクッとなるんですよね。

中古マンションを検討するときは、段差がどこにあるか・何センチか・フラット化は可能か・費用感はどれくらいか、ここまで具体的に確認して選んでください。
“段差のリフォーム費”は、実は優先順位かなり高いところです。


【6】「和室がある=高齢者向き」はもう昔の話

これ、意外と盲点なんですが…
「年を取ったら和室でゴロゴロ」って、今はもう必ずしも正解じゃないんです。

なぜかというと、
・布団の上げ下ろしが重い
・床からの立ち上がりがつらい
・畳部分が一段高い/一段低い→つまずきやすい
・正座や床座りがそもそもキビしい

実際、60代後半くらいから「和室よりベッドで寝たい」という声が一気に増えます。
今は70代でも普通にベッド生活です。飲食店や施設も、座敷ではなく椅子席・掘りごたつ式(足を下ろせる席)に変わってきていますよね。生活スタイルそのものが“床から椅子へ”に移ってるんです。

最近の新築マンションはそもそも和室がない間取りが主流になっています。必要なら「置き畳」やジョイントマットで雰囲気だけ後から足す。これが今の主流です。

ここで大事なのは、
「和室がほしい」じゃなくて「どういう姿勢で座って・どういう姿勢で寝たいか」。
そこから逆算して間取りを選ぶ時代に変わっています。


【7】お風呂の“跨ぎの高さ”が高い家は、毎日ヒヤッとする

お風呂は毎日入ります。だからこそ負担もリスクも積み重なります。

古いタイプのお風呂は、浴槽が深い・狭い・縁が高いことが多いんです。つまり、足を大きく上げてまたがないと入れない。これ、膝と股関節にきますし、身体のバランスも崩れやすい。

最近の浴槽は逆で、浅くて足を伸ばせるような設計が増えています。
もし古い浴槽のままなら、手すりの有無は本当に大事。浴槽の縁や壁に手すりがない場合は、吸盤式や後付けタイプで改善できることもあるので、ここはケチらないでください。

“お風呂に入るのが怖い”という感覚は、生活の楽しさを一気に奪います。
中古マンションを見るときは、浴槽の高さ・またぎやすさ・手すり、この3つは絶対に確認してほしいポイントです。


【8】手すりだらけで廊下が狭い=安全だけど、荷物運びはしんどい

もう少しリアルな話をします。

「安全のために」と両側に手すりをつけた結果、廊下の有効幅がかなり狭くなって、荷物・段ボール・ゴミ袋を持って移動するときに横歩きになってしまう…というお宅、実際にあります。

これは安全と生活のバランスの話なんですよね。

  • 手すりはもちろん大事

  • でも通路が狭くなると、今度は物を運ぶのがすごい大変になる

  • さらに介護が始まると、介助側も動きづらい

だから廊下の手すりは「両側」じゃなくて「片側のどの高さ・どこまでつけるか」を決めていくのが現実的な落としどころになることも多いです。

リフォームの現場感としては、“とにかくいっぱい付ければ安心”ではありません。暮らし全体の動線とのバランスを見てください。


【9】広すぎる部屋は、物が増えやすい=家族のストレスになることもある

ちょっと耳が痛い話ですが…
広い部屋って、モノがどんどん増えるんです。

「まだ置けるから大丈夫」
「ストックが安かったからまとめ買いした」
「同じもの、予備でもう一個買っておこう」
これ、気がつくと同じ洗剤が3本4本…みたいな状態になっていきます。

そして帰省したお子さんやご家族から
「また買ったの?」
「こんなにいらないでしょ」
って言われて、そこでケンカになる。ここ、実はよく聞く相談なんです。

年を重ねると、“集める喜び”と“手放すしんどさ”のバランスが変わります。
ものが多いほど探し物は増えるし、掃除も大変になるし、つまづく場所も増えます。これは心身ともにストレス。

