補欠問題と教育虐待の共通背景/沈みゆく日本(5) | ドングリクンパパのブログ

(1)  からの続き(4~5続けてアップします)

 

今回のシリーズは子供の人権について取りあげた。でも実は日本の人権問題は子供だけではない。2023年のジェンダーギャップランキングによると日本は146カ国中125位である。間違いなく世界で最も女性差別が残るワースト国の仲間だ。

 

 

パパは20年以上前にネパールに店を持っていて、現地の女性の自立を支援するイギリスのNPOによるフェアトレード商品を中心に販売していた。ネパールでの女性差別はまさに最貧国的な酷さで、気軽に外を歩くことすらままならない、そんな感じだったんだよね。だからこそそうした取り組みが必要だったのだ。

 

でも上記ランキングを見て本当に驚愕してしまった。ジェンダーランキングでネパールは116位だった。今やあのネパールより日本はジェンダー差別大国なのだ。当然それがビジネス競争力ランキングにも多大な悪影響を与えているのは間違いないよね。「女性」という国民の半数に及ぶポテンシャルを活かせてないのだ。

 

でもねえ、、、逆にいえば実はそこだけなんだよね。人権問題にきちんと向き合う、それだけで日本はガツンと変わる。子供と女性の人権をきちんと尊重する、それだけでポテンシャルがとんでもなく弾けるよ。多分何もかも変るから。

 

間違いなくあっという間に凄い国になる、パパはそう思うよ。ま、いい加減金金金の爺さん達ばかりに政治を任せるのはやめようぜって話でもあるんだよね。

 

-------------------------------------------------

 

最後にひとつ本を紹介して終わりたい。昨年読んで心に染みた。当時ボウズにも紹介してボウズも深く感銘を受けていたね。ここまでやるか~、、、とね。

 

 

 

下記「サッカー大好き母さん」のブログでも紹介されていたね。サッカー大好き母さんもまさしくモラハラコーチに怒ってこれを書かれているのだ。

 

 

 

佐伯さんはスペインのビジャレアルで長く育成の重要なポストを担っていらっしゃる。ビジャレアルはスペインでも最も育成の評価が高いチームのひとつであり、下部組織からトップチームに選手を送り込む率が国内で最も高いと言われているそうだ。スペインでナンバーワンなら世界でナンバーワンの可能性もあるよね。

 

ニューズウィーク日本版で世界が認めた日本人女性100人に選ばれたこともある。この本はそのビジャレアルで行われた育成改革について詳しく書かれている。ごく簡単に言えばトップダウンからボトムアップへの転換を図ったということになるが、そこに留まらない。

 

この本やボトムアップについて書きだしたら長いブログがもっと更に長くなるので今日は書かないことにする(笑)。ぜひ直接読んでほしい。そこにあるのは子供達の心に本気で寄り添い、子供達自ら成長することを促し、それを心から応援する姿だ。

 

でも組織は親業のような個人の意識だけでどうにもなるものではないからね。幼稚園からトップまで120人ものコーチを抱える組織に、これだけ大きな改革を取り入れると言うのは凄まじく大変なことだし、コーチの側にも痛みを伴う改革だったのが良く分かる。

 

それでもそれを貫いた。全ては子供達の為に。もうね、愛、と言って良いと思う。この改革を主導したスペイン人の方々の情熱、力量、思考力に驚くと共に、痛みも受け入れて改革を進めていった佐伯さん他スペイン人コーチ陣の懐の深さにも感嘆する。

 

そしてその佐伯さんがずっと長く語っていらっしゃるのがやはり子供の人権についてなんだよね。やはり日本のスポーツ界のハラスメント体質にとても心を痛めていて、スペインに居ながらアメブロで書き始めたのも、それに対して自分の出来ることは何か?という考えからスタートしているそうだ。

 

佐伯さんが下記にJリーグセーフガーディングのサイトを紹介されている。こうした取り組みがもっともっと注目され評価され、あらゆるコーチ、親御さんが当たり前に目にするようになると確実に日本は変わっていくと思う。

 

誰もが人として尊重され、
受け入れられ認め合う環境を作り
児童、青少年、弱い立場にある大人(スタッフも含む)が
安心して安全に活動でき、楽しい経験が得られる
サッカー環境を提供すること

 

 

 

-------------------------------------

 

以上、人権問題が実は「沈みゆく日本」の元凶なのではないか、という視点でシリーズを書いてみた。でもパパは決して悲観しているわけではない。我々日本人は本当に素晴らしい国民性を持っている。勤勉で、謙虚で、粘り強く、災害時にもお互い助け合える優しさを兼ね備えている。

 

我々のポテンシャルを最大限に活かすには、どこに、どのように力を注ぐべきか?パパは日本社会全体でまず「子供達の声を良く聞くこと」からだと思うんだよね。子供たちこそが私たちの未来そのものだ。全てはそこから始まるし、そこからしか始まらない。国作りのベースは子育てだ。それが王道、日本全体で基本に立ち返るべし。

 

パパはそう思うんだよね。

(これで今回のシリーズおしまいです!)

 

--------------------------------------

 

えっと、、、おしまいです、、、なんだけどね(笑)。次回番外編を書こうかなと。だってこれ書いておかないと意味不明で終わっちゃうかも、、、と思ってね。今回タイトルに「沈みゆく日本」となってるよね?でも経済はともかくサッカーはむしろ絶好調じゃん、、、そう感じた方もいると思う。

 

でもパパは6年前、まだ日本がFIFAランキング5~60位の頃、ブログで現在の状況をほぼぴたりと予測している。パパは当時「なんとなくそう思う」とかではなくいくつもの明確な根拠を示した上で日本の躍進を断言したのだ。

 

でも残念ながら、、、なんだよね。そのパパの予測では日本のピークは2030年前頃まで、既に足元では「沈みゆく日本」が始まっている。果たして6年前にパパは何を根拠にしたのか?そして何を根拠に「既に沈み始めている」と言うのか?

 

そして更に!!何をどうすれば日本が沈まずに更に上を目指せるのか!?超具体的なアイディアをこのハゲオヤジから日本サッカー協会に提言しようではないか!!

 

 

 

 

ま、協会の人誰も読んでないけどな(笑)。でも面白いじゃんね?こういうの(笑)。