塾なし通信なし!余白論的中学受験(1)やる気スイッチ | ドングリクンパパのブログ

ここ最近ずっと書いているモチベーションシリーズ「余白論」を中学受験に当てはめると?こうなるよ~、みたいな話。ちなみに余白シリーズ本篇はめっちゃ書くの大変なのでじっくり書いている。まあそんな事誰も俺に頼んでないんだけどな(笑)。

 

とりあえず本日は余白論的なオリジナル中学受験対策について。まあ多分、、、

 

「はあ!?それのどこが受験対策だよ!!」

 

、、、って怒る人、そんなんで受かるわけないじゃん!と呆れる人などがいるんじゃないかな(笑)。ともかく姫ちゃんは公立の中高一貫校を受験する予定だ。一般的に公立中高一貫校は適正テストが特殊な為、専門の塾に行かないと合格しないと言われている。現に姫ちゃんの志望校に合格しているのは9割以上専門塾からである。

 

知人のお子さんが県内の別の公立中高一貫校に通われているが、塾に行っていなかった子はなんと学年に1人だけ。でも姫ちゃんは塾に行かない。塾に行かないどころか通信教育すら受けない。パパも教えたりしない。どうしても分からない所だけは教えてあげるけど、基本自分で勉強するだけ。

 

そして公立私立に限らず、中学受験では小4あたりから平日でも1日3時間勉強するのが当たり前、土日なんて5時間以上だよね。それが平均値。でも姫ちゃんは昨年小4の頃はなんと平日20分しか勉強してない。今年度小5からも40分~せいぜい1時間程度しか勉強しないし土日も2時間(直前期でも3時間)程度の予定。それで中学受験をするのだ。

 

塾も行かない、通信教育もやらない、パパも教えない、そして1日1時間弱しか勉強しない。しかも世間は史上空前の中学受験ブーム。どこからどう考えても不可能に見えるが、それを余白論的作戦によって限りなく可能に近づける、、、そんな話。

 

ちなみにこの作戦が全てにおいて正解で塾に行くのがダメ~なんて毛先ほども思っていないから。姫ちゃんの親友ちゃんは専門塾に行っている。めっちゃ良い塾なんだよね~、ほんとこんな塾あるんだ~って感心しちゃったよ。でもうちは行かない。行かせる金もないしね(笑)。

 

そしてパパはこの作戦がと~っても気に入っているのだ。そして姫ちゃんも間違いなく毎日楽しんでいる。それだけは間違いないね。しかも受からなくてもぜ~んぜん問題ない。合格より余白の方が断然大事だから。

 

ちなみに以前書いたけど、姫ちゃんが受験するのは大学受験を見据えて~みたいな学力主義的な考えじゃないから。姫ちゃんは美術系の大学に行く可能性が大。偏差値よりむしろデッサン力。でもうちから自転車で通える範囲にある公立中高一貫校がとても良いんだよね。

 

アクティブラーニングとか探究学習と呼ばれるような授業を徹底して大事にしている。北欧の学校かよっていう感じがパパはとても気に入ってる。むしろ偏差値的学力主義じゃないんだよ。実際口コミ読むと探究学習にかなり振り切ってるから暗記系科目系は全体に厳しいらしい。受験勉強は自分でやるしかないと。

 

姫ちゃんは親友ちゃんがそこを目指すから自分も一緒に行きたいな~くらいの軽い気持ち。公立中から工芸高校もいいな~と思うのでほんと合格してもしなくてもどっちでもいいやって感じ。ほんと軽い受験だよね。1日わずか1時間弱の受験勉強だもんな。とはいえ、、、

 

そこそこいいところまで行くと思うよ~。

 

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■やる気スイッチはどこ?

 

パパの考えた余白的中学受験対策は全部で10種ある。今回それを惜しみなく(笑)全部書くつもりだが、その前にまずはその対策のベースとなる土台部分の話から。

 

よくさあ、中学受験の話とか読んでるとあちこちで見かけるんだよね。子供のやる気スイッチを入れる方法は?子供のやる気スイッチはどこにある?子供のやる気スイッチが入らない!もう誰かうちの子のやる気スイッチ押して!みたいな(笑)

 

でもねえ、パパに言わせてもらえば子供なんて全員「やる気の塊」だよ。100人いたら100人が全員マグマのようなやる気を秘めている。ところが本来勝手に噴火するマグマのような子供のやる気に、何故か親御さんが一生懸命水をかけていたりするんだよな。だから子供がどんどんやる気を失って時に学校行きたくないとか言い出す。

 

姫ちゃんなんか毎日毎日恐ろしいくらいやる気に満ち溢れているよね。でもそれは姫ちゃんが毎日必死に勉強しているって意味じゃないから。例えばこんな事があった。

 

ある日部屋の片づけをしていた姫ちゃんはその流れで自分の持っている手芸用ビーズ(沢山の種類を持っている)の整理を始めた。ところがそれがいつまで経っても終わらない。5分過ぎ、10分過ぎ、15分過ぎたあたりでさすがに声をかけようと思った。

 

もういいんじゃない?時間もったいないからそれくらいにしたら、と。でもちょっと迷って結局何も言わず黙っていた。自分の基本方針を守ろうと思ってね。すると姫ちゃんはそのままビーズの整理に没頭し、なんと1時間近くやっていた。そして終わると言ったのだ。パパ~、見て~と。

 

そうして整理し終わったビーズの箱を見てパパは仰天して声を上げてしまった。美しかった。淡いグラデーション、不思議な透明感、春の爽やかな風を思わせるような印象さえ抱いた。大げさに言えばビーズの色の並びだけでひとつの世界観を作りだしていたんだよね。

 

パパはめちゃくちゃ褒めて、姫ちゃんは「へへん!」と得意げになって(笑)、そしてとてもすっきりした顔でお勉強を始めたのだ。ああ、やめさせなくて良かった~、あぶねえあぶねえと反省したのである。

 

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この話のどこが「やる気」なのかって?いやいや、これがまさしく「やる気」でしょ?どんなやる気かって?「とんでもなくきれいにビーズを整理するぞ!」っていうやる気だよね(笑)。子供が何かに夢中になっているというのは、それに対して溢れるようなやる気に満ちているってことでしょ?

 

やる気はどこだどこだ!?と騒いでいる親御さんは、親の自分が「こうしてほしい」というプランに沿ってやる気を出してほしいわけだよね?でも子供からしたらいい迷惑だよね。そんな事知るか!でしょ?受験や偏差値という狭い価値観の中に必死になって子供を押し込めようとする。それを子供は嫌がる。当たり前のことだと思うんだよね。

 

受験が迫っているというのにいつまでたっても危機感がない、必死にならない子供にイライラ、、、そんな話が溢れているよね。中学受験という形の箱があって、そこに無理やり子供をフィットさせようとする。そして厭がる子供とバトルになる、、、

 

パパは思うんだけど、発想をまるっきり逆転した方がいいと思うんだよね。子供に対して上から目線で「こっちに来なさい!」ではなく、子供が自らの好奇心に突き動かされて勝手にどこかに向かって走り出す、それを後ろからガンバレ~と応援するのだ。

 

そしてそのエネルギーを受験に利用する。どういうことか?

 

続く