逆に、狭すぎると息苦しい・趣味が制限されるという別の問題もあるので、「自分が管理できる量に生活をおさめられる広さか?」という視点は、かなり大事なんです。


◆実はこれもストレスです:玄関ドアが重い問題

最後にひとつ、現場でよく話題になる“細かいけど大きい”ポイントを。

鉄製で重たい玄関ドア、ありませんか?
あれ、開けるのも閉めるのも実はかなり力がいります。特に買い物袋を両手に持っているときは本当にしんどい。ドアの重さって、年をとると小さな壁じゃなくて「今日はもう外出いいか…」の理由になります。

「細かいところが大事」ってまさにこのことなんです。玄関が暮らしのハードルになってしまうと、一気に活動量が落ちてしまいます。


 

 

◆今日いちばん言いたいこと

若いころは“設備が豪華かどうか”“眺望がいいかどうか”を基準にしがちです。
でも50代・60代からの住まいは、価値観がちょっと変わります。

・毎日イライラしないか
・毎日ビクッとしないか(転びそう、とか、浴槽こわい、とか)
・「外に出るのが面倒くさい」が増えないか
・家族とうまくやれるか

つまり、「ストレスの少ない暮らし」を先に用意しておくことが、老後の安心そのものなんです。

これは贅沢な話ではなくて、“未来の自分を助ける準備”なんですよね。


◆コメント・ご相談ください

今回の中で「これ、うちもそう!」っていう部分、ありましたか?
特に、和室と段差、それから玄関まわりの重さ・狭さは、盲点になりやすいところです。

実際の物件を見ながら一緒にチェックしてほしいという方は、エリアネット(本気不動産)に気軽にご相談ください。公式LINEから写真を送ってもらえれば、「ここは改善できる/これは厳しい」みたいな具体的な話もできます。

あと、年齢を重ねた皆さんだからこそ気づいている「こういうところが地味に困るんだよ」という実感も、どんどんコメントで教えてください。僕も現場の話として今後の動画で紹介していきます。

こんにちは、本気不動産の佐藤です。
今日は、少し特別なお知らせがあります。


■ YouTubeチャンネル「本気不動産」から生まれた新しいつながり

令和7年3月にスタートした、YouTubeチャンネル「本気不動産」。
おかげさまでチャンネル登録者数も順調に増え、たくさんの方にご覧いただけるようになりました。
本当にありがとうございます!

最近ではコメント欄もとても活発で、
私自身もできるだけお答えしているのですが、
ありがたいことにコメント数が増えすぎて、すべてに返信するのが難しくなってきました。

その一方で、「視聴者さん同士でコメントを交換し合っている」場面が増えてきて、
見ていてとても嬉しく感じています。
そして、そのやり取りの中には、思わず「なるほど!」と頷いてしまうような
素晴らしい回答や視点がたくさんあるんです。


■ だからこそ、次のステップへ —— オンラインサロンを開設しました!

本気不動産佐藤社長のオンラインサロン開設

このたび、皆さまの交流をさらに活性化させるため、
【「本気不動産」佐藤社長のオンラインサロン】を開設しました。

このサロンでは、
「不動産のリアルな情報交換」ができる場として、
良い話も悪い話も、率直に語り合えるコミュニティを目指しています。

私ももちろん参加しますが、
皆さま同士が自由に質問したり、経験を共有したりできるような
“本音で話せる場所”にしていきたいと思っています。


■ サロンを通して目指すこと

このオンラインサロンを通じて、
不動産で「損する人」「失敗する人」を一人でも減らしたい。
それが、私の一番の願いです。

現場で25年やってきて感じるのは、
知っていれば防げる失敗が本当に多いということ。
だからこそ、経験者の声や現場の知恵をシェアする場を作りたかったんです。


■ 最後に

YouTubeでも引き続き「本気不動産」として発信を続けていきますが、
オンラインサロンではもう一歩踏み込んだ「本音トーク」をしていきます。

これまでコメントで応援してくださった皆さま、
本当にありがとうございます。
これからは「本気不動産オンラインサロン」で、
ぜひ一緒に不動産のリアルを語り合いましょう!


