塾なし通信なし!余白論的中学受験(2)夢中パワー | ドングリクンパパのブログ

(1)  からの続き

 

 

パパは思うんだけど、発想をまるっきり逆転した方がいいと思うんだよね。子供に対して上から目線で「こっちに来なさい!」ではなく、子供が自らの好奇心に突き動かされて勝手にどこかに向かって走り出す、それを後ろから応援するのだ。そしてそのエネルギーを受験に利用する。どういうことか?

 

まずは「子供を信じること」だよね。子供が何かに夢中になっていたら、例えそれがどんなことでも子供にとってとてつもなく良い勉強になっている状態だと考える。ビーズの整理に1時間って、親からしたらこんな無駄な事はないわけよ、さすがにパパも「いくらなんでも時間の無駄だろう」と思って一瞬やめさせようと思ったからね(笑)。

 

でも実際にこの時姫ちゃんの頭の中で何が起きていたかを考えてみよう。姫ちゃんはビーズの整理をするうちに、もっと美しく並べる方法はないかと考え始めた。そこで並べ方の工夫を始める。頭の中でイメージし、色の配置方針を決め、ビーズをより細かく分類し直し、やってみては何度もやり直し、時にせっかく並べたビーズが散らばってしまってもまたやり直す。

 

夢中でやっていても、実はそこには様々な障壁があり、それを乗り越えていたりする。実際とても面倒で時間がかかる事なのだ。でもそれを1時間かけてついに最終的に納得いく形に仕上げた。

 

1)完成形をイメージする

2)計画を立てる

3)実行する

4)失敗する

5)やり直す

6)出来上がりを見て更に修正する

7)最後まで根気よく仕上げる

 

ね?もう何かのプロジェクトみたいでしょ?計画性、実行力、失敗しても諦めない力、最後までやる抜く力、あらゆるものを含んでいる。そして脳は間違いなくその時間大いに活性化している。一見無駄なこの1時間の中で、姫ちゃんは美的センスを磨き、頭が良くなり、粘り強さを身につけたのだ。

 

で?これが受験に活きないわけないとパパは思うわけ。そうして地頭も鍛えられて集中力も磨かれたのに、夢中になった後だから普段のお勉強まで気持ち良く集中して出来てしまうという。おいおい、ビーズ整理、一体一石何鳥なんだ!?(笑)

 

でももちろんビーズの整理にその力があるわけじゃない。夢中になる事、そこに力がある。子供はほっとけば勝手にいろんな事に夢中になる。一見無駄に見えるような事でも、実は夢中になる中で子供のあらゆるポテンシャルが刺激され、未来の可能性を押し広げてくれる。

 

■子供が何かに夢中になることで得られるもの

1)全ての活力の元となる好奇心が育まれる

2)脳が活性化して頭が良くなる

3)集中力や粘り強さが身につく

4)夢中になって楽しんだ後の勉強がはかどる

5)日々が幸せ

 

この中で最も大事なのは間違いなく5番だよね。「何かに夢中になる事」がたっぷりやれていると、日々が楽しくて仕方ない。つまりとても幸せなんだよね。すると心が常に穏やかで伸び伸びしていられるからお友達とも仲良くできる事が多い。するとますます日々が楽しくなる。

 

逆に少しくらい厭な事があっても心に余裕があるので深刻に落ち込むことがない。ボウズも姫ちゃんも不機嫌な日というのがないんだよ。毎日楽しそう、毎日ポジティブ。夏休みの終わり頃になると決まって「早く学校始まらないかな~」と言い出すのも2人の小学校時代に共通している。

 

もちろん学校で深刻ないじめの被害などを受ければ姫ちゃんだって悩むだろう。一生悩まないわけでもなく、今悩みがまったくゼロってわけでもないだろう。でも何かに夢中になる経験が沢山できていると、少々の事は心の弾力性で弾き飛ばせるんだろうね。楽しんでいるうちに「ま、いっか」と思えるのだ。それは大人でも同じだよね。

 

パパはビジネスに失敗して多額の借金を抱え、やっと立ち直りかけたと思ったらコロナ、円安で瀕死状態、おかげでここ10年間生活保護以下の暮らしを送っている。家には車ない、テレビない、旅行も10年行ってない、姫ちゃんは今習い事も何もしてない。家族で土手の野草摘んで食ってるしな(笑)でも子供が幸せになるのにお金は一切要らない。

 

ほっておけば子供は勝手に何かに夢中になる。子供は誰でも夢中になる天才、そして日々何かに夢中になっていれば子供はそれだけで十分に幸せなのだ。親はそれをニコニコ見守っていれば良いんだよね。

 

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パパはこの話を何かの根拠を前提に書いているわけではなく、自分の経験と直感を元に書いているわけだけど、さすがにそれだけだとあまりにも説得力がないと思ってね。ちょっと検索してみた。絶対そういう研究あるだろうと思ってね。で、見つけたのだ。

 

16万人の脳画像を見て来たという脳科学者さんのお話。もうタイトルからして同じだった、、、っていうかなんだよ、もうパパみたいなカスが書かなくても良かったじゃん(笑)

 

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「夢中」が脳を育てる一番の原動力です!

 

脳には「汎化(はんか)」という特徴があります。何か一つの能力が伸びると、それに直接関係しない部分の能力も伸びるというものです。一つのことに集中して取り組むと、それに関連する神経細胞のネットワークが強化されます。つられて、他の部分のネットワークも最適化されるために起こると考えられています。

 

苦手を伸ばそうとするのもいいけれど、それだけではなく、むしろ得意なことをもっと突き抜けさせる、好きなことに熱中させてあげたほうが、能力は全体的に高まると考えられます。

 

 

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瀧先生の本の目次にもまさに。★子供を賢く育てるなら「勉強しなさい」より「好きなことをしなさい」、だってさ。

 

 

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ね?夢中になってればそれだけで勉強も出来るようになる確率が高まるのさ。ところが夢中パワーはそれだけではないのだ。更に!!夢中になることで今流行りの言葉でいう○○も育つのだ~。

 

続く