OB先輩の金言/気弱なボウズのメンタル(1) | ドングリクンパパのブログ

「沈みゆく日本」番外編の前にボウズの近況でっす!ちなみに番外編は個人的にパパのブログ史上最も気合い入った記事になりそう。そして最も人気ない記事になりそう(笑)。パパ的には楽しみ。

 

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この時期は海外の先輩達がオフで戻ってくる。一年で一番練習強度が上がる、一番待ち望んでいた時期。今年も去年ポルトガル4部で活躍した先輩(でも色々チーム事情で今年は5部)、J3からドイツ5部に行った先輩、オーストラリアのセミプロからドイツ5部に行った先輩の3人が来てくれている。

 

特にポルトガルの先輩はほぼ毎回来てくれて、今回はかなりいろんな話が直接聞けたらしい。毎年来てくれてこの時期はいつも一緒に蹴っているものの、ボウズにとっては雲の上的な先輩で近寄りがたかったんだね。ボウズの4つ上で、ボウズが中3の時にはもうマルタ1部でプロだったしね。

 

今回はボウズももう海外を本気で考えているのもあって色々質問したりしてマジで「金言!」を頂いているらしい。例えばこんな話。

「ポルトガルではやっぱり日本人って戦術理解度が低いって思われてるんだって。でも先輩が言うには、日本人はみんな理解できていなくても『はい、分かりました』って言っちゃうんだって。だから戦術理解度が深まらないんだって」

「なるほど~!分かるわ~、日本人って分からなくても『分かりません!』って言えないところあるもんな。言葉の問題もあるしな」

「うん。でも先輩もポルトガル語は話せないけど、分からなかったらとにかくしつこいくらい何度も監督に聞きに行ったって。そしたら去年4部でもこいつは成長が早いって認められてかなり試合に出してもらえたんだって」

 

いや~、マジで金言。ほんとそういうこと。サッカーだけじゃないよね、人生で大事なことだよ。素晴らしいね。海外に行くと言葉違う、人種違う、食べ物違う、習慣違うでサッカー以前に現地に適応できずにメンタルやられて帰ってきちゃう選手が多いんだよな。

 

そんな中、海外で既に4年やり続けてきた先輩の言葉は重みがあるよ、さすがだよ。これがネットの記事でそんな言葉読みました~だとなかなか心の奥まで入ってこないんだけど、こうして自分が憧れている先輩から直接言われるとそりゃ沁みるよな。

 

この先輩がポルトガル初年度に6部でリーグ得点王になって1部有名チームU23の練習に呼ばれた時もボウズは

 

「あの先輩はそれくらいやってもらわないと俺が困る」

「は?なんでお前が困るの?」

「だって、あの先輩が大したことなかったら俺なんてどうなるの?って(笑)」

 

結局U23はダメだったけど4部で活躍した。今年5部で活躍して来年また4部、出来れば3部を目指す。最終的には日本でやりたいと言っているそうだ。ぜひ頑張って大活躍してほしい、ボウズが困るからね(笑)。

 

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ボウズが初めてその先輩と会ったのはボウズが中3の夏休み。コロナで部活最後の日々が飛んでしまったまま、夏で部活は終了。このままでは1年間練習も試合もない日々になってしまう、、、そんなある日朝練でたまに会う小学生のママさんにチームの事を教えてもらったんだよね。

 

自転車で通えるフットサル場で練習しているらしい。パパはボウズに「ダメ元で今からジュニアユースに入れてくれないか聞いてみれば?」と。そしてボウズはメールを出した。どうしてもプロになりたいけど練習がなくて困っているとね。

 

すると「ジュニアユースは今からだと難しいけどユースに入るなら今からユースの練習に混ざることは可能です」と監督さんが言ってくださった。そこで夏のある日、体験に行って親子で衝撃を受け、その場で「お願いします!」と言ったのだ。

 

基礎練習的なものを一切やらず、全てがゲーム形式、全てが頭を使うトレーニングというスタイルがまず100%好みだったのもあるけど、とにかくプレーのレベルが高かった。そして球際の気迫があり得ないくらい激しかった。

 

コーチが「体験で最後まで残ってたんだから偉いよ~」と言って笑っていた。当時あまりの激しさにビビって途中で帰ってしまう体験の子が続出してたらしい。今思い返すと、そこに今ドイツ5部の先輩もいたし、去年アメリカのカレッジで全米ベスト11になった先輩もいた。

 

同じくアメリカのカレッジで活躍している先輩もいて、東北1部の大学に特待で1年生からレギュラーになった選手も2人、そのうち1人はプロの練習会にも呼ばれた。スペインに行って帰ってきてコーチやってくれている先輩、東海1部特待の先輩もいた。

 

体験時にはそこに更に当時マルタ1部プロだったその先輩がオフシーズンでたまたま来ていたのだ。パパは彼の眼も覚めるようなボレーシュートを覚えている。20人弱の中にそれだけいればそりゃレベル高いわけだよな。

 

で、そんな中に2年晩熟でしかもクラムジーにもなって公立中学の部活ですらスタメンが危うかったボウズが混ざったのだ。そりゃもう、、、その後も相当大変だったらしい。実は最近になって教えてくれたんだよ。当時マジで行くのが憂鬱だったと。パパはびっくりしたよ、楽しそうにしてた記憶しかないから。

 

とにかくレベルが違いすぎる。しかもボウズは当時まだ159cm体重50キロという中1レベルの身体。そして先輩達がみんな狂ったように気が強く曲者ばかりで優しさのかけらもない(笑)。いや、実は普段はめっちゃフレンドリーだったりするのだが、練習中は公式戦前だというのもあって殺気がマジでクレイジーだったと。

 

そんな中ミスすれば殺されそうな勢いで罵倒され、面と向かって「お前マジ邪魔!もう来んな!」と言われ、チーム分けでも誰にも誘ってもらえず誰かに「おい、お前!待っててもお前なんて誰も誘わねえからな」と言われ、毎回「入れてください」と頼み、、、

 

続く