💬 不動産の本音を話せる場所「本気不動産」佐藤社長のオンラインサロン

 

 

不動産歴25年・売買実績1,200件超・査定相談4,000件以上の実績を持つ本気不動産の佐藤が、2026年度の住宅ローン控除ほか住宅関連税制改正の最新動向を一般向けに解説。何が変わる?何がそのまま?購入・売却のベストタイミングも実務視点でお伝えします!


こんにちは、札幌・苫小牧・千歳エリアを拠点に25年、1,200件以上の売買実績・4,000件超の査定相談をこなしてきた「本気不動産の佐藤」です。

今日は、2026年度に予定されている住宅関連の税制改正の「予測」と、これが皆さんの不動産市場での動きにどう影響するかを、できるだけ噛み砕いてご説明していきます。


■ 動画の趣旨と私の背景

まずは、こちらの動画をご覧ください。

  1. 【20年後に価値が下落するマンションの特徴】これからの主流は◯㎡以下です!老後も安心できるマンションの特徴を住宅購入のプロが解説します!

     

     

  2. 終の住処はどこを選ぶべき?今から備えておきたい老後の住宅知識を不動産のプロが徹底解説!

     

     

  3. 〇歳までに買ってください!終の住処はマンションが最強な理由を住宅購入のプロが本気で解説します!

     

     

このチャンネルでは、専門用語満載ではなく、実務で使える“現場目線”の話をしています。今回も、2026年の税制改正ニュースに対して「大きな変更はない見通し」という立場を私からお伝えしつつ、それでも“知っておいたほうが良い流れ”を整理しました。

チャンネル登録いただくと、今後もこうした「住宅で後悔しない」ための情報をお届けしますので、ぜひ登録をお願いします。


■ 税制改正の基本プロセスと現状の段階

毎年、国土交通省が「次年度の税制改正要望」を8月に提出します。今回、2026年度(令和8年度)に向けた要望もすでに挙がっていますが、現時点ではあくまで「要望段階」。確定ではありません。
この要望書は、大枠として「(1)豊かな暮らし・地域づくり」「(2)持続的な経済成長」「(3)安全・安心な社会」の3本柱で構成されています。住宅・交通・インフラ・産業といった分野が関連します。
決定時期は毎年ギリギリで、国会の動きや政治状況に左右されるため、現時点では“確定”として扱うのは時期尚早です。


■ 主要テーマの概要:3本柱を読み解く

1.豊かな暮らしと地域づくり
ここが、一般家庭の住宅購入・売却に最も近い部分です。住まいの確保、負担軽減が軸で、たとえば住宅ローン控除、登録免許税軽減、買い替え特例、譲渡所得控除などが“延長を要望”されています。
現状では「枠組みそのまま」の延長が中心で、2026年に大きな制度変更(思い切った拡大や廃止)は低い見込みです。ただし、控除額や控除年数の“微調整”(=縮小方向)可能性はゼロではありません。
2.持続的な経済成長の実現
こちらは“不動産市場の活性化・土地の有効活用”を掲げていますが、実際には企業向け・法人向け税優遇が中心です。つまり、個人が住宅を買う・売るというアクションに直結する制度は少なめ。
3.安全で安心な社会の実現
インフラ整備・交通ネットワーク・GX(=グリーントランスフォーメーション)などがテーマ。住宅購入には“間接的”な影響があるものの、即効的な税優遇として現れる可能性は低めです。


■ テーマ1:豊かな暮らしと地域づくり — 住宅関連税制は“延長型”の見込み

住宅ローン控除や登録免許税軽減、買い替え特例、譲渡所得控除などは、現行制度を維持して延長する方向が強そうです。
具体的には、2026年度で「制度が大幅に変わる」という確率は低く、むしろ“現行を使えるうちに使おう”という視点が重要です。
ただし注意点もあります。控除額の引き下げ、控除年数の短縮など、微調整の余地は残されており、“待っていればもっと良くなる”という期待だけで判断するのはリスクありです。

