姫ちゃん中学受験/ゲームにハマる子が失うもの(1) | ドングリクンパパのブログ

では改めて続き。パパの考えた中学受験対策は主に3つに分類される。

 

(1)ベース戦略(すべての戦略の土台)

(2)10種の戦略(楽しんでいるうちに勝手に試験・適性検査の成績が良くなる戦略)

(3)具体的なお勉強についての戦略

 

↓このうち(1)のベース戦略についてがこちら。

 

 

↓そして10種の対策のうちのナンバー1についてがコチラ。なんとわざわざゲームをやらせるというお話。「ゲームが脳を活性化させ、頭が良くなり、学校の成績も上がる」という話を、エビデンスを元に書いた。

 

 

本日は逆にゲームをやることのデメリットについて考えてみよう。まあ一般的に言われている事はまず中毒性だよね。ここでまず注意したいのが「依存症」と「中毒性」を分けて考える必要があるということ。

 

そもそも依存症と言うのはまず心理的に何かに依存しないといられない「不安、孤独、強いストレス」が背景にある。その心理的不安を穴埋めする為に身近にある快楽的なものを異様に求めるのが依存症だ。もちろん子供×ゲームに限らない、アルコール、ギャンブル、万引き、セックス等様々な依存症があるよね。

 

一方麻薬、タバコ、カフェインなどそれ自体に中毒性(やめられなくなる物理的要素)があるものもある。心理的不安がなくてもタバコはなかなかやめられない。やめるとどうしようもない渇望が生まれるのでやめられない。それは万引きを繰り返してしまう人とは違う種類の中毒的依存だよね。

 

ではゲーム自体に麻薬やタバコのような中毒性があるのか?下記を読むと「ある」と見るのが自然だ。ゲーム障害は2019年にWHOが新たな病気と認定したそうだ。少なくともやめられなくなる要素がかなり強いのは間違いないよね。

 

 

つまり子供達に心理的不安がなくてもゲーム中毒になる可能性があるということだね。とにかくやり出したら止まらない要素があるのは間違いないだろう。そしてもうひとつ書いておくと、中学受験はそもそも「不安、孤独、強いストレス」を子供にもたらしてしまう可能性が非常に高い。

 

親が受験に熱を上げて躍起になっているが子供はイマイチ身が入らない、成績も伸びない、頻繁に親子でバトル発生、そんな話が溢れているよね。塾もストレス、家でもストレス、親に叱られてばかりで孤独感、、、そこに元々中毒性のあるゲームがあれば?そりゃやめるのは難しいよな。

 

中学受験はそもそもゲーム依存症になる要素満点なのだ。

 

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下記によると既に子供の7%がゲーム依存症だと言う。

 

 

 

依存症傾向の子は休日6時間以上、依存傾向のない子は休日3時間未満が多い。平日は30分~2時間程度の子が多いようだ。これらのデータからすると1日3時間以内ならゲーム障害になる危険性は低いと考えられる。

 

前回書いたように、ゲームには脳を活性化させて成績を上げる効果がある。だったら1日2~3時間ならやらせておけばいっか?そう考えるのは一理あると思う。ただそこには別のリスクがあるんだよね。パパが考えているゲームのデメリットの核心はここ。ゲームをやると「他の事に夢中になる確率」ががくんと下がってしまうのだ。

 

シリーズ最初に書いた通り「夢中」こそが子育てにおいて最も大切なものとパパは考えている。その夢中がゲームによって削られてしまうのは非常に痛いのだ。でもゲームに夢中だからいいんじゃないって?まあ、そういう部分もあるよ、脳も育つわけだしね。

 

ただしゲームに夢中になる事が純粋な「夢中」とはパパは思わないのだ。なぜか?ゲームはそもそもビジネスの為にある。子供が夢中になってもらわないとビジネスが成り立たないのだ。つまり大人がお金の為にあの手この手で「子供を夢中にさせる仕組み」を考えて作っているものだから、夢中にさせられて当たり前なんだよね。

 

それは純粋な夢中とは少し違うとパパは思うのだ。

 

続く