また、交通ネットワークの整備も欠かせません。利便性が向上すれば、地域の資産価値の維持・向上につながる可能性があります。住宅の購入・売却をお考えの方は、制度だけでなく“立地・将来性”にも目を配るべきです。


■ テーマ2:不動産市場の活性化・土地の有効活用 — 個人より企業優遇が中心

「不動産市場活性化」「土地有効活用」と聞くと、“個人にも恩恵がある”と思いがちですが、実際には法人・企業向け施策が中心となっています。つまり、一般家庭が今すぐ活用できる“税優遇の飛び道具”は多くないということ。
例えば、都市再生・建物再生に関する補助制度も、居住者の移転費用や生活維持を十分に考慮していないという現場の声があります。壊して建て直す“スクラップ&ビルド”型が優先されがちで、「住み続ける」ための制度設計の方がむしろ改善余地あり、というのが私の肌感覚です。
マンション管理組合の工事・修繕・インスペクション(ホームインスペクション)の制度化・拡充といった論点も出ており、個人が持つ“住まいを長期で安心して使う”という視点では、こちらのテーマも注目です。


■ テーマ3:安全・安心な社会 — インフラ・GX整備が住宅価値を支える

インフラ整備、物流・交通ネットワーク強化、GXの推進。これらは日常には“制度”としてあまり見えにくい部分ですが、長期的には「その地域に住む価値」を底上げする力になります。
北海道のように積雪・気候・広域輸送などがハンデになる地域では、技術導入・物流改善・インフラ改修の進み具合が異なります。つまり、地域別の“恩恵の時期・厚み”に差が出る可能性があります。
住宅購入・売却の際には「この地域は将来どうなるか」「交通・物流・インフラはこの先整っていくか」という視点を持っておくと、制度だけでなく“立地・地域力”で安心できる判断材料になります。


■ 購買・売却のタイミング:縮小傾向・金利・物価上昇を踏まえて“早めの決断”を

住宅ローン控除については、現行制度が延長される見込みが強いですが、控除額の削減・年数の短縮といった“縮小トレンド”はゼロではない、というのが私の予測です。
金利・物価・税優遇、この3つの軸で見ると、後になればなるほど条件は“悪くなる可能性”があります。つまり、「待っていればもっと得する」ではなく、「今使える制度・今の条件を活かす」方が合理的です。
住宅検討中の方には「買うなら早く」「売るなら早く」というメッセージをお伝えしています。特に、税優遇を当てにして先延ばしにするのはリスクです。


■ 実務的アドバイス:先延ばしせず“現行制度”を活用しよう

・新築優遇が“今よりもっと拡大”するという期待は、国の予算制約を考えると現実的ではありません。
・補助・控除は予算が先に尽きることもあるため、タイミング合わせが大事です。
・売却側の制度も徐々に目減りしてきています。売りたい・住み替えたいという方も、早めに動いた方が安心です。
・「税制改正が確定してから動こう」ではなく、「改正前の制度を使えるうちに動こう」が私の推奨スタンスです。


 

 

■ 結び:未確定情報の扱いと私の節目/今後の連携窓口案内

今回お伝えした内容は、あくまで“要望段階”の情報に基づく私なりの解釈です。制度決定後には“駆け込み需要”が起こることもありますが、それによって想定以上の競争・価格変動・手続き繁雑化が起きる可能性もあります。
ご相談・お問い合わせは、私たち 株式会社エリアネット(札幌本店・苫小牧店・千歳店)までお気軽にどうぞ。公式LINE・ホームページから匿名相談も可能です。情報は毎年更新されますので、決定タイミングに応じた迅速な対応が鍵です。
ちなみに、2026年は私にとって50歳の節目。これまでと同じペースではなく、むしろ“さらに忙しくなる”覚悟です(笑)。皆さんにとっても節目の年となるよう、ぜひ一緒に住まい・暮らし・資産の話を深めていきましょう。

北海道・札幌を拠点に25年・1200件超の売買実績を持つ「本気不動産の佐藤」が、実家じまい(実家の整理・処分)をトラブルなく安全に進めるためのポイントを、親子での話し合いから名義・相続・解体・荷物整理・空き家管理まで9つの観点で解説します。動画リンク付きで、安心して一歩を踏み出せる内容です。


皆さん、こんにちは。
「本気不動産の佐藤」です。

今日は、少し重たいテーマかもしれませんが、だからこそゆっくり・きちんと対話しておきたい『実家じまい(実家の整理・処分)』について、私がこれまで北海道でも多くのご相談を受けてきた経験から、「安全に・トラブルなく」進めるための要点をまとめました。親御さん世代・ご自身世代どちらも、ぜひ一緒に目を通してみてください。


1.実家じまいとは・誰が/いつ進める?

まずは“実家じまい”って何?というところから整理しましょう。

  • 実家じまいとは「実家をしまう(片づけ・処分・活用を決める)」行為全般を指し、売却だけではなく、賃貸化・誰かが住む・空き家維持などの選択肢を含みます。
    多くの方が「とりあえず売る」「もったいないから貸す」のように周囲主導で考えがちですが、本人不在・意向不確認のまま進めるとトラブルの火種になります。

  • 親御さんがまだ健在な場合は、「今すぐ結論」を急ぐより、まずは現状把握と維持管理の方針決めを先行させるのが現実的です。

  • 親御さんが運転をやめた、体力が落ちた、物が片づけられなくなってきた――など、変化の自覚が薄いまま時が過ぎるのも課題です。

    高齢の親は「自分の変化」に気付きにくく、子の「そろそろ…」の声掛けを「余計なお世話」と受け取ることも。
    押し付けや説得の強さは逆効果。本人が気づく時間を尊重しつつ、対話のタイミングと頻度を調整しましょう。必要なら、私のような不動産専門家が第三者として同席・中立的に選択肢提示・リスク説明をすることで、親子の意地や対立を緩和できます。

  • 実家じまいは、“心”・“お金”・“手続き”が絡む難題です。円滑に進めるコツと落とし穴を把握することが、家族で揉めないための第一歩です。
    ▶私のYouTubeチャンネルでも詳しく解説しています。

  • 終の住処はどこを選ぶべき?今から備えておきたい老後の住宅知識を不動産のプロが徹底解説!

     

     

  • 【老後は賃貸?持ち家?】年金だけでは赤字!?老後破綻しないための知識を不動産歴25年のプロが本気で解説!

     

     

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    【終の住処】実は健康への被害も?老後に避けるべき危険な立地ランキングを不動産歴25年のプロが徹底解説!

     

     


2.実家の選択肢と費用のリアル:解体・荷物処分・落とし穴

実家をどうするか?その“時”が来たら考えなければならないのが選択肢と、それに伴う費用のリアル(実務)です。

建物種別と方針の大枠

  • マンションか一戸建てかで、取り得るスピード感が異なります。特に戸建ての場合、老朽化や維持コストが大きく、駆け足で動く必要が出ることも。

  • 活用の4類型:①売る/②貸す/③誰かが住む/④空き家維持。ですが優先すべきは「使える状態」で維持すること。そして、意思決定は後でもよいという視点を持つこと。

  • 空き家維持を選ぶ場合も、使える状態の確保が前提。管理を怠ると、売る・貸すという選択肢が消えてしまいやすいです。

代表的費用項目と現在の相場感

  • 解体費は建物規模、立地、分別、飛散防止の有無で変わります。特に「アスベスト対応」があると上振れリスクあり。

  • 目安:戸建て解体総額はおおよそ 200〜300万円。提案を受ける場合は「アスベストあり」まで見込んで 250〜300万円 を安全目安に。

  • 荷物処分:地域の分別ルール+量で変動。少なめ30〜50万円、多めになると100万円程度も想定しておいた方が安心。

  • 見積もり依頼の落とし穴:自力で業者探しをすると、相場不明・作業内容曖昧につけ込まれて価格・作業範囲が不利になりやすい。設備(給湯器・暖房機・照明など)を処分業者に勝手に外されてしまうと、再設置費用や値引き要因になることも。

  • 対策:中立の不動産業者経由で複数見積もりを取り、高額提示には理由の開示を求めましょう。相場感(解体300万円、処分100万円)を頭に入れて「なぜこの価格?」と疑問を持つことが大事。


3.名義・相続・意思決定の順序:揉めないための基礎知識

実家じまいで最も「こじれやすい」のが、名義・相続・合意の順序です。ここを抑えておかないと、後から相続人同士でもめる・手続きが長期化する…そんなケースが多いです。

名義確認と相続関係の整理

  • まず「名義人は誰か?」を確認します。例えば、土地は母、建物は父、というケースも。登記簿で確認し、すでに相続発生しているなら名義変更がされてるか/経緯を精査。

  • 戸籍上に想定外の相続人がいた事例も。手続きを怠ると権利関係が複雑になります。

  • 相続人が多いと、全員の同意・署名が必要になります。所在不明・代替わりという状況があると手続き難易度がぐっと上がるため、早期確認が肝要です。

遺産分割協議書と持分共有のリスク

  • 遺産分割協議書で「不動産はA、預金はB」など分け方を合意しておき、換価分割や代償分割などの方針を事前に明文化しておきましょう。

  • 安易な「持分共有」は要注意。持分共有状態だと、売却・賃貸などの意思決定が進まず、全員合意の取得が難航しやすいです。

  • 相続人が複数世代(例えば二世代目)に移ると、さらに複雑化・長期化します。

今このタイミングで検討する理由を特定

  • 親御さんが健在の場合は、「管理困難」「生活困難で住み替え」「認知症の進行」など、背景(=なぜ今なのか)を具体化しておくと、専門家も方針(売却急ぐか維持優先か)と必要手続きの順序を設計しやすくなります。

  • 既に被相続人が逝去している場合は、選択肢検討(売る・貸す等)へ早期移行してもよいですが、名義・相続整理が先行前提です。


4.住み替えと荷物整理の現実:移転先・費用・準備の具体

実家を手放す・活用を変えるとき、住み替え先と荷物整理の実務が伴います。ここで失敗すると、二重負担・モノだらけ・管理放置…といった事態にも。

移転先の選定と入居ハードル

  • 移転先は「賃貸」や「施設」など多様ですが、条件を限定しすぎると「そもそも入れない」事態になります。柔軟性が鍵。

  • 入居には初期費用・月額費が必要。資金計画を事前に確認しておかないと、タイミングのズレで実家と新居の二重負担が発生します。

  • 近親者が関与できる場合は、手続きもスムーズになりやすいので、初期段階から役割分担を明らかにしておきましょう。

荷物の圧縮基準と引っ越しのコツ

  • 住み替え時の荷物目安は「リビング一室(8〜10畳)に収まる量」をイメージ。3LDKでも残りの部屋は空にするくらいの感覚が理想。

  • 家電・家具・衣服も極力絞る。持ち込み過多は新居の生活効率や引っ越し費用(トラック台数など)を悪化させます。

  • 自力で全処分は難易度が高いので、業者・親族の協力前提で、スケジュールに余裕を持って段階的に仕分けを。


5.空き家管理の必須作業と「放置」の危険

実家を空き家として維持する道を選ぶ場合――“放置”は最も危険です。価値が劣化し、手放す・貸す選択肢を失うケースが多々あります。

  • 空き家管理とは「様子見」ではなく、草刈り・通水・換気・清掃などの定期作業が必須。未実施だと急速な劣化を招き、固定資産税・防犯・近隣関係のリスクも増大。

  • 親御さんが施設入居などを理由に「戻るまで残しておいて」と希望する場合でも、管理負担者と頻度を具体的に取り決めておきましょう。

  • 管理負担が偏ると、相続時に「なぜ私ばかり草刈り・通水してたの?」という不公平感・対立を生みます。事前に合意形成と負担配分の可視化が重要です。


6.負動産化を避けるために:維持・市場・制度の押さえどころ

“負動産”とは、存在していることがむしろ負担になっている不動産のこと。実家じまいでこれに陥らないためにも、維持・市場・制度面の押さえどころがあります。

  • 不動産を相続財産の中心に置くと、揉める確率が高まります。遺言書(公正証書)や遺産分割協議書で「分けやすさ」を整備しておくことが、紛争防止に直結。

  • 近居の相続人が空き家管理を担った場合、換価(売却・貸出)時の分配で不公平感が出がち。「心情面(貢献度)」も織り込んだ配慮を記載しておくことで、納得の枠組みができます。

  • 建物を使い切らないまま維持するのは避けたい。解体費(200〜300万円)・処分費(最大100万円)・売却経費を考えると、使える状態を維持して住宅として売る方が“損”を減らせるケースが多いです。
    地方でも「雨風しのげる住宅」なら取引可能性あり。欲張らず価格設定すれば成立率は高まります。

  • 「使い切り」(放置・劣化・雨漏り・屋根落下)は、価値ゼロ化・マイナス清算の引き金になります。維持管理の継続が命綱です。

  • 制度面も:例えば「既存不適格」「再建築不可」「国庫帰属」など、流通・処分のハードルが制度によって変わります。安易に選ばず、専門家と比較検討を。 areanet.estate+1


7.実務の意思決定と終盤のQ&A・人物エピソード

最後に、実務に即した“判断の分かれ目”と、私が出会ったリアルなエピソードを。

  • 「市場で売地相場が低い地域(売値500万円を下回る等)」は、解体・処分・手数料で手残りが赤字化するリスクあり。近隣相場450万円ラインが“黄色信号”という実務感覚もあります。費用累計(約450万円)で手残りが消える事例も。

  • 価格判断は坪単価ではなく「売出価格レンジ」を基準に。個別事情で判断が変わるため、最低600万円超の売値が見込める物件なら、負化リスクを緩和できます。

  • 相談・コミュニケーションの勘所:不動産会社は“売れ売れ”だけではなく、「維持・売却・時期」を冷静に助言できる第三者役として機能できることが大切。相談は“方針未定”でも全く問題なし。親御さんの同席で説明を聞くことが、対話の糸口になります。公式サイト・LINE問合せ窓口を活用し、事例・不明点を共有することで、次のアクションが具体化します。

  • 終盤トーク:整理・処分のスピード感は性格・愛着の度合いによって大きく差が出ます。しかし準備を早めに始めるほど成功率は高くなります。
    家族の性格を踏まえ、「急ぐよりも段取りを重ねる」こと。例えば私は、デスク周りも定期的に大胆整理して「必要最小限保持」に徹するスタイルを紹介しながら、実家整理にもその考え方を応用しています。


 

 

🔔まとめ&次のステップ

実家じまいというテーマは、親子・家族・世代をまたいだ“思い”と“お金・制度”のバランスが問われる場面です。
「話し合えないまま」「形だけ進めてしまった」ではなく、ゆっくり・確実に【時期】【目的】【負担役割】を整理しておくことが、あとで「なんでこうなった?」とならないための鍵です。
北海道のように雪・寒冷・広い土地という条件も絡む地域では特に、早めの現状把握・専門家相談が効果を発揮します。

もし「うちも実家じまいを検討してる…」「何から手を付けたらいいかわからない」という段階なら、ぜひお気軽にご相談ください。親御さんも、あなたも、安心できる道筋を一緒に作りましょう。

それでは、次回も“家と暮らし”に役立つリアルな話をお届けします。チャンネル登録・LINE公式登録も是非よろしくお願いします。
「本気不動産の佐藤」でした。

見た目は新しいのに「なんだか安っぽい…」そんなマンションの共通点を本気不動産の佐藤が実例で解説。外観・共用部・室内設備それぞれの注意点と、購入・リフォーム時の実務ポイントをまとめました。

こんにちは。本気不動産の佐藤です。

今日は「安っぽく見えるマンションの特徴と回避の視点」について、25年・1200件超の売買経験から本音でお話しします。

マンションって、築年数よりも「見た目の印象」で価値が左右されることが多いんです。
せっかく高い買い物をしたのに、なんだかチープに見えてしまう…
そんな後悔を防ぐために、今日は外観・共用部・室内設備の順に“安っぽく見えるサイン”を整理しました。


🔹本気不動産チャンネル関連動画はこちら

📺【①】水回りは総額〇〇万円かけてもいいです!後悔しないために知るべきリフォーム費用の相場を住宅購入のプロが本気で解説します!

 

 

📺【②】【老後資金】いくらあれば安心して暮らせる?50代までに必要な貯金額について不動産歴25年のプロが徹底解説!

 

 

📺【③】【築年数の限界】住めなくなる可能性がある!?終の住処に最適な中古マンションを不動産歴25年のプロが解説!

 

 

 


🏢外回り・共用部で安っぽく見える兆候

まず外観で「ん?」と感じるポイント、実は誰もが見ています。

  • 自転車置場が丸見え・放置自転車が多い
     →通行人からも見えてしまう配置だと印象が一気に下がります。

  • エントランスや廊下が暗い
     →照明が少ない、電球切れ放置などは“節約管理”のサイン。

  • 集合ポストがあふれている・掲示板が古い
     →未回収郵便や色あせた掲示物は「管理が雑」と感じられやすい。

  • バルコニーや専用庭が散らかっている
     →荷物や植栽の越境が見えると、住民全体の印象まで下げてしまいます。

共用部はマンションの“顔”です。ここが整っていないと、どんなに部屋を綺麗にしても安っぽく見えるんです。


🛁室内設備で分かる「なんちゃってリフォーム」

次は室内。リフォーム済みの中古マンションには要注意ポイントがあります。

最近増えているのが、ホームセンターや量販店系の安価設備
最初は新品でピカピカですが、5〜6年で扉が波打ったり、シートが剥がれたりするケースをよく見ます。

一方、TOTOやLIXILなどの専門メーカー製品は20年経っても古く見えず、
むしろ“味がある”と感じる場合もあります。

つまり、「新しいのに安っぽい」「古いけど上質」——この違いは素材と構造なんです。


💡購入時・リフォーム時の実務アドバイス

  • 内覧で舞い上がらず、共用部の印象を冷静に見る

  • 価格交渉では“リフォーム費用を差し引いた実質価格”を意識

  • リフォームは“安く広く”より“狭く高品質に”が正解

  • 50万円ケチって5年でガタつくより、月1500円の安心を選ぶ

安っぽさは「素材」と「判断の早さ」から生まれます。
長く満足できる住まいにするためには、短期の節約より長期の価値維持を優先しましょう。


💬最後にひとこと

私は普段、日用品は安く買うタイプです(笑)
でも、家や設備だけは“ケチらない”ようにしています。
家は一度決めたら簡単に替えられないからこそ、見る目を持つことが大事です。

もし「内覧で気づかなかったポイントがあった」「リフォームの見積もりに不安がある」などあれば、
ぜひコメント欄や公式LINEからご相談ください。


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📌まとめ

安っぽく見えるマンションには共通点があります。
それは「見た目の整備」「素材の質」「管理の手の入り方」。
この3つをチェックするだけで、10年後の満足度がまったく違ってきます。


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